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『ごはん党』メンバー紹介#3 笠原良子さん


ワタクシ突撃お米レンジャーのママろばは、この、笠原さんの飯椀のカタチが大好きなんです。高台が高くて持ち易く、厚みもしっかり。形は浅めなのに山盛りお米を盛ってもサマになる。「お米を食べてる!」という実感がガシガシ湧いてきます。手に持った時の安心感が違うんですよね。笠原さんの作品はどれも。ごはんって、日本人のパワーの根幹をなしてきたものです。「ちゃんとごはん食べなきゃ力が出ないぞ!」なんて、よく言われませんでした?小さなころ。だから、個人的に飯椀は繊細な感じなものよりしっかり手に馴染むものが一番と思っています。

笠原良子さんは益子にほど近い市貝町に工房兼ご自宅を構え、制作されています。かわいいお子さんがいらして、しばらく制作活動をお休みして育児に専念されていた時期もありましたが、そろそろ本格的に仕事に戻ろうという頃にご縁をいただきました。独立前はずっと益子で活動されていて、今回一緒に参加してくださる益子の近藤康弘さんとは修行時代からのお付き合い。その近藤さんが「良子ちゃんにはかなりお世話になりましたよ~。ろくに食べられるだけのお金もなかった自分に、畑で獲れた野菜で料理を作ってくれたり。どんだけ救われたか…」と回想。その頃から、お料理上手と評判だったそう。

そう、何を隠そうワタクシ、今回のアンケートで密かに狙っていたのが笠原さんのレシピだったのです。だって、わかるんですよ。お話ししていると。この人はお料理好きな人なのか、そして、どのくらい食べることが好きなのか…。笠原さんは多分とっても、控えめに言ってものすご~く、食べることが好きな人、食いしん坊なんです。美味しいモノの話になると、眼がキラーン!と光ります(笑)。教えて頂くお店は秘密にしておきたくなるほど美味しいし、いただくものはとびっきりだし、第一、子育てや家事だけでも忙しいのにあの広大な家庭菜園!!いつ仕事してるんですか?と聞いたら「雑草放置です」と笑いながらワサッと新聞にくるんだパクチーを下さったり。「ご迷惑じゃないですか?」と言いながら納品の度に立派なお野菜を持ってきてくださるのが嬉しくて嬉しくて…。SNSなどで笠原さんの投稿を見ると、90%くらい食べもののことで占められている気が…言いすぎかしら(笑)。インド料理の教室にも通ったと話していたし、2年前の冬笠原さんの土鍋や耐熱のお皿を中心に『冬は鍋』展を行った際にも、ご自身の耐熱皿でいつも作っているというアヒージョの作り方を教えてくださったり、スペインの郷土料理コシード用のお鍋も作ったりと、守備範囲が広い!今回も、期待通り美味しそう~なお茄子のお料理を教えてくださいました。なんとママろば、レシピいただいたその日に試しちゃいましたからね。これがまた、ちょうどタイミングよくお茄子が冷蔵庫にあったんですよ。お米レンジャーも真っ青の、おかわり攻撃です。確かに、ご飯が進むすすむ…。

笠原さんはご自身で「主婦目線」だなんて言ってましたが、とにかく料理をする人がつくるうつわなのです。お料理が映えることばかりではなく扱いやすさ…洗う時やしまう時のこと、テーブルに運ぶ瞬間まで…を、ここまで考えてうつわを作っているひとは、あまりいない気がします。笠原さんの説明を聞いていると「少し汁があるおかずにもイケるしパスタも食べやすい」「長いサンマでも切らずに盛り付けられる」「お鍋の取り皿にもよいサイズ」など、ああ、本当に料理をしながら、家族と食卓を囲みながら「もっとこうした方が使いやすい」「こういうのがあったらいいのに」と日々試行錯誤されているのだなあ、と思ってしまうコメントばかり。そしてそれを、これまたカッコイイ姿で具現化してしまう。笠原さんのうつわがどれも、使えば使うほど手放せなくなってしまうのはそのせいなのかもしれません。ウチでは、あの笠原さんの大きなオーバル皿がなかったら出来ないお料理もあるのでは?というほど愛用しています。

さて、ついつい熱が入りすぎてアンケートの回答までなかなかたどり着けませんでした。お米レンジャーの仕事もしなくては!はい、笠原良子さんに聞きましたよ~。

 


質問1:『ご飯が進むおかず』といえば?
——-質問4にレシピを載せました。

質問2:あなたの『好きなおにぎりの具ベスト3』は?
——-1位:鮭  2位:青菜  3位:シーチキン

質問3:愛用の飯椀を見せてください。
——- 自分の品物ですが、 「カフェオレボウル」を飯碗として使っています。深めでちょうどいいので。

質問4:「わが家の定番」的おかず、もしくは「思い出の母の味」など、特に印象的なおかずがあれば教えてください。
——-肉とニラの餃子。ナスと大葉の味噌炒め。

◉肉とニラの餃子
材料 大判20個分
豚ひき肉250g、ニラ100g(一袋)みじん切り、餃子の皮(大判薄皮)20枚入り
調味料・にんにく一片 すりおろす、醤油 うどんのつゆ(濃縮タイプ) 酒 みりん 砂糖 ごま油 全て大匙二分の一 卵1個
油(焼く時に)大匙2

すべて混ぜ合わせ 包んで焼きましょう。焼きあがる最後にごま油を少し回し掛けすると 美味しくなります。*実家の母が作る餃子はいつも 肉とニラの餃子でした。しっかり目の味付けをすると 美味しいです。

◉ ナスと大葉の味噌炒め
材料
ナス4本(好みで増やしてください) 大葉10枚

調味料
味噌 大匙一と二分の一、酒 みりん 砂糖 各大匙1 油大匙2から3

・ナスを縦半分に切り 斜めに切り込みを入れ さらに縦半分か3分の一に切る。水にさらしてアクを取り ざるに上げ水気をとる
・フライパンに油を2から3入れ ナスを敷き詰める。中火でじっくり火を通す(焦げ色をつけるように 焼いてください)
・ナスを箸で押して柔らかくなったら火を弱め 油以外 合わせておいた調味料を 入れ 炒める。(味噌を入れると焦げやすいので弱火で)
・刻んでおいた大葉を入れて サッと炒めて完成です。

 ✳︎家庭菜園をしていると ナスや大葉がたくさん採れます。味噌炒めをすると ご飯とあって美味しいです。

質問5:今回出展した作品を、どのような想いで作りましたか?
——-ご飯をいつも作るので こんなのがあったら良いなと思うものを作りました。惣菜を入れて 冷蔵庫から食卓にそのまま出せるようなイメージで 蓋物も作りましたので 見てください。


笠原さん、ありがとうございました!またぜひ美味しいおかずのレシピ、教えてくださいね。個人的にはエスニック料理も教わりたいです!!

さあ、しっかりおかわりもして満腹気味のお米レンジャー、寝ている場合じゃありません。どんどん前に行かなければ。ススメ、ごはん党!

笠原さんの作品はコチラです。

 

 

『ごはん党』メンバー紹介#2 古松淳志さん

『ごはん党がゆく!突撃お米レンジャー』ママろば、今回は南伊豆の古松淳志さんをご紹介します。突撃しようにも、いつも優しく穏やかな印象の古松さん。直接お会いしたこともないレンジャーは出番なしの空回りです。いつもお電話の声やパパろばから聞く話だけで勝手に妄想していたのですが、いただくメールを見ても、作品などにちょっと添えている言葉をみても、「んもう古松さん、仏っ」と思わずつぶやいしまうような溢れる気遣い…しかも、ものすごく自然な感じで。その人当たりの滑らかさ加減でなんとなく年上の方を想像していたのですが、何かで写真を拝見したところアレ??とっても若い!?作品が落ち着いていて渋いのでつい、、、。失礼しました!!

ろばの家では、シンプルで温かみのある粉引きのうつわ、同じく粉引でも古代中国の壁画からヒントを得たという篆刻がほどこされた岩画シリーズなど、初年度から古松さんの作品を置かせて頂いています。優しいフォルムや穏やかな色合いのために軟らかそうに見えるのですが、古松さんのものは非常にしっかり、キーンと芯まで焼けている感じでとても丈夫です。粉引でも安心して普段使いできますよ、とご本人も太鼓判。岩画の動物モチーフのなかに、店名にちなんでカワイイろば柄のものを忍ばせてくださったり、実はなかなかお茶目な人なのかも。背筋の伸びた品のある佇まい、でもとても親しみやすい。その意外性がたまりません。月並みですが、やはり自然と人柄がにじみ出てしまうのでしょうか。

薪窯は年に1、2回ほどしか焚かないとうかがっているので、ずいぶん前からお願いしていました。今回は、どんな肌合いの作品が届くのでしょう。粉引きだけではなく三島や刷毛目、焼〆の作品も出展してくださるとのこと。嬉しくてドキドキします。

というわけで、古松さんの回答を。なんとなく、南伊豆って海の幸も山の幸も美味しそうだな~。

 


 

質問1:『ご飯が進むおかず』といえば?

——-刺身、納豆、梅干、塩辛←これおかずですか?

質問2:あなたの『好きなおにぎりの具ベスト3』は?

——-1位:梅干  2位:鮭  3位:全部好き 

質問3:愛用の飯椀を見せてください。

——-恥ずかしながら、拙作でございます。

質問4:「わが家の定番」的おかず、もしくは「思い出の母の味」など、特に印象的なおかずがあれば教えてください。

——-春:新じゃがの肉じゃが
     新たまねぎドレッシングのサラダ(玉ねぎすりおろし、ごま油と醤油)
        春キャベツと塩麹鶏のサラダ
   夏:夏野菜の揚げびたし
         秋:金時草のすだちがけ
         ローストベニソン(ご飯は進みません)
         鹿肉燻製(これもご飯は進みません)  
        冬:鍋(色々)
        あとはとにかく刺身、イノシシ焼肉

質問5:今回出展した作品を、どのような想いで作りましたか?

——-難しい質問ですね。


 

はい、塩辛。立派なおかずと思います。他にも塩辛を挙げた方いましたよ。ローストベニソンってなんだろう?と思い調べたらローストビーフの鹿バージョンだそうで、鹿、イノシシ…工房はかなり山の中と聞いていますが、もしやご趣味は狩猟!?燻製も自家製??ご飯は進まないかもしれませんがお酒は進みそうです。それにしても謎すぎます、古松さん。やはりここでも意外性にやられます。春夏秋冬、どのメニューもそそられ過ぎて(特に秋から冬にかけて!)南伊豆に引っ越したくなってきました。…イノシシ焼肉って。。。。南伊豆ではスタンダードなんですか!!!???

ぶももっ!!古松さん、ありがとうございました!

古松さんの作品はコチラです。

 

やっぱり、ごはん党。

9月の企画展のご案内です。毎日のごはんを楽しむ道具やうつわの展示で内容は以下の通りです。

今年は夏のはじまりがとても暑かったためか、例年よりずいぶんと稲刈りが早まりそう…と話していたのは『Hachiemon』(つくば市の予約制レストラン。残念ながら現在は休業中)の太田多恵子さん。ご実家は代々続くお米農家。実はママろばの古くからの大親友(と、わたしは思っていますが…)でもあるのですが、今回の企画展に参加していただきます。9月中頃にはもう新米も登場しているはず。お米にちなんだ展示ということは決まっていたので作家さんへ出したはじめのお願い文は、こんな感じでした。その時は仮題のつもりだったのですが、結局そのまま『ごはん党』がタイトルになってしまいました。

今年も新米の季節がやってきた!

糖質制限ダイエットなんてなんのその、日本人ならお米を食べよう。

炭水化物万歳!ご飯が進むよどこまでも…ススメ、ごはん党!

 


毎日のごはんを楽しむ道具とうつわ
『やっぱり、ごはん党』 9月15日(金)~24日(日)会期中は9:00~19:00まで営業いたします。
 *会期中は19日(火)のみお休み。*13日(木)は搬入のためお休みさせて頂きます。

参加作家さん(敬称略)   

  陶 (飯椀、丼、お惣菜やおにぎりのためのうつわ、保存壺、土鍋、調理道具などなど…):
     笠原良子  近藤康弘  嶋田恵一郎  高田谷将宏
     壷田亜矢        壷田和宏        長野大輔   沼田智也   古松淳志

  木のおしゃもじ、サーバー、うつわなど : 宮下敬史
 
     鉄のフライパン、スパイスラック、フックなど : 羽生直記

  割烹着、エプロン、鍋つかみ、キッチンクロスなど  : Suno&Morisson
  
        藁 の鍋敷き :  わら工房たくぼ

        食の提案 : Hachiemon 

Rice Evento  『ごはんをもっと美味しく』 

  Part.1 9月17日(日)11:00~  
  Part.2 9月24日(日)11:00~ 
        *お料理はなくなり次第終了となります。

         つくばのレストラン『Hachiemon』(現在は休業中)の料理人 、太田多恵子さんによるお米&お惣菜の試食会をおこないます。毎日の献立のヒントになるような、秘伝のおかずレシピやちょっとした工夫の数々。出展作家さんの作品にならべたお料理で、楽しい食卓のイメージをふくらませてください。


これから少しずつHPやSNSなどで参加作家さんのご紹介やフードのイベントなどの予定をご案内してゆく予定です。どうか、お楽しみに!

 

2017-09-01 | Posted in BlogNo Comments » 

 

こんなトマトは初めて。水煮でも、フレッシュでもない反則技トマト。

その潔いまでのシンプルさは、後ろから唐突に膝カックンされちゃったくらいの「なんだよコレ!」という拍子抜け感なんです。正直「ズルイ」としか思えない。イタリア、ズルい。イザベッラ、これ反則。「へっへっへ~~~」と腕を腰にあてて仁王立ち、ド派手なメガネをキラリと光らせ「Hai visto? それ見たことか!」とほくそ笑むイザベッラおばさんの姿が目に浮かびます。ピエモンテでワイナリーとアグリツーリズモ(農家のお宿)を営む四児(全員男の子!!)の母である彼女は、その人気の宿で消費しきれない無農薬のお野菜や果物を使ってジャムやピクルスなどのさまざまな保存食を作り、そこで販売しているのです。わたくしママろばもその昔、ワイナリー巡りでピエモンテを旅した時には必ず彼女の宿を予約するようにしていました。彼女の個性そのものといった感じの気取らないワインと軽快なトーク(ママろばも負けるほどの超お喋り&早口!)を夜更けまで楽しみ、遅めにいただく朝食のテーブルには自家製のジャムがずら~り。窓の外は一面のブドウ畑。ドイツやスイスからの観光客が毎年次の年の宿泊を予約をしてゆく、というのも頷けます。

元薬剤師ということもあり、ハーブの薬効にも詳しいイザベッラ。彼女と一緒に畑を散歩すると「あ、この酸っぱい葉っぱは美味しいのよ。」「この芥子の若芽はフリッタータにすると最高なの」と知らない植物をあれこれ教えてくれたものでした。野草をたっぷり入れた玄米のリゾットも美味しかったな~。イタリアだけに限らずヨーロッパで瓶詰の保存食を買うとジャムはひたすら甘く、塩味のものは塩がキツすぎ、煮すぎて食感がまったく残っていなかったり…という印象があったのですが、彼女の瓶詰はお料理と同様どこまでも軽い。中でもこのホールトマト、一般的にはトマトの水煮と訳されていますが、このトマトの場合には正確には水煮ではありません。初めてコレを食べた時その反則級の美味しさに「なにアレ?」と彼女にメッセージしてしまいました。

「ハッハッハ~~ン。秘密よ!」と答えたのは冗談だったらしくすぐに「トマトを半分に切ってパッパッと塩を振ってまたトマトを重ねるの。その繰り返し。あとは蓋をして、煮沸するだけ」「…それだけ?」「それだけ。」

「あ、あと…。」「…やっぱり!あと、何?」

「たまにバジルの葉っぱも放り込むわ」「うう…。本当にそれだけ?」「…ははん、どう?不味くはないでしょ?」

…とまあ、こんな感じなんです。反則、と思いませんか?それだけでこんなに美味しいなんて。日本のブランドトマトのように糖度が高いという美味しさではありません。あくまでトマトは普通の味です。トマトらしい酸味とほどよい甘み。では何がすごいかというとその食感とフレッシュな香り。皮まで美味しい。明らかに、生ではない。でも、全然煮た感じがしないんです。作り方を聞けば、”蒸した”が一番近いということになりますよね。ひと瓶は1㎏。ずっしり、かなり大きな瓶で片手では簡単に持てないほどです。この量であることにも意味があるレシピなのでしょう。トマト自身の厚みが重なって旨味が滲み出てきたような味わいなのです。同じやり方でも小さな瓶だとこうはならないはず。水を足さずに瓶に入れた状態で煮沸だけで加熱しているので、中の液体はトマトから染み出た水分です。その液体部分がまた美味しい。だから、料理にはこのお水も使います。…といっても、調理と呼ぶほどの技術は不要。まずはそのまま食べてみてください。トマトがメインのご馳走となりうる、そんな瓶詰なのです。

ほら、このずっしり感、見てください。ほんと、これだけでも美味しそうじゃありません?うっすら塩味がついているのでそのままで十分前菜になります。お好みでオリーブオイルを回しかけて。胡椒さえ邪魔になるかもしれない。せっかくだからトマトそのものの味をダイレクトに堪能してください。あとはもう、モッツァレラなんかあったらいつもとは違うカプレーゼが出来ますし、軽く焼いたパンを半切りのニンニクでガリガリッと香りづけしたところにのせれば上等のブルスケッタになります。

太陽をたっぷり浴びてまるまると太った、一番ハリのある時に収穫したサン・マルツァーノ。種が少なく身が分厚い品種で肉質が緻密です。断面図はこんな感じ。むっちりした食感が伝わるかしら?一枚で、相当食べごたえがあります。下の写真は一枚を半分に切ったモノです。適度に水分が抜けているので加熱しても味がボケません。グリルしたナスと重ねてチーズを振り、オーブンで焼いても軽~いパルミジャーナが出来ますよ。ピッツァに使ったりしたら、どうなるんだろう…ワオ!!

とにかくたっぷりぎっしり入っているので、そのまま食べたり、パスタにしたり、ひと瓶あれば相当楽しめます。冒頭の写真はアリアンナ・オッキピンティの古代小麦のペンネで超シンプルにペンネ・アル・ポモドーロ(トマトのペンネ)にしたものですが、ソースを作る必要はありません。茹でるパスタの量に合わせて(80gのパスタにトマト4枚くらいで十分)トマトを瓶から取り出し、フォークで軽く潰します。簡単に切れるので、半量はササッと半切りくらいに、半量はぐずぐずと潰して…と、トマトの形を残すのがおすすめ。鍋に潰したにんにくとオリーブオイルを熱してトマトを入れ、軽く温まったらスプーンで1~2杯瓶の中の液体を加え鍋を揺すり馴染ませます。煮詰める必要はありません。パスタ湯に塩をしてあれば、味付けはこのトマトだけでも十分。よく水を切ったパスタを和えたらトマトを絡めて、ざっくり混ぜ込んであげるだけでいいのです。大きなトマトのかたまりとパスタをフォークで一緒に差して頬張れば、あらら、フレッシュトマトでも、ピューレでもない軽~い食感が新鮮!思わずパクパク、ペロリです!夏トマトの旬もピークを過ぎ、フレッシュトマトで作るパスタともそろそろお別れ、というこの時期に嬉しい保存食ですね。保存食の意義はまさにこれ、ですもんね。美味しくて大量に獲れて、しかも最も安くなる旬の時期に沢山作り置きして、新鮮なものが手に入らない時期に食す。秋から冬にかけては、お豆や雑穀と煮込んでスープにしても美味しそう。

とまあ、本当にただのトマトがこんなに美味しいだなんて…と羨ましくなるイタリア。トマトの生産大国、と思いきや最近イタリアで話題騒然となっているスキャンダルが…。わたしもフェイスブックで知り合いのイタリア人が「まさか!」とシェアしていたページを驚愕の思いで見入ってしまったのですが、Made in Italyと明記されている安価なトマトの水煮缶や濃縮トマトのほとんどの製品が、中国産のトマトを輸入して最終工程だけ完了しイタリア産として出荷しているものだというレポートでした。実際に中国の生産現場での取材も収録されており、めまいがするような内容でした。申し訳ないですが、あれを見てしまうとちょっともう、食べられないです。2週間前に公開されて以来すでに200万回以上再生。かなり話題になっているようです。もちろん、そんなレベルのものと同列に語るものではないので無関係なのですが、とにかくもう、何を信じて良いのやら…?とその番組でも他に横行している食品業界のトリックを次々と暴いて嘆いていました。

ヴィナイオータさんの輸入する食品はどれも、本質的な部分を見据えた健全で真っ当すぎる味わいにプラスして、それを作る人の尋常ならぬ情熱がきちんと映し出されているものばかり。当然ぶっとんで美味しいわけですが、値段もぶっ飛んでしまうこともしばしば…(笑)。でも異なる食文化圏である日本まで、大量の化石燃料を消費してわざわざ海を越え運んで来るからには、それだけの価値があると自負して輸入しているのだといつも話しています。トリュフや、ポルチーニなどの高級食材だってイタリアの食文化であることには違いないのですが、それはとある一面でしかありません。なんでもないただのトマト、ただのナス、ズッキーニが、ちょっと気を遣ってまっとうな材料で丁寧に作れば、そしてそこに自然の恵みを余すところなく、より美味しく食べようという人間の工夫が加われば、何よりのご馳走となる。それを味わいからだけでも証明してくれるような、まったくの日常食としての瓶詰たちなのです。イタリアよりも甘いトマトが栽培されるようになった日本においても、なかなかこういったエッセンスを感じさせてくれる加工品には出会えません。

イタリアでもそろそろ夏野菜が終盤のころ。きっと今日もイザベッラは、畑で獲れた大量のお野菜を大きなお鍋で仕込んでいるのでしょう。例によって、ぺちゃくちゃノンストップでおしゃべりしながら。すっかり大きくなった4人の息子たちに手伝ってもらいつつも大忙しの彼女。大口の予約が入るとレストランもてんやわんや。イタリアから届いたままのペラーティの箱には、緩衝材がわりに小さなメモのような紙がぐちゃぐちゃに丸められて詰まっていました。よく見ると、それはレストランのオーダー票。きっと、詰めるものが足りなくてその辺にあった雑紙をなんでも使ってしまったのでしょう…。読んでみると「特大サラダ×1、アニョロッティ×2、カッフェ×2、2名現金…」などリアルな(笑)オーダーがびっしり。おびただしいオーダー票を見ているだけで、レストランの喧騒が聞こえてきそうです。さあ、彼女の逞しいマンマの腕で次から次へとつめられた飛びっきりのトマトを、ぜひ日常の食卓で味わってみてください。蓋を開けた途端、もしかするとイザベッラのけたたましい笑い声が飛び出してくるかもしれませんよ。

 

イザベッラのホールトマトはコチラです。

 

謎の赤いダイヤモンド。胡椒をスパイスから主役に変えるマリチャの宝石。

これはバシッと来ます。今までMarichaマリチャの胡椒の中で一番テンションが高いのはネ・ビアンコ・ネ・ネーロだと思っていたのですが、今回このロッソ・スクーロ(イタリア語でダークレッドの意味)を味見して、スモーキーなのにクリアでシャキッとした香りと、入りは穏やか、後味にじわじわと辛味が走り抜ける爽快さに「こ、これは…!これだったのか!!謎の赤いダイヤの正体は…ウウッ」と倒れてしまいそうになりました。「ママろば!!ママろば!!しっかり!!!」とパパろばが駆け寄ります。床に倒れたママろばが息も絶え絶え血文字で残したのは…”Diamante e’ pian…..” 「ダイヤモンドが何かわかったのか??ピアンってなんだよ」ガクガクとママろばを揺するパパろば。しかしその時すでにママろばは…。ああっ。。。

…あ、すいません。昔の刑事モノ(しかも三流だあ~)の観すぎかも?。。。ほほほ。いや、でも冗談抜きにそれほど謎なんです。もちろん輸入元にも確認したのですが、この胡椒の名前”Rosso Scuro”ロッソ・スクーロの下に堂々と書かれている ”Diamante”ディアマンテの意味するところは謎のままです。ダイヤモンドということはわかっても、なぜその名前がついているのかがわからないのです。ダイヤモンドのように貴重だ、ということかな?と考えがちですが、裏の説明を読むと更に迷宮に入り込みます。なになに…?(←ちょっとイタリア語できる人気取り。ちなみにママろばのイタリア語力はイタリア語検定2級を落ちる程度の実力です。トホホ。)

このロッソ・スクーロ・アッフミカート(直訳するとスモークド・ダークレッド。つまり、スモークした赤黒い胡椒)は、マレーシアのサラワク州サリケイ庭園で丹念に育てられた希少なクーチング種の中でも4~10年の高樹齢の樹の胡椒を使っている。収穫したての新鮮な胡椒の実を冷たい清水で洗った後、実が完全な形のまま残るよう加水せずに6つの圧力釜を使ってほんの数分加熱する。その後マンゴーと”ダイヤモンド”の木の枝でゆっくりと燻煙した後95°Cの簡素なオーブンで14時間乾燥させる。この複雑な作業工程は全て、熟練のシェウ氏ただ一人によって収穫から24時間以内に急いで行われる。このような世界に類をみない驚くべき手作業によって、胡椒本来のありのままの味をお伝えできるのである。

さあて、この「マンゴーと”ダイヤモンド”の木」という箇所がくだんの謎なんです。イタリア語を文法通りに解釈するのなら「ゆっくりと燃焼させたマンゴーとダイヤモンドの木から得られる煙で燻し」となるのですが、誰もダイヤモンドの木などという植物を知りません。検索してもひっかかってきません。アフリカで、ダイヤモンドの原石が出土する土壌の上に必ず咲く植物、ということで話題になった木なら出てきましたが、それとも思えません。輸入元もそこがわからずずっと問い合わせているのですが、とにかくマリチャの人、つかまらないのだそうです。後日情報が入りましたらお伝えしますね。実はママろば、このダイヤモンドが何を意味するのか気になって気になって、マリチャに電話してみようと夜中にひとり色々調べていたのですが、イタリアのイエローページでもマリチャの電話番号掲載されていないし、マリチャはジャマイカ・カッフェのオーナー、ジャンニ・フラージの娘さんがやっている会社だからジャマイカ・カッフェに電話してみるか?と思ったりもしたけどさすがに忙しいコーヒー屋さんに電話して「マレーシアのダイヤモンドの木ってなんのこと?」と聞くのも申し訳ないしとしり込みしたり…と、挙句の果てにはイタリアでネットでマリチャの胡椒を売っていたお店に問い合わせてみたら「あ、ごめん。マリチャの胡椒の裏に書いてあった文章コピーしただけなんだ。詳細は知らないんだよ。マリチャのひと連絡とれないって噂だし」と…。あら、イタリアでもそうなのね。ということで、あきらめることにしました。おそらく植物の名前ではないか、というのかわたしと輸入元のノンナ・アンド・シディさんのたどり着いたおおまかの予想でございます。真相がわかりましたら皆さんにお伝えしますね。

とまあ、こんな感じです。それにしても、この説明!はあ~。すごいですよね。ちなみにこの「シェウ氏ただ一人によって収穫から24時間以内に~」というくだりは、マリチャのどの胡椒にも書いてあります。いや、それはつまり、すべての胡椒をシェウさんが作っているってことですか?収穫して24時間以内に???そりゃあすぐ品切れになるのもわかります。というよりヘルパーさん雇えばいいのに。。。と余計なお世話もやきたくなりますが、もちろん手伝ってくれる方はいるとは思うのですが、きっとここぞという見極めは彼でなければできないのでしょうね。シェウさん恐るべし。

マリチャのほとんどの胡椒は試したつもりでしたが、わたしはこのロッソ・スクーロは初めて見たので(過去に何回か日本に輸入されているようです)、早速開けて試してみました。封を切った瞬間の、上品なスモークの香りに「これはまず、目玉焼きだね!」とパパろばと意気投合。早速焼いてみましたとも~。う、旨すぎる~~~~う(涙)。なんだか胡椒のカリッと感が他の種類より軽い感じがします。

全然関係ないですが、皆さん目玉焼きは蓋する派ですか?蓋しない派ですか?わたくしママろば、人生うん十年ずうっと蓋する派を貫いてきたのですが、つまり黄身を白い膜が覆っている目玉焼きを食べ続けてきたわけなのですが、結婚したパパろばがなんと、蓋しない派だったんですね~。小学生の時に母に習った「コンコン、じゅわ~のあと水を少し足してすぐ蓋をする!」という鉄則を忠実に守り続けていたのです(北海道の実家は今でも白い目玉焼きです)。ある日パパろばが作ってくれた目玉焼きの黄身が、ねっとりしていて鮮やかな黄色で、とっても新鮮だったのです。そして、とっても美味しく感じられたんです。蓋する派のように3分じゃ仕上がらないけれど、蓋をしないでじっくり焼いた目玉焼き、このねっとり感は一度体験しちゃうと、そう易々とは蓋する派に戻れません…という気がするのはワタシだけですかね?

あ、そうそう、で、目玉焼きにロッソ・スクーロ。これはもう、とんでもなく相性ばっちりでした…と、いうことはですよ…つまりかの有名なカルボナーラ、炭焼き職人風スパゲッティに使ってみない手はないですよね!?なんちゃってスモーク?のベーコンとかパンチェッタなど使わず、この胡椒のスモーキーさを生かせばかなり上品な香りのカルボナーラが出来るはず!夏なのに、カルボナーラが食べたくなってきました。

胡椒の辛味だけでなく、スモーキーな香りまでお料理のアクセントに使えば、いろいろな場面で活躍してくれそうです。例えば蛸のカルパッチョや牡蠣のソテー。燻製にできるモノなら何でも合いそう!桃が出回る頃になるとつい食べたくなる『桃とリコッタチーズのサラダ』は、はかなさもまた美味しさの内なのですが、酸味が柔らかでややふんわりした平坦な味わいになりがち。そこへロッソ・スクーロをガリリッと!…ビタッと引き締まりますよ~。早速昨日いただいてきたばかりのKeicondoさんの新作のお皿にも盛り付けてみました。ちなみに、この桃のサラダ、桃を塩とオリーブオイルだけでマリネしてリコッタチーズとさっくり混ぜるだけなのですが、マリネするときシュッとシルクのワインヴィネガーを酢が入っているとわかならい程度に和えておくと(あの、イチゴのマリネの要領です!)酢を使っているとバレなければ勝ち!)…んもう、悶絶ものです。前回は、偉大なお酢とはいえ、お酢界ではロールスロイス並みの値段だし、初めての輸入だし…とめずらしく弱気な量を輸入したヴィナイオータさんでしたが、瞬間的に完売してしまいすっかり自信をつけたのか(笑)今回は豊富に在庫を用意して下さった様子。これは、お酢というよりもう旨味調味料的効き方をするので、しかも半永久的に保存できるので、一家に一本、常備しておくに限ります。ちょっと味が決まらない。これ以上塩を足したくない。そんな時にひと匙。まさに魔法の一滴です。この桃のサラダ、塩の効かせ方次第で前菜としても、食後の軽いデザートとしても使えちゃうので夏のおもてなしに最高ですよ。直前まで冷蔵庫でキンキンに冷やしておくと桃とリコッタが一体化してよりまとまった味になりますが、テーブルに出す時に軽くオリーブオイルを回しかけてくださいね。そしてもちろん、ガリリっとロッソ・スクーロ、ね。


あ、また脇道にそれちゃった。すいません。というわけで(何がというわけなんだろう?)冒頭の謎解きに戻りましてバッタリ倒れたママろば本人が血文字で残した答えを解説いたしますと「ダイヤモンドの正体は、ピアン…?」の正解はピアンタ、植物でした~。多分!

本当の答えはCM、じゃなかったカルボナーラの後で(古いな~、我ながら…)!

Marichaのページはコチラです。*前回入荷時、入荷するや否や輸入元で完売してしまって買いそびれた基本の基本のネロや、たまにしか入荷しない塩漬けスモークのカーモとオーロも再入荷しております。この機会にぜひお試しくださいね。

 

 

 

たっぷりバジルのフリッタータ。簡単だけど、ちょっとしたコツが。

DSC_7257 夏になってバジルが出回る季節になると何度も繰返し作ってしまうフリッタータ。具はシンプルにバジルのみ、なのですがこれが本当にやみつきになる美味しさ。イタリアの玉子焼き、フリッタータは一年を通して色々な具で作っていますが「一番好きなフリッタータは?」と聞かれたら迷わず「バジル!」と答えます。シチリアのマンマに教えてもらったフリッタータはオリーブオイルをたっぷり使って揚げ物のようにジュワ~ッと焼くので、卵の端っこがカリッとサクッと揚がったようになるのと、表面のバジルも一緒に揚がってパリパリ香ばしくなるのがたまらないのです。 ここ2年くらいずっと、ウチでは羽生さんのフライパンのSサイズで作っているのでだいたい玉子は3~4個くらい。そこにバジルをこれでもか、というくらいたっぷり入れます。分量的にはこんな感じです。 DSC_7224 ではでは、簡単に作り方を。というかもとから簡単なんです。ただ、いくつか絶対に譲れないポイントがあって、ほんの少しのことなんですけれど大きく出来を左右してしまうのです。少なくともワタシは、このやり方に出会ってからは「フリッタータはこれに限る!」と決め込んでしまいました。以来10年以上貫いてきています。そのポイントとは…

1、卵液は最低限しか混ぜない。

2、たっぷりの油をしっかり熱して全量を一気に流し入れ、最後まで混ぜない。

3、蓋をして卵の焼けるお菓子のような香りがしてきてからひっくり返す。

以上です。たったこれだけ。これはバジルに限らず、どんな具のフリッタータでもだいたい一緒のルールでやっています。 卵液はシャカッシャカッと黄身がつぶれ、ざっくり混ざったくらいで十分。卵白と卵黄を均一にしようと何度もかき混ぜると仕上がりが固くなってしまいます。日本の玉子焼きや、オムレツのようにフライパンに入れてから菜箸で混ぜたりもしません。肝心なのは、とにかく良質のオリーブオイルをケチらないことと、しっかり熱してから卵液を入れること。そうすると卵液を入れた瞬間「ジョワワ~!!」っと土砂降りの様なものすごい音がしていきなり卵の縁がチリチリと焦げはじめます。フリッタータを作っていて「あ、今日のは上手くいくな」と確信できる時は、この音が気持ちよく響いた時なのです。時間が無くて油を熱し足りない時などに気弱なショワ~という音になってしまうと「ああ、失敗だあ」と落ち込んでしまいます。イタリア語でフリッタータ(frittata)とはフリットしたもの、つまり揚げた物という意味。このやり方を台所で実際に見せてくれたマンマも、その点を強調していました。オーブンなどで仕上げるレシピもありますが、ワタシにはやはりフライパンで揚げるように焼くのが本当のフリッタータです。3つ目のポイントは、最初に流し込んだ片面でほとんど火を通してしまうということで、これは油を吸った片面がしっかり焼けてカリッとしてくると吸った油を再び吐き出しはじめるんですね。そのタイミングでもう片面を焼きたいから。両面サクッと行かせたいじゃないですか。

簡単とはいえ、実際の作り方を。分量は、小さ目のフライパンでやりやすい量で、だいたい2~3人分です。一人でもペロッと食べられますが。

材料:玉子3個、牛乳大匙1、塩、コショウ少々(お好みでパルミジャーノチーズを大匙2ほど入れても、入れなくても)、バジルたっぷり
          美味しいエキストラ・バージン・オリーブオイル大匙3(フライパンの底にしっかりゆきわたるくらい)

1、ボールに玉子を割り入れ、塩、コショウを適量入れてシャカシャカと軽くほぐす。

2、バジルは太い茎だけ残して葉っぱは丸ごと、卵液からはみ出るくらいたっぷり入れて軽く卵液を絡めます。

3、フライパンにオイルをいれ、揚げ物が出来るくらい十分熱してから一気に卵液を注ぎます。こんな風にバジルがむき出しですが心配無用。反対面を焼くときにバジルは勝手に卵液の中に納まってくれます。 DSC_7240 4、蓋をして火を弱め、卵が焼けるよい香りがして卵液が中心部以外固まってきていたらひっくり返す。大き目のフライパンで量を増やして作る場合など、上手に返せない時はお皿をかぶせて手で押さえたままひっくり返し、お皿からフライパンにすべり落とすとうまく行きます。

5、2~3分焼いたら出来上がり。もう一度ひっくり返してお皿に盛ると、バジルの色がキレイです。写真のように、フチがチリチリと薄い皮のように焼きあがれば成功。 DSC_7258 蓋をして焼くとフリッタータはふんわりふくらみます。それっ!と焼き立てを頬張るのが一番ですが、お弁当など時間を置いて食べる場合はいったんキッチンペーパーなどを敷いたお皿で休ませ、余分な油を吸い取っておくとしぼんでからも美味しく食べられます。

そして!ジョワワ~ッとフリッタータを焼くにはテフロンだとどうしても役不足です。油っぽく重たい仕上がりになってしまう。やっぱり鉄が一番です。目玉焼きだって同様、フチのチリリが美味しく出来ます。テフロンと違い長持ちしますし、使った後のお手入れが簡単なのも断然鉄です。まだフライパンが熱いうちに、ザアッと水道にあてながら手早くタワシやササラでこすって汚れを落とし、あとは火にかけて水分を飛ばしておくだけです。羽生さんのフライパンの場合だと、適度な凹凸でとても油なじみが良いので、特別手入れをしなくてもくっついたりサビたりせず気持ちよく使えています。

ふふふ。フリッタータがとびっきり美味しく焼ける羽生直記さんのフライパン、実は入荷してきてますよ…って、しっかり宣伝(笑)。賞味期限が11月末なので…と、輸入元のノンナさんが下げて出してくださったイル・レッチェートのオリーブオイルもセールになっていますので美味しいオリーブオイルが手元にない方もぜひ。もう、最強ですね。準備万端です。玉子とバジル、お家にありますか?

 

土と炎との戯れが生む偶然の表情。やきしめの良さ、もっともっと知って欲しい。

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やきしめの最大の魅力は、どれひとつとして同じ色や模様がないという唯一性。

作家さんと話していると、やきしめのうつわの表面に浮かぶムラや銀色に鈍く光る部分などを”炎が走った跡”と呼ぶのを聞くことがあります。同じ粘土で同じような形に挽いても、窯の中の火がどこからどのように駆け抜けたかによってひとつひとつのうつわに違った表情が加わります。炎の足跡だけではありません。窯のなかのどのあたりに置くか、そこが高温になるところか低温になる場所なのか、また送りこむ酸素の量によって酸化状態かあるいは還元状態に置くのかによっても色合いや質感が変わり、歪みの生じ具合も変わります。さらには薪の灰が被ったり粘土の成分が溶け出して自然釉となり、うつわに斑点やグラデーションを絵画のように自由に描き出す。それらの筆致はすべて、窯の炎によって偶然に生まれたもの。人間の思惑が炎の気まぐれにあっさり裏切られることになるのか、予想を上回る自然の遊戯に魅せられることになるのかというドラマチックな窯出しの緊張感は、やはり薪窯の醍醐味なのでしょうね。
DSC_6742けれども、釉薬を使わず土本来の色だけで勝負するということは、それだけ形の持つ力も問われるということです。また、予期しない結果が果たして美しいと感じられるものになるのか薄汚い印象を与えてしまうのか…。経験を積んだ作家さんが「薪だから良いというものではない」と断言するのを、いろいろな作品を数多く見てゆくにつれ深い共感を持って噛みしめてしまうのです。やきしめはその大雑把なくくりだけで見ると、どんなにひとつひとつ表情が違うと言っても所詮明るい黄土から赤茶、黒に近いこげ茶色までのアースカラー(まさに!)の範疇。遠目には似たような雰囲気のものに見えてしまいがちです。けれどその中に、特別に自分を惹きつけるもの、つい台所で毎回手に取ってしまうものがある。ろばの家の一角では今、やきしめの良さをもっとお伝えしたい、と幅広いアイテムを集めたやきしめコーナーを作っているのですが、こうして目の前に境道一さんや境知子さん、加地学さんによるやきしめのうつわを一同に並べていると思わずニンマリしてしまう。だって、ぜんっぜん違うんだもの。電話で話していても声や言葉遣い、抑揚から人がわかるのと同じくらい、同じやきしめでも雰囲気が違うのです。色や形を越えて浮かび上がってくるその人の個性のようなものがうつわにまで反映されているのを見るだに、ああ私たちは「やきしめが好き」なのではなく、道一さんの、知子さんの、加地さんのやきしめが好きなんだ、と思い知ってしまうのです。

やきしめ、やきしめと連呼していますが、もともと”焼き締め”や”締め焼き”と呼ばれる技法による分類のひとつで、備前焼きや信楽焼きに代表される、釉薬を使わずに高温で焼き上げた陶器を指します。同じ無釉でも植木鉢などの素焼き(テラコッタも素焼きのひとつ)との決定的な違いは焼成温度。一般に素焼きが800~900度程度で焼かれるのに対しやきしめは1100~1300度で焼かれています。多くは穴窯や登り窯などの薪窯で1週間~2週間程度かけてじっくり芯まで焼かれていて硬くて大変丈夫です。素焼きと違って水も通しません。油染みしやすいので何か敷いて使うようにいわれることもありますが、むしろ油モノや汁物も気にせずどんどん使いこんだ方が早く艶が出てしっとりした質感になってゆきます。はじめのうちはガサガサしていますが、束子でゴシゴシ洗ううちに徐々に肌質も滑らかになってきます。丈夫で気を使わず扱えることや、使い込んで色合いや手触りが変化し育ってゆくのを見守れることもやきしめの大きな楽しみです。

お料理を盛る前に一度たっぷりと水にくぐらせると、臭い移りを防げるだけでなく気化熱で食材を冷んやりと保ち、見た目にも涼しげです。写真のように氷水で食材を冷やすと驚くほどキーンと冷気を放ちます。古くからやきしめは水が腐らないといわれ水瓶や保存壺にも使われてきました。適度な吸湿性があり蓋物は塩壺としても、にんにく・生姜や梅干などを保存するにも最適。火元近くでも気にせず使えるのも便利で箸立てやツールスタンドにも向いています。お茶もまろやかに美味しく淹れられ、花器に使うと夏場でも水持ち良く切花が長持ちします。よく呼吸して蒸れないのでサクッと食感を残したいような揚げ物やグリル、パンやおにぎりなど湿度を嫌うものにも理想的なうつわなのです。なんだか良いことづくめでベタ惚れという感じですが、実際毎日使っていると優れた点ばかりが目について、やきしめ宣教師として全国を巡業しなければとアナタハツチトヒノチカラヲシンジマスカ?的な使命感に燃えてしまうほどなのです。相変わらず大袈裟かつ意味不明でスイマセン。
DSC_6711和食のイメージが強いかもしれませんが、ウチではイタリアンにも中華にも、何にでも違和感なく合わせています。土から生まれたまんまという印象のやきしめに、畑で採れたばかりの野菜を盛りつけるだなんて料理人としてこれ以上の幸せはない、と言ってくださったフレンチのシェフがいてハッとしました。大地の恵みを感謝していただく返礼のような気持ちでやきしめをに盛る。そんな感性は自分にはありませんでした。

やきしめのうつわがひとつ入るだけで食卓がピリリと引き締まります。この夏ぜひ、冷たいお料理を盛りつけて涼しげなテーブルを楽しんでみてください。

やきしめのうつわばかりを集めたページをつくりました。ぜひ一人ひとりの個性をお楽しみください。

*写真のやきしめのうつわは上から境道一さん(蓋物、箸立て、深皿)、境道一さん(楕円皿)加地学さん(鉢)。

2017-06-29 | Posted in BlogNo Comments » 

 

冷たいはずの金属にやさしいひとの手の痕跡を。ヘラ絞りの生活道具。

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夏はメタルです。パンテラとかスレイヤーとかのヘヴィなメタルではなく、金属のお話です。涼しげな夏を演出してくれる、ガラス以外の新しい選択肢です。

薄い陶器のようでもあり、漆器のようにも見えます。でも素材はステンレス。Onamiオーナミというヘラ絞りのメーカーのものです。当店でもロックグラスやタンブラーでカフェラテなどの冷たいドリンクを出していて、オープン以来使っているので愛用歴は4年目に入りました。写真のトレイもその時から毎日使って、かなりよい感じに変化してきました。一見何の変哲もないプレーンな形のトレイに見えますが、縁のカーブの角度が絶妙で手で持った時ぴたりと指がはまり、気持ちがよいのです。

アイスカフェラテをタンブラーで出すと口に運ぶ前に「わ、すごいヒンヤリ!」とみなさん驚かれるのですが、続いてひと口飲んでみた時に「口当たりがやわらかい」という点に、そして、何と言っても「相当長い時間氷が溶けない!」という点に、さらにびっくりしていただけるようです。

「こ~れはビールに最高だね」と言って選ぶ方が多いのは、やはりこの冷え冷え感が決めてなんだと思います。実際相当冷たいままですからね。当店から徒歩4分の距離にあるつくばの名店、スコティッシュパブFinlagganフィンラガンの店主さんはこの点に惚れ込んで、ジントニックを出すのにこのタンブラーを使ってくださっています。

余談ですが、シュバルツヴァルドという蒸留所のモンキー47というドライジンは、腰が抜けるほど美味しいですね。あの透明感ある香り!!蒸留酒は苦手なママろばも、コルクを抜いてボトルから香りをひと嗅ぎしただけで、これまで飲んだすべてのジンはなんだったんだろうと思ってしまいました。あれはスゴイ。現在はオーナーが変わってしまい、もともといた蒸留家は辞めてしまったということなので、今出ているものが同じ雰囲気なのかどうかはわかりませんが、それ以前のボトルを見つけたらぜひ試してみていただきたいです。…と、話がそれてしまいましたが、そのフィンラガンでは、このモンキー47を使ったジントニックをシルキーのタンブラーで出しているのです。飲んでいる間いつまでも氷が溶けないので、シャープなジンの味がずっとクリアに感じられて、感動的だったそうです。…いつもパパろばがすいい~っと吸いこまれるように寄り道してしまうパブなので、これはパパろば談です(笑)。
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繊細なグラスで楽しみたいところのカクテルですが、このタンブラーは唇に添うような微妙なカーブから流れるように液体を運ぶため、金属であることに違和感を覚えません。長時間冷たいままで、常にはじめのひと口のような新鮮さを与えてくれるなんてお酒好きにはたまらない美点です。お酒やドリンクだけではなく、シャーベットやアイスクリームなども溶けにくいし、サラダや冷菜などお料理にも使えていろいろアイデアが広がります。アイスクリームを入れる金属のカップというのもあまり芸がないというか、同じような形のものばかりなので、こんなシックななうつわがあると新鮮ですよね。ヴェッキオ・サンペーリをかけるとかして、がぜんオトナなジェラートをよそいたくなります。わ、今そう言っていて思ったのだけれど、キンキンに冷やしたメロンとかのフルーツにこのジンをかけて出したら反則技になりそう!!あ、またまた話がそれてしまいました。。。

Onamiのデザインを手掛ける山崎義樹さんがはじめてヘラ絞りの現場を見たときに感じたのは「まるで陶芸のようだ」という印象だったそうです。原型となる雄型を旋盤にセットして鉄板をかぶせ、そこに形の異なるヘラを人の手であてがってろくろのように成形してゆくヘラ絞り。大量生産のステンレス製品のように金型でガシャンガシャンと次々に成型されていくものと違い、ひとつひとつ職人さんが形を絞ってゆくので仕上げのラインに微妙なゆらぎが生じ、それが金属のシャープなフォルムにやわらかさを与えています。独特のやさしい口当たりも、このヘラ絞りという手仕事だからこそ生まれるのです。

作家さんが作る陶器のうつわのように、よく見るとひとつひとつ個体差があり、ヘラ目ひとつとっても、ふたつと同じものはありません。そして、これまでヘラ絞りでつくられていたステンレス製品がヘラの跡を消してピカピカに磨き上げ、機械で磨いたようなミラー仕上げにするのが常識だったものを、敢えて手の跡を残し、ヘラ目ならではの特徴を生かしたデザインにしたのがこのOnamiブランドなのです。

夏にはガラス、と考えてしまいがちでしたが、さらに涼しげな効果が新鮮なOnamiのヘラ絞り。昔ながらの職人の手仕事を、そこにちゃんとスポットがあたるようにと毎日の生活の中で使える道具として展開しています。ロックグラスやタンブラーだけでなく、トレイやサイズ違いのボールなどがあり、木を組み合わせたツールスタンドなども作っています。

色は、ステンレスそのままの色を研磨せずに光沢を押さえて仕上げたシルキー、生漆を焼き付けたウス茶やウス茶にさらにオハグロ液でムラを出し、漆で仕上げたウス茶オハグロ、黒い漆を焼き付けた黒茶などは本当に漆器のようなしっとり感です。

ボールはサラダやお惣菜、果物、ヨーグルトなどにも使え、もちろんチップスやお菓子などにも便利。色のあるものは漆で仕上げているので、扱い的にはガラスや漆器と同じです。ただし、割れない。落とそうが踏みつけようが、まず割れることはないので食卓にそのまま出せる姿の良いステンレスボールととらえるも、壊れないガラスか漆器と考えるもよし。子どもにも気兼ねなくひとりで持たせておけます。タンブラーをアウトドア用として愛用している人がいるのも頷けます。

シルキーはあえて傷がつきやすい柔らかい表面加工になっているので、使い込むとアルミ製品のようなくたびれ感がでてきて良い味になってゆきます。ウス茶やブラックも、光沢を増してきたり薄れてきたりする部分が出てくるはずで、いずれの色も表情の変化を時間とともに楽しめるというところも、まさに陶器のよう。

時間のかかる手仕事、さらに漆仕上げと、多少コストに反映してしまいますがその分長く、さまざまな用途に使えるのできっと納得感を持って付き合っていただけると思います。

現在実店舗には8月末までの夏限定で、タンブラーとロックグラス、ボール、ツールスタンドなど、一部色が全色揃わないアイテムもありますがほぼ全ラインナップを実際に手に取ってご覧いただけます。そして、アイスカフェラテを店内でご注文いただければ、その口当たりと冷え冷え感を実感していただけます。お近くの方は期間中にぜひお立ち寄りください。

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Onamiのヘラ絞りの生活道具を『夏を愉しむ』アイテムのページに加えました。ほかにも涼しげなアイテムがいっぱいですよ~。
https://68house.stores.jp/?category_id=5940d320428f2d5af100015d

2017-06-27 | Posted in Blog, Prodotti 暮らしの道具No Comments » 

 

新ヌマタ?Godzilla, UFO…毎年少しずつコレクションしたくなる、沼田智也さんの染付。

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今年はUFO!?それともゴジラ?でもほんと、どこからこういう発想にたどり着くんだろう…と、毎年沼田さんの新作を見せて頂くたびにうなってしまいます。一昨年の秋は海月(クラゲ)でした。雨笠柄から発展した海月柄。それがまた幻想的で、進化前・後ふたつ並べて見てはつぎつぎと浮かんでくる妄想に、それこそクラゲのように身をゆだねて楽しませていただいたものです。むむ?でもこの新柄UFO、若干クラゲの進化形に見えなくもない?益子の陶器市でお会いする約束をしていた時「ブランニューヌマタ、カミングスーン!」なんてふざけたメッセージをいただいていたので、新作を楽しみにしていたのです。クラゲから進化したかは不明ですが、飛行機柄(それだって千鳥からの進化形でした!)がすでに定番として登場する蕎麦猪口にUFO、考えてみればかなりアリの路線じゃないですか!またまた男の子にも人気の柄になってしまいそう。…そしてそのすぐそばでひときわ異彩を放っていたのが恐竜柄。しかもこれはもしやゴジラじゃあ…あ、そっか、新ゴジラだ!!さりげなく(でもかなり斜めに見た感じでふざけて)世の中の流行りもとり入れちゃうところが沼田さんらしい。それにしてもかわいいゴジラです。なんだか弱そう(笑)。
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でもきっと、そういうことじゃないのかなあ。きっと今古典と呼ばれているような骨董、古伊万里の染付柄のなかには、当時の風俗の流行を反映したような絵柄も多分にあったはずです。今でこそ古典扱いだけれども、当時にして見れば突拍子もなく斬新だったり、中国渡来の目新しい柄を試しにあしらってみたり…といった一時的にもてはやされたような柄も含まれていたのでは?うつわの形は、実際に使う用途によって限定されるのでどんなに工夫をこらそうにも限界がありますが、絵付けは純粋に模様なのでその目的はどこまでも自由です。どんなに遊んだって、それによってお蕎麦が食べにくくなったり、水が漏れたりするわけじゃない。遊んでこその絵付け、とも言えなくはないでしょうか。

沼田さんの蕎麦猪口も三寸皿も、形はこれ以上ないくらいにシンプルで古典柄もバチリとはまります。花唐草や更紗模様のような柄も耽美な世界を見事に表現していて″ヌマタらしい”のですが、こういう一見ふざけた遊びの柄も同じくらい見事に彼の世界観を見せてくれます。枠にとらわれない。枠をつくらない。土も決めない。釉薬もその時採れた灰次第。クラッシックだってロックだって、パンクだってヘビメタだって演歌だって、いいものはいい。まさにクラゲの時にご紹介した通り「No music, no life!」とどんなカテゴリーの音楽でも愛する沼田さんならではの、羨ましいまでに自由で遊び心満載の絵筆の動き。何かを限定してしまったらきっと、その絵筆の動きも鈍ってしまうのでは、と思ってしまいます。

今回はこんな可愛らしい乙女な柄の蕎麦猪口もありましたよ。
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「これはさくらんぼ?それとも音符ですか?」と尋ねると、答えは「どちらでも」。…さくらんぼを描いているつもりが音符のように見えてきたのか、音符のつもりで書いていたらさくらんぼに見えてきて葉っぱを加えたのか…実際、そこから派生した音符(八分音符でした)柄の蕎麦猪口もありました。今後、楽譜シリーズなんて出てきちゃったら、ちょっとピアノや楽器をかじっている人なんかにはたまらないコレクション必須柄になっちゃうかもしれません。

喜怒哀楽で登場して以来すっかり人気の定番化してしまったお多福さんのシリーズも再び入荷。選ぶ人の心の状態でどんな表情を選ぶか変わるから面白い!と言われドキドキしましたが、その前日チビろばたちを連れて筑波山の登ってきていたパパろば「疲」ばっかり三枚も選んでいました(笑)。
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久しぶりの入荷となりました。沼田さんの新着ページはコチラです。

2017-05-10 | Posted in Blog, 沼田智也さん Tomoya NumataNo Comments » 

 

フルッタカンディータの木箱詰合わせとコンフェッティ全6種のお試しセット。身震いしちゃう。

candita4ピエトロ・ロマネンゴのファンなら絶対見逃せないプレミアム感たっぷりのオリジナル木箱入り詰め合わせです!フルッタカンディータ6種以上(気まぐれで組み合わせは変わります)がぎっしりと詰まっていて、蓋をとった瞬間かなりテンションが上がります。3種入りのセットとは違って、小ぶりのフルーツは全てホールで入っていたり、桃やオレンジなど大きなフルーツも半切りで入っているためかなり食べごたえがあります。桃の半切りなどを見ていただけると、種の中身の核の部分までお砂糖漬けになっているのがわかると思います。イチゴのヘタまで震えるほど美味しいんですよ!フレッシュフルーツを使った、非加熱のお菓子なのですが生のフルーツ以上に個々の果物の個性、魅力を堪能できます。その果物の最も美味しい部分がクローズアップされるイメージです。「…って、こんなに美味しい果物だったんだ!」と開眼させられますよ。

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ピエトロ・ロマネンゴ社のオリジナル木箱に入っています。木箱は全て手作りで、ジェノヴァにあるロマネンゴ本店を正面から見た絵を施したクラッシックなデザイン。包み紙も昔のままのロイヤルブルーでとっても上品。プレゼントにも喜ばれる事間違いなし(当たり前か…)。

そして!母の日も近いことだしえいや!と組んでしまった大サービスのセットもあるんです。以前ご案内したミントのお菓子2種を入れた定番のコンフェッティ3種類を試せる欲張り5種セットも大変ご好評だったのですが、珍しく松の実やピスタチオも入荷していたのでこれは…!と。なんと、現在日本に輸入されているコンフェッティを全種類を食べ比べられる6種お試しセットを組んでしまいました。全て(ママろばの)手作業で個包装を解き、新たにひと箱ひと箱(ママろばが)丁寧に箱詰めしておりますので、正直とっても面倒…あ、いえ手間がかかるものなのです…が、せっかく試していただくなら全種類でしょう!と。だからええ、夜なべしてがんばりましたとも。…ですのでお一人さまあたり控えめな数量でお買い上げいただけると大変ありがたいです。その特別なセットがこれ!!
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え…?見かけが地味????なんですってえ!!!????そりゃあお砂糖菓子なんですから真っ白なんです(結婚式の引き出物ボンボニエレでもおなじみのカラフルに色づけたコンフェッティもありますがあれは着色です)。このお菓子の上品さと奥深さはですね、食べた人にしかわからないんですよ!!「ドラジェは経験と技術を要する砂糖菓子。日本のこんぺいとうを思わせる様な古い丸い銅の容器に、6時間毎に砂糖水が注がれる。それを、職人の手により混ぜられる。これを1週間、つまり42回繰り返す。その事により、質の悪い物は省かれ、元々の素晴らしい素材の味と香りが封じ込められる。」と、輸入元のノンナ&シディさんのページにだって書いてあります。オリジナルの品の良さを損なわないよう、銀色のロゴ入りギフトボックスに詰めました。こんな贅沢なお試しセット、わたしだって誰かにプレゼントしていただきたいくらいです。

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左からオレンジピール、シナモン、アニス、松の実、ピスタチオ、アーモンドの順で並んでいます。どれも本当に甲乙つけがたいほどに、それぞれにそれぞれの美味しさがあってたまりません。個人的には松の実のひなあられのような食感も捨てがたいですが(別に捨てる必要もないですよね…そのための全種お試しなんだし)定番中の定番、アニスだって譲れません。パパろばはなんといってもオレンジピールなんだそうです。これを超えるオレンジの皮のお菓子を知らないそうで。ああ、でも一見シンプルそうに見えてあなどれないのがアーモンド。あのアーモンドそのものの甘さにはどの子も勝てないかもしれません、大将です。と思いきや、伏兵シナモンを忘れるわけにいかないのです。これはぜひ、シナモンが苦手、という方に試していただきたい…というわけで本当に甲乙つけがたいのです。おや!ピスタチオ伯爵を忘れていた!!!あの高貴なお方を忘れるだなんて!!と、ママろば、夜なべしたせいかなんだか変なテンションになってきました。


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どこまでも上品なロマネンゴのお菓子たちのご紹介のはずなのに、これ以上品格を損なうような表現が飛び出さないよう、今日はこのくらいにしておかなければ!皆さま、ごきげんよう。ホホホ。

コンフェッティ6種お試しセットはコチラです。
オリジナル木箱入りフルッタカンディータの詰め合わせはコチラです。