塩、砂糖、味噌に梅干し…超すぐれモノの保存壺を色・サイズ違いで。


本当にずっと、ずうっと探してきたところで出会えた理想の塩壺でした。ろばの家ではすでに何度かご紹介してきて、入荷するとすぐに完売してしまう人気のアイテム。やはり皆さんも探していたことを知りました。益子の近藤康弘さんの手によるものです。今回『定番展』には新色のルリ色を作ってくださいました!今後定番化するかどうかは皆さんのリクエスト次第です(笑)。そして大きさも従来の4サイズ展開を見直してS、M、Lの3種類に整理。容量的にも、より役割がはっきりしました。

それにしても、本当にこの塩壺に出会えた時には嬉しかった。市販のものではなかなか気に入ったカタチや質感のものが見当たらず、適当な空き瓶なんかでごまかしてきたのですが、キッチンの窓の結露のせいかガラスだとお塩が溶けてきてしまうのです。陶器に入れている粗塩は大丈夫なのに…。土ものの陶器は、適度な吸湿性があり塩などが固まるのを防いでくれます。ウチでは3種類の塩を使いわけているのですが、益子焼の甕に粗塩、小さ目の瓶ふたつに塩の花と藻塩を入れて凌いできました。ガラスなら中身が見えますが陶器の壺だと中身が見えないため、色違いで揃えられると便利です。そう、こんな風に大きさや色で使い分けられるのが理想的なのです。塩壺、塩壺、と騒いでいますがこの蓋物は特に用途を限定しているわけではありません。何を入れてもいいのですが、お味噌やお砂糖、梅干しやお漬物など調味料や保存食を入れておくのに最適な条件を全て備えています。そもそも伝統的な保存食はすべて甕や木樽など、呼吸ができる容器で熟成されていました。特に発酵食品にとっては酸素はもっとも大切な要素。酵母は酸素なしには生きられないからです。ただ、お塩などを入れた時に余分な湿度を吸ってしまわないよう、よく砂糖壺についているようなスプーン用の穴は開けずある程度の密閉力も持たせたのだそうで、本当に細部までよく考えられています。はじめは蓋に取っ手のつまみをつけた形も作っていましたが、冷蔵庫の段に入れる時に邪魔になるので平らに改良。これは狙ってはいなかったそうですが、蓋にくぼみをつけたら重ねやすくもなりました。

ここまでお台所事情に通じているから女性の作品かと思えば実は男性の手によるもの。益子の古民家を工房にして制作している近藤康弘さんです。「僕も自分で漬けた梅干しをこの壺で寝かせてみたんやけど、塩の角がとれるのが早い気がするんですわ」と近藤さん。わたしの関西弁の再現力はさておき(近藤さんは大阪生まれ)確かにそう話ていました。そう、ご自分で梅干まで漬けちゃうんです。塩が浸みてくるのをカビのようで汚いからと嫌がる人もいるんですけど、陶器市でコレを並べてたら「この壺、梅干入れたら塩吹いてくる?塩が浸みだしてくるのを探してるのよ!」と指名買いしていく梅干名人(多分)もいたくらいなんです、とも。それはぜひとも試してみたい!

塩壺とは呼ばず、ただ蓋物とだけ近藤さんは呼んでいますので塩に限らず調味料や保存食、発酵食品、唐辛子やショウガなどのお薬味を入れるのにも使えます。今回は冒頭で書いた通り3サイズに統一し、限定色のルリ釉を加えて白マット、灰釉、カーキ、飴釉の4色展開。それぞれのページを見て頂くとわかりますが、Sサイズはお塩で100~120gくらいが入る大きさ。ろばの家で扱っているモノが例で恐縮ですが(笑)、塩の花の170gの袋だと半分の量が楽々入ります。こういう後がけに使うお塩はテーブルにも出せる小さなものがわたしにとっては便利。Mサイズだと150gの藻塩がひと袋まるまる入ります。ウチではお結びにはこのお塩、と決めています。Lサイズは500gの砂糖やお味噌がきっちり入る大きさです。もちろん、どんな容量の調味料をどのくらいのサイクルで詰め替えて使うかは人によって違うので、ご自分のキッチン事情に合わせて選んでいただけたらと思います。

*こちらの記事は以前ご紹介した記事をもとに『定番展』向けに追記しております。内容がかなり重複しておりますが、ご理解ください。

近藤さんのページはコチラです。

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