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ろばレポNo.16 夏にさっぱり。

ori暑い。あつい…遂に夏が本気を出してきましたね。久々のろばレポは夏でもさっぱりの揚げ浸しです。

レシピと呼べるほどのものでもないですが、お出汁に醤油とみりんを適量入れて、素揚げした茄子、ズッキーニを出汁に入れていきます。ここに別で茹でていたモロヘイヤを入れます。モロヘイヤを入れることで一体感がでます。ちょっとさっぱりもします。冷蔵庫で冷やして食べる前に仏手柑酢をたらり。もう止まりません。お好みで七味を入れてもいいですね~。只、夏のキッチンの揚げ物はとても暑い…これが一番つらいです。。。

2016-08-04 | Posted in BlogNo Comments » 

 

Tetsuya Ozawa Exhibition 始まりました。

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22日金曜日より、大澤哲哉さんの個展が始まりました。愛知県常滑市で作陶する32歳の作家さんで、ろばの家オープン時からのお付き合いです。

こんなにたくさんのオーザワ作品を見たのは、パパろばママろば、初めてです。「いや、僕も初めてですよ。」と大澤さんも笑いますが、本当なんです。新しい形のうつわやモデルチェンジしたカップやドリッパーが各色並び、これまで1,2点しか見たことのなかったランプシェードがモビールのようにぶら下がっているのを見ると、わたしたち自身胸が躍ります。

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「陶器市ではいつもあっという間に作品がなくなってしまうから今ならゆっくり選べると思って…」と出勤前、開店と同時に駆けつけてくださったお客さまもいらっしゃいました。益子の陶器市に毎年春、秋と出展している大澤さんをずっとフォローしている方もいらして、朝から在ろばしている大澤さんと過去からの作品の遍歴に話がはずむ場面も。

今回、様々なカタチでメインテーブルの空間をオーザワワールドに染めているBottleたち。花器、として造っているものの、オブジェとしてそのまま単独で飾るのも素敵なたたずまい。

「壺って、生活にどうしても欠かせない必需品じゃないですよね。そういう存在のモノに美しさを求める、いわば心の余裕を造り出すようなタイプのモノに、たまらなく魅かれるんです。」

と、首の細いボトルを持ち上げ、なで肩の部分に手を這わせながら話していました。もしかすると、一番やりたいことというのは、こういう仕事なのかもしれない、とも。法隆寺の宝物殿や博物館などに通い、弥生時代の青銅器や、古代の漆作品などに刺激を受けてカタチにインスピレーションをもらうことが多いのだそうです。

大澤さんは今日、土曜日も一日ろばの家に立っています。こんなに彼といろいろなことについて話をしたのはわたくしママろばも初めてのこと。芝生でギターをかきならす、裸足の爽やかな青年というイメージは、初めて出会ったクラフトフェア『にわのわ』で焼き付けたものでしたが、どんどんイメージが変わってきました。等身大で気取らない、マイペースな大澤さん、と思っていましたが、こんなにも真剣に、造形という行為を追求し、悩み苦しんできたんだ…ということが垣間見れるお話もあったりして、わたしたちにも刺激になっています。

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会期は31日日曜日、17時まで。今回作品の販売は会期中のみとなりますので、皆さまどうかお見逃しなく!
*会期中、カフェ営業と土曜日のわらび餅の販売はお休みさせていただきます。
*オンライン販売は今週空けを予定していますがまだ準備ができておりません。遠方の方にはご迷惑をおかけしますがもう少々お待ちくださいませ。

2016-07-23 | Posted in Blog, 大澤哲哉さん Tetsuya OzawaNo Comments » 

 

紅茶漬けの二日間。今日から早速、甘く優しい味わいに。

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「紅茶は、ツバキ科の植物です。椿の葉が雨の日に水をはじくように、茶葉もオイルでコーティングされているんです。
だからほら、キラキラしているでしょう?」

大西さんのお話は、とってもわかりやすい。ちゃんと理由も説明してくれるからです。
紅茶を淹れる時、ジャンピングと言われる、茶葉をお湯の中で舞わせる淹れ方をするのを見たことがありませんか?もしくは、テレビドラマで、主人公の警官が紅茶をティーポットで淹れる時にポットを高く持ち上げて細い滝状に液体を注ぐ場面など、思い描く人もいるかもしれません。紅茶はこういう風に淹れるもの、単にこうした方が「美味しい」と言われるだけでは、聞いた直後には真似して作法通りに淹れてみるかもしれませんが、そのやり方を続けていけるかどうか怪しいものです。だって、納得感がないんですもの。

紅茶の茶葉は、表面が油でコーティングされているためにそこからは成分が浸出しないので、少ない断面に力をかけてあげることでより味や香りの成分を抽出することができる。水の対流は、流れるプールに入ってみた時身体を押されて驚くように、意外と力強い。対流をより長く続かせるため空気の気泡が上昇する力も一緒に使いたいから、汲みたての、空気を沢山含んだ水が望ましい。「汲んでから時間のたってしまった水は、こうして振るとまた空気が入りますよ。」と言いながら水のボトルをしゃかしゃかシャッフルしてから沸かしていました。

などなど、なんとなく聞いたことあるな~くらいの「こうした方がいいらしい」ことが、すんなりと「そうか、だからこうするんだ」と容易に理解できてしまいます。当たり前ですよね。さらにそれを証明すべく、実際に違う条件で淹れた2杯のお茶を飲み比べもさせてくれたりするのですから。

「そうだ、つくばに呼んじゃおう」と題して、da Dadaさんと共同で企画した、兵庫県芦屋市にある紅茶専門店uf-fuウーフの大西泰宏さんを招いて行った紅茶の会。一日目の土曜日は、ろばの家にて前編「まずは美味しく淹れてみよう」を、2日目はda Dadaさんにて「紅茶とワインの深イイ~~話」という後編を行いました。da Dadaさんでは昨年基礎編の紅茶セミナーを開催して、実はその時にわたくしママろばも参加しておりました。それがあまりに興味深かったため今度はろばの家でも、とお願いしたのです。あの時のわたしの驚きを、ぜひ皆さんにもお伝えしたいと思って。ちなみに今回もda Dada さんの会にも参加してきましたよ。ほとんど大西さんのおっかけでは?というほどどっぷりuf-fu漬けな2日間でした。

そう、その初めてのセミナーで最も驚いたのが、その2杯の飲み比べ。違いが分かりやすいよう、茶葉の種類や量、水の分量など淹れ方以外のすべての条件は一緒です。変えたのはただ2点。 ポットをよく温めておくかどうか、 熱湯を勢いよく注ぐかどうか(熱湯をどう注ぐか)  だけ。それでここまで味や香りに差が出てしまうなんて、正直信じられない思いでした。「左の方、たいがいの喫茶店に行った時に出される紅茶、こういう味がしませんか?冷めてきたらもっと渋いですよ。」と、左右のカップを時間を置いて飲み比べてみたのですが、注意して飲まなくてもその差は歴然。紅茶の場合は、高い温度であればあるほど、香りや味の成分を抽出してあげることができる。 ポットを温めていないと、実際に茶葉から抽出する時には10℃以上も温度が下がってしまうのだそうです。「ね?こんなに変わるなら、今度淹れる時、ちょっとポットは温めてみようかな、って思いますよね?」

紅茶は、それがきちんと作られたものであれば本来甘くて、気持ちの良い飲み物。飲みこんだ後に水が欲しくなるようなら、淹れ方か茶葉かどちらかが悪いはず。大西さんは紅茶を淹れるゴールデンルールを、簡単にまとめて教えてくれました。
1、しっかりとポットを温める。
2、沸かしたてのお湯を用意する。
3、適量の茶葉をいれる。
4、しっかりと蒸らす。
これだけ、だそうです。会では、それを実際に見ながら、なぜそうしたほうがよいのかを一緒に話してくれました。いろいろと細かいポイントも説明してくれたのですが、とにかくそう難しいものではなく、先の4点さえ押さえておけばあとはだいたい美味しくはいります、とも。

ひと通り熱い紅茶、水出し茶、氷で一気に冷やすアイスティーなどの淹れ方をうかがい、あとはデザートと合わせて楽しみました。ケーキは、岸本恵理子さん。二層のチーズケーキです。 下は、紅秀峰のキャラメリぜ入り、上は蜂蜜入りシブーストです。 ソースはルバーブの白ワイン煮をたっぷりかけて。あしらいにレモンバームとネパールのティムールペッパー(ネパール山椒)を。…このティムールペッパーと一緒に味わうのが絶品でした!ゴマのお菓子は、ベッカライの菅原さんが、やまつ辻田の金ゴマ、黒ゴマを使って焼いてくださったもの。もう一つ、萩の山で採ったキイチゴと桑の実のジャムを混ぜ込んだすもものセミフレッドもあったのですが、毎度恒例、イベント時のバタバタアフターフェスティバル、写真ナシ現象です。

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胡麻とダージリンの水出しの相性がとてもよく、またさっぱりとはしているもののチーズケーキというミルク感のあるデザートにはあえて熱いミルクティーを、と大西さん。牛乳の油分を逆にミルクで洗い流し、さらに熱でも油を切るのだそう。実際、ミルクティーを飲んだ後は口の中がさっぱり。最後にわたしのリクエストでアイスバニラミルクティーを、アマンドバニーユというオリジナルブレンドで作ってくださいました。これは、神戸のショップにお邪魔した時にうちのチビろばちゃんたちに大好評だったもの。ただ、子供向けの味とあなどってはいけませんよ。甘味を押さえたところに杏仁の風味が効いて、とても妖艶なミルクティーです。

紅茶は、本来甘くて飲むと気持ちよく、リラックスできるもの。それなのにあまりにも、ちゃんとした淹れ方で淹れてもらえていないがために、本当の味を知らない人が多すぎる。もっともっと、紅茶の本当の美味しさを知って欲しい。だから、こうして淹れ方のちょっとしたコツを話に行く必要があるんです。と話していた大西さん。わたしたちもろばの家で、もっともっと美味しく紅茶を淹れて、uf-fuさんの伝えたい紅茶の姿をそのまま、皆さんにお届けできるようがんばりたいな、と思いを新たにしました。

以下の写真はda Dadaさんでの二日目のイベント「紅茶とワインの深イイ~話」から。13616186_1060359450719071_687637122_o

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あらかじめお料理に合わせて紅茶をセレクトしておいたものの、実際に食べてみてから濃さや香りのニュアンスなどをさらに微調整して臨んだというマリア―ジュ、圧巻でした。豚肉の脂とカルダモンの香りのイヴェールの組み合わせ、すごかったですよ~。ワインに興味があるひとが、魅了されないわけがないのです。一杯目の水出しティーがワインの様な香り、余韻のダージリン、紅茶のような香りのラディコンのオスラーヴィエ2003年、という組み合わせで始まり、もう、これでスタートならどうなっちゃうの?というほどのオールスターぶりでした。かなりの試行錯誤を繰り返したという、紅茶のうふふティラミスに貴腐のモスカートパッシートで締めくくり、なんだかもう人生ゲームのように山あり谷あり、大満足アフタヌーンティー&ワイン会でした。da Dada 加藤シェフ、ごちそうさまでした。ヴィナイオータ社長の太田久人氏の語りも、皆さん真剣に聞き入っていましたね。ワインや紅茶、異なる世界であってもそこで分かり合える極数パーセントの人たちには、同じようなエッセンスを持つモノの魅力がいとも簡単に響いてしまう。その交差の現場に立ち会える感、やはり鳥肌ものです。

大西さん、本当にありがとうございました。これからはもっと美味しく淹れられそうな気がします。
uf-fuらしい優しい紅茶、つくばを中心にじんわり広めてゆきますね。また、呼んじゃいますから、待っていてくださいね!

 

2016-07-13 | Posted in Blog, uf-fu ウーフ(紅茶)No Comments » 

 

付き合い方そのものが変わります。uf-fuさんの紅茶という、新しい世界で。

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損得感情?

歳をとってくると、いろいろずる賢くなってきて計算高くなる…らしい。なにも全ての物事を損か得か勘定してから行動を決めるわけではないけれど、自分に興味のないもの、不快感を与えられそうなもの、面倒で手に負えなさそうなもの(や人?)には上手に近づかなくなるのは確かです。そういったものに関わる時間が無駄という意味で「損をした」と言えなくもないのですが、そうやってあれこれ遠ざけていた結果、せっかく享受できる可能性のあった、自分にとって有益な何かを見逃してしまうこと、そっちの方が損、大損なのではないだろうか…。と最近よく思います。

昨年の秋、東京、神田にある旧小学校を使った千代田アーツというイベントスペースの、体育館であったというだだっ広い空間でひとり、

「ああ、今までなんて損してたんだろう~~~」

と、自分の不要な先入観を嘆いていたのでした。たった一口、水出しの紅茶を味見しただけで。
フレーバーティーだなんて、はっきり言って一生用のないものだと信じていました。ごくごく一部の、せいぜいジャスミンティーくらいは興味を持てるものの、それ以外の、いわゆる後から香りづけしたお茶というものに、どうしても魅力を感じられなかったのです。紅茶と言えばストレートで飲めるダージリンかミルクティーにするアッサム、それを買い求めるために紅茶屋さんに行くと「本日の試飲です」と手渡されるバニラティーやらストロベリーティーやら、季節感満載の「さくら茶です」「マロングラッセティーです」などの攻撃にはほとほと参っていました。まだ柑橘系やさわやかなハーブ系ならまだしも、甘い香りのモノは、いつもうまくかわすか一応試すものの「ふんふん」と味わっているふりだけして丁寧にお礼を言ってコップをお返しするはめになるのが常。まあ避けて通れるものなら回避するに越したことはない、というほど接点のないものでした。

uf-fuの大西さんに「これはですね、オトンヌといって…フランス語で秋という意味なんですけれども、ダージリンベースにバニラなどのエッセンシャルオイルをベースに香りづけしたものです」と言われて逃げ腰にならなかったのは、その前に出された水出しの秋摘みダージリンでいきなりカウンターパンチをくらわされていたから。それはもう、なんというか「紅茶でこんな味わいのものがあるなんて」というレベルではなく「この世の中に、こんな飲み物が存在しているなんて!」というクラスの衝撃だったのです。水以上に瑞々しく、ワインのような余韻を持ち、見せかけの軽さとうらはらに、とても深い。あの時の感動は、本当に忘れられません。そんな紅茶を輸入している人が差し出すフレーバーティー。しかも最も避けたいバニラ系。でも、気持ちよく打ちのめしていただきました。どこまでも上品で、後味にだけふんわり余韻を残すエキゾチックな香り。あくまでも紅茶のフレーバーが前。これまで受け入れがたかったのは、バニラという香辛料そのものではなく、その質と使い方だったのか!そんなわかりきったこと…。他の多くのことで何度も「先入観はいけない」と学んできたはずが、やっぱり実際にはがんじがらめに頭でっかちになってしまっていることを痛感しました。

この日の大西さんとの出会いから、わたしたちの紅茶との付き合い方がどんどん変化していきました。食事中に楽しむお茶として、今まで選択肢になかった紅茶というカテゴリー。あろうことかフレーバーティーまで。それが今や「このお料理にはどのフレーバーが合うかな?」と考える楽しさまで加わって…。ワインを選ぶように、その人の好みや場のシチュエーションを考えて、ホームパーティーに呼ばれて何種類かの水出しティーを持って行ってみんなを驚かせたり…。単なる水分としてでない、食事中に楽しむお茶という新しい世界。

こんなにも広がってゆく無限の楽しみを、自分から遠ざけてきたんだ。
大西さんに合って紅茶の話を聞くたびに、いつも何か新しい発見がありました。それを家で実践してみると、たちまち楽しみがひとつ増える。そういう小さな変化の積み重ねが、それを楽しく受け入れることが、人生のクオリティーを少しずつ底上げしてくれるのではないか、そう思えてなりません。

「香りは、ダイレクトに人の感情にうったえかけます。脳を経由しないんです。」

大西さん自身、ちょっと気持ちがざわついて落ち着かない時、ぱっとローズの香りを嗅いでふうと一安心したり…そんな話をうかがってから、家でアンバー(ローズの香りの紅茶)をベッドに入る前に一杯試してみた夜のしんみりした気持ち。お砂糖を入れなくても飲めるレモンティーがあるんだ!というシンプルな驚き。…数え上げたらきりがありません。

今日は、その大西さんがろばの家にやってきます。
「ただただ、紅茶をもっと身近に感じてもらえたらいいな、という気持ちだけなんです。」といつも話している大西さん。今日のこの場が、みなさんの毎日を少しだけでも豊かなものに変えてくれますように。

2016-07-09 | Posted in Blog, uf-fu ウーフ(紅茶)No Comments » 

 

ろばの家 7月の行事予定

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~営業時間変更のお知らせ~
7月1日より、営業時間を9:00~18:00までに変更させていただきます。誠に勝手ではございますがどうかご了承くださいませ。7月の主な行事は以下の通りです。

7月2日(土) マルシェに出店。なお、つくばの店舗も平常営業いたします。
坂東市Gallery kiitos(ギャラリーキートス)さんの『文月の催し・食と雑貨と癒しの小さなマルシェ』に出店。

7月9日(土) 紅茶のセミナー
da Dada&ろばの家での合同企画『そうだ、つくばに呼んじゃおう』第1回目は、芦屋の紅茶専門店uf-fu(ウーフ)さんの大西さんをお招きして紅茶のセミナーを行います。なお、通常営業は13:30までですのでご注意ください。

前編 『まずは美味しく淹れてみよう』 ろばの家にて
14:00~16:30 会費2500円(紅茶・お菓子代込) 定員8名様 お申し込みはお電話(050-3512-0605)かメールにて(atelierhitokze@gmail.com)

後編 『さらに、紅茶とワインの深~イイ話をしよう』 は翌日7月10日(日)da Dadaさんにて。お申し込み・詳細は直接da Dadaさんへお願い致します。
*前編、後編それぞれ単独でご参加いただけます。

7月21日(木)臨時休業

7月22日(金)~7月31日(土) 『Tetsuya Ozawa Exhibition from  Aichi Tokoname』 大澤哲哉さん個展。
大澤さん在ろば日は22日(金)23日(土)の予定です。最終日31日は17時までの営業となります。

2016-06-25 | Posted in Blog, 大澤哲哉さん Tetsuya OzawaNo Comments » 

 

Bäckerei BROTZEITさんのパンがある食卓を囲んでお喋りしましょうの会

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6月の催事のご案内です。只今開催中の渡辺キエさん個展『ふへんてきな日常』。そのキエさんも大ファンになってしまったというパン屋さん、ベッカライ・ブロートツァイトの菅原さんと一緒に『パンのある食卓』を囲んでお喋りしよう!というお食事会です。
この企画はキエさんも楽しみにしてくださっているようですが、何よりわたくしママろばが一番楽しみにしております。だって、菅原さんに聞いてみたいことは、山ほど…もう2年分以上積み重なって、恐らく会の中だけでは聞ききれない程たまっているのです。わたしが喋り倒して菅原さんが口を開かないうちに終わってしまったらどうしようと本気で心配になるほどです(笑)。普段小出しに質問してはいるのですが、どうもお互いお仕事の合い間だと世間話や他愛もない冗談に終始してしまい、話の核心までいかずに終わってしまいます。「毎日午前3時くらいから仕込みを始めるためには、それ以外の時間をどう過ごしているのか?」「普段家では何を食べているのか?」といった他愛ない質問から、「なぜそんなに徹底して有機栽培・無農薬にこだわるようになったのか」「それはドイツで修業したことと関係するのか」といったお店のポリシーに関わるようなことまで、本当はたっくさん聞いてみたかった。つい、面と向かうとふざけちゃうんですよね~。お互い。目の前でお店をやっていると、逆にそのお店の根本的な問題については尋ねてみようとしなくなるのかもしれません。それは、毎日見ていれば黙っていても感じてしまうことだろうから…。

お互い同じ9時がオープン時間(ベッカライさんは昨年11月に従来の7時から9時にオープン時間を変更しました)なので、玄関先を掃いて看板を外に出しているスタッフと「おはようございます!」と道をはさんで挨拶をかわし、夕方「あ、お疲れ様でした~」と見送る。最低でも2日に一度はパンを買いに並ぶので、そこでも二言、三言。メディアに出たり公の場に出ていくのはあまり好きではないのだな、ということくらいは感じていたので、ついイベントにお誘いするのもパンを提供していただいて終わり、という形態でした。でも、やっぱり、聞いてみたい。そして多分、そう思っているひとは私だけじゃない。ベッカライさんのパンをちゃんと食べたことのある人ならば、そこにただならぬ哲学が存在するのを感じずにはいられない。そんな風に小難しく考えない人でさえ「なんでこんなに美味しいんでしょうね?」(←なぜか向かいにある当店でこの質問をする方がちらほら…)という素朴な疑問がこぼれてしまう。そこまでのパンって、そうそう見当たりません。少なくともわたしには、はじめての存在でした。本人は「そんなすごいもんじゃないですよ。」と答えることを百二十も承知で。根掘り葉掘り、聞いてみたい。ですよね?
ろばの家の自宅、ろばのウチの朝は、ベッカライさんのパンで始まります。ウチの定番は「トースト」という名前で、全粒粉が混じった真っ白ではない食パンですが、サンドなどにするときはそれがチャバタになったり、丸パンになったり。寝坊した日曜日には、朝買いに行って焼きたてのクロワッサンにしてみたり。わたしも子どもたちも、毎日食べ続けて食べ飽きるということが全くありません。ご飯やおにぎりの朝ごはんの日ももちろんありますが、2、3日ご飯が続くと「今日もパンじゃないの?」と言われるくらいですから、やはり我が家のスタンダードはパンの朝ごはん、と認識されているようです。夜ご飯に登場することもしばしばです。メニュー的に「これはパンじゃないよね。」というお料理の夜に。シチュー、トマト煮込み、ポタージュなどのスープ…あとなんだろう?ソテーなどがいくら洋風(という言葉もあまり使わなくなってきましたね)でもご飯で通す日もあるのに、何が「お供はご飯」というのと「やっぱりパンでしょ」とを分かつのか。考えてみるとそこは「パンを吸わせて食べたくなるソースもしくは液体が残るかどうか」にある気がします。ご飯ではぬぐえないよな~みたいなとき、わざわざ冷凍してあったパンをオーブンに入れてまでお皿をキレイにさらいたくなる。その時、やっぱり食パンでは物足りない。ウチではバウアンと呼ばれる田舎パンとかバケットをフリーザーに常備しています。皆さんはどんな時に「今晩はパン!」となるのでしょう?そしてその時にはどんなパンを食卓に並べているのでしょうか。

3日の企画ではその「ここはパンだよね」となるようなメニューのお食事を用意して皆さんと楽しくおしゃべりしたいなと思っています。煮込み料理とスープにサラダ、お野菜のお惣菜も少し。それに合わせてベッカライさんのパンを何種類か、可能な限りキエさんのうつわで召し上がっていただく予定です。ベッカライさんで販売している有機野菜を中心に使って、べにや長谷川商店さんのお豆やろばの家おなじみの調味料もお試しいただけるようメニューを組み立てました。全てではありませんが、簡単なレシピもご用意する予定で、とにかく自宅で簡単にできるお料理にしようと相談しました。ご飯と違ってパンは切って出すだけ。時間のないときに重宝する、ササッと出来るものばかりです。というより最近、ササッとじゃないものを作っていないような…(汗)

まだお席が数席ございます。ご希望の方は、直接ろばの家にお電話でお申し込みください。


ブロートツァイ・トベッカライの菅原さんと囲む『パンのある食卓』

6月3日(金)17:00~2時間程度を予定。
お一人様2000円。ご予約制(定員8名様)。
※2000円にはパン代、軽食代が含まれます。当日キャンセルの場合、大変恐縮ですがお代を全額頂戴いたします。
※この日の展示は16時で終了させていただきます。
※記事の写真はイメージです。実際のお食事と内容・ポーションなどは変わりますのでご了承ください。また、会の内容は若干変更となる場合がございます。最新情報はFacebookなどでもお知らせいたしますが、詳細は当店まで直接お電話にてお問い合わせください。

申込み・問い合わせ先:ろばの家 Tel 050-3512-0605(月・火曜日以外の9時~19時)


注)つくば市在住の当店のお客さまでベッカライさんを知らない方は皆無なので、今さら説明する必要はないのですが、ご存じない方のために念のためご説明しておきましょう!ベッカライさんはつくば市が誇る銘店ベーカリーで、もうオープンから11年目。無農薬・有機栽培の厳選された原材料を使用して、ハードパンを中心に食事に寄り添うシンプルなパンを揃えています。オーダーしてから作りたてを提供してくれるサンドイッチも人気です。奇しくも、オープンは3月3日と、ろばの家と全く同じ日(8年前ですが)を記念日に持つパン屋さんなのです。天久保2丁目は筑波大学のキャンパスも近く、桜並木や公園に囲まれた緑豊かな学生街。単身アパートの空き室広告が貼られた不動産屋さんが立ち並ぶ以外は、古くから存在するであろうバッティングセンターや学生さんが好きそうな居酒屋さん、美容室などがポツリポツリとあるだけの、商業的にはさほど賑わってはいない地区です。そんな中、9時のオープンを待てずにドアの前に並ぶ人々が…。土日は、オープンと同時に長い行列が出来ていることもしばしば。遠くから評判を聞きつけてきたのか、ガイドブックを片手に県外ナンバーの車で一度通り過ぎてからUターンしている様子もよく見かけます。小さなお店なので、見逃してしまうようなのです。キエさんもポツリと話していましたが「学生さんから近くの主婦、オシャレな雰囲気のカップルまで本当にいろいろな層の人が通っているのがよくわかる。そういうところが好き」という指摘の通り、地元に根差した多くのファンを持つパン屋さんです。

 

 

『ふへんてきな日常』というタイトルにこめた思い

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5月の行事についてのお知らせです。27 日(金)から6月5日(日)まで、益子で作陶する渡辺キエさんの個展を行います。

『ふへんてきな日常』というタイトルは、わたくしママろばが、ほとんど勝手に決めました。

DSC_4369もう何回写真を撮ったか、数えきれないほど繰り返し食べているサンドイッチ。お向かいのパン屋さん、ベッカライ・ブロートツァイトさんのもの。オーダーが入ってからパンを切り、その場で新鮮な無農薬のお野菜や素性のわかる原材料でつくられるチーズ、天日塩…細部までとことん気を遣って丁寧に作られています。でも、メニューのどこにも、そんなことは書いていないのです。

黒板に書いてあるのは″モッツァレラとトマト、ルッコラのサンドイッチ”というチョークの文字。組み合わせるパンによって価格が違うので、その価格表示があるだけです。その他のサンドも同様。少し待たされてから、何の飾り気もない紙に包んで渡してくれます。

何度かパンだけは食べたことがあって一度行ってみたかったと、キエさんがろばの家に立ち寄ってくださった時にベッカライさんでお買い物をしていきました。数日後、電話でその時のことをやや興奮気味に話してくれたのですが、いつになく真面目に熱く語っていたのでビックリしてしまいました。

「あの店に入って中を見渡した途端、ああ、わたしはこういう器を作りたかったんだなあってわかった気がしたんです」

「へ??」最初は戸惑いました。オシャレで可愛らしい器でも、美を追求した造形物でもなく、本質的な用の美に徹したうつわ…という意味だろうか??そのとても意味深なセリフの真意はその場で深く説明してもらえなかったので、本当のところどういうつもりでそう言ったのかすぐには理解できませんでしたが、そのセリフのニュアンスにだけは妙に納得させられたというか、説得力を持って心に残ってしまいました。

ベッカライさんは、特にしゃれたパッケージを用意したり、だれだれさんの~といった”こだわり”を書き連ねるようなことは一切しない、どちらかと言えば愛想の無いお店です。必要最低限、といった簡素さ。スタイルなんてどうでもいい、という潔ささえ感じられます。肝心のパンさえ美味しく出来ていれば後のことはそれほど重要ではない…恐らくはそのシンプルなスタンスが、キエさんの心に響いたのではないかと思うのです。

「よく、キエさんの作品って北欧風なんですか?とか、オシャレで洗練された感じですよね~とか…何か違うよなって違和感を感じていたんです。」とも言っていたように思います。それからしばらくしてキエさんの工房にうかがった時「例えばオシャレな暮らしをしようというような余裕なんてない、仕事に追われて忙しいような人に手に取ってもらいたいという気持ちもあった」というようなことも話していて、だんだんあの「ベッカライさんのようなうつわ」という、謎めいたセリフの意味がつかめてきました。

だからと言って、質実剛健な、実用本位なものを作る、という意味でないのはキエさんのうつわを見ていればわかります。全てはその姿勢の部分にあるのだと思うのです。キエさんとは工房でもいつもふざけた話ばかりで、政治家の悪口や野球の話(ものすごい阪神ファンなのです)、愛猫の話を面白おかしく話して終わってしまうことが多いのですが、一度そんなふざけた話をしながら「そうなんですよ、野球の中継をラジオで聞きながら、こんな工房でうつわをせこせこ作って世界の平和を祈ってるんですよ。誰にも通じませんけどね」となかば自嘲気味に笑っていました。

特別な日のためではなく、毎日食べ続けてもらえるようなパン。そのひとの身体の基礎となるものだから原材料にもっとも気を遣い、丁寧に、心をこめて作りたい。毎日同じことを繰り返しているように見えて、本当は違う。今日は昨日より、明日は今日より、もっと、もっと美味しく作れるように。よりよく変わってゆけるよう、考え、工夫して毎日粉に向かう。型物の磁器という、同じ作業の繰り返しのように見える作りをしているキエさんだからこそ、より一層パン屋の作業というキツイ労働の中で、意識を高く保てることの尊さを見てしまうのかもしれません。余計な枝葉を払い、本質を見極める冷静な目。何が本当に大切なことなのか…。

…ここまで大げさにではないですが、キエさんがこんなこと言ってましたよ、と菅原さん(ベッカライさんのオーナー。パン職人)に話したら、「不愛想なところがウケるんですかね」とかなんとか、照れて話をはぐらかしていました。…ん?この二人、似てる…。

せっかくなら、キエさんと菅原さんにからんでもらいましょう。ということで、現在会期中になにかベッカライさんのパンもからめて二人の世界の交差するところを皆さんにも感じてもらえないかな、とイベントを企画中です(難しい命題だあ~~~。どないしよ( ゚Д゚)!)。DMも近々発送予定なので、もう少しお待ちくださいね。

『ふへんてきな日常』という言葉は、ふへんてきに、変わらずそこにある日々、という静的な意味だけで選んだのではありません。当たり前のように訪れる毎日。でもその平穏な一日がどれほど貴重なものであるかを、人は忘れがちです。失ってみて、失いそうになってはじめて気が付く、大切でいとおしい、平凡で穏やかな日常。その日々が少しでも健やかで、愉快なものになるようにと、日々手を動かし、黙って世界の平和を祈っている人たちが存在するのです。

今日も一日、幸せだったな。明日はどんな素敵な日が待っているんだろう。

そんな風にわたしが眠りにつけるとき、きっとわたしの周りにいるひとにも、その穏やかな気持ちは伝染する。その小さな安らぎの連鎖があちこちで起こってくれれば、世界はその分だけ、ほんの少し平和になる。その平和の連鎖がもっともっと広がれば、きっといつか、戦争だってなくなる日がやってくるかもしれない。諦めてはいけないのだ。人は、望めばきっと分かり合える。ママろばだって、たまにはこんな真面目なことを考えてみたりする日もあるのです。ろばの家の隅っこで。

今日も一日、お疲れさまでした。…って、ずいぶんゆったりした(気持ちだけでなく実際にも)一日だったなあ~~~。こんなのんきにしてる場合じゃないだろと、怒られてしまうかもです(笑)

2016-05-14 | Posted in Blog, 渡辺キエさん Kie WatanabeNo Comments » 

 

恵山の西村峰子さんのうつわをアップいたしました。

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オーバル展終了後、ちょっと寂しくなった店内でしたが、恵山の西村さんの作品が到着しました。定番の汲み出しやカップに土瓶。相変わらず素敵な作品達。そして、以前からとても楽しみにしていた花器。全て西村さんに自由に作って頂きました。技術的なことはわかりませんが、どれも彼女らしさを感じることのできる作品です。ぜひ、ご覧ください。

https://68house.stores.jp/?category=%E6%81%B5%E5%B1%B1

 

『ダエンなセカイ』の住人紹介#3 村上雄一さん

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ダエンなセカイの3番目の住人は岐阜県土岐市で作陶されている村上雄一さん。昨年夏に工房に突撃してからのお付き合いですが、このイッツ・ア・オーバル・ワールドでどんな作品がくるのかとても楽しみにしていました。個展直後でもあり相変わらずすこぶるお忙しい様子でしたが、今回一番多く作品を送って下さいました!巨大な箱を開け、到着した沢山の作品達を見てじ~んとしてしまいました…村上さんありがとうございます!

DMのイラストは、実はママろばがはじめから「村上さんの青いプレートに目玉焼きがのっかってるイメージで行きたい!」と話していたので忙しい村上さんにお願いして本当に目玉焼きを乗せて撮影して頂き、送っていただいた写真を見ながら水彩で描いたのでした。そのモデルとなった藍色オーバルプレートは初日で完売(現在ご予約のみ受付中です。詳細はお電話でご連絡ください。)となってしまいましたが、先週末に新色の湖水色と薄墨色も届けてくださいました。白磁がメインと思ってた村上さんでしたが、色のついた器もどれもそれぞれに素敵です。“薄墨”、“湖水”など色のネーミングまで響きが優雅で、村上さんらしいなと妙に納得してしまいました。そして、オーバルに合わせて、マグカップなども同様のカラーバリエーションで一緒に送って下さっています。ブルーの濃淡が印象的なオーバル皿は、それぞれの色だけ単独で見ると寒色ということもあってか個性的すぎるイメージを持たれるかもしれませんが、実際にお料理を盛り付けると驚くほど自然になじみます。下の村上さんの写真をご覧になってください。洒落たカフェで出されるワンプレートランチも顔負けといった感じです。(そしてやはりご本人もそのイメージでオーバル皿をとらえているようでした!)。それにしても、村上さんのお客様の写真…相変わらず美味しそうなお料理ですね~!

 

さて、村上さんにとってのダエンなセカイとはどんなものなのか、質問してみました。

Q1、「オーバルのうつわ」と聞いて、真っ先に頭に浮かぶお料理はなんですか?
朝食ワンプレート

Q2、自宅で愛用しているオーバルのうつわはどんなものですか?
自作のプレートをご自分で撮影した写真をお借りしました(上から藍色、薄墨色、湖水色)。

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Q3、一番好きなたまご料理を教えてください。

プリン

なるほど。こんな素敵な朝食で一日がスタート出来たら、なんだか人生のクオリティーがかなり上がってしまいそうですね。
村上さん、ありがとうございました。

2016-03-30 | Posted in Blog, 村上雄一さん Yuichi MurakamiNo Comments » 

 

『ダエンなセカイ』の住人紹介#2 近藤康弘さん

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またまたろばの家初登場!先日ご紹介した関口さんとともに近藤さんも初めてのご紹介となります。今回の企画で初登場というのは、実はこのお二人だけなのです。

いきなりダエンなセカイからのスタートだと、オーバルばかり作っている方のように見えてしまいそうですが、関口さんがそうでないように、もちろん近藤さんもさまざまなうつわを作っています。彼のうつわを手に取って感じることを的確に表現しようとして、相応しい言葉が見つからず困ってしまいました。苦し紛れに出てきた言葉は“生活するうつわ”というものですが、本当にしっくり来ているかどうか相変わらず自信がありません。でも“暮らしの”というイマドキな響きも違うし、日常とかデイリーライフというように必要以上に“ハレ”と“ケ”を対比させるような言葉もピンとこないし、もっともっと普通の、特別に意識されないほどにデフォルトな部分といったニュアンスなのですが…。いや、もちろん無理にわたくしママろばの印象を言葉にする必要はないのですけれど、ね。え、地味?いやいやいやいや、派手さがないってことが言いたいんじゃないですよ。それにこの写真を見てください。どこが地味なんですか!近藤さん自ら納品にいらして新聞紙の包みを解き、これを大テーブルに並べた時には思わず歓声をあげていました。びっくりしたんです。だってこれまで抱いていた近藤さんのうつわの印象とあまりにも違ったんですもの…って、やっぱり今までは地味だと思っていたってこと?でも、勝手に“地味”という言葉をネガティブな印象だと決めつけてはいけませんよね。個人的にはかなりの褒め言葉だと思うのですが。派手、という言葉の方がよっぽど感じ悪い。華やかだっていえば言いだけなのかもしれませんが。地味…大地や土を連想させて、いいじゃないですか。滋味深いというなんとも奥ゆかしい表現にも通じるような…。きっと近藤さんならこの言葉を喜んで受けとめてくださるような気がします。土の神に祈りを捧げ、日々轆轤に向かう地に足のついた生活、を目指している近藤さんならば。と言っても、まだ3度しか直接お話したことがなく、彼のひととなりを語れるほど知っているわけではありません。最近ご自身のブログに書かれていたのを見て、近藤さんの思考の一部を垣間見たような気になっているだけです。そのブログが面白すぎなんです。とにかく、いろいろなことを考えていらっしゃる方のようです。もっともっとお話ししたい、知りたい!

近藤さんには益子の陶器市でご挨拶させていただき、後日お電話で「取り扱わせて頂けないでしょうか」と切り出したところからご縁をいただきました。例の、ドッキドキ告白タイムです。実はそれ以前も毎年必ず近藤さんのブースは立ち寄らせて頂いていて、近藤さんもなんとなく顔を見たことあるな~くらいには覚えていてくださった様子。昨年の秋の陶器市で、それこそ灰釉の中くらいのオーバルを購入させていただき、その時に少しお料理についてお喋りしたせいか電話で「陶器市で…」と説明するとすぐに思い出してくださいました。その時の会話のなかで保存食の話題になり何年か前からご自身で梅干しを漬けるようになったと聞き、単純に尊敬してしまいました。ずっと挑戦してみたかったのになかなか重い腰をあげられずにいる梅干し。でも先日工房にうかがった時には逆に、わたしが糠漬けをやっていることがわかると「自分の周りの名だたるツワモノでさえも次々と脱落していった、あのハードルの高い糠漬けを!!」と大げさに評価してくださり、ああ、これはかなり面白い人なんだなと、さらにもっと仲良くなれて本音を引き出せれば相当オモロイはずや(なぜか関西弁がうつってしまう…)と、密かに期待を募らせていたのでした。パパろばも横で同じことを考えていたようですが「一緒にお酒飲みましょうよ!!」とお誘いしたい気持ちでいっぱいでした。結局人との関わりは「一緒のテーブルを囲みたいか否か」が基準になっているように思います。そうでないと共通の話題がないというだけの話なのですが。この世で一番好きなのは、お料理すること食べること、ぐりぐらぐりぐら…。ほんと、それぐらいしかないんですよね~。楽しみ。

梅干を自分で仕込むくらいですから相当食べることが好きなのでしょう。ダエンなセカイについての質問へも、期待を裏切ることなく楽しい回答が戻ってきました。たまご料理のくだりは、かなりの説得力です。近藤さん、個展などのご準備でお忙しい中本当にありがとうございました!お仕事がひと段落したらぜひ、飲みましょう!!

さて。近藤さんのダエンなセカイは…?

Q1、「オーバルのうつわ」と聞いて、真っ先に頭に浮かぶお料理はなんですか?
ハンバーガーです。以前自作の皿にハンバーガーのプレートランチをもってもらった時の印象がとても強く、美味しそうに頭に残っているからです。

Q2、自宅で愛用しているオーバルのうつわはどんなものですか?自分の作でないときは、作家さんのお名前も教えてください。
今も使っている型ですが、5年程前に最初に焼いた時のオーバル皿をよく使います。キズがでたり銀化したりして1枚1枚とても個性がでてこれは面白いなと思いました。土、白泥、釉、焼きの具合で変化しやすいので今だに安定していません。
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Q3、一番好きなたまご料理を教えてください。
トーストやハンバーガーに目玉焼きを挟むのが好きですね。黄身がトロトロの焼き加減です。食べる時に横からはみ出てきやしないか、服を汚しやしないかとヒヤヒヤしながら食べるのが好きです。集中して食べないといけないし、必要以上に口に押し込まないといけないので、上手く口に入った時は黄身の味にとても敏感になり、より美味しく感じることができます。

とのことでした。長い手足を折り曲げて、ハンバーガーの袋を注意深く折り曲げている近藤さんの姿が目に浮かぶようです。

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上の2枚は、タイトルの鉄の刷毛目が残っているタイプのオーバルと同サイズ。近藤さんだけでなく他の方のモノも含めて今回出展していただいたオーバルプレートの中では最も大きい、長辺が38㎝という迫力の大皿です。沢山並んでいると小さく見えてしまいますが、単独で手に取るとなかなかの大物。下のマットな白いオーバルに近い雰囲気のものを益子の陶器市で見かけ、グググと引き寄せられてしまったのでした。なんだかフランスのアンティークのお皿のようだなと思っていたら、まさにそういうイメージで形づくったとのこと。確かに、煮込み料理などをドカンと盛ってあるのが似合いそうです。

2016-03-29 | Posted in Blog, 近藤康弘さん Yasuhiro KondoNo Comments »