大江さんにしかできない、ハズし方。何をやっても特別感に変えてしまう。
大江さんの特別さを、どう文章でお伝えしたら良いのでしょう。ぶっ飛んだことをやっても決して外すことがない。それともハズし方が飛び抜けて上手いのか…。ギョッとするほど目立つけれど、食卓でいざ使ってみるとその目立ち方が品よく技アリになってくれる。小さくまとめなくてもハズさない、数少ない作家さんだと思います。羨ましいなあ~。
金の延べ棒?のようにピカピカしたお箸置きも、パッと見は派手なのに、そこは小さな存在。食卓では相当に素敵なアクセントになってくれる。これがお皿だったら大変なことですが、きっと大江さんなら大皿を金彩で仕上げてもカッコイイものを作ってしまうことでしょう。そういうのを、センス、と呼ぶべきなのでしょうか。
派手なものを作っても上品に仕上がるから特別、と言いたいのではなく、その逆もまたしかりなのです。キレ味の良さですっかり定評のあるお醤油差しだけではないのです。何をつくっても特別感が出てしまう。
つまり、何の変哲もなさそうに見えるシンプル極まりないうつわを見ても、どこかが違う。盛りつけてみるとより一層違いがわかります。ただの薄いプレートも、ただの四角いお皿も、やっぱりとても気が効いている。そう思ってしまうのは、大江さんの手によるものだとわかって見ているからかな?と疑ってみましたがそうでもないようなのです。
というのも、何にも知らずにうつわを見ている方でも「これはどなたの作品ですか?」と聞いてくるとき、同じひとが何度も大江さんのうつわを手に取っている、というケースを何度も経験しているのです。「やっぱり、大江さんが好きなんですね。」と言うとビックリされます。まさか同じ人のものだとは思わなかった、というのです。タイプの違うモノでも、何かしら好みの雰囲気と言うのが共通しているのでしょうね。
どんな素材、どんな色、どんな形を作ってもパーソナリティーが表れてしまう。中学校とかでクラスに必ず一人はいた、どんな発言をしてもみんなを笑わせてしまう、そんな存在。大江さんの言動を追っていると、きっと学校でも人気者だったんじゃないかな、だなんて想像しちゃうことがあります。こんななんということもないアンケートでも、昨年のカレーの時の回答がなんとなく可笑しかったのですが、やはり、そこはかとなく面白い…。
ああ、使いたくないけれど、きっとこういう人に「イケてる」という形容詞を使うのでしょうね。そのまま使うのはどうにも恥ずかしいので、イカしたひと、という程度で留めておきましょうか。無理に形容する必要もないんですけど。でも、毎回作品が届くたびに、つい呟いてしまうのです。やっぱ、イカしてるな~と。
◎期間限定『あんしんの食卓』大江憲一さんのページはコチラです。
大江憲一さんの好きなごはん、お味噌汁
Q1、
—唐揚げ、お新香、生姜焼き、納豆
Q2、ご出身は?
—愛知県知多郡
Q3、ご出身地もしくは現在暮らしている地方の郷土料理、
—味ご飯(標準語で多分炊き込みごはん)
Q4、ご家庭のお味噌汁は、何出汁+何味噌が基本ですか?
—いりこ出汁+自家製味噌
ほんだし+合わせ味噌
Q5、お味噌汁の具で好きなものを好きな順にあげてください。
—1位:白菜
—2位:わかめ
—3位:卵
Q6、お味噌汁はお好きですか?
—週4〜5回
米食う時は必ず汁物欲しい派
Q7、ご自身の出身地、
—岡崎八丁味噌
Q8、これまでの人生で見聞きした、
—トマト意外といける
Q9、今回のごはん党のテーマは、「ごはんは、
—焼き飯、餃子
とにかく中華は火力が命
中華鍋は油を入れたら煙が出るほど熱しましょう
焼き飯はシンプルに具は卵ネギザーサイ
餃子は長崎の金蝶ソース+辛子が美味いです。
ギョーザにソース+辛子!?う~~ん、かの有名な大江飯店さんのおすすめとあれば、試してみるしかありませんね。
大江さん、ありがとうございました。いつか大江さんのチャーハンとギョーザ、食べてみたいです!
◎期間限定『あんしんの食卓』大江憲一さんのページはコチラです。