momento poetico #5 境知子さん

曲線美、という言葉がいつも浮かんできてしまう。知子さんの作品は、焼き締めや白磁が中心であまり色で遊ぶイメージがなく、ラインの柔らかさやエッジの穏やかさなど、純粋に形の表現だけで知子さんらしさを出せている印象があります。色に頼らずに自分らしさを出せているのですから、やはりとても手の確かな方と実感してしまいます。

もう何度もお店に迎えているのに、届くたびにその美しさにハッと驚かされてしまうこの焼き締めのピッチャーをはじめ、知子さんの作品を知子さんたらしめているのは、なんといっても曲線美、なのです。

ピッチャーは花を活けてもサマになり、キッチンでバジルやローズマリーなどのハーブをわさっと挿して置いてもカッコよく、そして何より水差しという本来の目的で使ってみるととても便利な代物。手のないピッチャーも、そして今回「花を生けても…」という含みで送ってくださったと思しいツールスタンドや片口などもみな、その曲線のおかげで非常に存在感があります。可愛らしいのに品良く佇まいが美しいところが、知子さんご本人のイメージそのもの。チャーミングなのです。


ね?この、ほんのちょっと花弁を思わせる形が、なんとも女性らしい。やわらかいのです。

今回、この企画のために作ってくださった鳥を象った燭台。「昔はよくこういうもの作ったのに、最近作っていなかったから楽しい」と、遊びながら制作してくださったようです。燭台のろうそく受けに針をつけた方がよいかつけない方が良いかで相談してくださり、これまで意識していなかったのに俄かに和ろうそくとキャンドルの違いについて調べたりして、わたしも楽しかった。基本的には西洋のキャンドルには針穴があいていないんですね。ちなみにろうそくの下部の針穴は”尻穴”と呼ぶそうで、和ろうそくを製造するうえで自然に開いてしまうものなのだそうです。西洋のキャンドルスタンドはキャンドルを差し込むタイプのものが多く、穴をあける必要がないことも知りました。

鳥の形だったので、Babaghuriのたまごの形のろうそくを指してみたらぴったり。なんだか親子丼なシュールな感じですけれど(笑)。



宝箱としても使えるように、蓋物もあると嬉しいです、とオーダーしていたせいか知子さんもいくつか、どこまでも優雅な蓋物を作ってくださいました。これは、中に何を仕舞っておこうか悩んでしまいますね。思い出の品?外国の硬貨?古いボタン?…いや、もちろんお塩やお砂糖、お味噌だって梅干だって、いいんですけれどね。ほら、今回はポエティコですから。え?わたしだったら何入れるかって?…Sabadiのズッケリシリーズかな~。実用的ですいません。

知子さんとは同い年だし、母親としても同じ二児の親で先輩ということもあり、割にざっくばらんにいろんなことを話せるのもママろばにとっては嬉しい存在。知子さんが最後にあげている本、東条さんの手当ての本以外読んだことがないのでぜひ読みたい!特に『鏡の法則』は以前何かで見て気になっていました。そして本のタイトルを一応チェックするため『脳を活かす勉強法』についても調べていたら、母親としては気になる話題がちらほら。うう、なんとも耳が痛い本のような気がする…。ほんと、母親業というのは子供が少し大きくなって経験を積んでも、決してベテランになどなれず悩みは絶えません。ね~、知子さん!


#5 境知子さんへの質問

Q : 最近読んだ中で印象に残ってるいる本や記事、文章があれば教えてください。
A : 恩田陸  『蜂蜜と遠雷』
最近と言っても2年近く前…(笑)。義妹に薦めてもらって読んだらすごく面白くて、グイグイ引き込まれました。

Q : 今気になっている、読みたい本や写真集などあれば教えてください。
A : 串田孫一 『呟く光と翳』
エッセイとか読んで心を浄化したいと思って古本屋で買ったものの読む時間がない!

Q : 好きな作家さんのお名前をあげてください。
A : 特になし

Q : 読書をする時は、どんなシチュエーションが多いですか?
A : 移動中、電車やバス。最近飛行機が多くあっと言う間に着いてしまい読めない。。。

Q : 自分の人生や生き方に影響を与えたような本、文章、言葉を教えてください。 もしくは、座右の銘としている言葉、お気に入りのフレーズをあげてください。
A : 柳宗悦 『工藝の道』
野口嘉則 『鏡の法則』
東城百合子 『家庭でできる自然療法 ~誰でもできる食事と手当法~』
茂木健一郎 『脳を活かす勉強法』


…そうなんです。わたしも、読みたくて買ったはいいけれど、積まれたままになっている本が沢山…。たまに移動があるからと「あの本どこだっけ?」と探すと見つからず…ということがしばしば。普段はなかなか時間がとれないですよね。

知子さん、母親業もお忙しい中、ありがとうございました。

境知子さんの作品をmomento poetico Onlineページに掲載いたしました。


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