OF THE PEOPLE, BY THE PEOPLE, FOR THE PEOPLE


今回、書籍で協力してくださっているPEOPLE BOOKSTORE代表の植田浩平さんに「詩、というものはどういうものだと考えていますか」と質問してみました。

植田さんは当店から歩いても15分くらいの距離にあるPEOPLE BOOKSTOREの店主であり、イベントやライブなどの企画や運営、CDの レーベル業を主な仕事として、つくば市を中心に都内や他の都市でも活躍されています。当店の向かいにあるブロートツァイト・ベッカライさんにも書籍コーナーがあるため、わたしもサンドイッチを待つ間に毎日のように植田さんセレクトの本をパラパラとめくってみたり、タイトルを見ただけで購入してしまったりと、間接的に彼の選ぶ書物に触れてきました。いわゆる大型のリサイクル書店とは異なり、店主の嗜好が色濃く反映された個性的なセレクトが魅力で、また文芸関係だけでなく音楽関係の繋がりがとても広いことにも驚かされてきました。「なぜ、一地方都市であるつくば市にこのような人が!?」と不思議に思うような、格別の存在感を持つアーティストを招くことも多く、6月16日の小西康陽さん新刊刊行記念イベントもそのひとつ。上の画像はそのイベントのフライヤーの表裏面です。小西さんのお名前を聞いてピンとこない若い世代の方も、ピチカート・ファイブというグループ名なら聞いたことがあるのでは?なかなかつくばで得ることのできない貴重な体験となることは間違いないので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてください。

今回momento poeticoにご参加いただく作家さんには、ろばの家の恒例アンケートということで、言葉や文章についての質問にお答えいただいたのですが、植田さんにはさらに一歩踏み込んで、詩、というものについていくつかの問を別に設け、簡単にお話をうかがいました。

 


PEOPLE BOOKSTORE 植田浩平さんへの質問

Q : 詩、というものはどういうものだと考えていますか。また、個人的にどんな時に読むのが好きですか。
A : 数字のような単一の価値では計れないもの。文字数、ページ数など明瞭な「量」とは遠い「間」と「時間」を内包しているようなテキスト。言葉の連なり。分かりづらいですが、職人的な技術を必要とする気がします。

Q : 好きな詩人、好きな詩集などあればあげてください。
A : 中桐正夫 『会社の人事』
友部正人 『バス停に立ち宇宙船を待つ』

Q : これまで詩というものに馴染みのなかった方へ、初めて手にするのにちょうど良い詩集を教えてください。
A : 詩集ではなく詩のガイド本ですが、
茨木のり子 『詩のこころを読む』
谷郁男 『日々はそれでも輝いて』
この2冊は詩の深みをやさしく教えてくれると思います。気の合う友人、心の通う先輩と話しているような感覚で読めるので、おすすめです。


さすが、とても理解しやすい「詩」のとらえ方という感じがします。お店にお邪魔した際にも、詩というものが「情報の多さがすなわち価値となるのではない世界」だというようなことをお話されていてすごく腑に落ちたのでした。

植田さんにも、本や文章にまつわる質問にお答えいただきました。


 

Q : 最近読んだ中で印象に残ってるいる本や記事、文章があれば教えてください。
A : 小西康陽『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム1992−2019』
島田潤一郎『90年代の若者たち』
半藤一利『B面昭和史 1926−1945』

Q : 今気になっている、読みたい本や写真集などあれば教えてください。
A : 開高健 『葡萄酒色の夜明け (続)開高健ベストエッセイ』
保阪正康 『五・一五事件 橘孝三郎と愛郷塾の軌跡』

Q : 好きな作家さんのお名前をあげてください。
A : 色川武大、殿山泰司、石田千、大竹聡、植草甚一などなど

Q : 読書をする時は、どんなシチュエーションが多いですか?
A : 朝、自分の家。店。コーヒーかビールがあると良いですね。

Q : 自分の人生や生き方に影響を与えたような本、文章、言葉を教えてください。 もしくは、座右の銘としている言葉、お気に入りのフレーズをあげてください。
A : 小さくなければできないこと。マイナーであるということは、虚弱であるということではない。
古川哲夫『これが自由ラジオだ』より
計画とはその場、その時点での将来目安。変わりつづける現実を前にして、変えつづけることが前提である。
芹沢高志『この惑星を遊動する』より

 


植田さん、ありがとうございました。植田さんにmomento poeticoの主旨を説明し、イメージに合う書籍をセレクトしていただきました。会期中は店頭でお求めいただけます。ぜひお手に取ってご覧ください。

植田さんのご意向でOnlineでの販売予定はございませんので、投稿などで気になる書籍に出会った場合には直接PEOPLE BOOKSTOREさんまでお問い合わせください。

植田浩平。1983年生まれ。 “EVENT/LIVE/EXHIBITION”の企画・運営、書籍の選定・販売、 レーベル業が主な仕事。 茨城県つくば市を中心に活動中。2013年4月8日より、つくば市天久保3-21-3星谷ビルにて「PEOPLE BOOKSTORE」を運営。
火〜土曜日15:00-21:00、日曜日13:00-20:00。月曜日は大体休み。
お問い合わせはmojomojo.people@gmail.comまで。

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