2023-09-14

高田谷将宏 陶展Online第2弾「お皿、台皿など」

鉢やお椀に続いて、お皿や酒器、台皿などをOnline Shopに掲載いたしました。
上の画像は粉引きの7寸リム皿(画像下と同じ)。縁の焼け焦げやオフホワイトのやわらかな肌合いがヨーロッパのアンティークのような雰囲気で、こうして果物を飾ってテーブルに置いてもサマになります。プレーンな形ながら一枚で存在感があり、お料理やお菓子、サラダにと幅広く使えそう。今回の7寸皿はすべて一点ものでバラバラの釉薬、デザインで届いています。若干深さもあり使い勝手はピカイチ。ゆったりと余裕のある取り皿としても使え、あえて色や質感をバラバラに揃えても素敵です。

粉引き7寸リム皿
三島7寸皿
刷毛目7寸灰釉皿

今年になってから高田谷さんが面白さに目覚めてあれこれ作るようになったという台皿もぜひ見ていただきたいです。少し高さがあるお皿ですが、明るく真っ白に焼けた粉引きはプレーンなイメージで気負わず使えそうです。食卓に並べた時ほかのお皿より高さが出る台皿は目立ちやすく、ママろばも好んで使ううつわで意外と重宝するんです。ナッツやチーズのようなおつまみや、お漬物、果物、コーヒー菓子などちょっと手を伸ばしたくなるようなものにぴったり。

粉引き台皿(大)

小さな豆皿や、4寸、5寸といった小ぶりなお皿も薪ならではの焼けの違いが個性をとなり、並べてみると楽しいリズムが生まれます。小さいながらに高田谷さんらしさが全開。家族でお気に入りが分かれてしまうかも(笑)。

刷毛目クロス豆皿
灰釉豆皿

ちなみに下の鉄釉皿に見られるようなちょんちょん、という模様。目跡(めあと)と言いまして、お皿を重ねて焼く時に釉薬が溶けてくっついてしまうのを防ぐために目土と呼ばれる粘土の玉や貝殻を置いて焼いた跡なのです。同じ形のうつわでも目跡のあるものとないものがあるのは、一番上に置いて焼いたお皿には目土が必要ないからなんですね。意図せずしてこの目跡が景色となり、表情があって好き、と目跡を愛でる方も多いくらいなんです。

高田谷さんの目跡は、勝手な推測ですがその景色を狙っているようには見えず、あくまで「くっつき防止!」という本来の目土の役割以上にはとらえていなさそうで、その武骨さがいいんですよね。髪をばっちりセットして決まっている人よりちょっと寝癖があるくらいの方が魅力的、という感覚なのでしょうか。なんか話が変な方向に行ってしまいそうなので深堀りやめておこう(笑)。

鉄釉5寸丸縁皿

そしてやはり、高田谷さんの三島を楽しみにしている方は多いですよね。高田谷さんご本人は特に三島に特化しているつもりはないそうですが、修行時代からずっと作っているのでわたしたちもずいぶん長いこと高田谷さんの三島を見てきていますが、最近の三島の内からにじみ出るような上品さには惚れ惚れしてしまいます。

今回は土を変えて作った明るいグレーの色調の三島も登場しました。従来の重厚感ある色合いの三島と比べると、カジュアルな印象でとても軽やかな色合いです。

萩土三島5寸皿
三島6寸皿

シンプルな粉引きや焼き締めも、なんとも言えない絶妙なたわみと縁のまるさが温かみを出し、見れば見るほど惹かれてしまいます。飽きずにずっと長く使えるものってこういうのだよね、としみじみ思ってしまう、そういううつわたちです。

焼き締め6寸丸縁皿
粉引き8寸丸縁皿

ああ…これは絶対見て欲しい、という作品が多すぎて絞りきれません。酒器、花器までたどりつけませんでした。画像ばかりが無限に増えていきそうなのぜひOnline Shop、もしくは実店舗でじっくりご覧ください。実店舗会期は17日日曜日まで。都内からでもTXを使うとすぐ近くですよ。

やきしめ高台皿

高田谷将宏 陶展Online Shopはコチラから。
*本ページの画像をクリックすると掲載作品がご覧いただけます。

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