ひとつは欲しい、鉄のフライパン。一本いっぽん手で打ったモノの違いは歴然です。


道具を作り始めたころからすぐに取りかかったという、フライパン。ずっと、作りたかったもののひとつだそうで今となっては羽生さんと言えばフライパンというほど定番的な存在になっています。埼玉県狭山市で鉄の生活道具を作る羽生直記さん。ちょっと信じられないくらい丁寧な仕事をする、とても優しい雰囲気の男性です。アート作品ではなく生活道具をつくるようになったいきさつやその徹底した丁寧さについてはご紹介してきましたので興味のある方は他の関連記事もご覧くださいね。

ろばのウチでも愛用歴丸4年となりましたが、ますます使いやすく固有のクセも把握できてきて、とあるお料理はもうこの子がいないと始まらない、というほど頼りにしてしまっています。目玉焼き、チジミ、ハッシュドポテト、チキンソテーなどなど色々なお得意料理があるなかで、なんといっても一番出来栄えに違いが出るのはフリッタータ。もともとママろば、バカの、いえろばの一つ覚えで何かある度にフリッタータを作ってはいたのですが、羽生さんの小ぶりなフライパンで作るようになってからは鬼に金棒?フリッタータはイタリアの玉子焼きで、作り方はいたって簡単なのですが、実はちょっとしたコツがあってシチリアのマンマ直伝のこれだけは譲れない3つのポイントごとともにこちらもHPで紹介したいます。それにしても、もうこのフライパンなしにはあの、縁がチリリと芳ばしい理想の状態に焼き上げることなどできなそうです。

はじめて羽生さんのフライパンを手にした時驚いたことは、その持ち易さでした。とても手になじみがよく、重さの感じ方を軽減してくれます。平ハンドルのものは女性の手でも重さが手のひらにかからず軽々持てる印象ですが、L字型に折ったクラッシックなタイプのものも力を入れやすくこちらの方が軽く感じる、と人によって大きく好みが分かれます。羽生さんもお客さまによってかなり反応が違うのでどちらのタイプにも絞れず両方作っているのだそう。いずれも端のはじまでエッジはなめらかに整えてあります。やはり毎日手にとるものは、感触も大切ですよね。鉄という素材はほんのちょっと雑な処理をすれば怪我にもつながってしまう。「もう、ほっぺたをすりつけてもどこにもひっかからないっていうくらいのところまで細部の仕上げには気を使っています」という羽生さん。「だって、道具に怪我させられるのって、イラッとするじゃないですか。市販の中華鍋とかで、結構危ないのあるんですよ。」と教えてくれたのが忘れられません。

鉄のフライパンと言っても、量産されたものは鉄板を金型でガシャンがシャンと抜いているので、表面は真っ平です。よく、鉄のフライパンは油慣らしが大変だとか、使って焼切った後は油を薄く引いておかなければならない、などと言われちょっと面倒だなあと思ったいましたが、羽生さんのフライパンは本人が言っていた通り最初の1,2回多めに油を使った料理を作るだけでその後は特に使用後油をぬらなくてもくっつくことはありませんでした。丁寧に叩いて成型しているため鉄の表面に微細な凹凸が残っていることが、油なじみをよくさせているのでしょう。


羽生さんの片手パンは、持ち手が熱くならないことも大きな特徴です。素手でつかんでも調理ができます。そして、フック穴があるため掛けておけるということも重要なポイント。錆びを防ぐには掛けておくのが一番なのです。鉄のフライパンはテフロンと比べても使った後のお手入れが断然楽。まだフライパンが熱いうちに、ザアッと水道にあてながら手早くタワシやササラでこすって汚れを落とし、あとは火にかけて水分を飛ばしておくだけです。ただし、せっかく水分を飛ばしているのに棚やカウンターに平置きしてしまい、そこに残っているわずかな水分で底が錆びてしまっているのを何度も見ました。だから、掛けておけるというのは本当に理にかなっているのです。カッコよくて見せびらかしたいから、という理由だけではないんですね(笑)。

今回は片手鍋のほかに、こちらもずっと定番で色々なサイズ、深さのものを作っている両手パンも届けてくださいました。パエリアやオーブン焼き、グラタンなどオーブンの中に入れて仕上げたいものを作るには、羽生さんのフライパンの柄はちょっと長すぎるのです。両手タイプも持ち手の形が羽生さんらしい。このまま食卓に出してもカッコイイです。

大変恐縮ですが、羽生さんのフライパンはほぼ完売しておりますのでご予約販売中心となります。現在のところ納品予定は来年1月頃を予定しております(納期は前後する場合がございます)。あらかじめご了承ください(2018年9月現在)。

羽生さんの作品はコチラです。

 

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