あんしんの家吞みパートナー。何でもこれですませてしまう。


渡辺隆之さんの作品が届きました。小ぶりのカップや鉢、プレート、サラダによさそうなボールなどで、今回は毎日何かしらに使ってしまうような、ちょうどよいサイズ感のものばかりが揃いました。

渡辺さんのこの石ころのようなカップは、お酒にいい、という方が多いのですがろばの家の自宅、ろばのウチではワインを飲むのにも使っていて、これがすこぶる具合が良いのです。ウチでは、仕事が終わって家に帰るとすぐにパパろばと二人で台所に立ち、一緒に料理をはじめます。冷蔵庫から食材を出しながら、一緒にワインも出して「はいお疲れさん」と、とりあえず乾杯。あとは調理しながらチビチビ飲む。まな板やボールの間にワイングラスは危ないし、ましてや二人で立つとなればなおのこと、脚の細いグラスは置けません。パパろばはビールだって渡辺さんのカップで飲みます。一度に沢山注いでぬるくなるのが嫌なのだそうです。

最近、ヴァンナチュールと呼ばれる自然に作られたワインを愛好する人やお店で、ワイングラスで飲むよりもこうして土から作られた陶器でワインを飲む方がワイン本来の味や香りを楽しめる、として敢えて陶器で飲む人や、グラスと飲み比べてをさせてくれるお店もあるようです。そういった観点で見ても面白いのかもしれませんし、確かにワインの香りが開く印象はあるのですが、わたしたちはむしろ扱いの「楽さ」や持った時の手触り、そして何より「心地よさ」が選ぶ基準になっているのだと思います。角張ったところがなく、自然とその場になじんでしまう控え目な佇まい。頑張り過ぎたところのない、そのまま感。

カッコイイから、美しいから、だけでも十分手に取る理由になりえますが、そこに心の底からリラックスできる心地よさが加わったら…。高価なブランド物の最新作よりも、何度も洗いこんで身体に馴染んだ服の方が落ち着きますよね(笑)。だから本当に、やっと仕事が終わり自宅でホッと一息、というシチュエーションに最高なのです。

ワタシたちがもっともお伝えしたいと思っている渡辺さんのうつわの持つ魅力は、実際に使っていただかないと伝わらないタイプのものだと思います。言葉では伝えることができない種類のことなのだから、もどかしいですね。

サッとお皿を持ち上げた時、カップを手で包み込むとき、ふと、手あたりの優しさに気が付いてよりしっかりと手を添わせてみたくなることがあります。理由をつけるととても陳腐に聞こえてしまいそうだけれど、やはりそれは、渡辺さんが意図してデザインしたカーブではなく、自然に任せて出したカーブ、だからなのでしょうか(渡辺さんが砂鋳込みというやり方に落ち着いたまでのお話は以前の記事を読んでみてくださいね)。

渡辺さんのうつわは、すべてがそんな感じです。どの子もちょっとずつ歪んでいて、ふたつと同じ輪郭のものはない。スッと空間に馴染んで相手を緊張させない。人間だったとしたら、得なキャラクターですよね。

まず手始めに、ふと気になった相手を選び、毎日使ってみてください。そこにあるのが当たり前であるような、ずうっと以前からその空間にあったような、そんな不思議な存在感を持つうつわです。ルールに囚われず、自由に気の向くままに使ってほしい、そう願ってしまうようなうつわなのです。

 

渡辺隆之さんの作品はコチラです。

小鉢を抹茶椀に見立てても。最近お抹茶ばかり飲んでいるパパろばが一目で気に入った鉢。

16cmのプレートは最もよく使うサイズ。今回届いたのは、グレー、パールオレンジがかったグレー、黒、使い込むとアンティークのようにくすんでくる銀彩の4色。

パンやケーキはもちろん、サラダやお惣菜にも。

温かみを感じる赤系の晩酌3点セット(笑)。最近ろばのウチでブームのちかえりと素焼きミックス大豆で無限手酌(ちかえりはワインには合わないので要注意)。厚手のぐい吞は熱燗にも。

これは実際にパパろばが愛用している渡辺さんのカップ。白ワインにも赤ワインにもビールにも使って、だんだん味が出てきました。縁が欠けていますが、気にせず他の縁から飲んでいます。

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