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Mid Night Blue ミッドナイトブルー ~加藤仁志さんの”青の名前”~

「これ、黒ですか?ん?紺色なのかな?」そう言って手に取ったお皿を窓辺で見ている時などふとした加減でこの色があらわれると、息をのんで魅了されてしまいます。陽の光に反射した部分だけこんなに鮮やかなブルーが浮かび上がるのです。この画像、まったく色の加工も特殊な撮影もしていません。ただ、直射日光のもとで撮影しただけです。オープン以来扱わせて頂いている仁志さんのルリ釉シリーズ。今回のBlue展はこの色がきっかけで思いついたのです。…ミッドナイトブルー。その秘めごとじみた響きの名前は自然に浮かんできました。真夜中の青。限りなくブラックに近い闇のようなブルーが、一瞬見せてくれる別の顔。深い海の底や宇宙を連想させる、漢字だと青ではなくて碧、という字が使いたくなるようなブルーです。このハッとするような鮮やかな色は、けれど、太陽の光が差し込んだ時だけに見せてくれる特別な色。電灯の光ではダメなようです。黒い土にコバルト釉という真っ青に発色する釉薬をかけることでこの独特な色が出るのだそうです。はじめて加藤さんのルリ釉のうつわを見たのは17cmほどのプレートで、パッと見は黒いお皿だと思っていました。でもそれが実は黒ではなく、とても深い紺色なのだと気がついた瞬間にもうすっかりやられてしまいました。何の変哲もないオーソドックスなデザインに、でも色はちょっと他にないよというような組み合わせ、多分そういう意外性に弱いのです(笑)。形がシンプルだからこそなおのこと、特殊な色が引き立つのでしょうね。とても丁寧な作りで加藤さんのお皿や鉢はどれもラインが美しく、形も引き締まって見えるのは濃い色のせいだけではないということは青白磁の作品を見てもわかります。それでもこの特別な色を話題にしないわけにはいきませんでした。でも実際に使うのは家の中なのですからそうそうこのブルーの輝きに出会えるわけではないし、また実際料理を盛りつける時には真っ青でない方が食材が映えるでしょう。自己満足といえば自己満足。でも、上質な素材が使われたシンプルで長く着られる洋服のように、そっと心の中にしまっておきたい自分だけの満足感なのかもしれません。

そんなセクシーな色のうつわを作っている加藤仁志さんは岐阜県土岐市で作陶しています。ワタクシママろばはろばの家を始めるずっと以前にこのお皿に出会い、愛用歴もそろそろ10年くらいになります。お客さまが来た時にも便利と12枚ほど揃いで持っていたこの17cmプレートは今でも不動の万能皿として、取り皿用にはもちろんケーキ、パン、果物、と何にでも使っています。丈夫で形が普遍的で使えば使うほどそのシンプルな魅力と作りの良さに愛着が増すばかり。正直、使っていてミッドナイトブルーの秘密を意識することはありません。家にはブランチできるような広いテラスやベランダもないですし(笑)。使い込むと今よりもっと表面の艶が鈍り、マットな質感に落ち着いてゆきます。本当に素材のよいシンプルなデザインの洋服といった存在で、こういうもののことを”飽きがこない”と呼ぶのだろうなあとしみじみ思います。いつか自分でお店を始めた時にはパッと見の派手さではなく、こういう芯のある質の良さを伝えていきたいなあ、と思わせてくれた特別な存在でもあります。本当に根っから真面目で実直な方で、もう5年以上のお付き合いになるのにお電話いただくたびに「岐阜県土岐市の加藤仁志です。」と名乗るのです。おそらくは加藤と言うありふれた苗字で混同されないように名乗ってくれているのだとは思うのですが、もうワタシはお声だけでもわかっているのだと、いつか言ってみようと思いながらつい「茨城県つくば市のろばの家の福江ですが」とこちらも名乗ってしまい堂々巡り(笑)。では、そんな岐阜県土岐市の加藤仁志さんのブルーについてのあれこれ、うかがってみましょうか。


 

加藤仁志さんの青の名前

Q1、好きな色は何色ですか?理由があればそれも教えてください。
–白色。理由は特に無いです。

 Q2、よく身に着けている色があれば教えてください。また、好きな異性に身に着けていて欲しい色があれば教えてください(〇〇色が似合う人に憧れる、など)。
–仕事中に履く靴は、10年ほど前から、赤色の入ったランニングシューズ。

 Q3、青、と聞いて思い浮かぶのは何ですか?
–空と海。

Q4、ご自分の作品の青を画像を見せずにどんな色か説明するとしたらどんな青だと表現しますか?
–深い青色。

 Q5、Q4の作品の青はいつごろから作り始めた(使い始めた)のですか?またそのキッカケ、経緯を教えてください。
–10年ほど前から制作しています。学生(20年近く前)の時に買った釉薬がたまたま残っていて、普段使っていた土に使ってみたのがキッカケです。

Q6、よくブルーな気分、などと言いますね。一般に憂鬱な気分を差すようですが憂鬱な時の気分転換法を教えてください。
–子供と遊ぶ。

Q7、この世の中に『青』という言葉も『ブルー』という言葉も存在しないとします。あなたが色の名付け親です。あなたは、それを何色と呼ぶことにしますか?
–空色。(海色も良いかと思いましたが、住んでいる岐阜県には海が無いので…。)


そそそ想像通り、真面目で実直なご回答…。ミッドナイト!と勝手に盛り上がっているワタクシママろばみたいに変にロマンやストーリーを盛らないところも説得力がありますね。これ以上加藤仁志さんらしい回答はない、というくらい仁志さんらしいです。素っ気ない職人気質、にとられてしまいそうな回答ですがとっても温和でやわらかい方なんですよ。きっととっても優しいお父さんなのでしょうね。想像がつきます。声を荒げる事なんてあるのかしら。。。仁志さん、ありがとうございました!

加藤仁志さんのページはコチラです。



2018-06-17 | Posted in Blog, 加藤仁志さん Hitoshi KatoNo Comments » 

 

Antique Blueアンティークブルー  ~沼田智也さんの”青の名前”~

儚く消え入るような淡い呉須。沼田さんの絵付けの魅力はこのはかなさと絵付けのユニークさにあると思っています。こんなブルー、現代の作品ではあまり出せない色味な気がして勝手にアンティークブルーと名付けていました。今回のBlue展でそう呼び始めたのではなく、実はかなり前からそう呼んでいました。店内にある沼田さんの作品についている説明に”Antique Blue”と書いてあるのですが、実際には年代物の作品ではありませんのでご容赦ください(笑)。作家さんは現役…というかパパろばと同い年、いたって健康。それが証拠に現代にしかありえない意匠をそこここに紛れこませてくるのです。今年の新作はオバケでしたがそのオバケも発展してすでにムンクの叫び化してきている様子。「世界の名画シリーズ、できそうじゃないですか?」と冷やかして笑っていましたがこの先どんな楽しい絵柄が飛び出してくるのか、楽しみでなりません。いちヌマタファンとしては、ずっとずっと追っかけ続けたい目が離せない存在です。それにしても「青のイメージで!」とお願いしたのに赤絵…確かに蒼、と書いてありますが…。さすがヌマタさん。違った意味でも目が離せません(笑)。

では、そんな青の名手沼田智也さん。The Blueというタイトルで企画展やります!とお誘いしたら、『ブルーに生まれついて BORN TO BE BLUE』て、映画が大好きで、いつか「陶芸界の チェット・ベイカー」と呼ばれたいなと思ってます、とふたつ返事(にしては長い返答だけど)で引き受けてくださっただけあって、相変わらずNo music, no life!な回答が返ってきました。

 


沼田智也さんの青の名前

Q1、好きな色は何色ですか?理由があればそれも教えてください。
–蒼、好きです。

  黒も好きです。

  赤も好きです。

  全ての色が好きです。

  No Reason…

 

 Q2、よく身に着けている色があれば教えてください。また、好きな異性に身に着けていて欲しい色があれば教えてください(〇〇色が似合う人に憧れる、など)。
–気が付けば、黒、藍など濃いめの明度の低い服ばかり。根暗だからですかね。笑
好きな異性に身に着けていて欲しい色は特にありません。その人らしければステキだと思います。汗

 

 Q3、青、と聞いて思い浮かぶのは何ですか?
–Kind of Blue  Miles Davis

  Born to be Blue  Chet Baker

  Summer time Blues  Blue Cheer

  未来は俺等の手の中 Tha Blue Herb

 

Q4、ご自分の作品の青を画像を見せずにどんな色か説明するとしたらどんな青だと表現しますか?
–淡い青ですかね。

  存在感の希薄な青。

  曖昧で不明瞭な青。

 

 Q5、Q4の作品の青はいつごろから作り始めた(使い始めた)のですか?またそのキッカケ、経緯を教えてください。
–染付は陶芸学校での授業が最初でした。違和感が多くて初めはすごく嫌でしたが、要望を受け制作を続けるうちに面白さや自分らしさを感じるようになっていった、というカンジです。

 

Q6、よくブルーな気分、などと言いますね。一般に憂鬱な気分を差すようですが憂鬱な時の気分転換法を教えてください。
–スポーツ!ゴールにシュートをぶち込む快感は至上の悦びです。意外と熱いストライカー気質なんです。

 

Q7、この世の中に『青』という言葉も『ブルー』という言葉も存在しないとします。あなたが色の名付け親です。あなたは、それを何色と呼ぶことにしますか?
–水色か空色ですかね?自然にあるものを名前にすると思います。

 


 

ありがとうございました!…でも、全然存在感希薄じゃないと思うんですけど、沼田さんのブルー。

沼田智也さんのアンティークブルーはコチラです。



2018-06-08 | Posted in Blog, 沼田智也さん Tomoya NumataNo Comments » 

 

Cobalt Blueコバルト・ブルー ~前田育子さんの”青の名前”~

これぞ瑠璃色!と言っておきながらコバルトブルーと名付けてしまった前田育子さんの鮮やかなブルー。色名を調べると瑠璃色とコバルトブルーは別物で、瑠璃色がその名の通り半貴石のラピスラズリ(=瑠璃)に由来すると書いてあるのを見つけたのです。これからご紹介する前田さんのアンケート回答を見てあっ!と思いました。これは瑠璃色、と呼んだ方がよかったかなと。でも、瑠璃色の英訳にあたるウルトラマリンブルーという響きが、どうにも好きになれないし作品を見てもどうもしっくりきません。いずれにせよ作家さんが自らの作品をそう呼んでいるわけではなく、わたくしママろばが勝手に命名しているだけなのだから最後までコバルト・ブルーで押し切ってしまおうと思います(笑)。

ろばの家では『層』シリーズでおなじみの前田育子さん。白磁と焼き締めをミルフィーユのように薄く何層にも重ねた断面を見せている作品はとてもユニークで、定番となっているナイフレストやお箸置きをはじめあれこれ集めているという方も多いようです。そんな前田さんに今回敢えてブルーの作品だけをお願いしたのは、昨年試験的に作ったというルリ釉の作品がとても素敵だったから。そしてそのお願いは大正解でした。届いた作品はどれも初めて見る形ばかりでしたが、ひとつひとつ個性あふれていて前田さんらしさがにじみ出ています。特に今回メインで届いた花器など、育ちゃんにしか作れないよ~というような独特の間を持つ形ばかりです。形が面白くて、色も痛快で…とここまで書いていたらやはりウルトラマリンブルー、の方がよかったもと思えてきました。。。むむむ。Wikipediaにもやや紫味を帯びた鮮やかな青と載っているし…。いやいや、迷いは禁物。前田さんのコバルトブルーの作品、ぜひじっくりとご覧ください!

ブレまくっているママろばの話はさておき、育子さんのブルーについてうかがいましょう。う~ん、フェルメールブルー…もよかったかな~(笑)。

 


~前田育子さんの青の名前~

Q1、好きな色は何色ですか?理由があればそれも教えてください。
–白 、ブルーグレー

Q2、よく身に着けている色があれば教えてください。
–白

Q3、青、と聞いて思い浮かぶのは何ですか?
–海、 空、 若い頃好んで身につけた色

Q4、ご自分の作品の青を画像を見せずにどんな色か説明するとしたらどんな青だと表現しますか?
–濃い 、深い青

Q5、Q4の作品の青はいつごろから作り始めた(使い始めた)のですか?またそのキッカケ、経緯を教えてください。
–何でしょうね…藍色に馴染んでると思うので、それを焼き物で表現できる魅力。布にはない光沢。土を覆う深さ。

Q6、よくブルーな気分、などと言いますね。一般に憂鬱な気分を差すようですが憂鬱な時の気分転換法を教えてください。
–散歩、映画を観る

Q7、この世の中に『青』という言葉も『ブルー』という言葉も存在しないとします。あなたが色の名付け親です。あなたは、それを何色と呼ぶことにしますか?
–フェルメール

 


前田育子さんは、生まれ育った北海道白老町発信の海を守るプロジェクトTairyo-Hugという大漁旗をリメイクするブランドも運営されています。当店でも豆財布が入ってくるとすぐに少なくなってしまうのですが、今回はTairyo-Hugnoの作品も出展してくださいました。そちらも随時ご紹介してゆきますのでお楽しみに。前田育子さん、ありがとうございました!

前田育子さんのページはコチラ




 

2018-06-08 | Posted in Blog, 前田育子さん Ikuko MaedaNo Comments » 

 

空、海、地球、宇宙、夜空、深い闇の色…名もない青。Blueブルーの名前。

Indigo Blue、Mid Night Blue、Antique Blue、そしてCobalt Blue。今回Blue展に参加してくださった、4人の陶作家さんの作品をディスプレイしているうち、その個性の違う青たちを自然とそう呼び分けていました。中村恵子さんのインディゴブルーはデニムのように洗いこんで擦れた青が重なって生まれた色。「限りなくブラックに近い真夜中のブルー」と、昔流行った小説のタイトルをもじって呼び続けているのは加藤仁志さんのミッドナイトブルー。前田育子さんの突き抜けるようなコバルト・ブルーは、これぞ瑠璃!というべき鮮やかで濁りのない南の島のような青。アンティークブルーという呼び名こそ沼田さんの古伊万里のような淡い染付を見て浮かんできた造語ですが、それぞれの青の名前は一般にも認知されている名称で絵の具の色などに使われています。こうして考えてみると青を表す名前は相当あって、もしかすると青ほど沢山の名前を持つ色はないかもしれません。

先述の小説、村上龍さんの『限りなく透明に近いブルー』を初めて読んだ時の衝撃。当時美大の受験生であった自分が日々作りためていたアクリル絵の具の混ぜ色に使う「アクアブルー」やら「ウルトラマリン」やら、日常生活では使わないような青の名前が沢山小説中に出てきたのを書き留めながら読んでいたことを思い出します。当時はかなり話題作と騒がれていたのに今となってはストーリーさえ思い出せません(村上さんごめんなさい)。それなのに、日々使わない色の名前だけは忘れないでいるのですから何が記憶に残るのかわからないものですね。はじめてブルーブラックという言葉を知ったのは確か中学生の時だったと思います。モンブランが出している万年筆用のインクの名称で、手紙を書くのにそのインクしか使わないと話す教師になりたての兄がカッコよく思えて、すぐに画材店に走ったのを覚えています。以来万年筆を使う時はブルーブラック一辺倒(笑)。そうやってわたくしママろばの中には少しずつ、青の名前の語彙が増えていったのです。

Blue=青という日本語の英訳であるはずなのに青と呼ぶのとはまた違った印象になるのも不思議で、好んでブルーという言葉を使っていました。アンニュイやクールという言葉とは程遠いガハハな性格である自分にとって、憧れのイメージだったのかもしれません。ブルーという言葉の響きが好きで、色そのものより響きに憧れて身に着けるものをブルーだけと決めて過ごしていた時代さえありました。「わたしブルーのシャツしか着ないの」という自分に酔いしれてブルー系のシャツだけを毎日着まわしていました。ブルーなら柄物も抱負で沢山選択肢があるので全く困らないですもんね。これが「あたし黄土色しか着ないのよ」とかだと結構困ったはずです。何年かつづけた挙句自分にそんな狭い縛りを課すこと自体がふとアホらしくなって、反動のようにピンクやオレンジなどヴィヴィッドな暖色の服を買いあさったり…。若いころ自らに決めるルールというのはホントひとりよがりで恥ずかしいものですね。まあ、そんな幼い自分もかわいいじゃないかと思える歳になりましたけれど。

あなたは、どんな色が好きですか?無限にあるブルーの中からただひとつのブルーを選ぶとき、あなたがそのブルーに与える名前は、なにブルーなのでしょう。

食卓で使ううつわには選ばれることが少なく感じてしまうブルーですが、ここに集まっているブルーたちはお野菜の緑も卵の黄色もトマトの赤も、そしてパスタやリゾットの白も、驚くほど鮮やかに引き立ててくれるテーブル馴染みのよい色ばかり。実際使ってみると、黒より映えて使いやすいと思えるほどです。そんなブルーのうつわたちを届けてくださった4人の作家さんに、ブルーについて、色について、簡単なコメントをいただきました。うつわを手に取りながらそのブルーがどんな人の手によって生まれてきたのか思いをめぐらせてみてください。

KOMOさんのLinnell Blue

前田育子さんのCobalt Blue

沼田智也さんのAntique Blue

中村恵子さんのIndigo Blue

加藤仁志さんのMidnight Blue

La RenonculeさんのNatural Blue

 

 

Linnell Blueリンネル・ブルー ~KOMO 岡詩子さんの”青の名前”~

「リネンってすごいんです。とても優れた性質の繊維で、機能性がバツグンなんです。繊維の表面がペクチンでコーティングされているから汚れが入りにくいし、ストロー状になっているからふわりと巻いて風を受ければ放熱してくれるのに、ぐるぐる巻くと今度は保温性もあって温かくて。リネンの繊維を発見した人はエライ!こんなに優れた繊維はありません。本当にすごすぎて好き過ぎて、それでこんなことやっちゃってるんです。」KOMOというリネンブランドを初めて6年。青森県鶴田からやってきた岡詩子さんの熱のこもった喋りに圧倒されるも、ちょっとびっくりするくらいの津軽なまりでついそちらにも気を取られてしまう。とてもお若そうですが、いまどきここまでなまっている人も少ないんじゃないかしら?と思うほど印象的なイントネーション。文字にしただけでは抑揚まで伝わらないのが残念です。でもほら、ご本人はこんなに可愛らしい人なんですよ(下の写真をご覧ください!)。可愛い人がなまっているなんて意外というのも偏見極まりない話ですが(笑)。

リネンは、麻のことではなくて、麻とよばれる植物のなかの一種だということをご存じでしたか?実はワタクシママろば、その事実を昨日詩子さんから聞いて初めて知ったのです。単純に麻=リネンだと思い込んでいました。でもよく考えると麻の英訳はHempヘンプ。麻というのは広く大麻草という名でよばれる植物の総称なのです。世界中で自生していて種類も多く、栽培されている品種だけでも20種以上もあるのだそう。つまり麻、大麻、大麻草、ヘンプ、マリファナは植物学的には全て同じもので、リネンというのはその中で亜麻科の一年草である亜麻のことを指す言葉だったのです。リネンは堅牢で丈夫な麻の中でも特に肌触りがよく、しなやかであるという特徴から高級衣類や寝装品用に珍重されてきた長い歴史があります。ランジェリーのランという言葉もリネンに由来していますし、ホテルでシーツなどを保管する部屋の事をリネン室、と呼びますよね?

お洋服のタグなどでリネンを100%と表示されているのを見ることがありますが、麻100%と表示されている場合でも必ずしもリネン100%とは限らないため、実際にリネンだけで作られた布を使っている場合には麻100%よりリネン100%と表示することが好まれるのです。ほんと、知らない事だらけです。会期中にろばの家に立ち寄ってくださった詩子さん。鏡の前でストールを試している方にお話している詩子さんを見ながら、わたしまで「へえ~~っ!」とビックリし通し。さらに昨日はストールの巻き方もレクチャーしてもらって、そこにいたお客さまと一緒に「さすが~」と盛り上がってしまいました。本当にあしらいが上手で、広げ方や左右の長さの調節などちょっとしたコツなのですが詩子さんに巻いてもらうと俄然形が決まるのです。ポイントはキレイに折り畳んで巻かない事、首回りに握りこぶし一個分くらいの余裕を持たせること、身体に密着する下側と顔周りにくる上側では上の方が広がるように整えること(=横から見た時に逆さの台形になるように)、左右の長さを揃えない事、先端はややすぼまるように最後にギュッと握って整えること、の5点。言われた通りにやってみると確かに印象が変わるのです。ストール巻くの苦手!というかた、ぜひ試着しにいらしてください。どんな風に整えたらよいか詩子さん直伝の技を伝授いたしますよ~。

「麻はお手入れも楽でただ一晩水につけておき、朝脱水してパンパンと伸ばしながら干すだけ。洗剤さえもいりません。わたしのストールは、特別なオシャレ着というのではなくて、忙しい朝玄関に置いてあるのをグワシッとつかんで家を出ながらグルグル無造作に巻くだけでとりあえずまとまる、そんな頼れるパートナー的存在だと思うんです。だから育てるストール。どんどん使い込んで肌に馴染ませて、自分好みの風合いに育ててやって欲しいんです。」リネンがあまりに好きで、もったいなくてもったいなくて端っこも切り落としたくない…との思いから耳まで全て残し、一本一本丁寧に糸を抜いて無縫製でもほどけにくいフリンジに仕上げています。巻いた時に白い縁とフリンジの糸部分が重なり合い、それが単色のストールの程よいアクセントに。表情が出やすくなってさらに縫い目が首にあたってチクチクすることもなく、よりやわらかで軽い質感にすることができました。上の写真はSarariシリーズで今回のBlue展のために出してくださった2色の新色のうち『朝つゆブルー』。Sarariシリーズは経糸と横糸で色を変えて織るシャンブレー生地。驚くほど軽くやわらかで目が詰まっていないため夏にも涼しくつけられます。風を通して涼しい、というのがよくわかる目の詰まっていないシャリシャリのガーゼ生地が涼しげです。

ほら、この方が詩子さん。か、かわいい…でしょう?写真はママろばが一目惚れして購入したフルサイズの育てるストールと同じターコイズブルー。同じ色のストールなのになんだか別物に見えるわあ。彼女色白というか真っ白だし。。。今回OnlineShopで使わせて頂いたお写真も自身のサイトで使用されているものをお借りしたのですが、モデルさんかと思っちゃいますよね。プロのカメラマンにお願いしたのかと聞くと「え?全部自撮りですよ~」と照れ笑い。ええ~~~??それまたビックリ!いやはや…。

さて、はじめてろばの家の企画展に参加していただいた詩子さんにも、答えていただきましたよ!ろばの家の行事恒例テーマ別アンケート!今回のテーマはもちろん、ブルー。青の名前、です。

 

Linnell Blue ~KOMO 岡詩子さんの~”青の名前”~

Q1、好きな色は何色ですか?理由があればそれも教えてください。
—透明。全ての色を含んでいると思うからです。

Q2、よく身に着けている色があれば教えてください。また、好きな異性に身に着けていて欲しい色があれば教えてください。
—白、黒、グレー、紺です。好きな異性に身につけて欲しい色は深い紺色です。

Q3、青、と聞いて思い浮かぶのは何ですか?
—朝の時間

Q4、ご自分の作品の青を画像を見せずにどんな色か説明するとしたらどんな青だと表現しますか?
—いろんな色がありますのでとても難しいですが、全てに共通している説明は心の背筋が伸びる色、でしょうか。

Q5、Q4の作品の青はいつごろから作り始めた(使い始めた)のですか?またそのキッカケ、経緯を教えてください。
–約6年前の、ストールを作り始めた最初のころからです。ストールは、お客様のリクエストから作りはじめたのですが、サンドベージュやインディゴ、カーキなど、ベーシックなカラーが多かったのできれいな明るい色を入れてみたいと思ったのがキッカケでした。
また、「冬リネン」と称し、夏のイメージの強いリネンですが実は生地が重なると保温性が高くなるという性質を生かしたストールを作る中で、冬はあまり使われない寒色系の色をあえて取り入れたいと思ったのも要因の一つです。

 

Q6、よくブルーな気分、などと言いますね。一般に憂鬱な気分を差すようですが憂鬱な時の気分転換法を教えてください。
—好きな人たちと仕事をします。

Q7、この世の中に『青』という言葉も『ブルー』という言葉も存在しないとします。あなたが色の名付け親です。あなたは、それを何色と呼ぶことにしますか?
—朝の空気色


詩子さん、ありがとうございました!ワタクシママろばも背筋をピン!と伸ばしてターコイズブルーのストールを素敵に着こなせるようがんばります!

●KOMOさんのリネン100%のストールはこちらです。

*KOMOさんのHPではすべてのストールが受注生産となっていますが、現在ろばの家に届いているものに関してすぐに発送可能です。また在庫のないものでも、受注生産という形でご予約していただければお届け可能です。ページ最下部にございますお問い合わせのフォームよりご質問・ご予約内容などお送りください。
KOMOさんHPはコチラ。

一番下の写真は会期がはじまってすぐ青森からかけつけてくださった岡詩子さん。自作の青いリネンのワンピースに古着の着物を羽織って颯爽と現われました。リネンが好きで好きでたまらない、お話しているとそれがビシビシ伝わってきます。

 

 

2018-06-07 | Posted in BlogNo Comments » 

 

お庭の花でBlue Green Bouquet レノンキュールさんWS&出張販売

『Blue』麻と花、うつわで楽しむブルー展会期中に、お花のワークショップを行います。昨日からはじまったこの企画、ろばの家に今飾られているのは全てラ・レノンキュールの松澤藍さんがご自宅で無農薬で育てているお花やハーブたち。あじさいに千鳥草、矢車草やブルーミントキャット、淡いブルーから鮮やかな青紫、そしてハーブの濃いグリーン…。La Renonculuラ・レノンキュールの松澤藍さんが丁寧にお世話をして育てているお花とハーブを使ってブルーグリーンのミニブーケを作ります。その日は生花の販売もするので、ろばの家が一日お花屋さんに変身ですよ~。ワークショップは予約制となっておりますのでお早めにお申し込みください。


Blue Green Bouquet Work Shop

6/10 Sun.14:00 ~(2時間程度 )  3時のおやつ & お飲物つき。お一人様2500円(税込)
* お花の移動販売は12:00 ~なくなり次第終了

ラ・レノンキュールさんによるワークショップ。
ハーブとブルー系のお花をアレンジしてミニブーケを作ります。
ラッピングのコツも教えていただけるのでご自分でお庭や原っぱの花を摘んでちょっとしたプレゼントにアレンジする時の参考になりますよ。
出来上がったブーケはラッピングしてお持ち帰りいただけます。

*ご予約は直接ろばの家までお電話かメールでお願い致します。
ろばの家 Tel 050-3512-0605  Mail  atelierhitokaze@gmail.com


 

2018-06-02 | Posted in BlogNo Comments » 

 

Blue~麻と花、うつわを楽しむ~ 6月1日よりはじまります。


6月の行事のお知らせです。「雨や曇りの多くなるこれからの季節、青いモノやお花に囲まれて気分をリフレッシュしましょう」という爽やかで前向きなテーマなのですが、憂鬱な気分や沈んだ気持ちを表すのにもつかわれるブルーという言葉。青いモノでブルーな気分を晴らしましょうというなんだか矛盾した言葉遊びにもなってしまいそうです。ブルーな気分って、そんなに悪い気分じゃなさそうに聞こえるのは、わたくしママろばだけかしら?青にもいろいろありまして、と語りだすとまた長くなってしまいそうなので…。

今週金曜日、6月1日スタートです。青いろばの家、お楽しみに!


麻と花、うつわを楽しむ『Blue』

2018年6月1日(金)~17日(日) *会期中は12:00 ~18:00open  会期中も月・火曜日はお休みいたします。
 
参加作家(敬称略):加藤仁志、中村恵子、前田育子、沼田智也、Komo(リネンストール)、La Renoncule(花)
 
ミッドナイトブルー、インディゴ、淡く消入りそうなアンティークブルー。曇りがちの毎日を爽やかに彩るうつわや一輪挿し、小物などが集まります。
今回は、青森より国産リネンで無縫製のストールをつくるKomoさん、無農薬のお花を広めるため小さな活動をつづけるLa Renonculeさんにも参加していただき、ろばの家でBlueのグラデーションを楽しみます。
 
 

Blue Green Bouquet Work Shop & 移動販売

2/10 Sun.14:00 ~(2時間程度 )  *お花の移動販売は12:00 ~
ラ・レノンキュールさんによるワークショップ。ハーブとブルーのお花をアレンジしてミニブーケを作ります。出来上がったブーケはラッピングしてお持帰りいただけます(WSは予約制)。
3時のおやつ & お飲物つき。お一人様2500円(税込) *ご予約は直接ろばの家までお電話かメールで。
 
 

 

”記憶に残る味”…ナチュラルで優しい味わいのチーズをオリジナルプレートで。


楽しすぎたPCCP(Plate for Cheese? Cheese for Plate?) イベント、いよいよOnlineでも追体験していただけますよ~!円形のプレートのイメージが強いKeiさんと船串さんが、Via the Bio綿引さんのリクエストに応えて作ったオリジナルCheese Plate。今のところ再び同じものを作る予定はありません(大変すぎたみたい)。初のコラボ企画を記念してこのプレートを期間限定でOnlineでもご紹介することにしました。だってこんなに面白い企画、水戸とつくばで合計26名だけで楽しんでしまったというのはあまりに勿体ない!もっともっとたくさんの人に見ていただきたい。せっかくの機会ですから、綿引さんがセレクトするとびっきり美味しいチーズのアソートも一緒にお届けしちゃいます!包みが届いたらすぐにでも、美しくチーズを配置したプレートを楽しむことができるのです。ママろばの長くてうるさいおしゃべりなではついてきませんが(よかったですね!)、一緒にイベントに参加しているかのような気分を味わっていただけたらいいな、と思って考えたセットです。もともとVia the Bioさんのチーズのために考えたプレートですから、チーズのアソートと一緒に、が基本となります。期間&数量限定での販売となりますのでどうかお見逃しなく。また、この企画のためのうつわ以外の作品も今回一緒にご覧いただけます。Keiさん&船串さんお二人のページでチェックしてくださいね。

Via the Bioさんはチーズの輸入会社で、昨年当店のすぐ近くに直営の店舗ラ・マリニエールをオープンする前は全国のレストラン、ワインショップ、パン屋さんなどへの卸しをメインにおこなっていました。都内や大阪、全国の主要都市にある超有名店でも綿引さんのチーズを使っているお店が数年前から急上昇。お店の顔ぶれを見るとみなナチュラルワインを扱っているところばかりです。自然な味わいのワインを愛するお店の人が当然たどりつくのが綿引さんのところ、ということなのでしょう。彼がセレクトするチーズはフランスやイタリアを中心にごくごく自然の環境で育てられた牛や羊、山羊、水牛のミルクから作られたもの。食べているものはその環境や季節で自生している牧草や花、ハーブなど。そのため季節によって変わる味わいを楽しめるというのも大きな特徴です。オーガニックチーズは動物が食べるものはもちろん、生活する環境も重要になります。基本は放牧で自由にストレスなく生活すること。また添加する食塩やその他のものも自然のものを使用していること。ただし、と綿引さんが強調します。「オーガニックの認証そのものを重要視しているのではなく、まずはじめに”美味しい”と感じられること。”自然でオーガニックな生活でつくられていること”最後に”記憶に残るチーズ”であることをモットーに日々良質のチーズを提供しています」と会場で配られた資料にも書いていました。ワタシたちも綿引さんのチーズを食べる度に驚いてしまうのですが、塩分が非常に控え目なのです。実はチーズは一般にとても塩分が高く、チーズをつまみにワインを飲んでいて翌朝ものすごく喉が乾くという経験、皆さんはないでしょうか。チーズは重たくてあまり量を食べられない、という話もよく聞きますが、それは多分チーズの脂っぽさよりも塩分による重さなのではないかと思っています。今回チーズだけではなくて簡単なお料理も2,3種お出ししたのですがそこで作ったカチョ・エ・ペペのリゾット!ハードタイプのチーズ、ペコリーノ・トスカーノ・スタジオナートをこれでもかとわさっと山盛り入れて作ったのですが、普通あんなにチーズを入れたらパスタだってリゾットだってしょっぱくて食べられないですよ。そう、綿引さんのチーズは食べ疲れないのです。最初のひと口が与えるインパクトよりも、長く食べ続けて口の中に残ってゆく余韻や食後感の軽さに重点を置く。健全で本質的な美味しさを求めるところもナチュラルワインと共通します。本当に美味しいものは、身体に負担をかけないものだという大前提、そしてそういった本質的な食べものやワインには、それを作る人の暮らしそのものが表れてしまうという…。仕事=生き方の選択だという人生における根本的な命題にも触れてくることである気がします。そういえば「日々何を食し何を考え、どう生きているか。それがどうしても作品に出てしまう」と船串さんが敬愛してやまない加地学さんも言っていたではないですか。

記憶に残るチーズ。同じく土から、人の手から生まれたダイナミックなうつわで楽しんでみたくなりませんか?五感をすべて駆使してその瞬間の味、出会いを楽しめたら、記憶はさらに鮮明に心に刻まれてゆくはずです。さらにその瞬間を、気の置けない仲間や大切な人と共有できたら、こんなに楽しいことはないですよね。ワタクシママろば、パパろばと二人で好きなワインを飲んでいる時などよく「ほんと、こうして二人で美味しいもの食べてるだけで、何にもいらないよね~」なんてこぼしています。あら、ノロケちゃったかしら。ホホホ…Keiさんあたりからツッコミ入りそうだな~。ま、こんな長い文章全部読んでいないだろうから大丈夫か。。。

Keicondoさんのページはコチラ(チーズの写真はイメージです。実際のお届け内容とは異なります。)

船串篤司さんのページはコチラ(チーズの写真はイメージです。実際のお届け内容とは異なります。)

 

前回の記事では水戸会場をご紹介したので、ここでは20日にろばの家で行われたPCCPの様子もご紹介してこの場に記録を残しておこうと思います。写真には笑顔があまり映っていませんが、実際には笑いの絶えない賑やかな会となりましたよ。まあ、ママろばが一人で喋っていた部分もありましたがそれは最初だけです。また出来たらいいな~。やりたいな~。次回はお願いだから当日窯出しはやめてね~。チーズフォンデューになるほど熱かったよ~プレート…と、ここでも読まれていない前提で愚痴ってみた(笑)。でも大丈夫ですよ、そのスリル感さえも楽しめましたから!ああ、本当に、ほ・ん・と・う・に、楽しかった!ぜったいまたいつか企画するぞ~。



ちなみに、つくば会場ではワインをお飲みになれない方が半数以上いらしたので、お茶とハーブティーを色々ご用意しました。ワインが飲めなくたって、身近な飲み物と合わせてあれこれ変化を楽しめる、と好評でした!ちなみに20日にご用意したお茶は…。
1、ハッカ茶(Babaghuri) 2、月桃茶(Babaghuri)、3、シトロン(uf-fu オリジナルブレンド)、4、アマンド・バニーユ(uf-fu オリジナルブレンド)、5、ダージリン マスカテルブレンド(uf-fu オリジナルブレンド)、6、ダージリン セカンドフラッシュ2017 ナムリング・アッパー茶園(uf-fu )、7、むかし釜茶(熊本・桜野園) でした。この7種類のお茶すべて、パパろばが一人で用意していました。ろばの家では毎日いろいろなお茶の試飲をお出ししていますがその99.9%くらいは実はパパろばが淹れています。今回ご用意した7種はどれも本当にバランスよく出来ていて、とても美味しかった。パパろば、いつもありがとうございます。こうやってパパろばがすごく上手にお茶を淹れてくれるものだから、ますますママろばがお茶を淹れなくなってしまう…。カフェラテも99.8%くらいパパろばに淹れてもらう。こうやって何もしないようになると退化がどんどん進む。オシメを替えてもらう日も近いかもしれない(笑)。

 

 

 

Plate for Cheese? Cheese for Plate? ご参加ありがとうございました!

5月13日に水戸のto_dining&daily good thingsさんで、20日には当店ろばの家で行ったイベント『Plate for Cheese? Cheese for Plate?』無事終了いたしました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました! どちらの会場でも司会進行役をつとめさせていただいたママろば、初めての企画でしたがいつものごとく喋り倒し(笑)、自らとことん楽しんでしまいました。ご協力いただいたVia the Bio の綿引さん、笠間のKeicondo さん、船串篤司さん、そしてto_dining&daily good thingsの田口さんご夫妻にも心から感謝です。

当店から徒歩一分という至近距離にあるLa Mariniereラ・マリニエールさんは、Via the Bioの直営店で昨年鹿島から移転してオープンした路面店です。オーナーの綿引さんは365日身に着けているボーダーのお洋服がトレードマーク。さらにニット帽プラス丸メガネと、まるで”ウォーリーを探せ!”のウォーリーさんのような組合わせですがヨーロッパの空気感が漂うのは彼のファッションだけではありません。ショップに一歩足を踏み入れると「ここはパリのチーズ専門店?」という圧巻の品揃え。大きなウインドウには馴染みある名前のものから聞いたこともないようなチーズまで棚いっぱいに並べられています。実は今回のこの企画、ここにKeiさんと船串さんをお連れしたのがキッカケで生まれたのでした。二人の作品を以前から気に入っていた綿引さんは、お店で試食を出す時やウインドウの中で段差をつけてディスプレイするのに、プレートやコンポートを使っているのです。「チーズ屋さんで聞いて…」と二人の作品を探しに立ち寄ってくださる方も多いんですよ。

「このくらいのサイズのプレートって作ってないの?」と綿引さんがKeiさん船串さんに両手でスクエアを作って尋ねています。「お店で味見してもらう時は本当に一口ずつだから、あんまり大きすぎても間延びしちゃうんだよね」と相談を持ちかけたことから「今度そういうの作ってくださいよ」となり「いっそのことそのプレートでチーズをあれこれ楽しむ会をやっちゃおう」と話はとんとん拍子に進みました。それが確か2月も終わる頃の話ではなかったでしょうか。そこから何度か綿引さんを交えてどんなプレートにしようか話し合い、どのような形式の会にしたらチーズもプレートも両方楽しんでもらえるだろうとアイデアを出し合ったり…。決め手は綿引さんの「何かを教えるようなセミナー形式にしたくない」という発言だったと思います。綿引さんがいつも「チーズは難しく考える必要のない気軽な食べ物」と話しているように、決まったルールやマナーがあるわけではありません。食べる順番なども実は自由で、あれこれ少しずつ試して好きなモノを好きなように食べればいいのです。できるだけチーズを身近に感じてもらえるよう堅苦しくならない工夫をしよう、と方向性が決まると自然とうつわのプレゼンテーションも等身大でいいのでは?となりました。今回は新作発表という形ですが、作家さんにとって新作とはこれまで試したことのない作品。ひとつの作品が、繰返し作るいわば定番のような存在になるのには、料理を盛った時の姿や使う人の意見などを組みいれ、少しずつ細部を改良しながら反応を見るというプロセスを繰返し、時間をかけて完成形へ近づけてゆく必要があるのです。デザインのラフを書いてその通りに制作し「じゃじゃ~ん!これが理想のチーズプレートだ!」と発表するようなものではないはずです。だったら、そのプロセスをみんなでシェアしちゃえばいいんじゃない?参加型の方が楽しいよ!と話がまとまりました。試作品を実際に使ってもらって、その場で意見を聞いてしまおう!そうなれば、チーズをワインと合わせるのもお茶やハーブティーと合わせるのも「いろいろ試してもらっちゃえばいい」となるのは自然のなりゆきでした。toの田口さんも「はじめからこのチーズにはこれ、というガチガチのマリアージュにはしないつもりでした!」と同意見。どうしてこんなに話が早いと思います?ママろば、実はわかっているんですよ~。

toの田口さんも、綿引さんも、そして私たち自身も愛してやまないヴァン・ナチュール。自然派ワイン、ナチュラルワイン、などと呼ばれていますがその呼び名はどうあれ、ワインにブドウやその土地の個性をそのまま反映させるため出来る限り余計なことをしないようにと作られたワインです。畑で有機栽培や自然農法を心がけ、添加物や化学処理に頼らず作られた健全で身体に優しいワインはそれぞれに個性的で、よく作り手の人柄がにじみ出るものだとも言われます。この土地、この土壌のこの品種の特徴はこれこれで、とワイン教本に書かれている通りの特徴を備えていることはむしろまれで、ヴィンテージチャートに書いてある良い年、悪い年がそのまま該当するとも限りません。つまり、人の個性の方が土壌や品種などの属性を上回ってワインのキャラクターを決めているということなのです。だいたい、同じ年の同じワインでもボトルによって味が変わるくらいなのです。そもそもがこの地方のこのブドウで作られたワインはこういう個性、というざっくりした分け方で語れる代物ではないんですよね。お勉強のようにどこの地方のワインはこういう個性がある、ということを知識として覚えるのではなく、作っている人の個性を自分の感覚だけで感じられることがナチュラルワインの楽しさです。心地よいか、自分にフィットするか、それが指標でよいのです。そしてそういう楽しさに、Keiさんも船串さんもここ何年かですっかりハマってしまったようなのです。ワタクシママろばもこの場で何度か熱弁してきたのですが、ワインと焼き物にはとても共通する点が多い。それはおそらく土から生み出されるものを相手にしているから。人間がコントロール仕切れない自然のいたずらにある程度身を任せ、それでも日々挑戦する姿勢が無ければ続けていけない仕事だから。そして人が共感・感動できるのはモノそのものではなく、それをつくる人の姿勢・生き方でしかないはずだから…。

会の途中でも「笠間焼きってどういうものなんですか?」という質問が飛び出ていました。keiさんも船串さんも笠間で活動しているので、二人が作るのは当然笠間焼なのだろう、と考えたのかもしれません。Keiさんは笠間生まれの笠間育ち。この手の質問には慣れているのでしょう。淀みなく「笠間の土を使って、笠間で昔から使われている釉薬を使って、いかにも笠間らしい作品を作るひとはいるし、そういった焼き物を笠間焼と呼ぶのかもしれません。でも笠間には今、日本全国、海外からも本当に多くの作家が移ってきてそれぞれに個性的な作品を作っています。その土地の土を使っているひともいれば、違う土地の土で自分のやりたい表現を追求しているひともいます。最終的には、笠間で作っていれば笠間焼、ということになるのかもしれませんね。」と答えていました。同じ土、同じ釉薬を用いていても出来上がる作風は決して一言で、例えば笠間焼、といった言葉でくくれるほど似通ったものにはなりません。keiさんと船串さんの工房は徒歩50歩くらいしか離れていませんが、二人は全く違った個性のうつわを作っています。そして今回「チーズを盛るためのプレート」という同じお題に対しても全く違ったアプローチで新作に挑んでくれました。

そして、その新しい試みが現実に少しずつ形を成してゆく過程を、ワタシたちみんなで共有させていただいたのです。失敗談や、ギリギリまで制作していて当日の朝窯出ししたばかりのアツアツのうつわが直前に届くようなハプニングシーンも含めて、ふだん見ることのない作家さんの素顔や本音にも触れられたというのも魅力でした(こちらはドキドキでしたが…)。それを、とびっきり美味しく食べ疲れないチーズやワイン、香り豊かなお茶たちと一緒に味わうのです。そんな貴重な時間が楽しくないわけ、ないですよね。そりゃあママろばのお喋りだって、冴えわたっちゃいますよね?初めての企画ではありましたが、やっている本人たちはあまりに楽しくなっちゃって、もっともっと多くの人とこの瞬間を共有したいと本気で考えました。遠くにいてチーズ会に参加できなかった方。Keiさん船串さんの、新作に興味がある方。ぜひOnline会場で『Plate for Cheese? Cheese for Plate?』を楽しんでみませんか?きっとこれまで見られなかった一面を発見できると思います。チーズにも。うつわにも。主役はどっち?という意味をこめたタイトルでしたが、もちろんどちらも主役とわかっていながらあえてつけたタイトルだったのです。

現在、ろばの家店舗ではPlate for Cheese? Cheese for Plate?週間として、本企画のチーズプレートとそれ以外の二人の作品をあわせて展示しています。実店舗では27日日曜日までの期間限定展示となりますのでぜひこの機会にご覧ください。Onlineでも間もなくご覧いただけますのでどうかお楽しみに!

下の画像はすべて水戸会場の様子。Keiさん船串さん仲良く納品、にはじまりチーズを切る綿引さん、Keiさんの新作プレートに盛り付けてゆく様子、toさんのスペシャリテと呼びたいサクサクのキッシュ…etc. この日は会の途中から土砂降り。会終了後傘をささずに走り去るKeiさん船串さん。船串さんは自身の大皿を傘代わりに…。この日は自分の思惑と違った作品だと言って3枚だけプレートを持ってきた船串さん。始終「帰って仕事しなきゃ」とこわばり気味に自分に喝を入れていた様子でしたが、会が終わるとこの笑顔。ふだん工房でカメラを向けても笑ってくれないので貴重なショットかも…(笑)。皆さん、本当にありがとうございました!







 

この胡椒を味わうためにカチョ・エ・ペペを作る。この胡椒がないなら作らなくていい。

…そのくらい、お料理を変えてしまう胡椒です。「今まで食べていたものは何だったのか?」これまでの概念を塗り替えられてしまうようなずば抜けた品質により、今や世界中のトップシェフから指名されるMarichaマリチャ。マレーシアのサラワク州サリケイ国立公園で出会ったKuchingクーチング種をはじめ、大手商社がその存在さえ知らずにいた希少な品種の胡椒を世界に知らしめました。ブラック、ホワイト、グリーンという分類だけでなく沢山種類がある(これまでにマリチャがリリースした胡椒は20種類ほど)のですが、そのどれを食べても「ハッ」とさせられるほど明確にクオリティーの差を実感できます。日本でも「胡椒はマリチャしか使わない」と断言するシェフがイタリアン業界のみならず中華、日本料理の世界にも沢山います。そんなお店で素晴らしいディナーが終わり、お店を後にするとき「それにしても、あの胡椒の味が忘れられないよ」とつぶやく人がいてもおかしくないだろうな…そんな想像さえアタマをよぎってしまいます。

胡椒くらいでそんな大げさな…と思うでしょうか?でも、ろばの家で商品説明を読み「そんなに違うんですか?」と半信半疑でひとつ買って帰った人が次に来た時「あれは本当にすごいですね。書いてあった通り今まで食べていた胡椒はなんだったのか、と思いました」と感動を伝えてくれる場面を何度も見てきたのです。特に食通である必要も、香りや味に敏感な繊細な舌を持つ必要もありません。誰もが否応なく気が付いてしまうほどの圧倒的な差。それがマリチャの胡椒なのです。

まず、香りの質が違います。鼻がムズムズしません。むしろ爽快です。スーッと清涼感のある香りは柑橘のピールや山椒の若芽が持つかすかなメントール感に近い。そして辛味。シンプルなブラックにあたるネロ・ディ・サラワクなどかなり鮮烈な辛味ですが、後にスッキリ抜ける感じが心地よい、痛みを伴わない辛さです。そして何よりもマリチャによって教えられた大切なことは「胡椒は香りだけでなく味わいも楽しむものなのだ」ということ。辛い、ピリリとする刺激だけではなく旨味があるのです。それにしても、マリチャの胡椒はどうしてこんなにも他のメーカーの胡椒と違うのでしょうか。マレーシア産の胡椒が珍しいわけでもないのに。

マリチャを立ち上げたのは、イタリアのヴェローナで4世代続くコーヒー焙煎所ジャマイカ・カッフェのオーナー、ジャンニ・フラージ氏。イタリアの飲食業界では「エスプレッソの王様」と呼ばれています。彼のコーヒー豆はそれこそ星つきのリストランテや名だたるバールで使われていますが、一時は豆を使う条件としてはジャンニ自らエスプレッソマシンの調整に行くことと決められていたと聞きます。実は当店でもこのジャマイカ・カッフェのオリジナルブレンドでエスプレッソをいれているのですが、マシンもジャンニが推薦するファエーマというメーカーのエスプレッソマシンe-61というモデルを使っています。さすがに日本までは調整に来てはくれませんでしたが(笑)。ジャンニが登場するインタビューなどを見るとコーヒー屋さんがスパイスも扱うのは昔は比較的当たり前のことだったと話しています。ある時古いインヴォイスを見ていてコーヒー豆とともに胡椒という品目があるのを見つけた瞬間、おばあちゃんが「胡椒はサラワク産のものに限るわ」と話していたことを思い出したそう。コーヒー豆も胡椒も自然の恵み。そして香りが命。ジャンニは再びかつてのようにコーヒー豆とともに胡椒も輸入すべきと考えました。早速信頼する友人とマレーシアに胡椒農場を見学にでかけ、2004年から輸入を開始してマリチャを立ち上げたのですが、その時の話が面白いのです。

当時は胡椒を取り扱うのは大手国際商社のみ。大きな規模の取引ばかりでジャマイカ・カッフェのような家族経営の小さな焙煎所が話を聞きにくるケースなど皆無でした。農場マネージャーは「何トン必要なの?」と量のことしか聞いてきません。ジャンニに興味があったのはクオリティーの話です。どういった品種がどんな畑で育てられているのか、どのように収穫するのか、収穫した後どのような処理をしているのか。けれども何を聞いてもマネージャーは「胡椒は胡椒、違いはないよ」の一点張りだったそう。絶望したジャンニは自分で農場を訪ね歩きます。そしてそこで行われている作業のずさんさに愕然としたようです。同行した友人がその時の様子を語った記事があるのですが、ジャンニがその友人に黒コショウをかがせては「屍だ」、白コショウをかがせては「クソの香りがするだろ?」と次々に毒づいている様子が描かれています。黒コショウを乾燥させるのに日光にさらしっぱなしにしておくのが常で、その間に一部は腐敗し乾燥したものは香りがすっかり焼け飛んでしまってると言うのです。白コショウは完熟した実の薄皮を取るために水に漬けておくのですが、その水が汚かったり漬けた後保存するユタの袋が不衛生だったりと、悪臭のもとになっていました。そんな中、かの有名なシェウ氏に出会います。ジャンニいわく「学校に行ったこともない、おそらく世界一シンプルで無学な男。だが彼だけが現地で唯一胡椒の品質を理解している」…そう。マリチャの黒いパッケージの裏書に必ず登場するSig.Siewシェウさんです。説明の最後に必ず出てくるのです。「この胡椒はすべての加工をシェウさんただひとりの手作業によって行われる、世界に類を見ない方法で作られています」と。この一文だけでもジャンニのシェウさんへのリスペクトがうかがえます。シェウさんなくしてマリチャは存在しえないのですから。

マリチャの胡椒は全て収穫から24時間以内に加工されます。その品種によって、また仕上げるスタイルによって微妙に乾燥させる方法や時間、乾燥温度、薄皮の剥き方などを変え、胡椒本来の風味を封じ込めるために細心の注意を払い、ジャンニが納得のいく品質の胡椒に仕上げるシェウ氏。熟練の勘だけが頼りです。全ての作業をシェウ氏ひとりで…とかかれているくらいですから、当然生産量は限られています。今やすっかり有名になってしまったシェウさん、なんとか優秀なお弟子さんを見つけて欲しいのですが(笑)。こんな風に常に新しい品種を見つけたり新しいやり方を試したりしているので、なかなかちゃんとした情報が伝わらないというのがマリチャの欠点。輸入元に訪ねても「現地に聞いているのですがいつも返事が戻って来なくて」と手を焼いている様子。入荷もまちまち、次にどんな種類の胡椒が届くのかさえ開けてビックリなほど謎の多いメーカーでもあります。それは日本に限ったことではないらしく、一度ロッソ・スクーロ・ディアマンテという、ダークレッドのダイヤモンドという名前のダイヤモンドはなんだろう?とあちこち調べるうちにイタリアでマリチャの胡椒を販売しているショップの情報に行き当たり、思い余って電話してしまったことがあります。その時「ああ、ジャンニはね、ホントそういうの謎だから」とイタリアでも情報が手に入らないのだと漏らしていました。

これまで数回しか当店に入荷してこなかったネ・ビアンコ・ネ・ネロ。白でも黒でもない、という意味です。そんな名前の通り胡椒の色は全体的に薄いグレーで、よく見ると間に黒い粒がいくつか混じっています。これまでは、クーチング種の中でも色の薄いクローンなのだ、とか白コショウと黒コショウとのブレンドなのだ、とかいろいろな説が飛び交っていてイマイチよくわからなかったのですが、よくよく観察してみるだにやはりこれはブレンドなのではないかと判断するに至りました。圧倒的に白コショウが多く、間に混じる黒い粒はかなり少なめです。白はマイルドな辛さですが(そのまま齧ったときの旨味がすごいです)、黒だけ齧ると相当に辛い。でも適当にグラインダーに入れてガリリと挽くと、ものすごくバランスが良いのです。ワタシはこれは、ジャンニが自分で最高と思うバランスでブレンドしているのだ、と睨んでいます。この胡椒、ウチでは長らくその上品さと使いやすさとでダントツナンバーワンの位置を占めてきました。改めて届いたものを久しぶりに味見しても、やっぱり一番好きだな~とパパろば。この胡椒、パティスリー界の大御所ピエール・エルメ・パリのピエール・エルメ氏がホワイトチョコレートを使ったあるお菓子に「マリチャのネ・ビアンコ・ネ・ネロを合わせる。この胡椒でなければならない」と断言して話題になっていました。このエレガントさと華やかな香りはスイーツのアクセントにもちょうど良いのでしょうか。

一度このHPでもご紹介したカチョ・エ・ペペというパスタ料理。チーズとコショウだけで味付けした極々シンプルなパスタでローマの伝統料理ですが、それをこのネ・ビアンコ・ネ・ネロでやったら!!素晴らしく上品で、かつスッキリとしたパスタが出来ました。そしてそして、この写真を撮影するために店内で改めてカチョ・エ・ペペを作ってネ・ビアンコ・ネ・ネロをこれでもかというほどたっぷり挽いて食べたのですが、本当に胡椒が旨い!胡椒自体がハンパなく旨い、のです。これはもう、一度試していただくしかその美味しさを伝えるすべはありません。レシピはコチラですので、ぜひこの胡椒でのカチョ・エ・ペペ、ぜひお試しください。レシピではペコリーノ・ロマーノで、となっていますが簡単に美味しいモノが手に入りませんので(大抵ものすごくしょっぱいです)、パルミジャーノやグラナ・パダーナで代用してかまいません。でも、塊のチーズをおろして使うというところだけは厳守してください。材料はシンプルですが、かなりチーズが沢山入るので(100gのパスタにつき50gのチーズ!)やはりチーズの質が出来上がりの味を左右してしまいます。いくら胡椒をたっぷりかけても、ね。

そして!ネ・ビアンコ・ネ・ネーロがカチョ・エ・ペペに合わせるおススメ胡椒だとするならば、ロッソ・スクーロ・ディアマンテはなんといってもカルボナーラです。あのスモーキーさ、バツンと抜ける辛味は卵の野暮ったさを切ってくれます。あら?カルボナーラのレシピは公開したことなかったんですね。それも今度ご紹介しなければ…。あまりにも長くなってしまうのでカルボナーラのレシピはまた今度!もう十分長いですけどね。。。

現在、こんなにバリエーションが揃ったのははじめてでは?というほどマリチャの胡椒が揃っています。下に現在在庫があるものの特徴を簡単にまとめましたので参考にしてくださいね。ロッソ・スクーロとネ・ビアンコ・ネ・ネロは毎回入荷数が極めて少ないので(100袋程度)入荷早々売り切れてしまいます。一度開封したらぴちっと封をして冷凍庫で保存すれば風味が長持ちしますので、ぜひ数種類常備してお料理によって使い分けてみてください!さらに詳しい説明は個別のページで。

Nero di Sarawak ネロ・ディ・サラワク 90g 1080yen    辛味★★★★★ 基本となるブラックペッパー。スモーキーさはないので使いやすいです。雑味もあるがそれも旨味となっていてパンチがきいている。はじめてマリチャを試す、というかたにはおすすめしています。まずこのスタンダードなブラックで一般の胡椒との差を感じてみてください。

Rosso Scuro Diamanteロッソ・スクーロ・ディアマンテ 90g 1296yen 辛味★★★★ スモーキーさとスッキリ切れる辛味が特徴的なブラックペッパー―。カルボナーラや玉子料理、お肉料理やスモークしたら美味しそうな脂身の多いお料理には最高。お料理がキリッと引き締まります。ブラックペッパーとして使うのにネロの次には何を試そう?という方はぜひこちらを。

Ne’ bianco ne’ neroネ・ビアンコ・ネ・ネーロ 90g 1296yen 辛味★★★ ホワイトペッパーに少量のブラックペッパーをブレンド(恐らく)。非常にバランスがよく上品で華やかな香り。余韻が長い。本来はブラックペッパーで作るカチョ・エ・ペペをこれで作ると格別のお皿に。お魚やデリケートな食材、野菜のスープなどにも合わせられるまろやかさ、けれど切れのよい辛みが特徴。

Camo カーモ 90g 1400yen   辛味★★ ホワイトペッパーを塩水に漬けてから低温オーブンで乾燥しているため若干の塩味がある。とても上品で優しい辛さで丸ごと食べられるため、煮込みなど胡椒も食べるようなお料理やカルパッチョなどにも。

Pepe verde in Salamoia グリーンペッパーの塩水漬け(瓶入り) Net 110g 2760yen 辛味★★★★ これだけでワインが飲めます。刻んでカルパッチョのソースにしたりそのままポテトサラダや揚げ物の衣に混ぜたり。魚介やお肉をソテーするときに肉汁と刻んだこのグリーンペッパーを煮詰めると上質のソースになります。

Timur di Tarai ティムールペッパー(ネパール山椒)90g 1400yen 辛味★ こちらはコショウではなく山椒です。日本の山椒とも中国の花椒とも違った風味でパッションフルーツのような鮮烈な香り。エスニック料理やデザートに。コチラでもご紹介しました。

なんというか鮮度と香りとバランスの鬼という感じのジャンニ。彼のコーヒー焙煎所、ジャマイカ・カッフェのオリジナルブレンドのコーヒー豆も試してみたくなりませんか?彼はもう60歳くらいでしょうか。ブルースのバンドでボーカルをやっていたようで、今でも活動を続けているようです。歯に衣着せぬ物言いでザッパザッパとコーヒー業界を痛烈に批判してゆく様子がインタビューで見られて面白かったです。若々しい!その彼が常に言うのは、Dignita’という言葉。神聖さ、と訳せばよいのでしょうか。毎朝焙煎所に足を踏み入れる度、コーヒーと言う植物の神聖さに胸が震えるのだそうです。コーヒーという、自然の恵みに対して抱く畏怖の念。そのコーヒーを触らせてもらえる幸運に、感謝してしまうのだそうです。「え?有機栽培?そんなの最低限だろ。殺虫剤とか使った畑の豆を運んでこれるか?」とインタビュアーの質問へもばっさり。そしてマレーシアの地で胡椒がたどっている運命を知ったとき「自分が胡椒の神聖さを取り戻さなければ」と強く思ったのだと語っていました。カッコイイですね~。

ジャマイカ・カッフェ オリジナル・ブレンド(豆) 250g 1728yen
ろばの家のエスプレッソやカフェラテはこのお豆を使用しています。チョコレートのような香りと深すぎないローストがとても軽やかで胸焼けしません。お豆がギラギラしていないのも酸化しにくく胃に負担がかからない秘密なのかもしれません。ママろば、自宅では直火にかけられるポット式のモカ(ビアレッティ社。一人用もしくは最大でも二人用がおすすめ)で淹れてもカフェラテなら美味しくはいりますよ。エスプレッソはやはりマシンにはかなわないと思うけれど。。。

*マリチャとジャマイカ・カッフェのページはコチラです。