はじまりの白磁。このたわみ鉢との出会いがワタシたちを変えました。


白磁の魅力にハマったのはこのたわみ鉢のおかげです。はじめの頃ろばの夫婦ふたりとも土モノが好きで磁器、特に白磁にはなかなか手が伸びずにいたのですが、このたわみ鉢にはやられました。薄く繊細でキリリと純白の白磁は美しいとは思いつつも、何を盛ってよいのか想像がつかないというか、どうにも自分達の暮らしの中での接点を見いだせなかったのです。とりすましているとまでは言わなくとも、ちょっと近寄りがたい…。知子さんのこのたわみ鉢の存在を初めて知ったとき、その柔らかで温かい色調、包み込むようなフォルムに心が弾みました。とっぷりと厚くかかった釉薬の質感はこれまで見てきたキーンと冷たい白磁の印象とは大きく異なるモノでした。おおらかで愛嬌があり、なんとなく親しみを感じられたのです。美人というだけでなく、お話をしていてもチャーミングな女性。内面の魅力が自然と滲み出ているような…。あなたの周りにもいませんか?ものすごく美人と言うわけではないのに、何とも言えずチャーミングでいくつになっても可愛らしい女性が。「こういうオトナの女性になりたいな~」なんて呟くと「はあ????」と呆れたツッコミが横から飛んできそうなので黙っていようっと。だってねえ、今から本当の美人に生まれつくことはできないし…。

この鉢を手にしてからというもの、本当に思いつく限りの、あらゆるお料理に使ってきました。和、洋、中華。パスタだって。そうしていつもうなってしまう…「何でも、映える!」突然料理上手になったと錯覚してしまいそうな盛り映えの良さなのです。なんの変哲もない普通の肉じゃがが、鶏のから揚げが、ポテトサラダが、なんだか小料理屋さんのカウンターで出されているように上品なお料理に見えてしまう…。凝った盛り付けは苦手でお料理はただ出来立てをどん!と盛るだけのろばのウチ、この鉢にどれだけ助けられてきたことでしょう。どれだけ長く使い続けても、きっとこの鉢には常にときめいていられる自信があります。とっても気分がよいですよ。どんな手抜き料理だろうとちゃちゃちゃっと作ってこの鉢に盛れば、どかんと山盛りでも上品にちょこんと盛っても必ず「美味しそう~」言われるのです。そう、本当に何でも美味しそうに見せてくれますよ。


それからはもう、どんどん知子さんの白磁のとりこに。そしてそこをきっかけに、ちゃんと目をこらしていれば知子さんのように温かでやわらかな魅力を持つ白磁は、数は少ないなりにもちゃんと存在していたし、そういった素敵なものをちゃんと掬い取れるようになってきたのです。そうして制限を設けず色々な個性の白磁に触れるようになってみると、薄くて繊細で、取り澄ましたように緊張感のあるキーンとした白磁の持つ素晴らしさも、きちんと受け止められるようになっていることに気が付いたのです。何事も、何をきっかけにどこの入り口から入るかという突破口さえつかめれば、入れない部屋などないんですよね。そして、どの部屋もきっと素通りできない何かが用意されている。ちゃんと目を向けさえすれば。白磁は苦手で…とか土モノは扱いにくいから…と部屋に鍵をかけてしまうと、その出会いは一生現れないかもしれない。だからこのたわみ鉢には、心の底から感謝しているのです。はじまりの、白磁。間違いなく、一生忘れられない出会いのひとつです。

チャーミングといえば、当の知子さんも本当にチャーミングなひとで、それはこんな遊び心のあるお箸置きなんかからも伝わらないでしょうか?ろばのウチではトリさんをパパろばとチビろばちゃん、おサカナさんをチビろばくんとワタクシママろば、という風に分けてずうっと使っています。お箸置き、愛用していますか?うつわを持ち替える時にいったんお箸を置く。…その所作は美しいだけでなく、きちんと噛むことにもつながり大切な食育なのだと先日小学校の集まりでも説明していました。子供たちに伝えてゆきたい大切な習慣のひとつですね。ウチのチビろばたちもそうですが、こんな愛らしいお箸置きなら毎日喜んで並べてくれますよ。

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