ただ村上さんのうつわを使うだけで、食卓が優雅な時間に変身。

村上雄一さんのうつわは、どんなにシンプルなデザインのものでも、どこまでも優雅。これ、ただのお豆腐とわかめのお味噌汁、ですよ。定番中の定番、ろばのウチでも2週に1回くらいのペースで作ってしまうあんしんのお味噌汁です。

ところが、この高麗茶碗に装ってみた時の映えようと言ったら!なんだか、ただのお味噌汁が特別なお料理に見えてしまいますよね。岐阜県土岐市で緻密で美しい作品を作る村上雄一さんは、ろばの家の企画展では「おやつの時間」の常連でもあります。ため息が出るほど美しい白磁の茶器など、そのどれを仔細に眺めてみても一分のスキもないほど精密。緊張感さえ感じる佇まいです。パッと見ただけですぐに村上さんの手によるものとわかる明確な世界観は、”優雅”の一言に集約されます。

今回届けてくださった作品も同様です。「ごはん」がテーマであっても、村上さんがわたしたちに提案してくださるのは、優雅で、けれど使いやすく、応用範囲の広いうつわばかりです。料理家の河井美歩さんも、お漬ものや和え物を村上さんのうつわに盛ったとたん「わ、別物になる!」と感激。その場で撮影会です。

まさに、簡単、時短の和えるだけ料理でも、趣きのあるうつわに装えば上質なお料理に…という今回のテーマにぴったり。魔法のように効果的なうつわばかりです。美歩さんが会場で、作家さんのご紹介カードを見て歩きながら「これ、楽しい~。村上さん、ステーキ後のガーリックライスだなんて、やっぱりちょっと違う!」と感心していました。もちろん、いつもステーキを食べているわけではないはずですが、わたしも「サスガ~」と声に出してしまいました。ほんと、お味噌汁の味がそれぞれの家庭でまったく違うように、作家さんの作風や個性も千差万別。その人とお付き合いさせていただきながら、知らなかった一面に触れられたり、どんな思いで作っていらっしゃるかなどを直接聞くことができる。この仕事をしていて一番楽しいこと、それはまさにその点なのです。美しいものに触れられる以上に、美しいモノを作り出すその人の、想いに触れられる。そのことに何より尊さを感じます。

村上さんのうつわは、だからと言って盛り付けにものすごく気を使うようなタイプのものではありません。ただひとつ気をつけなければならないことがあるとすると、その量です。控え目に盛り付ける、このポイントさえ押さえれば、どんな手抜き料理も優雅に、上品に、まるで雑誌のページから飛び出したような美しい食卓に早変わり。


上はご試食会用料理の撮影…なのですが、量に気を付けましょう、と言いながらひじきのサラダはモリモリですね~(笑)。これじゃあ村上さんのうつわの優雅さが伝わりません。
*左下のうつわは内田好美さんの小皿です。

輪花の白磁のお皿や、色が特別に美しい青磁のなます皿など、いつまでも飽きずに使える普遍的なうつわが、キリリと整っていて本当に美しいのです。きっと、ずっとずっと感動が薄れないまま、盛る度に素敵な気分になれますよ。見ているだけでもため息のでるような美しいうつわ。盛る量にだけは気を付けてくださいね(笑)。

◎『あんしんの食卓』村上雄一さんのページはコチラです。


村上雄一さんの好きなごはん、お味噌汁

Q1、パンと食べるものではなくお米と一緒に食卓に並ぶもののなかで、「これには目がない」というほど好きな献立はなんですか?
—ステーキの後のガーリックライス

Q2、ご出身は?
—東京都世田谷区

Q3、ご出身地もしくは現在暮らしている地方の郷土料理、名物料理、ご当地食で好きなものとその特徴を教えてください。
—最近のお気に入りが、くるみたっぷりの五平餅のタレです。カツ、焼きおにぎり、餅がご当地感たっぷりの絶品になります。

Q4、ご家庭のお味噌汁は、何出汁+何味噌が基本ですか?
—昆布とカツオ➕合わせ味噌がメインですが、赤味噌も漬けているので赤味噌のときもあります。

Q5、お味噌汁の具で好きなものを好きな順にあげてください。
—1位:じゃがいも
—2位:玉ねぎ
—3位:里芋

Q6、お味噌汁はお好きですか?また週に何回程度お味噌汁を食べますか?
—夏は皆無 涼しくなったら頻繁に登場します

Q7、ご自身の出身地、もしくは現在暮らしている地方特有のお味噌汁があればそれがどんなものか教えてください。
—赤味噌の味噌汁

Q8、これまでの人生で見聞きした、もしくは食べた中で最も変わっている、斬新に思えた(組み合わせ)のお味噌汁の具を教えてください。
—イナムドゥチ。三枚肉が入っていて白味噌で甘い味噌汁です。家庭で作っているところを体験したことはなく、食堂でしか食べたことはありませんが印象に残っています。

Q9、今回のごはん党のテーマは、「ごはんは、段取りがすべて」です。自分で作るお料理で「得意料理」と呼べるものを教えてください。また、そのお料理のコツ・ポイント・こだわりを教えてください。
—たまにしか作らない父ちゃん料理代表のピザです。材料揃えれば楽ですし、なんといってもワインを飲む口実になりますw


村上さん、ありがとうございました。イナムドゥチ、沖縄料理なのですね。とても気になります。村上さんのお宅の優雅な食卓にもそのうち登場するのでしょうか。ああ、いつかお邪魔してみたい!!

この記事をシェアする
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter

関連記事