新ヌマタ?Godzilla, UFO…毎年少しずつコレクションしたくなる、沼田智也さんの染付。

ufo
今年はUFO!?それともゴジラ?でもほんと、どこからこういう発想にたどり着くんだろう…と、毎年沼田さんの新作を見せて頂くたびにうなってしまいます。一昨年の秋は海月(クラゲ)でした。雨笠柄から発展した海月柄。それがまた幻想的で、進化前・後ふたつ並べて見てはつぎつぎと浮かんでくる妄想に、それこそクラゲのように身をゆだねて楽しませていただいたものです。むむ?でもこの新柄UFO、若干クラゲの進化形に見えなくもない?益子の陶器市でお会いする約束をしていた時「ブランニューヌマタ、カミングスーン!」なんてふざけたメッセージをいただいていたので、新作を楽しみにしていたのです。クラゲから進化したかは不明ですが、飛行機柄(それだって千鳥からの進化形でした!)がすでに定番として登場する蕎麦猪口にUFO、考えてみればかなりアリの路線じゃないですか!またまた男の子にも人気の柄になってしまいそう。…そしてそのすぐそばでひときわ異彩を放っていたのが恐竜柄。しかもこれはもしやゴジラじゃあ…あ、そっか、新ゴジラだ!!さりげなく(でもかなり斜めに見た感じでふざけて)世の中の流行りもとり入れちゃうところが沼田さんらしい。それにしてもかわいいゴジラです。なんだか弱そう(笑)。
godzilla

でもきっと、そういうことじゃないのかなあ。きっと今古典と呼ばれているような骨董、古伊万里の染付柄のなかには、当時の風俗の流行を反映したような絵柄も多分にあったはずです。今でこそ古典扱いだけれども、当時にして見れば突拍子もなく斬新だったり、中国渡来の目新しい柄を試しにあしらってみたり…といった一時的にもてはやされたような柄も含まれていたのでは?うつわの形は、実際に使う用途によって限定されるのでどんなに工夫をこらそうにも限界がありますが、絵付けは純粋に模様なのでその目的はどこまでも自由です。どんなに遊んだって、それによってお蕎麦が食べにくくなったり、水が漏れたりするわけじゃない。遊んでこその絵付け、とも言えなくはないでしょうか。

沼田さんの蕎麦猪口も三寸皿も、形はこれ以上ないくらいにシンプルで古典柄もバチリとはまります。花唐草や更紗模様のような柄も耽美な世界を見事に表現していて″ヌマタらしい”のですが、こういう一見ふざけた遊びの柄も同じくらい見事に彼の世界観を見せてくれます。枠にとらわれない。枠をつくらない。土も決めない。釉薬もその時採れた灰次第。クラッシックだってロックだって、パンクだってヘビメタだって演歌だって、いいものはいい。まさにクラゲの時にご紹介した通り「No music, no life!」とどんなカテゴリーの音楽でも愛する沼田さんならではの、羨ましいまでに自由で遊び心満載の絵筆の動き。何かを限定してしまったらきっと、その絵筆の動きも鈍ってしまうのでは、と思ってしまいます。

今回はこんな可愛らしい乙女な柄の蕎麦猪口もありましたよ。
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「これはさくらんぼ?それとも音符ですか?」と尋ねると、答えは「どちらでも」。…さくらんぼを描いているつもりが音符のように見えてきたのか、音符のつもりで書いていたらさくらんぼに見えてきて葉っぱを加えたのか…実際、そこから派生した音符(八分音符でした)柄の蕎麦猪口もありました。今後、楽譜シリーズなんて出てきちゃったら、ちょっとピアノや楽器をかじっている人なんかにはたまらないコレクション必須柄になっちゃうかもしれません。

喜怒哀楽で登場して以来すっかり人気の定番化してしまったお多福さんのシリーズも再び入荷。選ぶ人の心の状態でどんな表情を選ぶか変わるから面白い!と言われドキドキしましたが、その前日チビろばたちを連れて筑波山の登ってきていたパパろば「疲」ばっかり三枚も選んでいました(笑)。
otahuku

久しぶりの入荷となりました。沼田さんの新着ページはコチラです。

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