『ごはん党』メンバー紹介#13 壷田和宏さん

『やっぱり、ごはん党』の会期中、皆さんに召し上がっていただいたウェルカム小むすびは、ほとんど和宏さんの土鍋で炊き上げたものでした。日曜日に二回行ったライスイベント『もっと、ごはんを美味しく』でもHachiemonの太田多恵子さんに、同じ土鍋でご飯を炊いてきていただきました。彼女も普段5合炊きの土鍋を使っているのですが和宏さんのものは軽くて、そして何より美味しく炊ける!とたいそう気に入って、小さいサイズでしか入ってこなかった黒いお釜タイプの土鍋5合炊きをオーダーしてました。何がそんなに違うのでしょうか。伊賀の土だけで作っているからよいのだろうか、とか直径と高さが同じくらいの、つまり球体に近いカタチがお米の対流に理想的なのだ、いやいや薪窯だからよいのだなど化学的な分析はいくらでもできるでしょう。でもお米レンジャーとしての本音を言わせていただければ、もっと違うところに答えがあるのではなかろうかと睨んでいます。そこらへんをレンジャービーム、それ~~~!(何度もしつこくてすいません。メルマガではお米レンジャー誕生秘話をお伝えしましたが、詳しくは『ヘルシー戦隊ダイズレンジャー』という絵本をご参照ください)っと和宏さんを直撃してみました。「どうして和宏さんの土鍋は、こんなにお米が美味しく炊けるのですか?」と。恥ずかしいくらいド直球です。

「お米が美味しく炊けるの嬉しいです。たくさんの電化製品に囲まれて暮らしてきましたが、我が家も心を豊かにしてくれるか愉しいかを基準にすると、だいぶ減ってきました。土鍋ご飯もその一つになればイイですね。 やっぱりおにぎりが美味しいのはお米を作った人や焚いた人握った人の愛情だろうと思っていまーす。土鍋も気持ちを込めて作っていきたいです!」という、やはり科学的アプローチではないご回答(笑)。

そう、全ては愛、なのです。このヒト。何もかも、愛に満ちている。月並みだろうと安っぽく聞こえようと、それ以外に和宏さんのパワーを言い表せる言葉が浮かんでこない。多分ですね、本当に純粋に、愛に導かれて人を喜ばせようとしちゃうんです。そうせずにはいられないんです。だから、ごはん展やる?じゃあ何かお米のもの作んなきゃ!楽しいでしょ、こういうのあったら!って、こういうの作っちゃうんですよ。ただ喜ぶ顔が見たいから。写真からはユルい感じしか伝わらないかもしれませんが実物はかなり迫力あります。
ちなみに直径47㎝です(爆)。…重いです。

納品がギリギリまで遅れ、展示開始の前日に巨大な段ボール箱がどかどか届き「わあ、今回は土鍋どんなのが届くのかなあ」と梱包を解いていくと、どう考えても土鍋ではない平べったい包みが出てきたのです。しかもバカでかい。そしてそれが3枚も…その時のワタクシたちの膝から力が抜けてゆく感覚、伝わりますでしょうか。もう、笑っちゃうしかないですよね。

フェイスブックにこの巨大おにぎり皿にウェルカム小むすびを並べた写真をアップしたら、亜矢さん(先にメンバー紹介させていただいた、和宏さんの奥様です)が「おおむすび皿だそうです」とコメントしてました。つまり、かわいいドット柄かと思ったこれも、おむすびなのですね?このツブツブは、胡麻?それとも米粒?なんという遊び心でしょうか、上のタイトル写真にある同シリーズの蓋物はフタをとると、中にこの粒がふたつ描かれています。梅干なんかを入れておいて食べ終わった時この粒が顔を出したら思わずにんまり、ですよね。


まあ、こんな感じで奇想天外、自由奔放、縦横無尽と、どこまでも自由な和宏さん。アンケートもですねえ…すごいですよ。お米レンジャー、ショッカーカズヒロにはかないません。予想を上回る自由さで向かうところ敵なし、まさにショッカーです。ショック、受けまくりですよ本当に。


質問1:『ご飯が進むおかず』といえば?
——-季節のものなら何でも一番!

質問2:あなたの『好きなおにぎりの具ベスト3』は?
——-梅干しと昆布がダントツ!で、1位2位は毎回入れ替わります。

質問3:愛用の飯椀を見せてください。
——-ここのところ焼きものをかじり始めた頃の息子の飯碗を使ってます。あまり考えていません。時々皿や鉢、いろんな器でも食べています。
このお写真、小学3年生の娘さんのつくしちゃんが撮影してくださったようです。つくしちゃんのお蔭でとってもよい笑顔です。

質問4:「わが家の定番」的おかず、もしくは「思い出の母の味」など、特に印象的なおかずがあれば教えてください。
——-天日塩オリーブオイルか豆味噌!

質問5:今回出展した作品を、どのような想いで作りましたか?
——-秋!野辺の花、道くさの碗
この写真には「今日のお昼ご飯です!」というコメントが…。


和宏さん、ありがとうございました!…最後のお言葉、深すぎます。と写真を送ってくれたスレッドに返信したら亜矢さんが「空気読めなくてすいません」とすかさずツッコミを入れていて相当笑えました。面白すぎです、このお二人。

和宏さんの「心を豊かにしてくれるか愉しいかを基準にする」という言葉、これからワタクシ身の回りのものを取捨選択するシーンで必ず思い出してしまいそうです。

『やっぱり、ごはん党』では会期中に和宏さんの土鍋や直火調理できるスキレット鍋などの耐熱の調理鍋は、多くの方が手に取っていました。土鍋はご売約済みのものでもどうしても、とご予約が入っているのですが「全く同じようなカタチには出来上がらないこと。同じ釉薬、土であっても質感や色が異なる場合もあること。そして、急がず待っていただくことになること」をしつこくご説明してからお受けするようにしています。でも、和宏さんの作品に魅かれて土鍋を求める人に向かってそれは、野暮な説明なのかもしれません。そんなの、彼の作品見てたら言わずもがな、ですよね。キース・ジャレットやマイルス・デイビスにアドリブでやったコンサートと一音一符全く同じに弾いてくれと頼んだCD、誰も聴きたくないですもんね。「十数年前、伊賀の自然な土鍋土に出会い土鍋を作り初めました。土鍋作りはその時からずっと、忘れかけた太古からの火と土の記憶を未来に繋いでいきたい。がテーマでした。」と書いている和宏さん。前回真夏に和宏さんの土鍋をろばの家にお迎えした時の記事もよければお読みくださいね。


壷田和宏さんの作品はコチラです。

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