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土と炎との戯れが生む偶然の表情。やきしめの良さ、もっともっと知って欲しい。

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やきしめの最大の魅力は、どれひとつとして同じ色や模様がないという唯一性。

作家さんと話していると、やきしめのうつわの表面に浮かぶムラや銀色に鈍く光る部分などを”炎が走った跡”と呼ぶのを聞くことがあります。同じ粘土で同じような形に挽いても、窯の中の火がどこからどのように駆け抜けたかによってひとつひとつのうつわに違った表情が加わります。炎の足跡だけではありません。窯のなかのどのあたりに置くか、そこが高温になるところか低温になる場所なのか、また送りこむ酸素の量によって酸化状態かあるいは還元状態に置くのかによっても色合いや質感が変わり、歪みの生じ具合も変わります。さらには薪の灰が被ったり粘土の成分が溶け出して自然釉となり、うつわに斑点やグラデーションを絵画のように自由に描き出す。それらの筆致はすべて、窯の炎によって偶然に生まれたもの。人間の思惑が炎の気まぐれにあっさり裏切られることになるのか、予想を上回る自然の遊戯に魅せられることになるのかというドラマチックな窯出しの緊張感は、やはり薪窯の醍醐味なのでしょうね。
DSC_6742けれども、釉薬を使わず土本来の色だけで勝負するということは、それだけ形の持つ力も問われるということです。また、予期しない結果が果たして美しいと感じられるものになるのか薄汚い印象を与えてしまうのか…。経験を積んだ作家さんが「薪だから良いというものではない」と断言するのを、いろいろな作品を数多く見てゆくにつれ深い共感を持って噛みしめてしまうのです。やきしめはその大雑把なくくりだけで見ると、どんなにひとつひとつ表情が違うと言っても所詮明るい黄土から赤茶、黒に近いこげ茶色までのアースカラー(まさに!)の範疇。遠目には似たような雰囲気のものに見えてしまいがちです。けれどその中に、特別に自分を惹きつけるもの、つい台所で毎回手に取ってしまうものがある。ろばの家の一角では今、やきしめの良さをもっとお伝えしたい、と幅広いアイテムを集めたやきしめコーナーを作っているのですが、こうして目の前に境道一さんや境知子さん、加地学さんによるやきしめのうつわを一同に並べていると思わずニンマリしてしまう。だって、ぜんっぜん違うんだもの。電話で話していても声や言葉遣い、抑揚から人がわかるのと同じくらい、同じやきしめでも雰囲気が違うのです。色や形を越えて浮かび上がってくるその人の個性のようなものがうつわにまで反映されているのを見るだに、ああ私たちは「やきしめが好き」なのではなく、道一さんの、知子さんの、加地さんのやきしめが好きなんだ、と思い知ってしまうのです。

やきしめ、やきしめと連呼していますが、もともと”焼き締め”や”締め焼き”と呼ばれる技法による分類のひとつで、備前焼きや信楽焼きに代表される、釉薬を使わずに高温で焼き上げた陶器を指します。同じ無釉でも植木鉢などの素焼き(テラコッタも素焼きのひとつ)との決定的な違いは焼成温度。一般に素焼きが800~900度程度で焼かれるのに対しやきしめは1100~1300度で焼かれています。多くは穴窯や登り窯などの薪窯で1週間~2週間程度かけてじっくり芯まで焼かれていて硬くて大変丈夫です。素焼きと違って水も通しません。油染みしやすいので何か敷いて使うようにいわれることもありますが、むしろ油モノや汁物も気にせずどんどん使いこんだ方が早く艶が出てしっとりした質感になってゆきます。はじめのうちはガサガサしていますが、束子でゴシゴシ洗ううちに徐々に肌質も滑らかになってきます。丈夫で気を使わず扱えることや、使い込んで色合いや手触りが変化し育ってゆくのを見守れることもやきしめの大きな楽しみです。

お料理を盛る前に一度たっぷりと水にくぐらせると、臭い移りを防げるだけでなく気化熱で食材を冷んやりと保ち、見た目にも涼しげです。写真のように氷水で食材を冷やすと驚くほどキーンと冷気を放ちます。古くからやきしめは水が腐らないといわれ水瓶や保存壺にも使われてきました。適度な吸湿性があり蓋物は塩壺としても、にんにく・生姜や梅干などを保存するにも最適。火元近くでも気にせず使えるのも便利で箸立てやツールスタンドにも向いています。お茶もまろやかに美味しく淹れられ、花器に使うと夏場でも水持ち良く切花が長持ちします。よく呼吸して蒸れないのでサクッと食感を残したいような揚げ物やグリル、パンやおにぎりなど湿度を嫌うものにも理想的なうつわなのです。なんだか良いことづくめでベタ惚れという感じですが、実際毎日使っていると優れた点ばかりが目について、やきしめ宣教師として全国を巡業しなければとアナタハツチトヒノチカラヲシンジマスカ?的な使命感に燃えてしまうほどなのです。相変わらず大袈裟かつ意味不明でスイマセン。
DSC_6711和食のイメージが強いかもしれませんが、ウチではイタリアンにも中華にも、何にでも違和感なく合わせています。土から生まれたまんまという印象のやきしめに、畑で採れたばかりの野菜を盛りつけるだなんて料理人としてこれ以上の幸せはない、と言ってくださったフレンチのシェフがいてハッとしました。大地の恵みを感謝していただく返礼のような気持ちでやきしめをに盛る。そんな感性は自分にはありませんでした。

やきしめのうつわがひとつ入るだけで食卓がピリリと引き締まります。この夏ぜひ、冷たいお料理を盛りつけて涼しげなテーブルを楽しんでみてください。

やきしめのうつわばかりを集めたページをつくりました。ぜひ一人ひとりの個性をお楽しみください。

*写真のやきしめのうつわは上から境道一さん(蓋物、箸立て、深皿)、境道一さん(楕円皿)加地学さん(鉢)。

2017-06-29 | Posted in BlogNo Comments » 

 

冷たいはずの金属にやさしいひとの手の痕跡を。ヘラ絞りの生活道具。

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夏はメタルです。パンテラとかスレイヤーとかのヘヴィなメタルではなく、金属のお話です。涼しげな夏を演出してくれる、ガラス以外の新しい選択肢です。

薄い陶器のようでもあり、漆器のようにも見えます。でも素材はステンレス。Onamiオーナミというヘラ絞りのメーカーのものです。当店でもロックグラスやタンブラーでカフェラテなどの冷たいドリンクを出していて、オープン以来使っているので愛用歴は4年目に入りました。写真のトレイもその時から毎日使って、かなりよい感じに変化してきました。一見何の変哲もないプレーンな形のトレイに見えますが、縁のカーブの角度が絶妙で手で持った時ぴたりと指がはまり、気持ちがよいのです。

アイスカフェラテをタンブラーで出すと口に運ぶ前に「わ、すごいヒンヤリ!」とみなさん驚かれるのですが、続いてひと口飲んでみた時に「口当たりがやわらかい」という点に、そして、何と言っても「相当長い時間氷が溶けない!」という点に、さらにびっくりしていただけるようです。

「こ~れはビールに最高だね」と言って選ぶ方が多いのは、やはりこの冷え冷え感が決めてなんだと思います。実際相当冷たいままですからね。当店から徒歩4分の距離にあるつくばの名店、スコティッシュパブFinlagganフィンラガンの店主さんはこの点に惚れ込んで、ジントニックを出すのにこのタンブラーを使ってくださっています。

余談ですが、シュバルツヴァルドという蒸留所のモンキー47というドライジンは、腰が抜けるほど美味しいですね。あの透明感ある香り!!蒸留酒は苦手なママろばも、コルクを抜いてボトルから香りをひと嗅ぎしただけで、これまで飲んだすべてのジンはなんだったんだろうと思ってしまいました。あれはスゴイ。現在はオーナーが変わってしまい、もともといた蒸留家は辞めてしまったということなので、今出ているものが同じ雰囲気なのかどうかはわかりませんが、それ以前のボトルを見つけたらぜひ試してみていただきたいです。…と、話がそれてしまいましたが、そのフィンラガンでは、このモンキー47を使ったジントニックをシルキーのタンブラーで出しているのです。飲んでいる間いつまでも氷が溶けないので、シャープなジンの味がずっとクリアに感じられて、感動的だったそうです。…いつもパパろばがすいい~っと吸いこまれるように寄り道してしまうパブなので、これはパパろば談です(笑)。
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繊細なグラスで楽しみたいところのカクテルですが、このタンブラーは唇に添うような微妙なカーブから流れるように液体を運ぶため、金属であることに違和感を覚えません。長時間冷たいままで、常にはじめのひと口のような新鮮さを与えてくれるなんてお酒好きにはたまらない美点です。お酒やドリンクだけではなく、シャーベットやアイスクリームなども溶けにくいし、サラダや冷菜などお料理にも使えていろいろアイデアが広がります。アイスクリームを入れる金属のカップというのもあまり芸がないというか、同じような形のものばかりなので、こんなシックななうつわがあると新鮮ですよね。ヴェッキオ・サンペーリをかけるとかして、がぜんオトナなジェラートをよそいたくなります。わ、今そう言っていて思ったのだけれど、キンキンに冷やしたメロンとかのフルーツにこのジンをかけて出したら反則技になりそう!!あ、またまた話がそれてしまいました。。。

Onamiのデザインを手掛ける山崎義樹さんがはじめてヘラ絞りの現場を見たときに感じたのは「まるで陶芸のようだ」という印象だったそうです。原型となる雄型を旋盤にセットして鉄板をかぶせ、そこに形の異なるヘラを人の手であてがってろくろのように成形してゆくヘラ絞り。大量生産のステンレス製品のように金型でガシャンガシャンと次々に成型されていくものと違い、ひとつひとつ職人さんが形を絞ってゆくので仕上げのラインに微妙なゆらぎが生じ、それが金属のシャープなフォルムにやわらかさを与えています。独特のやさしい口当たりも、このヘラ絞りという手仕事だからこそ生まれるのです。

作家さんが作る陶器のうつわのように、よく見るとひとつひとつ個体差があり、ヘラ目ひとつとっても、ふたつと同じものはありません。そして、これまでヘラ絞りでつくられていたステンレス製品がヘラの跡を消してピカピカに磨き上げ、機械で磨いたようなミラー仕上げにするのが常識だったものを、敢えて手の跡を残し、ヘラ目ならではの特徴を生かしたデザインにしたのがこのOnamiブランドなのです。

夏にはガラス、と考えてしまいがちでしたが、さらに涼しげな効果が新鮮なOnamiのヘラ絞り。昔ながらの職人の手仕事を、そこにちゃんとスポットがあたるようにと毎日の生活の中で使える道具として展開しています。ロックグラスやタンブラーだけでなく、トレイやサイズ違いのボールなどがあり、木を組み合わせたツールスタンドなども作っています。

色は、ステンレスそのままの色を研磨せずに光沢を押さえて仕上げたシルキー、生漆を焼き付けたウス茶やウス茶にさらにオハグロ液でムラを出し、漆で仕上げたウス茶オハグロ、黒い漆を焼き付けた黒茶などは本当に漆器のようなしっとり感です。

ボールはサラダやお惣菜、果物、ヨーグルトなどにも使え、もちろんチップスやお菓子などにも便利。色のあるものは漆で仕上げているので、扱い的にはガラスや漆器と同じです。ただし、割れない。落とそうが踏みつけようが、まず割れることはないので食卓にそのまま出せる姿の良いステンレスボールととらえるも、壊れないガラスか漆器と考えるもよし。子どもにも気兼ねなくひとりで持たせておけます。タンブラーをアウトドア用として愛用している人がいるのも頷けます。

シルキーはあえて傷がつきやすい柔らかい表面加工になっているので、使い込むとアルミ製品のようなくたびれ感がでてきて良い味になってゆきます。ウス茶やブラックも、光沢を増してきたり薄れてきたりする部分が出てくるはずで、いずれの色も表情の変化を時間とともに楽しめるというところも、まさに陶器のよう。

時間のかかる手仕事、さらに漆仕上げと、多少コストに反映してしまいますがその分長く、さまざまな用途に使えるのできっと納得感を持って付き合っていただけると思います。

現在実店舗には8月末までの夏限定で、タンブラーとロックグラス、ボール、ツールスタンドなど、一部色が全色揃わないアイテムもありますがほぼ全ラインナップを実際に手に取ってご覧いただけます。そして、アイスカフェラテを店内でご注文いただければ、その口当たりと冷え冷え感を実感していただけます。お近くの方は期間中にぜひお立ち寄りください。

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Onamiのヘラ絞りの生活道具を『夏を愉しむ』アイテムのページに加えました。ほかにも涼しげなアイテムがいっぱいですよ~。
https://68house.stores.jp/?category_id=5940d320428f2d5af100015d

2017-06-27 | Posted in Blog, Prodotti 暮らしの道具No Comments » 

 

新ヌマタ?Godzilla, UFO…毎年少しずつコレクションしたくなる、沼田智也さんの染付。

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今年はUFO!?それともゴジラ?でもほんと、どこからこういう発想にたどり着くんだろう…と、毎年沼田さんの新作を見せて頂くたびにうなってしまいます。一昨年の秋は海月(クラゲ)でした。雨笠柄から発展した海月柄。それがまた幻想的で、進化前・後ふたつ並べて見てはつぎつぎと浮かんでくる妄想に、それこそクラゲのように身をゆだねて楽しませていただいたものです。むむ?でもこの新柄UFO、若干クラゲの進化形に見えなくもない?益子の陶器市でお会いする約束をしていた時「ブランニューヌマタ、カミングスーン!」なんてふざけたメッセージをいただいていたので、新作を楽しみにしていたのです。クラゲから進化したかは不明ですが、飛行機柄(それだって千鳥からの進化形でした!)がすでに定番として登場する蕎麦猪口にUFO、考えてみればかなりアリの路線じゃないですか!またまた男の子にも人気の柄になってしまいそう。…そしてそのすぐそばでひときわ異彩を放っていたのが恐竜柄。しかもこれはもしやゴジラじゃあ…あ、そっか、新ゴジラだ!!さりげなく(でもかなり斜めに見た感じでふざけて)世の中の流行りもとり入れちゃうところが沼田さんらしい。それにしてもかわいいゴジラです。なんだか弱そう(笑)。
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でもきっと、そういうことじゃないのかなあ。きっと今古典と呼ばれているような骨董、古伊万里の染付柄のなかには、当時の風俗の流行を反映したような絵柄も多分にあったはずです。今でこそ古典扱いだけれども、当時にして見れば突拍子もなく斬新だったり、中国渡来の目新しい柄を試しにあしらってみたり…といった一時的にもてはやされたような柄も含まれていたのでは?うつわの形は、実際に使う用途によって限定されるのでどんなに工夫をこらそうにも限界がありますが、絵付けは純粋に模様なのでその目的はどこまでも自由です。どんなに遊んだって、それによってお蕎麦が食べにくくなったり、水が漏れたりするわけじゃない。遊んでこその絵付け、とも言えなくはないでしょうか。

沼田さんの蕎麦猪口も三寸皿も、形はこれ以上ないくらいにシンプルで古典柄もバチリとはまります。花唐草や更紗模様のような柄も耽美な世界を見事に表現していて″ヌマタらしい”のですが、こういう一見ふざけた遊びの柄も同じくらい見事に彼の世界観を見せてくれます。枠にとらわれない。枠をつくらない。土も決めない。釉薬もその時採れた灰次第。クラッシックだってロックだって、パンクだってヘビメタだって演歌だって、いいものはいい。まさにクラゲの時にご紹介した通り「No music, no life!」とどんなカテゴリーの音楽でも愛する沼田さんならではの、羨ましいまでに自由で遊び心満載の絵筆の動き。何かを限定してしまったらきっと、その絵筆の動きも鈍ってしまうのでは、と思ってしまいます。

今回はこんな可愛らしい乙女な柄の蕎麦猪口もありましたよ。
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「これはさくらんぼ?それとも音符ですか?」と尋ねると、答えは「どちらでも」。…さくらんぼを描いているつもりが音符のように見えてきたのか、音符のつもりで書いていたらさくらんぼに見えてきて葉っぱを加えたのか…実際、そこから派生した音符(八分音符でした)柄の蕎麦猪口もありました。今後、楽譜シリーズなんて出てきちゃったら、ちょっとピアノや楽器をかじっている人なんかにはたまらないコレクション必須柄になっちゃうかもしれません。

喜怒哀楽で登場して以来すっかり人気の定番化してしまったお多福さんのシリーズも再び入荷。選ぶ人の心の状態でどんな表情を選ぶか変わるから面白い!と言われドキドキしましたが、その前日チビろばたちを連れて筑波山の登ってきていたパパろば「疲」ばっかり三枚も選んでいました(笑)。
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久しぶりの入荷となりました。沼田さんの新着ページはコチラです。

2017-05-10 | Posted in Blog, 沼田智也さん Tomoya NumataNo Comments » 

 

フルッタカンディータの木箱詰合わせとコンフェッティ全6種のお試しセット。身震いしちゃう。

candita4ピエトロ・ロマネンゴのファンなら絶対見逃せないプレミアム感たっぷりのオリジナル木箱入り詰め合わせです!フルッタカンディータ6種以上(気まぐれで組み合わせは変わります)がぎっしりと詰まっていて、蓋をとった瞬間かなりテンションが上がります。3種入りのセットとは違って、小ぶりのフルーツは全てホールで入っていたり、桃やオレンジなど大きなフルーツも半切りで入っているためかなり食べごたえがあります。桃の半切りなどを見ていただけると、種の中身の核の部分までお砂糖漬けになっているのがわかると思います。イチゴのヘタまで震えるほど美味しいんですよ!フレッシュフルーツを使った、非加熱のお菓子なのですが生のフルーツ以上に個々の果物の個性、魅力を堪能できます。その果物の最も美味しい部分がクローズアップされるイメージです。「…って、こんなに美味しい果物だったんだ!」と開眼させられますよ。

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ピエトロ・ロマネンゴ社のオリジナル木箱に入っています。木箱は全て手作りで、ジェノヴァにあるロマネンゴ本店を正面から見た絵を施したクラッシックなデザイン。包み紙も昔のままのロイヤルブルーでとっても上品。プレゼントにも喜ばれる事間違いなし(当たり前か…)。

そして!母の日も近いことだしえいや!と組んでしまった大サービスのセットもあるんです。以前ご案内したミントのお菓子2種を入れた定番のコンフェッティ3種類を試せる欲張り5種セットも大変ご好評だったのですが、珍しく松の実やピスタチオも入荷していたのでこれは…!と。なんと、現在日本に輸入されているコンフェッティを全種類を食べ比べられる6種お試しセットを組んでしまいました。全て(ママろばの)手作業で個包装を解き、新たにひと箱ひと箱(ママろばが)丁寧に箱詰めしておりますので、正直とっても面倒…あ、いえ手間がかかるものなのです…が、せっかく試していただくなら全種類でしょう!と。だからええ、夜なべしてがんばりましたとも。…ですのでお一人さまあたり控えめな数量でお買い上げいただけると大変ありがたいです。その特別なセットがこれ!!
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え…?見かけが地味????なんですってえ!!!????そりゃあお砂糖菓子なんですから真っ白なんです(結婚式の引き出物ボンボニエレでもおなじみのカラフルに色づけたコンフェッティもありますがあれは着色です)。このお菓子の上品さと奥深さはですね、食べた人にしかわからないんですよ!!「ドラジェは経験と技術を要する砂糖菓子。日本のこんぺいとうを思わせる様な古い丸い銅の容器に、6時間毎に砂糖水が注がれる。それを、職人の手により混ぜられる。これを1週間、つまり42回繰り返す。その事により、質の悪い物は省かれ、元々の素晴らしい素材の味と香りが封じ込められる。」と、輸入元のノンナ&シディさんのページにだって書いてあります。オリジナルの品の良さを損なわないよう、銀色のロゴ入りギフトボックスに詰めました。こんな贅沢なお試しセット、わたしだって誰かにプレゼントしていただきたいくらいです。

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左からオレンジピール、シナモン、アニス、松の実、ピスタチオ、アーモンドの順で並んでいます。どれも本当に甲乙つけがたいほどに、それぞれにそれぞれの美味しさがあってたまりません。個人的には松の実のひなあられのような食感も捨てがたいですが(別に捨てる必要もないですよね…そのための全種お試しなんだし)定番中の定番、アニスだって譲れません。パパろばはなんといってもオレンジピールなんだそうです。これを超えるオレンジの皮のお菓子を知らないそうで。ああ、でも一見シンプルそうに見えてあなどれないのがアーモンド。あのアーモンドそのものの甘さにはどの子も勝てないかもしれません、大将です。と思いきや、伏兵シナモンを忘れるわけにいかないのです。これはぜひ、シナモンが苦手、という方に試していただきたい…というわけで本当に甲乙つけがたいのです。おや!ピスタチオ伯爵を忘れていた!!!あの高貴なお方を忘れるだなんて!!と、ママろば、夜なべしたせいかなんだか変なテンションになってきました。


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どこまでも上品なロマネンゴのお菓子たちのご紹介のはずなのに、これ以上品格を損なうような表現が飛び出さないよう、今日はこのくらいにしておかなければ!皆さま、ごきげんよう。ホホホ。

コンフェッティ6種お試しセットはコチラです。
オリジナル木箱入りフルッタカンディータの詰め合わせはコチラです。

 

GW中は新しくなったつくば天久保へ!~ろばの家 営業案内~

denkiあと2日でGW突入ですね。今年は定休日である月曜日・火曜日が連休の狭間の平日と重なったため、ほとんどの祝日を通常通り営業させていただきます!最後の日曜日、5月9日だけ臨時休業をいただきますが29,30日はもちろん、5月3日~8日までは休まず営業いたしますのでお出かけスポットの混雑を避けて、ゆったりとつくば天久保界隈へお出かけ下さい。


ろばの家 GW中の営業案内

ゴールデンウィーク中は5月7日(日)を臨時休業とさせていただきます。それ以外は定休日の月・火曜日を除き祝日も休まず営業いたします。


 

さてさて、ろばの家があるつくば市天久保界隈が面白いことになってきましたよ!写真は今月18日天久保3丁目ににオープンしたばかりのワインスタンド43ponte(シミポンテ)さん店内。羽生直記さんの錆鉄のシェードを使ってくださっています。自然な味わいのワインを愛してやまない清水さん(通称シミー。それでシミポンテなんですね)が選んだ、身体にすんなり馴染むおいしいワインを気軽に楽しめるワインスタンドです。グラスワインもおつまみも500円から楽しめる手軽さと、おしゃべり好きで親しみやすいシミーの人柄がすでに評判で、何を隠そう当店のパパろばもいきなり通い倒しております。。。カウンターで飲んだくれているヒゲのおじさんを見かけたらそれはパパろばかも…そっと声をかけてみてください(笑)

そして、ろばの家から徒歩1分の近さに本日正式オープン!したのは、Fromagerie LA MARINIERE(ラ・マリニエール)さん。美味しい自然なチーズセレクトショップです。ヨーロッパからチーズを直輸入しているVIA THE BIO(ヴィア ザ ビオ)さん直営店で、オーガニックチーズのセレクトは圧巻です!以前から当店お向かいのブロートツァイト・ベッカライさんでサンドイッチに使用されていたり、ヴィナイオータ直営の食べて飲める酒屋da Dada(ダ・ダダ)さんでも買ったり食べたりできるので、つくば在住で食に関心のある方ならすでにその特別に美味しいチーズたちを味わったことがあるという人も多いのでは?当店も出展している隔月開催のマルシェ、ゆはらっぱの日曜市(ほぼ隔月開催。松代のワインと食品ゆはらが会場です。次回は5月14日開催ですよ!)にも参加されています。ラクレットや盛り合わせのチーズを食べたことありませんか?あのチーズ屋さんですよ!あ、そうそう。先に紹介した43ponteでもマリニエールさんのチーズ、味わえますよ~。現在オープンスペシャルとしてお得な日替わりセットやオープンセールのチーズも用意して下さっているようなので、GWはなんとしても天久保に来なくっちゃ!!名店Brasserie&Bar Finlaggan(フィンラガン)の松島さんを隊長(ママろば勝手に任命)に、チーム天久保、これからどんどんこの辺を盛り上げていきますよ。大型ショッピングセンターに負けていられないのだあ~。

…と、なんだか最近よそのお店の宣伝ばかりしているので「つくばコンセルジュ」にでもなったような気分のママろばです。コンシェルジュかどうかは別として、いつも初来店のお客さまには聞かれてもいないのにベラベラおすすめのショップ情報を長々とお話しして引き留めてましたけどね。でも、ろばの家の周りがどんどん楽しくなってきてくれて、素直にとっても嬉しい。ここぞとばかりにタグ付しまくっておりますが、GW中の営業案内などは、各店舗に直接お問い合わせくださいね。
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2017-04-27 | Posted in BlogNo Comments » 

 

ろばの家は3周年をむかえます。

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『ろばの家3周年記念Online Store 10%OFFクーポン 』のお知らせ

ろばの家3周年を記念して、日ごろOnline Storeでお買いものをしてくださっている皆さまに感謝の気持ちをこめて、クーポンをご用意しました!
使い方など詳細はオンラインショップページをご覧ください!

そう、何を隠そう3月3日はろばの家がオープンした日なんですね~。3月上旬にオープンさせるのであればどうせだったら女の子(図々しいかな?)の日にしよう、と考える人はわたしだけではないようで、3月3日を記念日に選ぶひとは結構多いようです。

あとで偶然知ったことですが実店舗のお向かいにあるパン屋さんブロートツァイト・ベッカライさんも3月3日がオープン日、わたしたち夫婦が以前働いていた(そして後に結婚する羽目になった運命的な…と言ってよいのか、パパろば…?)札幌のワインショップMARUYAMAYAさんが近く駅ビルに新店舗をオープンするようですが、そのオープン日が3月3日とのお知らせが届いたり…。

きっと3月上旬に何か記念すべき日を決めようとすると、3日くらいしか目立った日が見当たらないということなのかもしれませんね。あんまり大人には関係なさそうな行事ですけれどね、ひな祭り。イタリアだと3月8日にFesta della donnaと呼ばれる女性のためのお祭りというのがあって、日本のひな祭りと違い老若問わず女に属していさえすれば「おめでとう」と女性であることを称えられ、町のいたるところで黄色いミモザの枝を手渡されます。女性としてはまあ、祝ってもらえるのだから悪い気はしません。日本では3月といえば卒業や異動があったり年度末で忙しかったり…。師走ほど騒がれないものの、なんとなく慌ただしい気配が漂ってしまう特殊な月なのかもしれません。

と、いうわけで3月は別れの季節でもあり、つまりそれは新しい生活への予感に満ちた月となる可能性もある季節でもあり、何かと集まりが多いので贈り物や新調しなければならないモノが出てきたりするのではないでしょうか。

ささやかですが、このクーポンがそんな皆様のお役に立てたら嬉しいです!

それにしても…もう3年。毎日バタバタしているうちにあっという間に過ぎてしまいました。でもそれなりに色々変化もあったわけで、わたしたち二人も少しは成長してきたかな~と思える部分も感じられたり、逆に自分たちの至らなさを前以上にリアルに実感できたり…。よくも悪くも多少は経験を積んで、以前のようにただ訳もわからずがむしゃらにもがいていただけではなくなってきました。とはいえ、基本のスタンスはあんまり変わっていないようには思うのですが…。パパろばと二人でよく話しているのですが、自分たちが心から好き、美味しいと思えるものを、できることならば自分たちにしかできないカタチで伝えて行けたらいいよね~と。その気持ちだけは変わらないつもりです。

そして願わくば「どうせ同じものを買うのだったらろばの家から買いたい」そう思って頂けるようなお店になれたら…どれだけ素敵でしょう。理想は、作家さんのものでも食べ物でも、「友達の友達からモノを買うように」安心しきってお買い物をしていただけるようなお店です。仲の良い友達には何でも本音で聞けますよね?それと同じ感覚で対話できる存在でありたいです。それが自分たちに許されるよう、もっともっと日々大切に、真剣にひとつひとつ目の前のことに向かい合っていきたいです。パパろばと二人であ~でもないこ~でもない、お料理を盛ったり味見をしたり、楽しくやっていきながらもとある部分だけは譲らずに、お互い強い気持ちでやっていかなければ説得力を持てないよね、ということもよく話しています。

まだまだ至らないことばかりでご迷惑をおかけいたしますが、どうか皆さん長い目で見守ってください。これからも、どうぞよろしくお願い致します!そしてせっかくですから10%オフのクーポンもびしばし使ってくださいね!
ろばの家オンラインショップはコチラです。クーポンのご利用方法はコチラのページをご覧ください。

 

2017-02-28 | Posted in BlogNo Comments » 

 

手織り、手紡ぎ、草木染め…天然のカタチ。風合いがひとつひとつ違うBabaghuriの道具たち。

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これまで私は石を見つけ、石を愛でるために様々な場所を訪れてきた。
すべての場所がそれぞれに異なっており、
どこへ行っても新たな種類の美に出会う歓びで有頂天になる。
もっとも、その度に穏やかならぬ思い、
自分を卑下したくなる思いが私の胸をよぎる。
その思いとは- どうすれば新たなものが創造できるというのか、
どうやってデッサンしたりデザインすればいいのか、
私たちが何をしようが、
いたるところの天然自然の中に存在する完璧さと美しさにはかないっこないのに。

(ヨーガン レール著 Babaghuriより)

写真は瓜やココナツの実などを型どり、純銀を焼き付けてつくられたBabaghuriのうつわ。銀彩はシルバー食器と同様、使い込むとうちに酸化しくすんだ色合いへとゆっくり変化してゆきます。2014年に亡くなったヨーガンレール氏は、ポーランド生まれのドイツ人デザイナーで、機械での布作りは1枚1枚に違いが無く退屈であると言い、「首尾一貫した手仕事」をモットーに天然素材の持ち味を活かした服作りに努め、その圧倒的な着心地の良さでファンを魅了し続けてきました。一貫して天然素材を用いたモノ作りを続ける中で、更に複雑な職人による手仕事への憧れや商品化へのビジョンが明確になり「ヨーガンレール」から新たに誕生したブランドが「Babaghuriババグーリ」です。ヨーガンレールの社員食堂という本で一躍彼が実践していた菜食主義のメニューが有名になりましたが、ババグーリでも日本やアジアの高品質な手仕事の生活雑貨をはじめ、自身が石垣島で栽培していた無農薬の畑で採れるハーブを用いたお茶や石鹸なども展開して、ヨーガン氏がこの日本という国でどのように豊かに暮らしていたかを私たちに教えてくれます。現在、氏亡き後も近しい仲間たちが彼の意志を引継ぎ、彼と同じ目線、厳しい基準で選びぬいたものだけをリリースしているのです。

冒頭にある彼の残した言葉のように、しょせん人間の造りだす美しさなど自然界の造形にかなうはずはないという思いから、先にでてきた銀彩のうつわのように自然界の造形から型をとっているのですが、洋服に使う生地も全て手織り、手紡ぎ、草木染めの天然素材を用いています。今回入荷した鍋つかみは、その洋服の余り生地から作られたもので、同じようなデザインでも一点一点風合いの違う仕上がりがババグーリらしい仕上がりとなっています。こんなに地味なのに、どうにも目を惹いてしまう。ババグーリの雑貨はいつもそんな感じです。鍋つかみひとつとっても、愛着を持って使えるものを選ぶ。使い込めばこむほど、風合いが変化して手に、目に、よりしっくりなじんでくる。

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「ババグーリ」(Babaghuri)とは、インド・グジャラート地方で採取される瑪瑙(めのう)石の呼び名である、とのことですが、ひとつとして同じ模様のない石を眺めてため息をつく、ヨーガンさんの憧れがその名にこめられていたのですね。最近はモノへの執着を捨てることを称賛する向きもありますが、時間の経過とともに愛着を増していけるような特別なモノだったら、とことん執着してもよいのでは、と思います。数は少なくとも。

ババグーリの新着ページはコチラです。

 

なにより、ただ素直に美しいと思う。 そして、使えば使うほど透明度を増すという事実に、ますます惚れ込んでしまう。

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黒、赤、白溜め、赤溜め…この美しいカップたち、実はケヤキの漆仕上げです。茨城県鹿島市に漆工房を構える、小林慎二さんの作品。

正直に告白すると、ママろばもパパろばも漆器については何の知識も見解もなく、これまでなんとなく敷居が高いというかよくわからないからというか、とにかく接点が少なかった。パパろばは小さいころからお箸だけは塗り物だったので無垢の木だとなんとなく落ち着かない、と言って気にしている、というくらい。かくかくしかじかの塗りのお重でお節を食べたものだわ、という記憶も母から譲り受けたお膳の一式などもなく…。OL時代には塗りのお弁当箱を持ち歩いてはいましたが、それとて何塗りだったかも意識せずに使っていました。自分たちが日常使っていて楽しいうつわを紹介したい、という思いでろばの家をやっている以上、いっぱしのギャラリー気取りで漆器も取り揃えねば!と背伸びをしたって意味がない気がして…。ガラスの中にしまわれている、見せてくださいと頼むと白い手袋をはめて出してきてくれる、そんな世界にはどうしても馴染めなかったんです。

漆は日本独自の伝統…という理由だけをよりどころに大切に継承すべきものと見ていては、きっと自分たちが心から好きな漆のものには出会えずに終わってしまう。とある芸術作品を、よくわからないと言い切る自信がないのと同じ理由で、なんとなく「漆はいいよね」と感じなければいけないような縛りからは解放された状態でいたかった。きっとまだ本当に使ってみたい漆に出会ってこなかっただけだろう、と気長に構えていたい、と。

そんな中、昨年お邪魔した小林さんの工房で出会った漆たちは、明らかにこれまで漆につきまとっていた先入観を払ってくれるに十分な、生き生きと、本当に生き物のように表情豊かに見えました。ガラスの中に閉じ込められていなかったからかもしれませんが、あれを盛ってみたい、こう使っても面白そう、と次々と想像力を掻き立てられるのです。そもそも、はじめて小林さんの作品を見たのはパスタ皿で「金属のフォークでがしがしスパゲッティ食べてるけど全然平気だよ」と聞いてびっくりしていたのです。そのシンプル極まりないパスタ皿を見て、他の作品も見てみたいなあと思ったのがきっかけで、つくばで小林さんのうつわを扱っているmotomiさんにお願いして一緒に工房見学に連れて行っていただいたのでした。

小林さんの作品は、あまり漆のうつわに普段接してこなかった初心者の私たちが見ても、シンプルでハレの日感が強すぎない、日常的なイメージのものが沢山ありました。中でもコーヒーカップとして作られているこのシリーズは、フリーカップのアイコンを作るならこうなるであろうといったスタンダードなシルエットだからかいかようにも出来そうで、一目見ただけですぐ使ってみたい!と思えるものでした。流行すたれのない普遍的なフォルムに見えるのに、同時にとても現代的です。都会的、とまでは言い切れない温かみが滲んでいるところも気に入った理由のひとつでした。早速白溜めの色をひとつお店用に求め、つくばに帰ってすぐカフェラテを淹れてみたものでした。

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写真は、1年以上使い込んだ白溜めのカップ。写真から伝わるでしょうか。始めはマットな光沢で、今ほど下塗りの跡も透けて見えずこげ茶のモノトーンだったのですが、だんだんと明るく赤味がかってきて、下塗りの濃淡も透けて輝くように透明度が上がってきました。特に何かお手入れをしたわけではありません。使ったらすぐに洗い、乾いた布巾で拭いていただけです。

お茶にもコーヒーにも使っていますが香りは残らないし、とにかく軽くて丈夫。そしてあまり広く知られていないようですが、本当に保温性が抜群です。温かいものは冷めず、冷たいものは冷たいままで長時間保たれます。そのうえ、熱伝導率は低いので熱湯を注いでも手に熱は伝わりません。こんな理想的なうつわが、他にあるでしょうか?コーヒーカップという名前を便宜上つけていますが、何にでも使えるのフリーカップなのでアイスクリームカップにしても最適なはず。

でも、最初に求める漆器なのでしたら、できれば毎日愛用できるコーヒー、ティーカップとして使っていただいて、ぜひ漆の輝きの変化と口当たりの優しさを実感していただきたいものです。アイスクリームだと、毎日食べる人は少なそうだから…。その変化は、わたしたちの想像を裏切る形で見られます。陶器ならば、だんだんと黒ずんで落ち着いた鈍い色になるという経年変化が一般的ですが、はじめはくすんでいたものが、使いこむことで透明度を増して明るい色になってゆく、という変化は新鮮な驚きであるはずです。はじめはパッとしなかった近所の女の子が、年ごろになって突然女らしく美人さんに成長する、といったような嬉しい裏切り感がありますよ(なんじゃそりゃ)?

小林さんのうつわは、輪島の伝統的技法である布張りを下地に施してあるため飲み口の部分が補強されてさらに丈夫に作られています。気が遠くなるほどの手数をかけて下地を塗っては漆で強化し、また研いではさらに漆を重ね、という工程を繰返すことで、木という柔らかな素材が、割れないガラス、というほどの強度を持つに至る。しかも、ガラスよりも口当たりはやわらかで、わずかな弾力を残しているため吸い付くような肌触りなのです。

ずっと長く手元に置いて、時間をかけて愛でてゆきたい相手として、選んでみたくはなりませんか?

手入れは本当に簡単。金だわしなどで擦りさえしなければ普通の陶器と変わりありません。ぜひ、このうつわで漆デビューを(笑)。きっと、漆の魅力にはまってしまいますよ。

小林さんのコーヒーカップのページはコチラです。

 

小柄な美女揃い。若杉さんの急須が各種届きました。

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若杉集さんの急須、湯冷ましなどが届きました。今回は容量が200ml~300mlの小ぶりのものが中心です。単体でも十分に存在感があるのですが、並べると一層迫力があるというか、美人さん揃いで思わず「すみません!」という気持ちになってしまいます(笑)…ミスユニバースの選考会とかに紛れ込むとこんな気分になるのかな~~(^_^.)

なかなかまとまって入荷してくることがないので、ぜひこの機会にひとつひとつじっくりご覧になってください。若杉さんの急須のページはコチラです。
https://68house.stores.jp/?category=%E8%8B%A5%E6%9D%89%E9%9B%86%E3%81%95%E3%82%93

*ろばの家でなぜ若杉集さんの急須を“特別なもの”としてとらえてしまうのか、その理由についてはHPの記事をご参照ください。
http://robanoie.com/syu-wakasughi/

2016-12-02 | Posted in Blog, 若杉集さん Shu WakasughiNo Comments » 

 

加藤かずみさんの作品が届きました。

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八王子の工房でひとりコツコツと作品を作り続ける女性作家の加藤かずみさん。なぜわざわざ女性、などと付け加えるかといえば「男性だと思っていました」という方が案外にいらっしゃるので。かずみ、という名前がニュートラルだからかもしれないけれど、おそらくは作品だけからは女性とも男性とも断定できないユニセックスな雰囲気がその理由である気がします。もちろん細かい点を見て行けば造りは繊細で女性らしさたっぷりなのですが、甘さだけではない潔い辛さが効いていて、ああ、かずみさんってやっぱりカッコイイなあ…と眺めてしまう。

かずみさんの作品は、かずみさんの作品にしかない雰囲気を持っていて、それがすべての作品に共通しているところに憧れを感じてしまうのです。先月の『おやつの時間』ではろばの家のカフェでも使用している定番の極ごく薄いマグカップなどを届けていただいたのですが、手に取られる方の多さに改めてかずみさんの吸引力を再確認しました。アイボリー、グリーン、微妙なニュアンスカラーに上の輪花オーバルのような錆色、この4色はそれだけでかずみさんとわかる定番カラーなので人気があるのもわかるのですが、これまで見たことのない新色が並んでいても、やっぱり同じように誰の手によるものかわかるから驚きです。ブルーシェル、と名付けられたアイスブルー混じりのオパール色のカップを見て「これもかずみさんですか?」と尋ねた方は一人ではありませんでした。もしかしたら、どこかしら似たような作品が世の中には複数存在するのかもしれません。誰が先で誰が後か、そんなことが問題なのではなく、ひとつの作品を実際に見た時、感覚的に誰のものかわかる手がかりを、サインを見ることなく感じ取らせる雰囲気を持っているかどうか。その、目に見えない指紋のような痕跡を残せるかどうかが、その他大勢ではなく、その人にとっての特別な存在となりうる分岐点なのでしょうね。

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初入荷となるライン入りシリーズも届きました。プレーンな形に辛口な配色のラインが効いていて、やっぱりこれもかずみさんらしい作品です、とご紹介したくなるものばかりです。錆色の輪花オーバルやソーサーはサイズ違いで、一点いってん形も色も違う一輪挿しも久しぶりの入荷です(集合写真のうち黄色のミルクピッチャー(大・小)はKeicondoさんの作品)。かずみさんの作品が好きな方には、ひとつに絞るのがちょっと大変かもしれませんね。Onlineでも間もなくご紹介いたします。もう少々お待ちくださいませ。

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2016-11-09 | Posted in Blog, 加藤かずみさん Kazumi KatoNo Comments »