『ダエンなセカイ』の住人紹介#2 近藤康弘さん

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またまたろばの家初登場!先日ご紹介した関口さんとともに近藤さんも初めてのご紹介となります。今回の企画で初登場というのは、実はこのお二人だけなのです。

いきなりダエンなセカイからのスタートだと、オーバルばかり作っている方のように見えてしまいそうですが、関口さんがそうでないように、もちろん近藤さんもさまざまなうつわを作っています。彼のうつわを手に取って感じることを的確に表現しようとして、相応しい言葉が見つからず困ってしまいました。苦し紛れに出てきた言葉は“生活するうつわ”というものですが、本当にしっくり来ているかどうか相変わらず自信がありません。でも“暮らしの”というイマドキな響きも違うし、日常とかデイリーライフというように必要以上に“ハレ”と“ケ”を対比させるような言葉もピンとこないし、もっともっと普通の、特別に意識されないほどにデフォルトな部分といったニュアンスなのですが…。いや、もちろん無理にわたくしママろばの印象を言葉にする必要はないのですけれど、ね。え、地味?いやいやいやいや、派手さがないってことが言いたいんじゃないですよ。それにこの写真を見てください。どこが地味なんですか!近藤さん自ら納品にいらして新聞紙の包みを解き、これを大テーブルに並べた時には思わず歓声をあげていました。びっくりしたんです。だってこれまで抱いていた近藤さんのうつわの印象とあまりにも違ったんですもの…って、やっぱり今までは地味だと思っていたってこと?でも、勝手に“地味”という言葉をネガティブな印象だと決めつけてはいけませんよね。個人的にはかなりの褒め言葉だと思うのですが。派手、という言葉の方がよっぽど感じ悪い。華やかだっていえば言いだけなのかもしれませんが。地味…大地や土を連想させて、いいじゃないですか。滋味深いというなんとも奥ゆかしい表現にも通じるような…。きっと近藤さんならこの言葉を喜んで受けとめてくださるような気がします。土の神に祈りを捧げ、日々轆轤に向かう地に足のついた生活、を目指している近藤さんならば。と言っても、まだ3度しか直接お話したことがなく、彼のひととなりを語れるほど知っているわけではありません。最近ご自身のブログに書かれていたのを見て、近藤さんの思考の一部を垣間見たような気になっているだけです。そのブログが面白すぎなんです。とにかく、いろいろなことを考えていらっしゃる方のようです。もっともっとお話ししたい、知りたい!

近藤さんには益子の陶器市でご挨拶させていただき、後日お電話で「取り扱わせて頂けないでしょうか」と切り出したところからご縁をいただきました。例の、ドッキドキ告白タイムです。実はそれ以前も毎年必ず近藤さんのブースは立ち寄らせて頂いていて、近藤さんもなんとなく顔を見たことあるな~くらいには覚えていてくださった様子。昨年の秋の陶器市で、それこそ灰釉の中くらいのオーバルを購入させていただき、その時に少しお料理についてお喋りしたせいか電話で「陶器市で…」と説明するとすぐに思い出してくださいました。その時の会話のなかで保存食の話題になり何年か前からご自身で梅干しを漬けるようになったと聞き、単純に尊敬してしまいました。ずっと挑戦してみたかったのになかなか重い腰をあげられずにいる梅干し。でも先日工房にうかがった時には逆に、わたしが糠漬けをやっていることがわかると「自分の周りの名だたるツワモノでさえも次々と脱落していった、あのハードルの高い糠漬けを!!」と大げさに評価してくださり、ああ、これはかなり面白い人なんだなと、さらにもっと仲良くなれて本音を引き出せれば相当オモロイはずや(なぜか関西弁がうつってしまう…)と、密かに期待を募らせていたのでした。パパろばも横で同じことを考えていたようですが「一緒にお酒飲みましょうよ!!」とお誘いしたい気持ちでいっぱいでした。結局人との関わりは「一緒のテーブルを囲みたいか否か」が基準になっているように思います。そうでないと共通の話題がないというだけの話なのですが。この世で一番好きなのは、お料理すること食べること、ぐりぐらぐりぐら…。ほんと、それぐらいしかないんですよね~。楽しみ。

梅干を自分で仕込むくらいですから相当食べることが好きなのでしょう。ダエンなセカイについての質問へも、期待を裏切ることなく楽しい回答が戻ってきました。たまご料理のくだりは、かなりの説得力です。近藤さん、個展などのご準備でお忙しい中本当にありがとうございました!お仕事がひと段落したらぜひ、飲みましょう!!

さて。近藤さんのダエンなセカイは…?

Q1、「オーバルのうつわ」と聞いて、真っ先に頭に浮かぶお料理はなんですか?
ハンバーガーです。以前自作の皿にハンバーガーのプレートランチをもってもらった時の印象がとても強く、美味しそうに頭に残っているからです。

Q2、自宅で愛用しているオーバルのうつわはどんなものですか?自分の作でないときは、作家さんのお名前も教えてください。
今も使っている型ですが、5年程前に最初に焼いた時のオーバル皿をよく使います。キズがでたり銀化したりして1枚1枚とても個性がでてこれは面白いなと思いました。土、白泥、釉、焼きの具合で変化しやすいので今だに安定していません。
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Q3、一番好きなたまご料理を教えてください。
トーストやハンバーガーに目玉焼きを挟むのが好きですね。黄身がトロトロの焼き加減です。食べる時に横からはみ出てきやしないか、服を汚しやしないかとヒヤヒヤしながら食べるのが好きです。集中して食べないといけないし、必要以上に口に押し込まないといけないので、上手く口に入った時は黄身の味にとても敏感になり、より美味しく感じることができます。

とのことでした。長い手足を折り曲げて、ハンバーガーの袋を注意深く折り曲げている近藤さんの姿が目に浮かぶようです。

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上の2枚は、タイトルの鉄の刷毛目が残っているタイプのオーバルと同サイズ。近藤さんだけでなく他の方のモノも含めて今回出展していただいたオーバルプレートの中では最も大きい、長辺が38㎝という迫力の大皿です。沢山並んでいると小さく見えてしまいますが、単独で手に取るとなかなかの大物。下のマットな白いオーバルに近い雰囲気のものを益子の陶器市で見かけ、グググと引き寄せられてしまったのでした。なんだかフランスのアンティークのお皿のようだなと思っていたら、まさにそういうイメージで形づくったとのこと。確かに、煮込み料理などをドカンと盛ってあるのが似合いそうです。

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