またしてもSabadiにやられてしまいました。シュワッと根本から固定概念を崩されます。

これ以上爽やかで、これ以上濃厚で、これ以上美味しい(どんなに考えても美味しいという形容詞以外浮かばなかった…)柑橘ジュースがこの世に存在するというのなら、お願いだから誰か持ってきてほしい。この、非現実なまでの果実味。自然な果汁がこんなに凝縮されているはずがない、と疑ってしまう濃厚な果実。でもいっさい濃縮などしていないストレート果汁です。原材料はレモン果汁ときび砂糖のみ。炭酸水で薄めて飲みます。濃縮でない証拠に、ゴクゴク飲み干した後もまったく喉が乾かない。あれほどまでに鮮烈な味わいであったはずが、跡形もなく身体の内部に吸い込まれている。こんなすごい商品を”Limonata madre リモナータ・マドレ=レモネードのもと”だなんてカワゆくつらっと呼んじゃって…。またしてもワタシたちは彼にジュースというものの概念を引っ掻き回されてしまうのです。根本から。シュワッと。そう、カカオ界の革命児サバディが次に殴り込みをかけてきたのは、”炭酸飲料”界、です。

…殴りこみといったってね、ご存じシチリアの出来すぎ君シモーネ(???という方はコチラをご参照ください)のこと、そこは優雅なものです。ピンと背筋を伸ばして「Prego(どうぞ)」とワタシたちに開いてくれた扉は、シュワシュワとはじけるジュースのお部屋へと続いていました。誰からともなくそう呼び出してしまった、噂のナチュラルファンタ(コ〇コーラボトラーズ様、悪気はないのでお許しを!)のお部屋です。

昨年11月の生産者来日イベント『ヴィナイオッティマーナ』会場で、ワインばかり20生産者以上も並んだ出展者の中ただでさえ異色なチョコレートブース。試飲とは言ってもとんでもない種類のワイン数に、ちょっとひと休みという感じでブースに近づいてくる来場者に「はい、こちらサバディの新商品です。」と言って手渡したのがアランチャータ。今回入荷したレモネードのもとのオレンジ版です。シモーネの指示通り、炭酸水できっちり3倍希釈してお試しいただいたのですが、たった50㏄くらいのその試飲ひと口で、サバディを知らなかったひともすでにチョコレートのすごさを認識していた人もみな「なんですかこの恐ろしく美味しい飲み物は?」と眼をパチパチ。一発で度肝を抜くことに成功、です。ママろば、通訳としてお手伝いしていたのですがこの目で見ちゃいましたよ。東京会場は月曜火曜開催だったこともあり、一般のナチュラルワインラバーだけでなく飲食業に従事するひとも多数来場していました。ソムリエとして日々相当数のワインをテイスティングし、プロとして飲料の味わいをお客さまに伝えることを常としている人たちが、そのオレンジ色の飲み物を前に表現すべき言葉を失っているのです。「ちょ、ちょっともう一杯頂いてもいいですか?」と真剣にテイスティングし直したひとまでいました。「なんなんだこれは?」と驚く人にシモーネがニヤニヤして答えるんです。「ファンタだよ」って。プロでなくとも「なにこれ~?美味しい~~~。これ売ってるんですか?」…どれだけ多くのひとに、まだ見入荷なのだとお断りしたでしょう。そう、このとんでもない飲み物、老若男女誰が飲もうと360度どこからでも美味しいのです。こんなにもきゅう~~っっっと甘酸っぱくて、それでいてスッと身体に入り込む。べたつかず、喉も乾かず…こんな炭酸飲料、この世に存在できたはずないんです。

「世の中に自分が納得できるものがないのなら、つくってしまえばいい」

あ、そうですよね。そうでしたよね、シモーネ様。「僕が家のキッチンでね、作っていたやり方なんだよ。ほら、チョコレートに柑橘のピール部分だけを使うだろ。大量の果汁が余るから、消費しきれなくて以前は知り合いのジェラート屋に売っちゃってたんだ。だけどモディカの町に直営のバールをオープンしたからね。それなら自分たちのジュースを出せるだろ?」…さも、もったいないから作ってみたんだって感じに軽々と言う。後に続く輸入元のヴィナイオータさんの資料にも書いてありますが、彼ほどの完璧主義者がなぜ炭酸で割った完成形で消費者のもとに届くような商品にしなかったのかと聞けば、保存料を使わず最低限の量のきび砂糖だけしか加えずに炭酸飲料を作ろうと思ったら、この希釈前の状態で瓶詰めするしかなかったのだそう。40度以下(果汁の風味も栄養も損なわれない温度)で搾りたての果汁にきび砂糖を溶かし、すぐさま瓶詰する。それを瓶ごとパスチャライズドするだけという極めてシンプルな製法。それでこの味になるのだから、元のレモンの味わいを想像するだに寒気がしてきます。一度シチリアのモディカ近くで、大ぶりのレモンを木からもいでそのまま齧ったことがあるのですが、甘酸っぱく普通に食べられてしまうことに驚いた覚えがあります。きっとああいう品種だったんだろうなあ。もちろん、シモーネのことです。完熟度の見極めやどの程度の強さで絞るか、ピールの香り、後味にわずかに残るほろ苦さなど全ての要素が計算づくなのでしょう。もちろん相変わらずラベルだって超カワイイ。どこまでもイケてるところが腹立たしいくらい。

そして、何度も繰り返し話していたのは”自分でブレンドする”その行為自体にこの商品の満足度が含まれているのだということ。これから自分が過ごすリフレッシュタイムを、自分で演出する。一緒に食卓を囲む仲間の目の前でガラスのカラフェにシュワ~っとスパークリングウォーターを注ぐ。わっとテーブルに集まってくる人の歓声まで聞こえてきそうです。飲食店ではなおのこと。ワインをオーダーする人にはあんなに色々な手順を踏むのに、ソフトドリンクをオーダーした途端「プシュッ」と缶を開ける、トポトポと紙パックから注ぐ…味気ないことこの上ない。だから、333mlの小瓶は消費者向け、1リットルのお特用ボトルは飲食店向けに作ったのだと説明してくれました。ラベルにはご丁寧に、このリモナータのもと1本は50mlに炭酸水150mlを加えて作る200mlのレモンスカッシュが6本できる量です、と図解してあります。つまり、この小瓶一本333mlは1リットルの炭酸水にぴったりな量ということ。ケチなママろばはつい、もうちょっと薄く作ればもっと沢山飲めるなあと考えてしまうので実際やってみたのですが、実はもう少し薄めでも十分美味しいです。でも、それはあくまで個人的な好みを問うレベルの美味しさであるのに対し、きっかりシモーネの指示通りに計って作ったものは”誰が飲んでも間違いなく、とびきり、とんでもなく美味しく感じる”味に仕上がるのだから、本当にくたらしいものです(笑)。
桜の花も咲き始め、一気に外に出かけたい気持ちが高まる季節。このリモナータ・マドレと炭酸水のボトルを持って、お花見やピクニックに出かけてみてください。懸けてもいいけど、ワインやビールで盛り上がっている呑兵衛たちだってみんな絶対に「それ欲しい」って言い出しますよ。いつもいつも”飲めない”からと運転手役を命じられている皆さん、たまには意地悪してやりましょうよ。「これは、飲めない人専用です」ってね。「ああ、美味しい!車で来てよかった~っ」なんて立場が逆転して、さらに美味しく感じちゃうかもしれませんよ。

Sabadiの新着リモナータ・マドレはコチラです。

<<以下、輸入元のヴィナイオータさん資料より>>
味覚&美的センス、商才、どの点においても全く隙のないシモーネ サバイーニのサバディから新商品が届きました!その名を「リモナータ マードレ」と言いまして、“レモネードの素”とでも訳せば良いでしょうか。レモン果汁に砂糖を加え、瓶詰加熱殺菌したもので、この素1に対して炭酸水を3の割合で加えれば、極上レモネードの完成!当然のことながら、レモンも砂糖も農薬を一切使わずに生産されたもので、保存料などの添加物は一切なし。

シモーネに、炭酸を加え製品として完成した状態のものをなぜ売り出さなかったのかと聞いたところ、「砂糖の量を極限まで減らし、無添加でとある賞味期限を実現するためには原液の状態である必要があったというのが一番の理由。バールなどの飲食店での利用されることを想定した時、原液だったらスペースも削減できる上に、(素と炭酸を混ぜ)その場でレモネードに仕上げるわけだから“手作り感”みたいなものも演出できる。缶をプシュッと開けてコップに注ぐよりもカッコいいだろ?味わいに関しては、世に出回るあらゆるメーカーのレモネードやレモネード的な商品と比較すること自体がナンセンスなほどの差があると思ってるし。

チョコレートやキャンディはマーケットがとても限定的だけど、清涼飲料水は(マーケットが)メチャクチャ大きい上に、自分がやろうとしているような“高品質&ナチュラル”なものってそう多くない…。サバディが新たに進むべき道はこっちのほうだと思っているんだ。」との事。
333ml入りは小売り用、1リットル瓶は飲食店などでの利用を念頭に置いているそう。

ヴィナイオッティマーナの会場では、ナチュラル オ〇ンジーナないしナチュラル ファ〇タオレンジとでも呼ぶべき、アランチャータ マードレ(オレンジソーダの素)をお出ししていて、本当ならリモナータ マードレと一緒に届くはずだったのですが、彼の不在中に生産されたロットの出来に納得がいかず出荷を取りやめることに…。今現在新ロットが船旅の最中ですので、こちらの方も楽しみにしていてくださいね!!

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