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小柄な美女揃い。若杉さんの急須が各種届きました。

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若杉集さんの急須、湯冷ましなどが届きました。今回は容量が200ml~300mlの小ぶりのものが中心です。単体でも十分に存在感があるのですが、並べると一層迫力があるというか、美人さん揃いで思わず「すみません!」という気持ちになってしまいます(笑)…ミスユニバースの選考会とかに紛れ込むとこんな気分になるのかな~~(^_^.)

なかなかまとまって入荷してくることがないので、ぜひこの機会にひとつひとつじっくりご覧になってください。若杉さんの急須のページはコチラです。
https://68house.stores.jp/?category=%E8%8B%A5%E6%9D%89%E9%9B%86%E3%81%95%E3%82%93

*ろばの家でなぜ若杉集さんの急須を“特別なもの”としてとらえてしまうのか、その理由についてはHPの記事をご参照ください。
http://robanoie.com/syu-wakasughi/

2016-12-02 | Posted in Blog, 若杉集さん Shu WakasughiNo Comments » 

 

加藤かずみさんの作品が届きました。

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八王子の工房でひとりコツコツと作品を作り続ける女性作家の加藤かずみさん。なぜわざわざ女性、などと付け加えるかといえば「男性だと思っていました」という方が案外にいらっしゃるので。かずみ、という名前がニュートラルだからかもしれないけれど、おそらくは作品だけからは女性とも男性とも断定できないユニセックスな雰囲気がその理由である気がします。もちろん細かい点を見て行けば造りは繊細で女性らしさたっぷりなのですが、甘さだけではない潔い辛さが効いていて、ああ、かずみさんってやっぱりカッコイイなあ…と眺めてしまう。

かずみさんの作品は、かずみさんの作品にしかない雰囲気を持っていて、それがすべての作品に共通しているところに憧れを感じてしまうのです。先月の『おやつの時間』ではろばの家のカフェでも使用している定番の極ごく薄いマグカップなどを届けていただいたのですが、手に取られる方の多さに改めてかずみさんの吸引力を再確認しました。アイボリー、グリーン、微妙なニュアンスカラーに上の輪花オーバルのような錆色、この4色はそれだけでかずみさんとわかる定番カラーなので人気があるのもわかるのですが、これまで見たことのない新色が並んでいても、やっぱり同じように誰の手によるものかわかるから驚きです。ブルーシェル、と名付けられたアイスブルー混じりのオパール色のカップを見て「これもかずみさんですか?」と尋ねた方は一人ではありませんでした。もしかしたら、どこかしら似たような作品が世の中には複数存在するのかもしれません。誰が先で誰が後か、そんなことが問題なのではなく、ひとつの作品を実際に見た時、感覚的に誰のものかわかる手がかりを、サインを見ることなく感じ取らせる雰囲気を持っているかどうか。その、目に見えない指紋のような痕跡を残せるかどうかが、その他大勢ではなく、その人にとっての特別な存在となりうる分岐点なのでしょうね。

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初入荷となるライン入りシリーズも届きました。プレーンな形に辛口な配色のラインが効いていて、やっぱりこれもかずみさんらしい作品です、とご紹介したくなるものばかりです。錆色の輪花オーバルやソーサーはサイズ違いで、一点いってん形も色も違う一輪挿しも久しぶりの入荷です(集合写真のうち黄色のミルクピッチャー(大・小)はKeicondoさんの作品)。かずみさんの作品が好きな方には、ひとつに絞るのがちょっと大変かもしれませんね。Onlineでも間もなくご紹介いたします。もう少々お待ちくださいませ。

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2016-11-09 | Posted in Blog, 加藤かずみさん Kazumi KatoNo Comments » 

 

ショートブレッドに合わせると、最高の相性。uf-fuさんオリジナルのジンジャーティー。

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高知県産の特別栽培生姜の中心部、芯の部分だけを乾燥させたドライジンジャーがたっぷりと入っています。ティンブラとセイロンベースのジンジャーティー。兵庫県芦屋の紅茶専門店uf-fuウーフさんのオリジナルブレンドで、オープン以来人気の定番なのだそう。生姜の皮は雑味となるため混ぜないのだと大西さんが説明していました。だからきっと、辛さが穏やかで味がクリアなのかも。これがこれが、ストレートで飲んでも、濃いめに淹れてミルクティーにしても、かなり、かなり美味しい。『おやつの時間』にご来店いただいた方に、何度か試飲をお出ししていたのですがストレートで淹れた温かいこのジンジャーティー、「香りがキツすぎなくて優しい」と、とっても好評です。夜寝る前に飲むと身体の真ん中からじわじわと温まるので、これからの季節常備しておきたいお茶No.1です。茶さじを載せたのは関口憲孝さんの青磁。薄いブルーに真鍮がとてもきれい。この淡いブルーに鈍いゴールドという組み合わせ、実はとても好きなんです。

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会期が始まって以来毎日何かしらのお菓子を食べているのですが、本日のおやつは目黒のCookie-Gさんのショートブレッド。高田屋将弘さんの灰粉引の四角いお皿にのせて。お皿もこんがりよく焼けた香ばしい色合いですね。Cookie-Gクッキー・ジーさん(何度も皆さんに説明しているのですが、クッキー爺さんじゃないですよ)の看板商品でもあるこのお菓子、これがまたこの上なくシンプルなのにズルイほど美味しい。ろばレターでも皆さんに一番におすすめしてしまいましたが、昨年はこれだけを買うために会期中毎日のように通い詰めてくださった方も出たほどです。独特な音感の歯触りは、Cookie-Gの須崎さんいわくおそらく半量全粒粉だからかも、とのこと。「同じ配合で焼けば誰でもこんな味になるわよ~」と軽く言うのですが、そんなの信用できません。小麦粉、バター、砂糖、塩。たったこれだけの材料で、この風味を出すなんて、粉やバターの素材を厳選するのは当たり前としても、配合だけで同じような食感を出せるなんて到底思えません。わたくしママろば、この微妙な焼き加減こそが、ザックザクの食感を生みだすのに一役も二役も買っているはずとにらんでおります。実はあの、生焼けのようなやわらか~いクッキーが苦手なのです。粉もバターも生っぽくて、なんだか胸にもたれてしまう。焼き菓子は、がっちりしっかり焼切っているものが断然すきです。焦げるギリギリ手前のところ、といった辺りの火の通り方が理想です。パンも、しっかり焼いて皮が焦げているものがすきなのです。その方が食後に胃が重たくならない気がします。

なんとなくカフェラテだと朝食っぽいかなという気がして紅茶にして、ジンジャーティーなんか合いそう!と一緒に食べてみたら、ドンピシャリ!…これはかなり、かなり、ビタッと決まったマリア―ジュでした。こんなに互いに引き立てあうのを体験してしまうと、味をしめてあれこれ組み合わせてみたくなります。よおし、明日はカレーサブレにコルカタチャイだとか、エスプレッソでピーカンナッツサブレを行くか…いやいやここは意表をついてダブルチョコクッキーにバニラ風味のブルボンブレンドをかぶせるか?など、甘い妄想が膨らんで止まりません。

…会期終了の頃、確実に体重が増えている気がするママろばでした。馬肥ゆる秋。いや、ろば肥ゆる秋、ですね。…去年も同じネタを使った気もしますが。温かい紅茶に癒されたい季節の到来です。

Cookie.G MEGURO クッキー・ジー
〒153-0062 東京都目黒区三田2-8-4
でんわ:03(3791)8060
じかん:昼から夕方まで
おやすみ:日曜日

 

『おやつの時間』まだまだ続いてますよ~~。

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楽しい(美味しい?)『おやつの時間』も、残すところ3日となってしまいました。

まだまだこのHPでご紹介し切れていない素敵な作品が沢山…。写真のシモヤユミコさんも、ポットやサイズ違いのボール、マグカップやフリーカップ、横から見た姿がとても優雅な鎬の鉢など、こんなにいろいろサイズ違いや模様違いで選んでいただけるのは本当に久しぶりです。『おやつの時間』がはじまってすぐ「シモヤさんの作品があると聞いて…」と、沢山の方が訪ねてきてくださいました。ずいぶん遠くからかけつけて下さった方もいらして、改めてシモヤさんの人気を再確認。手に取ってみて「手触りがいい、気持ちいい~」となでなでしている人も多かったなあ…。

今日はあいにくの雨模様で、写真があまりキレイではないですが、その中の一部をご紹介。。。
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こんなおやつ日もありました。。。
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ろばの家のカフェラテがあまりに似合いすぎて、何度も何度も写真に登場させてしまっているシモヤさんのSSボール。このサイズのカップは、飲み物だけではなくて果物、ヨーグルト、アイスクリームなどデザート類はもちろん小鉢としても使え、何個あっても便利です。普段からとっても人気なので、ぜひ削り模様の選べるうちにご覧になってくださいね。模様違いで揃えるのも楽しいと思います。

シモヤさんの作品はOnline掲載の予定がありませんので、在庫情報などはお電話かメールにて直接ご連絡ください。

ちなみにこちらの美味しそ~~~なシナモンロールは、横浜のCEYLON(セイロン)さんのものです。機会があったらぜひ!素晴らしい香りですよ~~(注:ろばの家での販売はございません)。

 

 

 

ANT Pop up shop アントbyチキュウノカケラ ポップアップショップ

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2週間、ろばの家にポップでカラフルなコーナーが登場。
Ant by fragment of the earth の期間限定ポップアップショップを開催します。

栃木県さくら市にアトリエ+ショップを構える布と糸の作家ANTアントさん。自宅のアトリエ兼ショップで春夏は布物をメインに縫い物を、秋冬はニット帽やマフラーなど毛糸での編み物をメインに、エプロンや生活雑貨、子供服、アクセサリーなどを制作されています。アトリエは週3回ショップとしても解放して自らお店に立つほか、あちこちのイベントにも出店されて大忙し。いつお話ししても元気いっぱいで、はじけそうなパワーが作品にまで飛び跳ねて移ったような、にぎやかな色合いの作風が魅力的です。

「色が大好き!色の組み合わせを楽しみながら製作しています。」というアントさんがモノづくりの中で大切にしているのは、わくわくする気持ち、だそう。まず自分自身が制作していて楽しくなってくるようなモノを作りつつ、それでいて出来るだけ使ってくれる人が使いやすいよう、寄り添えたら、と話してくださいました。

ろばの家では、厚手のキャンバス地と切りっぱなしのウォッシャブルレザーを使ったワークエプロンを置いています。デッドストックのボタンやカラフルなレザーを使ったひとつひとつ表情の違うエプロンは、仕事場でハードに使ってもらうためにひたすら丈夫に、あえて無骨に仕上げてあって、実際に職場で使ってくださっている方が「毎日洗濯機でゴンゴン洗ってるけど全然ほつれないよ。」と話していました。このエプロンと出会ったのも、陶芸家の方がクラフトフェアでつけているのを見かけたのがきっかけでした。他の陶芸家の方も使ってくださっていますし、楽器職人さんやコックさんなど作業場でつけるのに求める人がほとんど。はじめはゴワゴワしすぎかな、というほどしっかりしたキャンパス生地にラフなカットラインの革が鋲止めされていて、毎日洗ってもよれよれになることはありません。洗濯機で丸ごと洗え、洗えば洗うほど硬いキャンバス地も柔らかく体に馴染んでいきます。汚れがついたくらいの方がカッコイイ、そういうところがワークエプロンの魅力です。

アント、という名前にしたのは写真家の友人が撮ったアリの作品に衝撃を受けて…とのことですが、fragment of the earth(地球のカケラ)とつけたのは 旅が好きで、行った先々で見つけてきた(拾ってきたり)材料を少しずつ作品に使って作っていたので地球のあちこちの素材(カケラ)でものづくりをテーマ、と思って…だそう。地方のクラフト市などに参加するときには車に作品や棚などをいっぱい詰め込んで、あちこちキャンプしながらどこまででも出かけていく!なんてお話も聞いていたので、アントさん自身ロードムービーを地で行ってる感じが、作品のちょっと80年代的な雰囲気に妙にマッチして、想像するだけでこちらまでワクワクしてきます。

今回は、ポケットの色合わせがパズルのように楽しいカラーエプロンや、トートバッグ、ポットカバーにコースター、定番のキーホルダーなどが並びます。ぜひ、手に取ってアントさんの遊び心に触れてみてください。

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2016-09-20 | Posted in BlogNo Comments » 

 

折笠秀樹さんのうつわが入荷しました。

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昨日、折笠秀樹さんが雨の中お店に来てくださいました!お問い合わせの多かった掛け分けのスープカップや藁灰釉の鉢などを届けてくださいました。写真はろばのウチではすでに定番化している、四寸灰釉小鉢。いただきものの仙太郎さんの山椒餅を合わせたら、なんとも滋味深い渋い組み合わせに。。。滋味…いや地味に見えますが、この小鉢、相当に使いやすいんです。ちょっとした副菜を盛るのにも、汁気のあるものの取り皿にも、果物にも、おやつにも、まあテーブルに登場する回数の多いこと多いこと。

パッと目をひくような華やかさは持っていないかもしれませんが、主張せず、周りを引き立て、自分の持ち場で黙々と仕事をこなす…職場に一人はいましたよね、そういう皆から信頼されている存在。ああ、そういう人間になりたかったな~~~(笑)。

ちなみに、仙太郎さんのお菓子に挟まれている紙には「仙太郎の独り言」が書かれています。HPにも「菓子屋のごたく」として書かれていますが「おいしいとは、体が欲しがる状態のこと。体を養う正しい食べ物のみが本当の意味でおいしいと言えるのではないか?」

…とても共感できます。
そういう食べ物を自然に選べる暮らしをしていきたいです。

…にしてはお砂糖採りすぎですけど、ママろば。

2016-09-08 | Posted in BlogNo Comments » 

 

ろばレポNo.16 夏にさっぱり。

ori暑い。あつい…遂に夏が本気を出してきましたね。久々のろばレポは夏でもさっぱりの揚げ浸しです。

レシピと呼べるほどのものでもないですが、お出汁に醤油とみりんを適量入れて、素揚げした茄子、ズッキーニを出汁に入れていきます。ここに別で茹でていたモロヘイヤを入れます。モロヘイヤを入れることで一体感がでます。ちょっとさっぱりもします。冷蔵庫で冷やして食べる前に仏手柑酢をたらり。もう止まりません。お好みで七味を入れてもいいですね~。只、夏のキッチンの揚げ物はとても暑い…これが一番つらいです。。。

2016-08-04 | Posted in BlogNo Comments » 

 

Tetsuya Ozawa Exhibition 始まりました。

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22日金曜日より、大澤哲哉さんの個展が始まりました。愛知県常滑市で作陶する32歳の作家さんで、ろばの家オープン時からのお付き合いです。

こんなにたくさんのオーザワ作品を見たのは、パパろばママろば、初めてです。「いや、僕も初めてですよ。」と大澤さんも笑いますが、本当なんです。新しい形のうつわやモデルチェンジしたカップやドリッパーが各色並び、これまで1,2点しか見たことのなかったランプシェードがモビールのようにぶら下がっているのを見ると、わたしたち自身胸が躍ります。

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「陶器市ではいつもあっという間に作品がなくなってしまうから今ならゆっくり選べると思って…」と出勤前、開店と同時に駆けつけてくださったお客さまもいらっしゃいました。益子の陶器市に毎年春、秋と出展している大澤さんをずっとフォローしている方もいらして、朝から在ろばしている大澤さんと過去からの作品の遍歴に話がはずむ場面も。

今回、様々なカタチでメインテーブルの空間をオーザワワールドに染めているBottleたち。花器、として造っているものの、オブジェとしてそのまま単独で飾るのも素敵なたたずまい。

「壺って、生活にどうしても欠かせない必需品じゃないですよね。そういう存在のモノに美しさを求める、いわば心の余裕を造り出すようなタイプのモノに、たまらなく魅かれるんです。」

と、首の細いボトルを持ち上げ、なで肩の部分に手を這わせながら話していました。もしかすると、一番やりたいことというのは、こういう仕事なのかもしれない、とも。法隆寺の宝物殿や博物館などに通い、弥生時代の青銅器や、古代の漆作品などに刺激を受けてカタチにインスピレーションをもらうことが多いのだそうです。

大澤さんは今日、土曜日も一日ろばの家に立っています。こんなに彼といろいろなことについて話をしたのはわたくしママろばも初めてのこと。芝生でギターをかきならす、裸足の爽やかな青年というイメージは、初めて出会ったクラフトフェア『にわのわ』で焼き付けたものでしたが、どんどんイメージが変わってきました。等身大で気取らない、マイペースな大澤さん、と思っていましたが、こんなにも真剣に、造形という行為を追求し、悩み苦しんできたんだ…ということが垣間見れるお話もあったりして、わたしたちにも刺激になっています。

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会期は31日日曜日、17時まで。今回作品の販売は会期中のみとなりますので、皆さまどうかお見逃しなく!
*会期中、カフェ営業と土曜日のわらび餅の販売はお休みさせていただきます。
*オンライン販売は今週空けを予定していますがまだ準備ができておりません。遠方の方にはご迷惑をおかけしますがもう少々お待ちくださいませ。

2016-07-23 | Posted in Blog, 大澤哲哉さん Tetsuya OzawaNo Comments » 

 

紅茶漬けの二日間。今日から早速、甘く優しい味わいに。

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「紅茶は、ツバキ科の植物です。椿の葉が雨の日に水をはじくように、茶葉もオイルでコーティングされているんです。
だからほら、キラキラしているでしょう?」

大西さんのお話は、とってもわかりやすい。ちゃんと理由も説明してくれるからです。
紅茶を淹れる時、ジャンピングと言われる、茶葉をお湯の中で舞わせる淹れ方をするのを見たことがありませんか?もしくは、テレビドラマで、主人公の警官が紅茶をティーポットで淹れる時にポットを高く持ち上げて細い滝状に液体を注ぐ場面など、思い描く人もいるかもしれません。紅茶はこういう風に淹れるもの、単にこうした方が「美味しい」と言われるだけでは、聞いた直後には真似して作法通りに淹れてみるかもしれませんが、そのやり方を続けていけるかどうか怪しいものです。だって、納得感がないんですもの。

紅茶の茶葉は、表面が油でコーティングされているためにそこからは成分が浸出しないので、少ない断面に力をかけてあげることでより味や香りの成分を抽出することができる。水の対流は、流れるプールに入ってみた時身体を押されて驚くように、意外と力強い。対流をより長く続かせるため空気の気泡が上昇する力も一緒に使いたいから、汲みたての、空気を沢山含んだ水が望ましい。「汲んでから時間のたってしまった水は、こうして振るとまた空気が入りますよ。」と言いながら水のボトルをしゃかしゃかシャッフルしてから沸かしていました。

などなど、なんとなく聞いたことあるな~くらいの「こうした方がいいらしい」ことが、すんなりと「そうか、だからこうするんだ」と容易に理解できてしまいます。当たり前ですよね。さらにそれを証明すべく、実際に違う条件で淹れた2杯のお茶を飲み比べもさせてくれたりするのですから。

「そうだ、つくばに呼んじゃおう」と題して、da Dadaさんと共同で企画した、兵庫県芦屋市にある紅茶専門店uf-fuウーフの大西泰宏さんを招いて行った紅茶の会。一日目の土曜日は、ろばの家にて前編「まずは美味しく淹れてみよう」を、2日目はda Dadaさんにて「紅茶とワインの深イイ~~話」という後編を行いました。da Dadaさんでは昨年基礎編の紅茶セミナーを開催して、実はその時にわたくしママろばも参加しておりました。それがあまりに興味深かったため今度はろばの家でも、とお願いしたのです。あの時のわたしの驚きを、ぜひ皆さんにもお伝えしたいと思って。ちなみに今回もda Dada さんの会にも参加してきましたよ。ほとんど大西さんのおっかけでは?というほどどっぷりuf-fu漬けな2日間でした。

そう、その初めてのセミナーで最も驚いたのが、その2杯の飲み比べ。違いが分かりやすいよう、茶葉の種類や量、水の分量など淹れ方以外のすべての条件は一緒です。変えたのはただ2点。 ポットをよく温めておくかどうか、 熱湯を勢いよく注ぐかどうか(熱湯をどう注ぐか)  だけ。それでここまで味や香りに差が出てしまうなんて、正直信じられない思いでした。「左の方、たいがいの喫茶店に行った時に出される紅茶、こういう味がしませんか?冷めてきたらもっと渋いですよ。」と、左右のカップを時間を置いて飲み比べてみたのですが、注意して飲まなくてもその差は歴然。紅茶の場合は、高い温度であればあるほど、香りや味の成分を抽出してあげることができる。 ポットを温めていないと、実際に茶葉から抽出する時には10℃以上も温度が下がってしまうのだそうです。「ね?こんなに変わるなら、今度淹れる時、ちょっとポットは温めてみようかな、って思いますよね?」

紅茶は、それがきちんと作られたものであれば本来甘くて、気持ちの良い飲み物。飲みこんだ後に水が欲しくなるようなら、淹れ方か茶葉かどちらかが悪いはず。大西さんは紅茶を淹れるゴールデンルールを、簡単にまとめて教えてくれました。
1、しっかりとポットを温める。
2、沸かしたてのお湯を用意する。
3、適量の茶葉をいれる。
4、しっかりと蒸らす。
これだけ、だそうです。会では、それを実際に見ながら、なぜそうしたほうがよいのかを一緒に話してくれました。いろいろと細かいポイントも説明してくれたのですが、とにかくそう難しいものではなく、先の4点さえ押さえておけばあとはだいたい美味しくはいります、とも。

ひと通り熱い紅茶、水出し茶、氷で一気に冷やすアイスティーなどの淹れ方をうかがい、あとはデザートと合わせて楽しみました。ケーキは、岸本恵理子さん。二層のチーズケーキです。 下は、紅秀峰のキャラメリぜ入り、上は蜂蜜入りシブーストです。 ソースはルバーブの白ワイン煮をたっぷりかけて。あしらいにレモンバームとネパールのティムールペッパー(ネパール山椒)を。…このティムールペッパーと一緒に味わうのが絶品でした!ゴマのお菓子は、ベッカライの菅原さんが、やまつ辻田の金ゴマ、黒ゴマを使って焼いてくださったもの。もう一つ、萩の山で採ったキイチゴと桑の実のジャムを混ぜ込んだすもものセミフレッドもあったのですが、毎度恒例、イベント時のバタバタアフターフェスティバル、写真ナシ現象です。

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胡麻とダージリンの水出しの相性がとてもよく、またさっぱりとはしているもののチーズケーキというミルク感のあるデザートにはあえて熱いミルクティーを、と大西さん。牛乳の油分を逆にミルクで洗い流し、さらに熱でも油を切るのだそう。実際、ミルクティーを飲んだ後は口の中がさっぱり。最後にわたしのリクエストでアイスバニラミルクティーを、アマンドバニーユというオリジナルブレンドで作ってくださいました。これは、神戸のショップにお邪魔した時にうちのチビろばちゃんたちに大好評だったもの。ただ、子供向けの味とあなどってはいけませんよ。甘味を押さえたところに杏仁の風味が効いて、とても妖艶なミルクティーです。

紅茶は、本来甘くて飲むと気持ちよく、リラックスできるもの。それなのにあまりにも、ちゃんとした淹れ方で淹れてもらえていないがために、本当の味を知らない人が多すぎる。もっともっと、紅茶の本当の美味しさを知って欲しい。だから、こうして淹れ方のちょっとしたコツを話に行く必要があるんです。と話していた大西さん。わたしたちもろばの家で、もっともっと美味しく紅茶を淹れて、uf-fuさんの伝えたい紅茶の姿をそのまま、皆さんにお届けできるようがんばりたいな、と思いを新たにしました。

以下の写真はda Dadaさんでの二日目のイベント「紅茶とワインの深イイ~話」から。13616186_1060359450719071_687637122_o

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あらかじめお料理に合わせて紅茶をセレクトしておいたものの、実際に食べてみてから濃さや香りのニュアンスなどをさらに微調整して臨んだというマリア―ジュ、圧巻でした。豚肉の脂とカルダモンの香りのイヴェールの組み合わせ、すごかったですよ~。ワインに興味があるひとが、魅了されないわけがないのです。一杯目の水出しティーがワインの様な香り、余韻のダージリン、紅茶のような香りのラディコンのオスラーヴィエ2003年、という組み合わせで始まり、もう、これでスタートならどうなっちゃうの?というほどのオールスターぶりでした。かなりの試行錯誤を繰り返したという、紅茶のうふふティラミスに貴腐のモスカートパッシートで締めくくり、なんだかもう人生ゲームのように山あり谷あり、大満足アフタヌーンティー&ワイン会でした。da Dada 加藤シェフ、ごちそうさまでした。ヴィナイオータ社長の太田久人氏の語りも、皆さん真剣に聞き入っていましたね。ワインや紅茶、異なる世界であってもそこで分かり合える極数パーセントの人たちには、同じようなエッセンスを持つモノの魅力がいとも簡単に響いてしまう。その交差の現場に立ち会える感、やはり鳥肌ものです。

大西さん、本当にありがとうございました。これからはもっと美味しく淹れられそうな気がします。
uf-fuらしい優しい紅茶、つくばを中心にじんわり広めてゆきますね。また、呼んじゃいますから、待っていてくださいね!

 

2016-07-13 | Posted in Blog, uf-fu ウーフ(紅茶)No Comments » 

 

付き合い方そのものが変わります。uf-fuさんの紅茶という、新しい世界で。

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損得感情?

歳をとってくると、いろいろずる賢くなってきて計算高くなる…らしい。なにも全ての物事を損か得か勘定してから行動を決めるわけではないけれど、自分に興味のないもの、不快感を与えられそうなもの、面倒で手に負えなさそうなもの(や人?)には上手に近づかなくなるのは確かです。そういったものに関わる時間が無駄という意味で「損をした」と言えなくもないのですが、そうやってあれこれ遠ざけていた結果、せっかく享受できる可能性のあった、自分にとって有益な何かを見逃してしまうこと、そっちの方が損、大損なのではないだろうか…。と最近よく思います。

昨年の秋、東京、神田にある旧小学校を使った千代田アーツというイベントスペースの、体育館であったというだだっ広い空間でひとり、

「ああ、今までなんて損してたんだろう~~~」

と、自分の不要な先入観を嘆いていたのでした。たった一口、水出しの紅茶を味見しただけで。
フレーバーティーだなんて、はっきり言って一生用のないものだと信じていました。ごくごく一部の、せいぜいジャスミンティーくらいは興味を持てるものの、それ以外の、いわゆる後から香りづけしたお茶というものに、どうしても魅力を感じられなかったのです。紅茶と言えばストレートで飲めるダージリンかミルクティーにするアッサム、それを買い求めるために紅茶屋さんに行くと「本日の試飲です」と手渡されるバニラティーやらストロベリーティーやら、季節感満載の「さくら茶です」「マロングラッセティーです」などの攻撃にはほとほと参っていました。まだ柑橘系やさわやかなハーブ系ならまだしも、甘い香りのモノは、いつもうまくかわすか一応試すものの「ふんふん」と味わっているふりだけして丁寧にお礼を言ってコップをお返しするはめになるのが常。まあ避けて通れるものなら回避するに越したことはない、というほど接点のないものでした。

uf-fuの大西さんに「これはですね、オトンヌといって…フランス語で秋という意味なんですけれども、ダージリンベースにバニラなどのエッセンシャルオイルをベースに香りづけしたものです」と言われて逃げ腰にならなかったのは、その前に出された水出しの秋摘みダージリンでいきなりカウンターパンチをくらわされていたから。それはもう、なんというか「紅茶でこんな味わいのものがあるなんて」というレベルではなく「この世の中に、こんな飲み物が存在しているなんて!」というクラスの衝撃だったのです。水以上に瑞々しく、ワインのような余韻を持ち、見せかけの軽さとうらはらに、とても深い。あの時の感動は、本当に忘れられません。そんな紅茶を輸入している人が差し出すフレーバーティー。しかも最も避けたいバニラ系。でも、気持ちよく打ちのめしていただきました。どこまでも上品で、後味にだけふんわり余韻を残すエキゾチックな香り。あくまでも紅茶のフレーバーが前。これまで受け入れがたかったのは、バニラという香辛料そのものではなく、その質と使い方だったのか!そんなわかりきったこと…。他の多くのことで何度も「先入観はいけない」と学んできたはずが、やっぱり実際にはがんじがらめに頭でっかちになってしまっていることを痛感しました。

この日の大西さんとの出会いから、わたしたちの紅茶との付き合い方がどんどん変化していきました。食事中に楽しむお茶として、今まで選択肢になかった紅茶というカテゴリー。あろうことかフレーバーティーまで。それが今や「このお料理にはどのフレーバーが合うかな?」と考える楽しさまで加わって…。ワインを選ぶように、その人の好みや場のシチュエーションを考えて、ホームパーティーに呼ばれて何種類かの水出しティーを持って行ってみんなを驚かせたり…。単なる水分としてでない、食事中に楽しむお茶という新しい世界。

こんなにも広がってゆく無限の楽しみを、自分から遠ざけてきたんだ。
大西さんに合って紅茶の話を聞くたびに、いつも何か新しい発見がありました。それを家で実践してみると、たちまち楽しみがひとつ増える。そういう小さな変化の積み重ねが、それを楽しく受け入れることが、人生のクオリティーを少しずつ底上げしてくれるのではないか、そう思えてなりません。

「香りは、ダイレクトに人の感情にうったえかけます。脳を経由しないんです。」

大西さん自身、ちょっと気持ちがざわついて落ち着かない時、ぱっとローズの香りを嗅いでふうと一安心したり…そんな話をうかがってから、家でアンバー(ローズの香りの紅茶)をベッドに入る前に一杯試してみた夜のしんみりした気持ち。お砂糖を入れなくても飲めるレモンティーがあるんだ!というシンプルな驚き。…数え上げたらきりがありません。

今日は、その大西さんがろばの家にやってきます。
「ただただ、紅茶をもっと身近に感じてもらえたらいいな、という気持ちだけなんです。」といつも話している大西さん。今日のこの場が、みなさんの毎日を少しだけでも豊かなものに変えてくれますように。

2016-07-09 | Posted in Blog, uf-fu ウーフ(紅茶)No Comments »