まっさらな白い朝。渡辺隆之さんの無垢ホワイトで一日のスタートを。

おはようございます。今日は残りの人生最初の日…と思わず口ずさんでしまいそうな爽やかな朝。こんな真っ白しろの食卓ならさらに目覚めがよさそうです。うつわを白で統一している人は多いもしれませんが、渡辺隆之さんから久しぶりに届いた白い半磁のうつわは「無垢」という言葉を付け加えたくなるようなまっさらな色。白にもいろいろあるけれど、こんなにも躊躇なく「純白」と呼べる白もそうありません。

白いお皿は何のお料理でも映え、かつどんなお家の食卓にもなじむので間違いのない選択ではあります。でも、無難におさまってしまうことも事実。そんな中、渡辺さんの砂鋳込みの白を見た時の印象は「白」という色の定義を考え直してしまうほど新鮮でした。青色に傾くのでも、黄色に傾くのでもないちょうど中間の白。けれど、ニュートラルという言葉では表せない。

無垢のホワイト。

雪とも雲とも違う、卵の殻のような質感の白。いえ、卵の殻だと黄色みが強すぎですね。石膏だと青っぽい。純白ではあっても貝殻のように優しい白。マットでなめらかな質感と河原の石などの自然物で型どった有機的な形が、無難とは対極をゆく個性を形作っています。こんなにも特色のある白い色は、逆に自然界の中では見つからないかもしれません。白という概念が実体を持って現れたかのようです。

「貝殻のような白が美しいな、と思って」。渡辺さん自身このどちらにも傾かない中間の白を目指していたようで、出来たての、手つかずで無垢な白を表現したかったのだそう。半磁の土の種類から釉薬の細かさ、濃度、極々薄くかけるという難しい作業から焼成の加減まであらゆる点に細心の注意を払って今の白にたどりついたようです。
見た目のマットさとはうらはらに、薄くとも釉薬がしっかりかかっているので案外シミになりにくく丈夫な半磁器製。もちろんターメリックやオイルたっぷりのトマトソースなど色移りしやすいものは別ですが、たいていのお料理には気にすることなく使えます。薄く口当たりがよいので小さなミニカップやカップはワインやお酒、お茶を飲むのにもおすすめ(詳しくは「あんしんの家呑みパートナー。なんでもこれですませてしまう」参照)。パパろば愛用のワイン用ミニカップも白で、白ワインの色も見えてお気に入りの様子。さすがに今では真っ白というわけにはいかず黒ずんた所もでてきていますが、経年変化もまた楽しいもの。うつわが風合いを増し、育ってゆくのを見守るのはよいものです。

気になるスタッキングは…相変わらずサーカス状態ですが、かろうじて浅鉢だとおさまりがいいですね。天然の石で砂に型をつけて泥を流し込んで作る砂鋳込みの作品です。渡辺さんのうつわにスタッキング力を期待してはいけません(笑)。積み上げる順番さえ熟考すればよいのです。

曇りがちな今の季節、気分だけでも晴れやかに。テーブルクロスも白にして、気持ちも一新まっさら気分。今日という日が素敵な一日となりますように。
渡辺隆之さんのページはコチラです。

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