Linnell Blueリンネル・ブルー ~KOMO 岡詩子さんの”青の名前”~

「リネンってすごいんです。とても優れた性質の繊維で、機能性がバツグンなんです。繊維の表面がペクチンでコーティングされているから汚れが入りにくいし、ストロー状になっているからふわりと巻いて風を受ければ放熱してくれるのに、ぐるぐる巻くと今度は保温性もあって温かくて。リネンの繊維を発見した人はエライ!こんなに優れた繊維はありません。本当にすごすぎて好き過ぎて、それでこんなことやっちゃってるんです。」KOMOというリネンブランドを初めて6年。青森県鶴田からやってきた岡詩子さんの熱のこもった喋りに圧倒されるも、ちょっとびっくりするくらいの津軽なまりでついそちらにも気を取られてしまう。とてもお若そうですが、いまどきここまでなまっている人も少ないんじゃないかしら?と思うほど印象的なイントネーション。文字にしただけでは抑揚まで伝わらないのが残念です。でもほら、ご本人はこんなに可愛らしい人なんですよ(下の写真をご覧ください!)。可愛い人がなまっているなんて意外というのも偏見極まりない話ですが(笑)。

リネンは、麻のことではなくて、麻とよばれる植物のなかの一種だということをご存じでしたか?実はワタクシママろば、その事実を昨日詩子さんから聞いて初めて知ったのです。単純に麻=リネンだと思い込んでいました。でもよく考えると麻の英訳はHempヘンプ。麻というのは広く大麻草という名でよばれる植物の総称なのです。世界中で自生していて種類も多く、栽培されている品種だけでも20種以上もあるのだそう。つまり麻、大麻、大麻草、ヘンプ、マリファナは植物学的には全て同じもので、リネンというのはその中で亜麻科の一年草である亜麻のことを指す言葉だったのです。リネンは堅牢で丈夫な麻の中でも特に肌触りがよく、しなやかであるという特徴から高級衣類や寝装品用に珍重されてきた長い歴史があります。ランジェリーのランという言葉もリネンに由来していますし、ホテルでシーツなどを保管する部屋の事をリネン室、と呼びますよね?

お洋服のタグなどでリネンを100%と表示されているのを見ることがありますが、麻100%と表示されている場合でも必ずしもリネン100%とは限らないため、実際にリネンだけで作られた布を使っている場合には麻100%よりリネン100%と表示することが好まれるのです。ほんと、知らない事だらけです。会期中にろばの家に立ち寄ってくださった詩子さん。鏡の前でストールを試している方にお話している詩子さんを見ながら、わたしまで「へえ~~っ!」とビックリし通し。さらに昨日はストールの巻き方もレクチャーしてもらって、そこにいたお客さまと一緒に「さすが~」と盛り上がってしまいました。本当にあしらいが上手で、広げ方や左右の長さの調節などちょっとしたコツなのですが詩子さんに巻いてもらうと俄然形が決まるのです。ポイントはキレイに折り畳んで巻かない事、首回りに握りこぶし一個分くらいの余裕を持たせること、身体に密着する下側と顔周りにくる上側では上の方が広がるように整えること(=横から見た時に逆さの台形になるように)、左右の長さを揃えない事、先端はややすぼまるように最後にギュッと握って整えること、の5点。言われた通りにやってみると確かに印象が変わるのです。ストール巻くの苦手!というかた、ぜひ試着しにいらしてください。どんな風に整えたらよいか詩子さん直伝の技を伝授いたしますよ~。

「麻はお手入れも楽でただ一晩水につけておき、朝脱水してパンパンと伸ばしながら干すだけ。洗剤さえもいりません。わたしのストールは、特別なオシャレ着というのではなくて、忙しい朝玄関に置いてあるのをグワシッとつかんで家を出ながらグルグル無造作に巻くだけでとりあえずまとまる、そんな頼れるパートナー的存在だと思うんです。だから育てるストール。どんどん使い込んで肌に馴染ませて、自分好みの風合いに育ててやって欲しいんです。」リネンがあまりに好きで、もったいなくてもったいなくて端っこも切り落としたくない…との思いから耳まで全て残し、一本一本丁寧に糸を抜いて無縫製でもほどけにくいフリンジに仕上げています。巻いた時に白い縁とフリンジの糸部分が重なり合い、それが単色のストールの程よいアクセントに。表情が出やすくなってさらに縫い目が首にあたってチクチクすることもなく、よりやわらかで軽い質感にすることができました。上の写真はSarariシリーズで今回のBlue展のために出してくださった2色の新色のうち『朝つゆブルー』。Sarariシリーズは経糸と横糸で色を変えて織るシャンブレー生地。驚くほど軽くやわらかで目が詰まっていないため夏にも涼しくつけられます。風を通して涼しい、というのがよくわかる目の詰まっていないシャリシャリのガーゼ生地が涼しげです。

ほら、この方が詩子さん。か、かわいい…でしょう?写真はママろばが一目惚れして購入したフルサイズの育てるストールと同じターコイズブルー。同じ色のストールなのになんだか別物に見えるわあ。彼女色白というか真っ白だし。。。今回OnlineShopで使わせて頂いたお写真も自身のサイトで使用されているものをお借りしたのですが、モデルさんかと思っちゃいますよね。プロのカメラマンにお願いしたのかと聞くと「え?全部自撮りですよ~」と照れ笑い。ええ~~~??それまたビックリ!いやはや…。

さて、はじめてろばの家の企画展に参加していただいた詩子さんにも、答えていただきましたよ!ろばの家の行事恒例テーマ別アンケート!今回のテーマはもちろん、ブルー。青の名前、です。

 

Linnell Blue ~KOMO 岡詩子さんの~”青の名前”~

Q1、好きな色は何色ですか?理由があればそれも教えてください。
—透明。全ての色を含んでいると思うからです。

Q2、よく身に着けている色があれば教えてください。また、好きな異性に身に着けていて欲しい色があれば教えてください。
—白、黒、グレー、紺です。好きな異性に身につけて欲しい色は深い紺色です。

Q3、青、と聞いて思い浮かぶのは何ですか?
—朝の時間

Q4、ご自分の作品の青を画像を見せずにどんな色か説明するとしたらどんな青だと表現しますか?
—いろんな色がありますのでとても難しいですが、全てに共通している説明は心の背筋が伸びる色、でしょうか。

Q5、Q4の作品の青はいつごろから作り始めた(使い始めた)のですか?またそのキッカケ、経緯を教えてください。
–約6年前の、ストールを作り始めた最初のころからです。ストールは、お客様のリクエストから作りはじめたのですが、サンドベージュやインディゴ、カーキなど、ベーシックなカラーが多かったのできれいな明るい色を入れてみたいと思ったのがキッカケでした。
また、「冬リネン」と称し、夏のイメージの強いリネンですが実は生地が重なると保温性が高くなるという性質を生かしたストールを作る中で、冬はあまり使われない寒色系の色をあえて取り入れたいと思ったのも要因の一つです。

 

Q6、よくブルーな気分、などと言いますね。一般に憂鬱な気分を差すようですが憂鬱な時の気分転換法を教えてください。
—好きな人たちと仕事をします。

Q7、この世の中に『青』という言葉も『ブルー』という言葉も存在しないとします。あなたが色の名付け親です。あなたは、それを何色と呼ぶことにしますか?
—朝の空気色


詩子さん、ありがとうございました!ワタクシママろばも背筋をピン!と伸ばしてターコイズブルーのストールを素敵に着こなせるようがんばります!

●KOMOさんのリネン100%のストールはこちらです。

*KOMOさんのHPではすべてのストールが受注生産となっていますが、現在ろばの家に届いているものに関してすぐに発送可能です。また在庫のないものでも、受注生産という形でご予約していただければお届け可能です。ページ最下部にございますお問い合わせのフォームよりご質問・ご予約内容などお送りください。
KOMOさんHPはコチラ。

一番下の写真は会期がはじまってすぐ青森からかけつけてくださった岡詩子さん。自作の青いリネンのワンピースに古着の着物を羽織って颯爽と現われました。リネンが好きで好きでたまらない、お話しているとそれがビシビシ伝わってきます。

 

 

2018-06-07 | Posted in BlogNo Comments » 

関連記事