2025-01-20

アロマを愉しむ大人のカカオ「アッフィナーティ」お酒と合わせて嗜みたいチョコレートです。

サバディが世界で初めて成功させた香りを楽しむチョコレート。その名も「リ・アッフィナーティ Gli affinati」というシリーズ。直訳すると「熟成させた」という意味です。

カカオの油脂成分が外部の香り成分を吸着させる特性に着目し、香りのある原材料をチョコレートに練り込むのではなく、プレーンなチョコレートを香りの中で”熟成させる”という世界初の試みを行ったチョコになります。

製法はいたって単純で、花やスパイス、タバコの葉などで満たしたスチール缶の中にチョコレートを入れ、香りがしっかり吸着したのを確認した段階でパッキングしてしまうというもの。7年ほど前にサバディが世界で初めてこの製法を成功させて以来毎年色々なフレーバーをリリースしてきました。冒頭の写真の青いお花はフィオルダリゾ=ヤグルマギク。初めて食べた時、その甘い香りがチョコレートの味としてミルキーに感じられ、衝撃的でした。

どうしてこんなとんでもない手法を思いついたのかシモーネに聞いてみたところ「ある日、冷蔵庫にペコリーノチーズを保存していた近くにチョコレートが置いてあって、そのチョコレートがすっかりペコリーノ風味になっていることに気が付いた。そこで、ひらめいたんだ。」

「このやり方なら、葉巻のタバコの香りをチョコレートに浸み込ませることができる!ってね」と。

シモーネは上質な葉巻とカカオの相性に注目し、なんとかタバコ風味のチョコレートを作りたいと長年願ってきたものの法律上刻んだタバコを加えるわけにもいかないし…と考えあぐねていたのだそう。ちなみに、チョコレートにはニコチン成分は移らないのでご心配なく。

ペコリーノ事件以来いくつか試してみたら…。その、次々と「これは絶対カカオに合う!」という花やハーブ、お茶やスパイスなどを嬉々として合わせてゆくシモーネの姿が容易に想像できます。仕事と遊びの境界のなさ。シモーネにとってチョコレート作りは自らの好奇心、遊びを昇華させる場なのです。

花などの繊細な香りには、カカオバターを加えることでチョコレートが持つ”カカオ感”を幾分か抑えて花の香りを引き立てるようにし、逆にタバコのような風味の強いものにはカカオマスと砂糖のみのチョコを漬け込むという微に入り細に入りの徹底ぶり。

お酒好きの方への贈り物にも最高です。どんなにカカオ好きの人でも想像をはるかに上回る面白い体験をプレゼントできるはすですから。ウイスキーはもちろんぜひワインやリキュール、シェリーやブランデーなどさまざまなお酒と合わせてマリア―ジュを楽しんでみてください。

これを食べると「味覚というものがいかに嗅覚によって支配されているか」を痛感します。「え?本当に入っていないの?」と、疑ってしまうほど”味”としてフレーバーが感じられるものも多いのです。あくまでもカカオ主体で香りはふわっと後味にからみついてくるように立ち上がるものもあるのでとある集中力を要するところもこのチョコレートが「食べる」というより「たしなむ」ものであることを象徴しているような気がします。ちょっとした瞑想ゲームのような…。

ワインを愛する人などその背景にある文化やストーリーを知ることを含めて楽しめる人は、絶対にハマってしまうと思いますよ。

沢山いろいろなフレーバーがある中でも、これまでいろいろ試してきて特に面白かったフレーバーをセレクトしました。しずかな夜に、美味しいお酒とゆっくり嗜んでいただきたい特別なチョコレートです。

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