Everybody has a sweet memory.~vol.1~

さてさて11月に突入しましたね。『おやつの時間』も実店舗での展示は残すところ2日となりました。先日お菓子作家caya船串薫さんの”甘い想い出”をご紹介しましたが、お菓子もとっても好評。2度の入荷分ともほぼ完売のため昨日新たに補充しました。旦那様で作家の船串篤司さんにcayaさんのお菓子とご自身の作品も少し(お菓子に合いそうなミニサイズのあれこれ!)をお届けいただき、またまた充実!ここで皆さんの“甘い想い出”もシェアして、さらに盛り上がりたいと思います。毎度おなじみママろばが趣味でお願いしている名物アンケートでございます。

『やっぱり、ごはん党』の際、納品で忙しい作家さんたちに写真撮影まで依頼するという迷惑な質問を投げた結果、アンケート回収も皆さんへのご紹介も遅れまくってしまったので、今回は「好きなおやつ、子どものころの思い出のおやつを教えてください!」と気軽な感じでお願いしました。それでも、本当にひと事の回答もあれば手描きイラスト解説つき回答を何ページにもわたって書いてくださった方もいて答えは千差万別。甘党度数の差が現れていました(笑)。…というわけで、ただお名前と回答を羅列してもつまらないので、多少脚色してママろばがインタビューしているような感じでレポートしてみました。極力回答そのものには手を加えないようにしています。解答だけ羅列してもつまらないので、会期中にママろばが平らげたおやつの写真やディスプレイのワンシーンを間に挟んでハイライト的に。ちなみにトップのアップルパイを載せたお皿は香川県高松の境知子さん。このお皿は今年の『おやつの時間』の中心的存在。本企画のために作ってくださったという嬉しい作品で、大きなケーキプレートも相似形の小さな取り皿も白磁にさりげないレリーフ模様がほどこされていて、うっとりする美しさ。これまたうっとりする美味しさのアップルパイはお向かいのベッカライさんのもので、この季節だけに登場する紅玉のサックサクパイ。毎シーズン、ママろばだけで何個平らげるか…。

毎日本当にいろいろなお菓子を試食したりしっかり食べたりしていて、おやつの時間が始まって以来どっぷり砂糖漬けになっているママろば。お客さまに「羨ましいですね~」と言われてつい「でもさすがにちょっと、ポテチとか食べたくなってきました」と本音をもらしてしまいました。ああ、甘党代表ママろばともあろうものがそんな弱音を…とガックリうなだれている内ふと気づいたのですが、おやつって別に甘いモノじゃなくてもいいんですよね。しょっぱいのだって立派なおやつ。ごはんとごはんの間に食べるものはなんだっておやつなのです。ああ、よかった。正々堂々とポテチが食べられる!と意味不明な安心感を抱いていたら、いるいる、塩味派!

では、辛党代表から!

「好きなおやつは”コイケヤ ポテトチップス のり塩”です。私は辛党なので、選ぶものがポテトチップスや塩せんべいです。”カルビーのポテトチップス コンソメ”も好きですが、やっぱりコイケヤの”のり塩”です。」と答えるのは益子の中村恵子さん。なんとなく予想通り?「番外編として、甘いものですと”コロナロータス、オリジナルカラメルビスケット”です。」とも答えていますが「コイケヤポテトチップスのり塩を食べるときは、月に数回、夜にビールと共にです。食べ過ぎないように、BIGサイズは買わない様に決めてます。」というのですから相当な辛党のようですね。残念ながら?中村さん、これだけ作家さんがいても辛党はたった一人のようですよ…と思ったら横から「はいはいはーい!俺も断然ポテチ派~」とパパろばが手を挙げてきました。よかったですね!…何がいいんだかわからないですけど。

甘いもので人気があったのは栗です!秋ですもんね~。わたしもモンブラン大好きです。誰も聞いていませんがワタクシママろば史上最高のモンブランは、目白にあるエーグルドゥースさん。サクサクのメレンゲがたまりまへん。30分以上のお持ち帰りは不可というのが泣き所で、毎回仕方なくお土産を断念して自分だけ店内でいただいて帰ってきます。ああ、申し訳ない…と、またまた話がそれすぎる前に栗好き手をあげて~。

「は~い!」と合唱してくれたのは同じ土岐市(岐阜県)で作陶する大江憲一さん村上雄一さん。「”恵那すやの栗きんとん”をお抹茶を点てたときに食べる」と答えた大江さん。少し前に当店にふたつだけ届いた抹茶椀に漂っていたあの緊張感、今でも忘れられません。なんだか大江さんがお茶を点てると言うとカッコイイですね~。秋になると栗きんとんを食べたくなるというのは村上さんで「今年は妻が頑張って栗ペーストたくさん作ってくれたので、栗きんとん、栗バターパン、モンブランで楽しみました。」なんていう羨ましいコメントも。村上さんは「18歳の時に歩いて旅をしていて静岡のお味噌屋さんで中津川の栗きんとんをいただいたのですが、感動して、そこからは中津川目指して歩きました。」という青春18きっぷな思い出も教えてくれました。ご出身は自由ヶ丘で、生まれた町のご当地ドルチェを教えてください、と尋ねたら”自由が丘、虎屋の栗羊羹”と回答全てが栗推し。栗好きのママろばも負けそうです。

cayaさんの笠間の山栗とほうじ茶のケーキ、4coconutsとバナナチョコレートのケーキを村上さんの湖水プレートで。

でも、 大江さんの「東濃地域に住み始めの頃、友人に「栗きんとん食べる?」と言われ「栗きんとんって正月のおせちのアレでしょ」と思い「あんまし好きじゃないからいいや」て答えたけど、出てきた栗きんとんに!!??…食べて感動したのを覚えてます。」という話に妙に納得。子どもの頃、中津川の栗きんとんのような栗比率の高いきんとんの味なんて全く知らなかった。大学生になって東京に住んでいた時、同じ北海道出身の同級生がお茶を習っていて「お稽古で出たお茶菓子の栗きんとんがあんまりにも美味しくて」と半分食べないで残しておいてくれたのを懐紙にくるんでわざわざ届けてくれたのですが、その飛びぬけた栗の美味しさ以上に彼女の優しさに感動したことが忘れられません。それが人生初のモノホン栗きんとんでした。大江さん、わかるわ~。あのお正月の栗きんとんの甘ったるさ…子どもは特に苦手ですよね。

岐阜の栗派に対抗するのはチョコレート派。結構多い。もしかするとワタクシママろばもここに分類されるかもしれません。甘いモノは何でも好きとはいえ、チョコレートはまた別格にテンション上がっちゃうもんなあ…。「毎朝妻と二人でバンホーテンのチョコを食べるのが日課です」と答えたのは、漆作家の小林慎二さん。茨城県鹿嶋に工房を構える小林さんは『おやつの時間』には2回連続漆のコーヒーカップで参加してくださっています。とてもシンプルなデザインで4色の塗りがそれぞれにどれも美しく、使い込むとうちにどんどん透明感を増してゆくという魅惑的なカップ。漆デビューはこれ、という方も増えてきました。で、小林さん。…毎朝、ですか?「子どもを小学校に送って、その後二人でコーヒーを淹れて食べるんです。」と仲の良い小林さんご夫妻らしいお答え。でも、工房にお邪魔した時の豪快なお酒の飲みっぷりが印象的でつい「辛党だとばかり思っていました」というと「甘いものも辛いモノも両方大好きなんで、タチ悪いんです…」と笑います。毎朝おやつを食べて、3時には食べないってことかなあと思ったらちゃんと3時にもおやつの時間をとるようで、その時も奥様とおやつに合わせて「何飲む?」と紅茶やコーヒー、日本茶をその時のおやつに合わせて選ぶのだそう。お菓子の量は奥様が決めるともこぼしていましたが、極度に神経を使う漆の作業。朝のほっこりする時間や、ひとやすみする時間の貴重さはなんとなく想像がつきます。同じ漆工房で働いていた奥様ならば、その気持ちもよく理解できるのでしょうね。

愛知県常滑の大澤哲哉さんも「甘いモノはあまり食べないのですがチョコレートだけはよく食べます。」と、やっぱりチョコ派。「チョコあ〜んぱん、スニッカーズ、ブルボンのチョコチップクッキー、たけのこの里」などがおやつタイムによく登場するらしく仕事の合い間、コーヒータイムに一緒に食べることが多いとのこと。笠間のKeicondoさんもチョコレート派。ブルボンのアルフォート(できればミニサイズ)という回答で、大澤さんと同じく仕事の合い間に食べているみたい。そういえば今回参加していないけど、鉄の羽生さんの工房でもアルフォートが出てきて「好きなんです」って言ってたなあ。何を隠そうワタクシママろばもアルフォート、かなり好きですけど。Keiさんなんて「長く飽きずに食べているのは、アルフォートだけです。」とまで言い切っていますから、市販のおやつではアルフォートの人気高めですね。でもなんだか、男性陣のこだわりって慎ましいというかカワイイ感じがしますね。リクエストといっても「できればミニサイズ」程度ですよ?やっぱり女性の方が貪欲なのかなあ(笑)。

Keicondoさんのレクタングルプレートにcayaさんの香ばしい在来ゴマスティック。ママ友つながり…。

だって、「どこどこの何」と名指しで答えてくるのは、いつだって女性たち。加藤かずみさんもシモヤユミコさんもおやつはご指名買いです。加藤かずみさんのお気に入りは”woldのタルト”だそう。お仕事の合い間、3時の休憩で食べるそうで「これを楽しみに仕事を頑張ります」と言うので気になって思わず検索してしまいました(笑)。町田にある、フレッシュフルーツのタルトで有名なお菓子屋さんのようです。シモヤユミコさんが教えてくれたのは「”西光亭のくるみのクッキー”、ひたちなか”&SUGARのキャラメルシュー”、”TRADER JOE’Sのコーヒービーンズチョコ”。くるみのクッキーは最近いただいて知ったお菓子。コーヒーとの相性が抜群で一気に食べてしまいそうでドキドキします。&SUGARは遠くてなかなか行けないのですがケーキがどれも本当に美味しい。最近食べたキャラメルシューは、1つしか買わなかったことを大後悔。TRADER JOE’Sのコーヒービーンズチョコは旅行の際にたまたま買ってハマってしまったお菓子。TRADER JOE’Sのありそうな場所に行くと必ず買って帰ります。」と、この説明を聞いているだけでも今すぐ走って買いに行きたくなります。もちろんシモヤさんも「仕事の日のおやつの時間に。コーヒーと一緒にいただくのが至福。」というご回答で、考えてみたら作家さんは皆さん工房で一人っきりでお仕事しているのですから、仕事の合間に食べる以外に、そうそうおやつの時間的シチュエーションが生まれるわけがないんですよね。

シモヤユミコさんのさざ波リムプレート(今回は完売しました)に岸本恵理子さんのローズマリーとグリーンレモンのポルボロン

あ、仕事前におやつ食べる人、小林さん以外にもいました!横須賀で黙々と木を削る宮下敬史さんです。「朝の仕事前、仕事の合間とお菓子がある日はついつい食べてしまいます。もちろんコーヒーと一緒に。いいコーヒー豆が手に入った時はおやつは必須ですね。」…この”もちろんコーヒー”という答えの”もちろん”の根拠が知りたい!やはり、木を自分の素材に選んだ時から作り続けているというコーヒーメジャーに支えられて出てくる言葉なのかしら…。何だかあのメジャーは完成形という佇まいですものね。でも宮下さん、コーヒー豆こだわってそうだな~。なんとなく渋いホロ苦系のお菓子をあげるのかと思いきや「お菓子は和と洋どちらも大好きです。最近よく食べるのは、かし原の塩羊かんと福寿屋本舗の長崎カステラ切り落とし。もらったら嬉しいのは美味しい豆大福とか。」だなんて、意表をついていて逆にカッコイイですね。これも根拠ないですが(笑)

山桜とブラックウォルナットの2色。今回の山桜は縞模様が美しい。それにしても大江さんのエナメル釉、何でも映える。

そして、なんだか読んでいてほっこりしてしまったのが、境さんご夫婦の回答。実は会期直前、10月のはじめにろばの家族4人で香川県高松市のお二人の工房を訪ねてきたばかり。その時のお二人の感じそのまんま~なお答えです。

境知子さんの好きなおやつは「タルト、わらび餅。」わ~知子さん、ワタシもわらび餅、大好きです!好きすぎて勝手に毎週土曜日お店でわらび餅売ることに決めちゃったくらいです。パイとかケーキとかじゃなく”タルト”と答えるところがいかにも知子さん。とても女性らしい感性の方なんです。一方旦那様の境道一さんのお答えは「プリン」とカワイイぷりんの絵文字つき回答が。なんか、プリンって答える自体でもう既に道一さんのなんたるかを十分語っている気がしてしまう。ウチのチビろばちゃんが、一緒に食事している間中道一さんのおひざに頭をのっけてくつろぎきっていました。それを全く苦にせず素で食事を続ける道一さん。以前オーバルワールドのとき「子どもの好みに合わせて完璧な焼き具合の目玉焼きを焼けるのが自慢です」と答えていた優しいお父さんです。プリン、に続く説明がまたどこまでも道一さんです。「なぜスーパーのプリンは3つ入りが多いのでしょう?我が家は4人家族、3つ入りでは1つ足りない…結果一人だけ食べ損ねることに…。そのパターンが多いからなのか、もう無理!となるほど食べてみたいと夢見ています。」だなんて答え”らし過ぎ”て笑っちゃう~。パパろばが「2パック買って2個余ったのを道一さんが食べるという選択肢はないのだろうか?」とボソリ…。道一さん、今度プリン山ほど送ります!!


プリン好きな道一さんのプレートとマグでCookie.Gさんの超定番、ショートブレッドを。小麦粉、バター、砂糖、塩、だけでなぜこの食感になるのか毎回不思議…。

そして一昨日お店に遊びに来てくださったCookie.Gの須崎優子さん。お菓子屋さんをはじめるだけあって回答もやはりご指名が細かいです。驚いたのは「アイスクリームは、毎日の様に食べます。」というお答え。ちょっと、ない回答ですよね?「高校を卒業して間もなくの頃の高校のクラス会を資生堂パーラーでやった時に最後に出たアイスクリームがすごーく美味しくてびっくりした。(今は無いのですが)近所にシェリュイだったと思いますけれど、アイスクリーム屋が出来たときに出来たてアイスやフルーツのソルベに感激。」と、なんだかセレブなお答え?さすが港区出身です。自由ヶ丘出身の村上雄一さんと同じ空気を感じるわ~、なんて。田舎育ちのママろばは単純に羨ましい~。須崎さんはその後も「おせんべいもよく食べます。白醤油のが特に好き(十条のむさしやのが好きだったのに、ある時から無くなってショック。あけぼのの白イカだとか)。どら焼き(上野黒門町のうさぎや)。きみしぐれと栗鹿の子(大坂屋、港区三田)・御倉屋(京都)(きみしぐれでなく、夕ばえ)。と続くのですが、お店でも他にもいろいろと列挙されていましたがメモしきれず。。。ワタシも和菓子の本を読んで手帳に「食べてみたい和菓子リスト」を長々と何ページも作成したりしていましたが、とても須崎さんのパッションにはかないそうにありません。須崎さんは、おやつは「夕食の後が多いです。又は店に持って行って、仕事の合間に。」ということでしたが、お店でお菓子を作ってその合間におやつ…やはりかないません。

お菓子を作る人といえば、忘れちゃならない岸本恵理子さん。「甘いものはなんでも好き!最近は和菓子のほうが好みですが、昔に比べたら食べなくなりました。。。中毒的なものとしては、敢えて誤解を恐れず言うなら、グミ。マイブームが定期的に訪れるので、ブーム中は毎日食べてます(苦笑)今、渦中です。血までゼラチン質になっていそう。定番HARIBOのグミをおやつの時間だろうが、車の中だろうが目につけばどこでも噛んでる。食べる量もすごいです。ジャンクです。もらうと困るおやつです。お願いだから与えないでください(笑)。それがきっかけでたとえ落ち着いていたブームでもまた到来してしまう。。。」という意外な回答。でも、それがまた余計に特別な感じに響いてしまう。子どもの頃のおやつの思い出についても一筋縄では行かない感じの答えが返ってきていましたよ。こういう風に人生をかけて食べものと取っ組み合ってこないと、岸本さんのような料理人にはなれないのかもしれない、と変に納得してしまいました。

…これで皆さんのお答えをご紹介できたかな?え?壷田亜矢さん&和宏さんがいない?実はイラスト付き大作でご回答くださったのがこのお二人だったんです。とてもここで続ける勇気がないので、別枠でご紹介しますね。前回の『やっぱり、ごはん党』で亜矢さんいわく「空気読めない回答」をしたと思い込んでいる和宏さん「今度はハズさないぞ!」なんて意気込んでいたようですが、どうでしょうね~(笑)。お楽しみに!

記事をシェアするShare on Facebook0Tweet about this on Twitter0Share on Google+0Pin on Pinterest0Email this to someone

関連記事