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Linnell Blueリンネル・ブルー ~KOMO 岡詩子さんの”青の名前”~

「リネンってすごいんです。とても優れた性質の繊維で、機能性がバツグンなんです。繊維の表面がペクチンでコーティングされているから汚れが入りにくいし、ストロー状になっているからふわりと巻いて風を受ければ放熱してくれるのに、ぐるぐる巻くと今度は保温性もあって温かくて。リネンの繊維を発見した人はエライ!こんなに優れた繊維はありません。本当にすごすぎて好き過ぎて、それでこんなことやっちゃってるんです。」KOMOというリネンブランドを初めて6年。青森県鶴田からやってきた岡詩子さんの熱のこもった喋りに圧倒されるも、ちょっとびっくりするくらいの津軽なまりでついそちらにも気を取られてしまう。とてもお若そうですが、いまどきここまでなまっている人も少ないんじゃないかしら?と思うほど印象的なイントネーション。文字にしただけでは抑揚まで伝わらないのが残念です。でもほら、ご本人はこんなに可愛らしい人なんですよ(下の写真をご覧ください!)。可愛い人がなまっているなんて意外というのも偏見極まりない話ですが(笑)。

リネンは、麻のことではなくて、麻とよばれる植物のなかの一種だということをご存じでしたか?実はワタクシママろば、その事実を昨日詩子さんから聞いて初めて知ったのです。単純に麻=リネンだと思い込んでいました。でもよく考えると麻の英訳はHempヘンプ。麻というのは広く大麻草という名でよばれる植物の総称なのです。世界中で自生していて種類も多く、栽培されている品種だけでも20種以上もあるのだそう。つまり麻、大麻、大麻草、ヘンプ、マリファナは植物学的には全て同じもので、リネンというのはその中で亜麻科の一年草である亜麻のことを指す言葉だったのです。リネンは堅牢で丈夫な麻の中でも特に肌触りがよく、しなやかであるという特徴から高級衣類や寝装品用に珍重されてきた長い歴史があります。ランジェリーのランという言葉もリネンに由来していますし、ホテルでシーツなどを保管する部屋の事をリネン室、と呼びますよね?

お洋服のタグなどでリネンを100%と表示されているのを見ることがありますが、麻100%と表示されている場合でも必ずしもリネン100%とは限らないため、実際にリネンだけで作られた布を使っている場合には麻100%よりリネン100%と表示することが好まれるのです。ほんと、知らない事だらけです。会期中にろばの家に立ち寄ってくださった詩子さん。鏡の前でストールを試している方にお話している詩子さんを見ながら、わたしまで「へえ~~っ!」とビックリし通し。さらに昨日はストールの巻き方もレクチャーしてもらって、そこにいたお客さまと一緒に「さすが~」と盛り上がってしまいました。本当にあしらいが上手で、広げ方や左右の長さの調節などちょっとしたコツなのですが詩子さんに巻いてもらうと俄然形が決まるのです。ポイントはキレイに折り畳んで巻かない事、首回りに握りこぶし一個分くらいの余裕を持たせること、身体に密着する下側と顔周りにくる上側では上の方が広がるように整えること(=横から見た時に逆さの台形になるように)、左右の長さを揃えない事、先端はややすぼまるように最後にギュッと握って整えること、の5点。言われた通りにやってみると確かに印象が変わるのです。ストール巻くの苦手!というかた、ぜひ試着しにいらしてください。どんな風に整えたらよいか詩子さん直伝の技を伝授いたしますよ~。

「麻はお手入れも楽でただ一晩水につけておき、朝脱水してパンパンと伸ばしながら干すだけ。洗剤さえもいりません。わたしのストールは、特別なオシャレ着というのではなくて、忙しい朝玄関に置いてあるのをグワシッとつかんで家を出ながらグルグル無造作に巻くだけでとりあえずまとまる、そんな頼れるパートナー的存在だと思うんです。だから育てるストール。どんどん使い込んで肌に馴染ませて、自分好みの風合いに育ててやって欲しいんです。」リネンがあまりに好きで、もったいなくてもったいなくて端っこも切り落としたくない…との思いから耳まで全て残し、一本一本丁寧に糸を抜いて無縫製でもほどけにくいフリンジに仕上げています。巻いた時に白い縁とフリンジの糸部分が重なり合い、それが単色のストールの程よいアクセントに。表情が出やすくなってさらに縫い目が首にあたってチクチクすることもなく、よりやわらかで軽い質感にすることができました。上の写真はSarariシリーズで今回のBlue展のために出してくださった2色の新色のうち『朝つゆブルー』。Sarariシリーズは経糸と横糸で色を変えて織るシャンブレー生地。驚くほど軽くやわらかで目が詰まっていないため夏にも涼しくつけられます。風を通して涼しい、というのがよくわかる目の詰まっていないシャリシャリのガーゼ生地が涼しげです。

ほら、この方が詩子さん。か、かわいい…でしょう?写真はママろばが一目惚れして購入したフルサイズの育てるストールと同じターコイズブルー。同じ色のストールなのになんだか別物に見えるわあ。彼女色白というか真っ白だし。。。今回OnlineShopで使わせて頂いたお写真も自身のサイトで使用されているものをお借りしたのですが、モデルさんかと思っちゃいますよね。プロのカメラマンにお願いしたのかと聞くと「え?全部自撮りですよ~」と照れ笑い。ええ~~~??それまたビックリ!いやはや…。

さて、はじめてろばの家の企画展に参加していただいた詩子さんにも、答えていただきましたよ!ろばの家の行事恒例テーマ別アンケート!今回のテーマはもちろん、ブルー。青の名前、です。

 

Linnell Blue ~KOMO 岡詩子さんの~”青の名前”~

Q1、好きな色は何色ですか?理由があればそれも教えてください。
—透明。全ての色を含んでいると思うからです。

Q2、よく身に着けている色があれば教えてください。また、好きな異性に身に着けていて欲しい色があれば教えてください。
—白、黒、グレー、紺です。好きな異性に身につけて欲しい色は深い紺色です。

Q3、青、と聞いて思い浮かぶのは何ですか?
—朝の時間

Q4、ご自分の作品の青を画像を見せずにどんな色か説明するとしたらどんな青だと表現しますか?
—いろんな色がありますのでとても難しいですが、全てに共通している説明は心の背筋が伸びる色、でしょうか。

Q5、Q4の作品の青はいつごろから作り始めた(使い始めた)のですか?またそのキッカケ、経緯を教えてください。
–約6年前の、ストールを作り始めた最初のころからです。ストールは、お客様のリクエストから作りはじめたのですが、サンドベージュやインディゴ、カーキなど、ベーシックなカラーが多かったのできれいな明るい色を入れてみたいと思ったのがキッカケでした。
また、「冬リネン」と称し、夏のイメージの強いリネンですが実は生地が重なると保温性が高くなるという性質を生かしたストールを作る中で、冬はあまり使われない寒色系の色をあえて取り入れたいと思ったのも要因の一つです。

 

Q6、よくブルーな気分、などと言いますね。一般に憂鬱な気分を差すようですが憂鬱な時の気分転換法を教えてください。
—好きな人たちと仕事をします。

Q7、この世の中に『青』という言葉も『ブルー』という言葉も存在しないとします。あなたが色の名付け親です。あなたは、それを何色と呼ぶことにしますか?
—朝の空気色


詩子さん、ありがとうございました!ワタクシママろばも背筋をピン!と伸ばしてターコイズブルーのストールを素敵に着こなせるようがんばります!

●KOMOさんのリネン100%のストールはこちらです。

*KOMOさんのHPではすべてのストールが受注生産となっていますが、現在ろばの家に届いているものに関してすぐに発送可能です。また在庫のないものでも、受注生産という形でご予約していただければお届け可能です。ページ最下部にございますお問い合わせのフォームよりご質問・ご予約内容などお送りください。
KOMOさんHPはコチラ。

一番下の写真は会期がはじまってすぐ青森からかけつけてくださった岡詩子さん。自作の青いリネンのワンピースに古着の着物を羽織って颯爽と現われました。リネンが好きで好きでたまらない、お話しているとそれがビシビシ伝わってきます。

 

 

2018-06-07 | Posted in BlogNo Comments » 

 

お庭の花でBlue Green Bouquet レノンキュールさんWS&出張販売

『Blue』麻と花、うつわで楽しむブルー展会期中に、お花のワークショップを行います。昨日からはじまったこの企画、ろばの家に今飾られているのは全てラ・レノンキュールの松澤藍さんがご自宅で無農薬で育てているお花やハーブたち。あじさいに千鳥草、矢車草やブルーミントキャット、淡いブルーから鮮やかな青紫、そしてハーブの濃いグリーン…。La Renonculuラ・レノンキュールの松澤藍さんが丁寧にお世話をして育てているお花とハーブを使ってブルーグリーンのミニブーケを作ります。その日は生花の販売もするので、ろばの家が一日お花屋さんに変身ですよ~。ワークショップは予約制となっておりますのでお早めにお申し込みください。


Blue Green Bouquet Work Shop

6/10 Sun.14:00 ~(2時間程度 )  3時のおやつ & お飲物つき。お一人様2500円(税込)
* お花の移動販売は12:00 ~なくなり次第終了

ラ・レノンキュールさんによるワークショップ。
ハーブとブルー系のお花をアレンジしてミニブーケを作ります。
ラッピングのコツも教えていただけるのでご自分でお庭や原っぱの花を摘んでちょっとしたプレゼントにアレンジする時の参考になりますよ。
出来上がったブーケはラッピングしてお持ち帰りいただけます。

*ご予約は直接ろばの家までお電話かメールでお願い致します。
ろばの家 Tel 050-3512-0605  Mail  atelierhitokaze@gmail.com


 

2018-06-02 | Posted in BlogNo Comments » 

 

Blue~麻と花、うつわを楽しむ~ 6月1日よりはじまります。


6月の行事のお知らせです。「雨や曇りの多くなるこれからの季節、青いモノやお花に囲まれて気分をリフレッシュしましょう」という爽やかで前向きなテーマなのですが、憂鬱な気分や沈んだ気持ちを表すのにもつかわれるブルーという言葉。青いモノでブルーな気分を晴らしましょうというなんだか矛盾した言葉遊びにもなってしまいそうです。ブルーな気分って、そんなに悪い気分じゃなさそうに聞こえるのは、わたくしママろばだけかしら?青にもいろいろありまして、と語りだすとまた長くなってしまいそうなので…。

今週金曜日、6月1日スタートです。青いろばの家、お楽しみに!


麻と花、うつわを楽しむ『Blue』

2018年6月1日(金)~17日(日) *会期中は12:00 ~18:00open  会期中も月・火曜日はお休みいたします。
 
参加作家(敬称略):加藤仁志、中村恵子、前田育子、沼田智也、Komo(リネンストール)、La Renoncule(花)
 
ミッドナイトブルー、インディゴ、淡く消入りそうなアンティークブルー。曇りがちの毎日を爽やかに彩るうつわや一輪挿し、小物などが集まります。
今回は、青森より国産リネンで無縫製のストールをつくるKomoさん、無農薬のお花を広めるため小さな活動をつづけるLa Renonculeさんにも参加していただき、ろばの家でBlueのグラデーションを楽しみます。
 
 

Blue Green Bouquet Work Shop & 移動販売

2/10 Sun.14:00 ~(2時間程度 )  *お花の移動販売は12:00 ~
ラ・レノンキュールさんによるワークショップ。ハーブとブルーのお花をアレンジしてミニブーケを作ります。出来上がったブーケはラッピングしてお持帰りいただけます(WSは予約制)。
3時のおやつ & お飲物つき。お一人様2500円(税込) *ご予約は直接ろばの家までお電話かメールで。
 
 

 

完熟果実のもぎたての瞬間と、それ以上の味わいを…。レモンの次はオレンジです!

この男はすごい。本当にすごい。昨年の冬来日した時に”できすぎ君”と命名。だって本当にすごすぎるんだもの。世に送り出すものが全て何から何まで、味はもちろんコンセプトからパッケージにいたるまでいちいち出来すぎ、圧巻のクオリティー。何もかも超一流なのです。一流というのは同カテゴリー内の他者と比較して使う言葉だから、一流では不十分。超一流でも言い足りない。既存のカテゴリーに対する概念をあっさり塗り替えられてしまう。やることなすこと全てにおいて。チョコレートの常識、キャンディーの常識、シチリアの伝統菓子の常識。いや、彼が塗り替えたのはお菓子の概念・常識だけではありません。嗜好品というものの位置づけを足元から、立ち位置から問い正してくる。それが”できすぎ君”、シモーネ・サバイーニ。シチリア島のチョコレートメーカーSabadiサバディをつくった張本人です。ここ最近繰り返し唱えている「本当に美味しいものは身体に負担をかけない」というテーマが三度三度の食事だけでなくお菓子、嗜好品にも当てはまるのだということをSabadi以上に体現している存在がこの世にあるのでしょうか。そしてその事をかみ砕いて説明してくれたような商品が、リモナータ・マドレだったのです。最初はじわじわと、そのすごさに気が付いた人から人へと口コミで広がり、ワッと拡散し出した時にはすでに遅し。入荷して2ヶ月ほどで大瓶が完売してしまっていた、レモネードの素。いくら素とは言っても1リットル4千円近くする果汁です。決してお安い嗜好品ではありません。でも、ワインに比べたらカワイイものですよね?今年の4月イタリア一規模の大きいワインの見本市Vinitalyヴィーニタリー会場にもつら~っとブースを出したシモーネは突如グロッサリー部門で特別賞を受賞。というよりはこの商品のために賞をつくらざるを得ない程話題になってしまった、というのが実情でしょう。それを自身のSNSにハッシュタグをつけて「#コカ・コーラ社も震えだす」だなんておちょくってしまう。こうまで鮮やかに既存のマーケットを一蹴するようなレベルの商品を差し出してしまう彼は、商品コンセプトについて事もなげにこう説明するのです。「自分の飲みたいものを作っただけだよ。だって、誰も作ってくれないから。」…あっそ…そうですか!…アタマがキレすぎて、センスが良すぎて、紳士的すぎて、商才までありすぎて…きい~~~!何度も書いていますがもう、憎たらしくなるくらいです。

ナチュラル・ファ〇タとか、ナチュラルオ〇ンジーナとか、それこそ大手企業から文句を言われてしまいそうなあだ名で呼ばれているこの炭酸ジュースの素。昨年ワイン輸入会社のヴィナイオータさん主催の生産者来日イベント、ヴィナイオッティマーナでお披露目した際の会場のざわつきぶりは以前ご説明した通りです。錚々たるメンバーのワインを難しい顔でテイスティングしていたソムリエさんたちがこのオレンジ炭酸飲料を飲んで度肝を抜かれ立ち止まっている場面を、ただニコニコと静かに見守るシモーネ。彼は何だってわかっているんです。この、樹になっている果物をただギュッと絞って、最小限の量のきび砂糖を溶かし瓶ごと煮沸しただけというジュースが一般の人々にどれほどの衝撃を与える味わいであるかを。その未知の液体を前に飲料のプロフェッショナルともいえるソムリエたちが「こ、これなんなんですか?無茶苦茶美味しいんですけど」と慌てふためく姿も。全部想定内なのです。チョコレートの原材料、カカオも、そして時にはカカオと同じほどの量も使われている砂糖も、ともに農産物であるという大切な、けれどもまだ誰もフォーカスしていなかった事実をわたしたちに気付かせてくれたサバディのチョコレート。初めて食べた時の衝撃は今でも忘れられません。でも、その時とまったく同じ驚きをこのジュースが与えてくれたのです。果汁に砂糖を足して、炭酸水で割っただけのノンアルコール飲料が!彼は口に入れるどんな食物も厳選しているはずなのですが、そのセレクト基準のもっともゆるいガイドラインが「身体に良い」なのです。「身体に悪くない」という理由だけを根拠に売られている無添加のビオ・コーラやビオなんちゃらジュースとの決定的な違いはそこなのです。その違いの、なんと大きいことでしょう…。だから彼のジュースは、どんなに鮮烈な味わいで果実味がとてつもなく濃厚であっても、飲んだ後喉が乾くということがない。サバディのすべてのチョコレートが、一枚食べきったとしても胸焼けなどすることがないように。カカオに限らず栄養素を損なわないよう可能な限り最低限の加工に留めるという行為はつまりそのまま、風味を損なわないということでもあるです。風味を損なわない…って、美味しい完熟果実の?出来すぎ君シモーネが、そんなレベルで満足できると思いますか?彼が再現しようという味は、自宅のキッチンで朝搾りたての柑橘で作る、あの、幸福な瞬間そのものなのです。美しいモディカの町並みを見下ろすテラスで、今送っている自分の人生はヴァカンスそのものだと満足げにデッキチェアで脚を組む、その瞬間にグラスの中にあるべき飲み物の味わいなのです。彼が愛してやまないシチリアという、人間がまだ人間らしく暮らしている最後の楽園。その楽園に広がる柑橘畑の中に立ち、樹から直接もぎ取って齧るレモンやオレンジそのままの鮮烈な風味を、瓶に閉じ込めようというのです。

「世の中に自分が満足できる品質のものがなかったら、作るしかないだろう?」自宅でいつも自分が飲んでいたような、搾りたての柑橘ジュース。その日の気分や体調で、炭酸の強さも好みに調整できて。こうまで徹底して風味にこだわるのなら最後まで仕上げて瓶詰してしまえばいいと思うでしょうが、薄めるということは酸度が下がり保存性が低くなるということです。炭酸飲料として商品化するためには、添加物が必要になってしまう。「それにさ」シモーネはまた、微笑みながら付け加えるのです。「自分で作るってところがイイと思うんだよね。自分でピッチャーかなんかに作ってさ、それをこうシュワ~ってグラスに注いでる感じとかさ、なんか良くない?」…なんか良くない、じゃないよ~もう。なんかママろば、無駄に怒ってばっかり(笑)。でもほんと、癪なんです。レストランの人たちの間でも取り合いになっちゃって、入荷前に予約入れておいたのにも関わらずあんまり分けてもらえなくなっちゃったし!そうやって、次々に注目集めてばかりで、次は何をやろうって言うの?本当に、本当にコカ・〇ーラに代わる(という言葉は適切ではないにせよ、一応)飲み物まで作ってみちゃう気でいるらしいよ、だなんて話も聞こえてきているし…。

皆さんも、シモーネが次はどこへゆくのか、何をやらかそうとしているのか、楽しみになってきちゃうでしょう?ワタクシままろばなんで、若干ストーカーか?と自分でも情けなくなるくらい彼の言動が気になってしまって…。まあとにかくは、今回入ってきたオレンジスカッシュの素(その商品にこうまでそぐわないチャチな名前もあるものか、と悲しくなるけど他にいい日本語がないので)で、またもややられちゃってください。手始めに、これまた出来すぎな『How to make Aranciata Madre』という『オレンジスカッシュの作り方(笑)』ビデオをご覧ください。サバディのHPに掲載されているものです。今すぐ飲みたくなったら、負けってことです。ワタクシはあっさり負けてしまいましたけどね。またしてもシモーネの勝ち、かあ…。

只今OnlineShopのトップページに埋め込んでおりますので、とくとご賞味くださいませ。

サバディのページはコチラです。

 

 

”記憶に残る味”…ナチュラルで優しい味わいのチーズをオリジナルプレートで。


楽しすぎたPCCP(Plate for Cheese? Cheese for Plate?) イベント、いよいよOnlineでも追体験していただけますよ~!円形のプレートのイメージが強いKeiさんと船串さんが、Via the Bio綿引さんのリクエストに応えて作ったオリジナルCheese Plate。今のところ再び同じものを作る予定はありません(大変すぎたみたい)。初のコラボ企画を記念してこのプレートを期間限定でOnlineでもご紹介することにしました。だってこんなに面白い企画、水戸とつくばで合計26名だけで楽しんでしまったというのはあまりに勿体ない!もっともっとたくさんの人に見ていただきたい。せっかくの機会ですから、綿引さんがセレクトするとびっきり美味しいチーズのアソートも一緒にお届けしちゃいます!包みが届いたらすぐにでも、美しくチーズを配置したプレートを楽しむことができるのです。ママろばの長くてうるさいおしゃべりなではついてきませんが(よかったですね!)、一緒にイベントに参加しているかのような気分を味わっていただけたらいいな、と思って考えたセットです。もともとVia the Bioさんのチーズのために考えたプレートですから、チーズのアソートと一緒に、が基本となります。期間&数量限定での販売となりますのでどうかお見逃しなく。また、この企画のためのうつわ以外の作品も今回一緒にご覧いただけます。Keiさん&船串さんお二人のページでチェックしてくださいね。

Via the Bioさんはチーズの輸入会社で、昨年当店のすぐ近くに直営の店舗ラ・マリニエールをオープンする前は全国のレストラン、ワインショップ、パン屋さんなどへの卸しをメインにおこなっていました。都内や大阪、全国の主要都市にある超有名店でも綿引さんのチーズを使っているお店が数年前から急上昇。お店の顔ぶれを見るとみなナチュラルワインを扱っているところばかりです。自然な味わいのワインを愛するお店の人が当然たどりつくのが綿引さんのところ、ということなのでしょう。彼がセレクトするチーズはフランスやイタリアを中心にごくごく自然の環境で育てられた牛や羊、山羊、水牛のミルクから作られたもの。食べているものはその環境や季節で自生している牧草や花、ハーブなど。そのため季節によって変わる味わいを楽しめるというのも大きな特徴です。オーガニックチーズは動物が食べるものはもちろん、生活する環境も重要になります。基本は放牧で自由にストレスなく生活すること。また添加する食塩やその他のものも自然のものを使用していること。ただし、と綿引さんが強調します。「オーガニックの認証そのものを重要視しているのではなく、まずはじめに”美味しい”と感じられること。”自然でオーガニックな生活でつくられていること”最後に”記憶に残るチーズ”であることをモットーに日々良質のチーズを提供しています」と会場で配られた資料にも書いていました。ワタシたちも綿引さんのチーズを食べる度に驚いてしまうのですが、塩分が非常に控え目なのです。実はチーズは一般にとても塩分が高く、チーズをつまみにワインを飲んでいて翌朝ものすごく喉が乾くという経験、皆さんはないでしょうか。チーズは重たくてあまり量を食べられない、という話もよく聞きますが、それは多分チーズの脂っぽさよりも塩分による重さなのではないかと思っています。今回チーズだけではなくて簡単なお料理も2,3種お出ししたのですがそこで作ったカチョ・エ・ペペのリゾット!ハードタイプのチーズ、ペコリーノ・トスカーノ・スタジオナートをこれでもかとわさっと山盛り入れて作ったのですが、普通あんなにチーズを入れたらパスタだってリゾットだってしょっぱくて食べられないですよ。そう、綿引さんのチーズは食べ疲れないのです。最初のひと口が与えるインパクトよりも、長く食べ続けて口の中に残ってゆく余韻や食後感の軽さに重点を置く。健全で本質的な美味しさを求めるところもナチュラルワインと共通します。本当に美味しいものは、身体に負担をかけないものだという大前提、そしてそういった本質的な食べものやワインには、それを作る人の暮らしそのものが表れてしまうという…。仕事=生き方の選択だという人生における根本的な命題にも触れてくることである気がします。そういえば「日々何を食し何を考え、どう生きているか。それがどうしても作品に出てしまう」と船串さんが敬愛してやまない加地学さんも言っていたではないですか。

記憶に残るチーズ。同じく土から、人の手から生まれたダイナミックなうつわで楽しんでみたくなりませんか?五感をすべて駆使してその瞬間の味、出会いを楽しめたら、記憶はさらに鮮明に心に刻まれてゆくはずです。さらにその瞬間を、気の置けない仲間や大切な人と共有できたら、こんなに楽しいことはないですよね。ワタクシママろば、パパろばと二人で好きなワインを飲んでいる時などよく「ほんと、こうして二人で美味しいもの食べてるだけで、何にもいらないよね~」なんてこぼしています。あら、ノロケちゃったかしら。ホホホ…Keiさんあたりからツッコミ入りそうだな~。ま、こんな長い文章全部読んでいないだろうから大丈夫か。。。

Keicondoさんのページはコチラ(チーズの写真はイメージです。実際のお届け内容とは異なります。)

船串篤司さんのページはコチラ(チーズの写真はイメージです。実際のお届け内容とは異なります。)

 

前回の記事では水戸会場をご紹介したので、ここでは20日にろばの家で行われたPCCPの様子もご紹介してこの場に記録を残しておこうと思います。写真には笑顔があまり映っていませんが、実際には笑いの絶えない賑やかな会となりましたよ。まあ、ママろばが一人で喋っていた部分もありましたがそれは最初だけです。また出来たらいいな~。やりたいな~。次回はお願いだから当日窯出しはやめてね~。チーズフォンデューになるほど熱かったよ~プレート…と、ここでも読まれていない前提で愚痴ってみた(笑)。でも大丈夫ですよ、そのスリル感さえも楽しめましたから!ああ、本当に、ほ・ん・と・う・に、楽しかった!ぜったいまたいつか企画するぞ~。



ちなみに、つくば会場ではワインをお飲みになれない方が半数以上いらしたので、お茶とハーブティーを色々ご用意しました。ワインが飲めなくたって、身近な飲み物と合わせてあれこれ変化を楽しめる、と好評でした!ちなみに20日にご用意したお茶は…。
1、ハッカ茶(Babaghuri) 2、月桃茶(Babaghuri)、3、シトロン(uf-fu オリジナルブレンド)、4、アマンド・バニーユ(uf-fu オリジナルブレンド)、5、ダージリン マスカテルブレンド(uf-fu オリジナルブレンド)、6、ダージリン セカンドフラッシュ2017 ナムリング・アッパー茶園(uf-fu )、7、むかし釜茶(熊本・桜野園) でした。この7種類のお茶すべて、パパろばが一人で用意していました。ろばの家では毎日いろいろなお茶の試飲をお出ししていますがその99.9%くらいは実はパパろばが淹れています。今回ご用意した7種はどれも本当にバランスよく出来ていて、とても美味しかった。パパろば、いつもありがとうございます。こうやってパパろばがすごく上手にお茶を淹れてくれるものだから、ますますママろばがお茶を淹れなくなってしまう…。カフェラテも99.8%くらいパパろばに淹れてもらう。こうやって何もしないようになると退化がどんどん進む。オシメを替えてもらう日も近いかもしれない(笑)。

 

 

 

Plate for Cheese? Cheese for Plate? ご参加ありがとうございました!

5月13日に水戸のto_dining&daily good thingsさんで、20日には当店ろばの家で行ったイベント『Plate for Cheese? Cheese for Plate?』無事終了いたしました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました! どちらの会場でも司会進行役をつとめさせていただいたママろば、初めての企画でしたがいつものごとく喋り倒し(笑)、自らとことん楽しんでしまいました。ご協力いただいたVia the Bio の綿引さん、笠間のKeicondo さん、船串篤司さん、そしてto_dining&daily good thingsの田口さんご夫妻にも心から感謝です。

当店から徒歩一分という至近距離にあるLa Mariniereラ・マリニエールさんは、Via the Bioの直営店で昨年鹿島から移転してオープンした路面店です。オーナーの綿引さんは365日身に着けているボーダーのお洋服がトレードマーク。さらにニット帽プラス丸メガネと、まるで”ウォーリーを探せ!”のウォーリーさんのような組合わせですがヨーロッパの空気感が漂うのは彼のファッションだけではありません。ショップに一歩足を踏み入れると「ここはパリのチーズ専門店?」という圧巻の品揃え。大きなウインドウには馴染みある名前のものから聞いたこともないようなチーズまで棚いっぱいに並べられています。実は今回のこの企画、ここにKeiさんと船串さんをお連れしたのがキッカケで生まれたのでした。二人の作品を以前から気に入っていた綿引さんは、お店で試食を出す時やウインドウの中で段差をつけてディスプレイするのに、プレートやコンポートを使っているのです。「チーズ屋さんで聞いて…」と二人の作品を探しに立ち寄ってくださる方も多いんですよ。

「このくらいのサイズのプレートって作ってないの?」と綿引さんがKeiさん船串さんに両手でスクエアを作って尋ねています。「お店で味見してもらう時は本当に一口ずつだから、あんまり大きすぎても間延びしちゃうんだよね」と相談を持ちかけたことから「今度そういうの作ってくださいよ」となり「いっそのことそのプレートでチーズをあれこれ楽しむ会をやっちゃおう」と話はとんとん拍子に進みました。それが確か2月も終わる頃の話ではなかったでしょうか。そこから何度か綿引さんを交えてどんなプレートにしようか話し合い、どのような形式の会にしたらチーズもプレートも両方楽しんでもらえるだろうとアイデアを出し合ったり…。決め手は綿引さんの「何かを教えるようなセミナー形式にしたくない」という発言だったと思います。綿引さんがいつも「チーズは難しく考える必要のない気軽な食べ物」と話しているように、決まったルールやマナーがあるわけではありません。食べる順番なども実は自由で、あれこれ少しずつ試して好きなモノを好きなように食べればいいのです。できるだけチーズを身近に感じてもらえるよう堅苦しくならない工夫をしよう、と方向性が決まると自然とうつわのプレゼンテーションも等身大でいいのでは?となりました。今回は新作発表という形ですが、作家さんにとって新作とはこれまで試したことのない作品。ひとつの作品が、繰返し作るいわば定番のような存在になるのには、料理を盛った時の姿や使う人の意見などを組みいれ、少しずつ細部を改良しながら反応を見るというプロセスを繰返し、時間をかけて完成形へ近づけてゆく必要があるのです。デザインのラフを書いてその通りに制作し「じゃじゃ~ん!これが理想のチーズプレートだ!」と発表するようなものではないはずです。だったら、そのプロセスをみんなでシェアしちゃえばいいんじゃない?参加型の方が楽しいよ!と話がまとまりました。試作品を実際に使ってもらって、その場で意見を聞いてしまおう!そうなれば、チーズをワインと合わせるのもお茶やハーブティーと合わせるのも「いろいろ試してもらっちゃえばいい」となるのは自然のなりゆきでした。toの田口さんも「はじめからこのチーズにはこれ、というガチガチのマリアージュにはしないつもりでした!」と同意見。どうしてこんなに話が早いと思います?ママろば、実はわかっているんですよ~。

toの田口さんも、綿引さんも、そして私たち自身も愛してやまないヴァン・ナチュール。自然派ワイン、ナチュラルワイン、などと呼ばれていますがその呼び名はどうあれ、ワインにブドウやその土地の個性をそのまま反映させるため出来る限り余計なことをしないようにと作られたワインです。畑で有機栽培や自然農法を心がけ、添加物や化学処理に頼らず作られた健全で身体に優しいワインはそれぞれに個性的で、よく作り手の人柄がにじみ出るものだとも言われます。この土地、この土壌のこの品種の特徴はこれこれで、とワイン教本に書かれている通りの特徴を備えていることはむしろまれで、ヴィンテージチャートに書いてある良い年、悪い年がそのまま該当するとも限りません。つまり、人の個性の方が土壌や品種などの属性を上回ってワインのキャラクターを決めているということなのです。だいたい、同じ年の同じワインでもボトルによって味が変わるくらいなのです。そもそもがこの地方のこのブドウで作られたワインはこういう個性、というざっくりした分け方で語れる代物ではないんですよね。お勉強のようにどこの地方のワインはこういう個性がある、ということを知識として覚えるのではなく、作っている人の個性を自分の感覚だけで感じられることがナチュラルワインの楽しさです。心地よいか、自分にフィットするか、それが指標でよいのです。そしてそういう楽しさに、Keiさんも船串さんもここ何年かですっかりハマってしまったようなのです。ワタクシママろばもこの場で何度か熱弁してきたのですが、ワインと焼き物にはとても共通する点が多い。それはおそらく土から生み出されるものを相手にしているから。人間がコントロール仕切れない自然のいたずらにある程度身を任せ、それでも日々挑戦する姿勢が無ければ続けていけない仕事だから。そして人が共感・感動できるのはモノそのものではなく、それをつくる人の姿勢・生き方でしかないはずだから…。

会の途中でも「笠間焼きってどういうものなんですか?」という質問が飛び出ていました。keiさんも船串さんも笠間で活動しているので、二人が作るのは当然笠間焼なのだろう、と考えたのかもしれません。Keiさんは笠間生まれの笠間育ち。この手の質問には慣れているのでしょう。淀みなく「笠間の土を使って、笠間で昔から使われている釉薬を使って、いかにも笠間らしい作品を作るひとはいるし、そういった焼き物を笠間焼と呼ぶのかもしれません。でも笠間には今、日本全国、海外からも本当に多くの作家が移ってきてそれぞれに個性的な作品を作っています。その土地の土を使っているひともいれば、違う土地の土で自分のやりたい表現を追求しているひともいます。最終的には、笠間で作っていれば笠間焼、ということになるのかもしれませんね。」と答えていました。同じ土、同じ釉薬を用いていても出来上がる作風は決して一言で、例えば笠間焼、といった言葉でくくれるほど似通ったものにはなりません。keiさんと船串さんの工房は徒歩50歩くらいしか離れていませんが、二人は全く違った個性のうつわを作っています。そして今回「チーズを盛るためのプレート」という同じお題に対しても全く違ったアプローチで新作に挑んでくれました。

そして、その新しい試みが現実に少しずつ形を成してゆく過程を、ワタシたちみんなで共有させていただいたのです。失敗談や、ギリギリまで制作していて当日の朝窯出ししたばかりのアツアツのうつわが直前に届くようなハプニングシーンも含めて、ふだん見ることのない作家さんの素顔や本音にも触れられたというのも魅力でした(こちらはドキドキでしたが…)。それを、とびっきり美味しく食べ疲れないチーズやワイン、香り豊かなお茶たちと一緒に味わうのです。そんな貴重な時間が楽しくないわけ、ないですよね。そりゃあママろばのお喋りだって、冴えわたっちゃいますよね?初めての企画ではありましたが、やっている本人たちはあまりに楽しくなっちゃって、もっともっと多くの人とこの瞬間を共有したいと本気で考えました。遠くにいてチーズ会に参加できなかった方。Keiさん船串さんの、新作に興味がある方。ぜひOnline会場で『Plate for Cheese? Cheese for Plate?』を楽しんでみませんか?きっとこれまで見られなかった一面を発見できると思います。チーズにも。うつわにも。主役はどっち?という意味をこめたタイトルでしたが、もちろんどちらも主役とわかっていながらあえてつけたタイトルだったのです。

現在、ろばの家店舗ではPlate for Cheese? Cheese for Plate?週間として、本企画のチーズプレートとそれ以外の二人の作品をあわせて展示しています。実店舗では27日日曜日までの期間限定展示となりますのでぜひこの機会にご覧ください。Onlineでも間もなくご覧いただけますのでどうかお楽しみに!

下の画像はすべて水戸会場の様子。Keiさん船串さん仲良く納品、にはじまりチーズを切る綿引さん、Keiさんの新作プレートに盛り付けてゆく様子、toさんのスペシャリテと呼びたいサクサクのキッシュ…etc. この日は会の途中から土砂降り。会終了後傘をささずに走り去るKeiさん船串さん。船串さんは自身の大皿を傘代わりに…。この日は自分の思惑と違った作品だと言って3枚だけプレートを持ってきた船串さん。始終「帰って仕事しなきゃ」とこわばり気味に自分に喝を入れていた様子でしたが、会が終わるとこの笑顔。ふだん工房でカメラを向けても笑ってくれないので貴重なショットかも…(笑)。皆さん、本当にありがとうございました!







 

この胡椒を味わうためにカチョ・エ・ペペを作る。この胡椒がないなら作らなくていい。

…そのくらい、お料理を変えてしまう胡椒です。「今まで食べていたものは何だったのか?」これまでの概念を塗り替えられてしまうようなずば抜けた品質により、今や世界中のトップシェフから指名されるMarichaマリチャ。マレーシアのサラワク州サリケイ国立公園で出会ったKuchingクーチング種をはじめ、大手商社がその存在さえ知らずにいた希少な品種の胡椒を世界に知らしめました。ブラック、ホワイト、グリーンという分類だけでなく沢山種類がある(これまでにマリチャがリリースした胡椒は20種類ほど)のですが、そのどれを食べても「ハッ」とさせられるほど明確にクオリティーの差を実感できます。日本でも「胡椒はマリチャしか使わない」と断言するシェフがイタリアン業界のみならず中華、日本料理の世界にも沢山います。そんなお店で素晴らしいディナーが終わり、お店を後にするとき「それにしても、あの胡椒の味が忘れられないよ」とつぶやく人がいてもおかしくないだろうな…そんな想像さえアタマをよぎってしまいます。

胡椒くらいでそんな大げさな…と思うでしょうか?でも、ろばの家で商品説明を読み「そんなに違うんですか?」と半信半疑でひとつ買って帰った人が次に来た時「あれは本当にすごいですね。書いてあった通り今まで食べていた胡椒はなんだったのか、と思いました」と感動を伝えてくれる場面を何度も見てきたのです。特に食通である必要も、香りや味に敏感な繊細な舌を持つ必要もありません。誰もが否応なく気が付いてしまうほどの圧倒的な差。それがマリチャの胡椒なのです。

まず、香りの質が違います。鼻がムズムズしません。むしろ爽快です。スーッと清涼感のある香りは柑橘のピールや山椒の若芽が持つかすかなメントール感に近い。そして辛味。シンプルなブラックにあたるネロ・ディ・サラワクなどかなり鮮烈な辛味ですが、後にスッキリ抜ける感じが心地よい、痛みを伴わない辛さです。そして何よりもマリチャによって教えられた大切なことは「胡椒は香りだけでなく味わいも楽しむものなのだ」ということ。辛い、ピリリとする刺激だけではなく旨味があるのです。それにしても、マリチャの胡椒はどうしてこんなにも他のメーカーの胡椒と違うのでしょうか。マレーシア産の胡椒が珍しいわけでもないのに。

マリチャを立ち上げたのは、イタリアのヴェローナで4世代続くコーヒー焙煎所ジャマイカ・カッフェのオーナー、ジャンニ・フラージ氏。イタリアの飲食業界では「エスプレッソの王様」と呼ばれています。彼のコーヒー豆はそれこそ星つきのリストランテや名だたるバールで使われていますが、一時は豆を使う条件としてはジャンニ自らエスプレッソマシンの調整に行くことと決められていたと聞きます。実は当店でもこのジャマイカ・カッフェのオリジナルブレンドでエスプレッソをいれているのですが、マシンもジャンニが推薦するファエーマというメーカーのエスプレッソマシンe-61というモデルを使っています。さすがに日本までは調整に来てはくれませんでしたが(笑)。ジャンニが登場するインタビューなどを見るとコーヒー屋さんがスパイスも扱うのは昔は比較的当たり前のことだったと話しています。ある時古いインヴォイスを見ていてコーヒー豆とともに胡椒という品目があるのを見つけた瞬間、おばあちゃんが「胡椒はサラワク産のものに限るわ」と話していたことを思い出したそう。コーヒー豆も胡椒も自然の恵み。そして香りが命。ジャンニは再びかつてのようにコーヒー豆とともに胡椒も輸入すべきと考えました。早速信頼する友人とマレーシアに胡椒農場を見学にでかけ、2004年から輸入を開始してマリチャを立ち上げたのですが、その時の話が面白いのです。

当時は胡椒を取り扱うのは大手国際商社のみ。大きな規模の取引ばかりでジャマイカ・カッフェのような家族経営の小さな焙煎所が話を聞きにくるケースなど皆無でした。農場マネージャーは「何トン必要なの?」と量のことしか聞いてきません。ジャンニに興味があったのはクオリティーの話です。どういった品種がどんな畑で育てられているのか、どのように収穫するのか、収穫した後どのような処理をしているのか。けれども何を聞いてもマネージャーは「胡椒は胡椒、違いはないよ」の一点張りだったそう。絶望したジャンニは自分で農場を訪ね歩きます。そしてそこで行われている作業のずさんさに愕然としたようです。同行した友人がその時の様子を語った記事があるのですが、ジャンニがその友人に黒コショウをかがせては「屍だ」、白コショウをかがせては「クソの香りがするだろ?」と次々に毒づいている様子が描かれています。黒コショウを乾燥させるのに日光にさらしっぱなしにしておくのが常で、その間に一部は腐敗し乾燥したものは香りがすっかり焼け飛んでしまってると言うのです。白コショウは完熟した実の薄皮を取るために水に漬けておくのですが、その水が汚かったり漬けた後保存するユタの袋が不衛生だったりと、悪臭のもとになっていました。そんな中、かの有名なシェウ氏に出会います。ジャンニいわく「学校に行ったこともない、おそらく世界一シンプルで無学な男。だが彼だけが現地で唯一胡椒の品質を理解している」…そう。マリチャの黒いパッケージの裏書に必ず登場するSig.Siewシェウさんです。説明の最後に必ず出てくるのです。「この胡椒はすべての加工をシェウさんただひとりの手作業によって行われる、世界に類を見ない方法で作られています」と。この一文だけでもジャンニのシェウさんへのリスペクトがうかがえます。シェウさんなくしてマリチャは存在しえないのですから。

マリチャの胡椒は全て収穫から24時間以内に加工されます。その品種によって、また仕上げるスタイルによって微妙に乾燥させる方法や時間、乾燥温度、薄皮の剥き方などを変え、胡椒本来の風味を封じ込めるために細心の注意を払い、ジャンニが納得のいく品質の胡椒に仕上げるシェウ氏。熟練の勘だけが頼りです。全ての作業をシェウ氏ひとりで…とかかれているくらいですから、当然生産量は限られています。今やすっかり有名になってしまったシェウさん、なんとか優秀なお弟子さんを見つけて欲しいのですが(笑)。こんな風に常に新しい品種を見つけたり新しいやり方を試したりしているので、なかなかちゃんとした情報が伝わらないというのがマリチャの欠点。輸入元に訪ねても「現地に聞いているのですがいつも返事が戻って来なくて」と手を焼いている様子。入荷もまちまち、次にどんな種類の胡椒が届くのかさえ開けてビックリなほど謎の多いメーカーでもあります。それは日本に限ったことではないらしく、一度ロッソ・スクーロ・ディアマンテという、ダークレッドのダイヤモンドという名前のダイヤモンドはなんだろう?とあちこち調べるうちにイタリアでマリチャの胡椒を販売しているショップの情報に行き当たり、思い余って電話してしまったことがあります。その時「ああ、ジャンニはね、ホントそういうの謎だから」とイタリアでも情報が手に入らないのだと漏らしていました。

これまで数回しか当店に入荷してこなかったネ・ビアンコ・ネ・ネロ。白でも黒でもない、という意味です。そんな名前の通り胡椒の色は全体的に薄いグレーで、よく見ると間に黒い粒がいくつか混じっています。これまでは、クーチング種の中でも色の薄いクローンなのだ、とか白コショウと黒コショウとのブレンドなのだ、とかいろいろな説が飛び交っていてイマイチよくわからなかったのですが、よくよく観察してみるだにやはりこれはブレンドなのではないかと判断するに至りました。圧倒的に白コショウが多く、間に混じる黒い粒はかなり少なめです。白はマイルドな辛さですが(そのまま齧ったときの旨味がすごいです)、黒だけ齧ると相当に辛い。でも適当にグラインダーに入れてガリリと挽くと、ものすごくバランスが良いのです。ワタシはこれは、ジャンニが自分で最高と思うバランスでブレンドしているのだ、と睨んでいます。この胡椒、ウチでは長らくその上品さと使いやすさとでダントツナンバーワンの位置を占めてきました。改めて届いたものを久しぶりに味見しても、やっぱり一番好きだな~とパパろば。この胡椒、パティスリー界の大御所ピエール・エルメ・パリのピエール・エルメ氏がホワイトチョコレートを使ったあるお菓子に「マリチャのネ・ビアンコ・ネ・ネロを合わせる。この胡椒でなければならない」と断言して話題になっていました。このエレガントさと華やかな香りはスイーツのアクセントにもちょうど良いのでしょうか。

一度このHPでもご紹介したカチョ・エ・ペペというパスタ料理。チーズとコショウだけで味付けした極々シンプルなパスタでローマの伝統料理ですが、それをこのネ・ビアンコ・ネ・ネロでやったら!!素晴らしく上品で、かつスッキリとしたパスタが出来ました。そしてそして、この写真を撮影するために店内で改めてカチョ・エ・ペペを作ってネ・ビアンコ・ネ・ネロをこれでもかというほどたっぷり挽いて食べたのですが、本当に胡椒が旨い!胡椒自体がハンパなく旨い、のです。これはもう、一度試していただくしかその美味しさを伝えるすべはありません。レシピはコチラですので、ぜひこの胡椒でのカチョ・エ・ペペ、ぜひお試しください。レシピではペコリーノ・ロマーノで、となっていますが簡単に美味しいモノが手に入りませんので(大抵ものすごくしょっぱいです)、パルミジャーノやグラナ・パダーナで代用してかまいません。でも、塊のチーズをおろして使うというところだけは厳守してください。材料はシンプルですが、かなりチーズが沢山入るので(100gのパスタにつき50gのチーズ!)やはりチーズの質が出来上がりの味を左右してしまいます。いくら胡椒をたっぷりかけても、ね。

そして!ネ・ビアンコ・ネ・ネーロがカチョ・エ・ペペに合わせるおススメ胡椒だとするならば、ロッソ・スクーロ・ディアマンテはなんといってもカルボナーラです。あのスモーキーさ、バツンと抜ける辛味は卵の野暮ったさを切ってくれます。あら?カルボナーラのレシピは公開したことなかったんですね。それも今度ご紹介しなければ…。あまりにも長くなってしまうのでカルボナーラのレシピはまた今度!もう十分長いですけどね。。。

現在、こんなにバリエーションが揃ったのははじめてでは?というほどマリチャの胡椒が揃っています。下に現在在庫があるものの特徴を簡単にまとめましたので参考にしてくださいね。ロッソ・スクーロとネ・ビアンコ・ネ・ネロは毎回入荷数が極めて少ないので(100袋程度)入荷早々売り切れてしまいます。一度開封したらぴちっと封をして冷凍庫で保存すれば風味が長持ちしますので、ぜひ数種類常備してお料理によって使い分けてみてください!さらに詳しい説明は個別のページで。

Nero di Sarawak ネロ・ディ・サラワク 90g 1080yen    辛味★★★★★ 基本となるブラックペッパー。スモーキーさはないので使いやすいです。雑味もあるがそれも旨味となっていてパンチがきいている。はじめてマリチャを試す、というかたにはおすすめしています。まずこのスタンダードなブラックで一般の胡椒との差を感じてみてください。

Rosso Scuro Diamanteロッソ・スクーロ・ディアマンテ 90g 1296yen 辛味★★★★ スモーキーさとスッキリ切れる辛味が特徴的なブラックペッパー―。カルボナーラや玉子料理、お肉料理やスモークしたら美味しそうな脂身の多いお料理には最高。お料理がキリッと引き締まります。ブラックペッパーとして使うのにネロの次には何を試そう?という方はぜひこちらを。

Ne’ bianco ne’ neroネ・ビアンコ・ネ・ネーロ 90g 1296yen 辛味★★★ ホワイトペッパーに少量のブラックペッパーをブレンド(恐らく)。非常にバランスがよく上品で華やかな香り。余韻が長い。本来はブラックペッパーで作るカチョ・エ・ペペをこれで作ると格別のお皿に。お魚やデリケートな食材、野菜のスープなどにも合わせられるまろやかさ、けれど切れのよい辛みが特徴。

Camo カーモ 90g 1400yen   辛味★★ ホワイトペッパーを塩水に漬けてから低温オーブンで乾燥しているため若干の塩味がある。とても上品で優しい辛さで丸ごと食べられるため、煮込みなど胡椒も食べるようなお料理やカルパッチョなどにも。

Pepe verde in Salamoia グリーンペッパーの塩水漬け(瓶入り) Net 110g 2760yen 辛味★★★★ これだけでワインが飲めます。刻んでカルパッチョのソースにしたりそのままポテトサラダや揚げ物の衣に混ぜたり。魚介やお肉をソテーするときに肉汁と刻んだこのグリーンペッパーを煮詰めると上質のソースになります。

Timur di Tarai ティムールペッパー(ネパール山椒)90g 1400yen 辛味★ こちらはコショウではなく山椒です。日本の山椒とも中国の花椒とも違った風味でパッションフルーツのような鮮烈な香り。エスニック料理やデザートに。コチラでもご紹介しました。

なんというか鮮度と香りとバランスの鬼という感じのジャンニ。彼のコーヒー焙煎所、ジャマイカ・カッフェのオリジナルブレンドのコーヒー豆も試してみたくなりませんか?彼はもう60歳くらいでしょうか。ブルースのバンドでボーカルをやっていたようで、今でも活動を続けているようです。歯に衣着せぬ物言いでザッパザッパとコーヒー業界を痛烈に批判してゆく様子がインタビューで見られて面白かったです。若々しい!その彼が常に言うのは、Dignita’という言葉。神聖さ、と訳せばよいのでしょうか。毎朝焙煎所に足を踏み入れる度、コーヒーと言う植物の神聖さに胸が震えるのだそうです。コーヒーという、自然の恵みに対して抱く畏怖の念。そのコーヒーを触らせてもらえる幸運に、感謝してしまうのだそうです。「え?有機栽培?そんなの最低限だろ。殺虫剤とか使った畑の豆を運んでこれるか?」とインタビュアーの質問へもばっさり。そしてマレーシアの地で胡椒がたどっている運命を知ったとき「自分が胡椒の神聖さを取り戻さなければ」と強く思ったのだと語っていました。カッコイイですね~。

ジャマイカ・カッフェ オリジナル・ブレンド(豆) 250g 1728yen
ろばの家のエスプレッソやカフェラテはこのお豆を使用しています。チョコレートのような香りと深すぎないローストがとても軽やかで胸焼けしません。お豆がギラギラしていないのも酸化しにくく胃に負担がかからない秘密なのかもしれません。ママろば、自宅では直火にかけられるポット式のモカ(ビアレッティ社。一人用もしくは最大でも二人用がおすすめ)で淹れてもカフェラテなら美味しくはいりますよ。エスプレッソはやはりマシンにはかなわないと思うけれど。。。

*マリチャとジャマイカ・カッフェのページはコチラです。

 

 

 

「明日死んだとしても悔いはない」毎回そう思って轆轤に向かうんだ。

「行っちゃったね。」「うん、行っちゃったね。嵐みたいだった…。」ハイエースで走り去る加地学さんをパパろばと二人で見送って、しばし呆然。4mのテーブル一面にドカドカと積み重ねてもまだ置ききれず、大きなバナナの箱5~6個にも新聞に包まれた作品が詰まったままだ。でも何もできない。手に着かないのです。あらかじめ「来るぞ来るぞ、すごいのが」と構えていたのにも関わらず、やはり相当のエネルギーが必要でした。一年ぶりの再会。またしても加地さんは、ワタシたちみんなにガッツリと喝を入れてワハハと去っていったのでした。誰もが圧倒されてしまうのです。彼のスケールに。全身全霊で生を謳歌する貪欲さと、心の底から命を讃える真摯さ。それら全てを惜しげもなくさらけ出してしまう、子どものように無防備で無垢な魂…。はじめて彼に会った人はドン引きしてしまうのではとすら思う。でも彼の作品の前に立つとすぐに納得してしまうのです。「ああ、こんな人だから…」と。前回の記事にもそれに近いことを書きましたが、正確な表現ではありません。こんな人だからこんな作品になるのではなく、こんな作品を作るために「こうあらねば」と生きているのです。意識的に。どこまでもタフに。彼と話していると、人の心を動かせるほどのものというのは、偶然や成り行きだけで簡単に生まれてくるものではないのだと実感してしまいます。加地さんの作品にはじめて出会ったときの衝撃をつづった記事もぜひお読みください。あの時とまったく同じ新鮮さで、今回の作品たちにもガツンとやられてしまいました。

生きるとか死ぬとか、大袈裟な単語ばかりで重たく感じるかもしれませんね。でもそれは実際に彼の口から聞いていないからです。お話が面白く人を飽きさせない加地さんはサービス精神旺盛。周りを笑わせてばかりです。宇宙のなりたちからサルが人へと進化することができた理由、下品にならない程度に下ネタも紛れ込ませ(笑)、次から次へと話題が切り替わります。でも抱腹絶倒の笑い話の合い間にふと「モノを作って生きていられることへの感謝の気持ち」や、時にはストレートに「もっと生きていることに感謝しなくちゃ!」というメッセージを、サブリミナルのように随所に挟みこんでくるのです。カレーが好きでインド料理屋でバイトをするうちにどうしてもインドへ行きたくなり、3ヶ月インドを放浪したこと。ヨガの聖者を訪ねて向かった山奥で盗難に遭い、無一文になったこと。バス代だけをなんとか工面してデリーに戻りさらに旅を続け…ど聞いているだけでドキドキしてしまう冒険話も飛び出します。加地さんが到着した金曜日の夜はろばの家で歓迎会を開き、笠間の船串篤司さん、Keicondoさんのほか、うつわとは全く関係ない業界の友人たちも合流して楽しいひと時を過ごしました。インドの話に差し掛かったころには加地さんに初めて会った友人たちまで、次のひと言を固唾を飲んで待っている状態に。彼が話にオチをつけるとドッと笑いが起こる。涙を流して笑い転げている人までいます。誰もが、加地さんの話に引き込まれ彼から目が離せないでいるのです。まるで魔法にかかったかのように。

実は大人たちが集まってくるまでウチのチビろばたちも一緒に食事していたのですが、加地さんはチビたちの心までわしづかみにしていました。おかしな話があって、チビろばちゃん(6歳)と一緒に遊んでいてくれた加地さんがなぜか急に「え?君バナナ好きなの?ホントに?ちょっと待って…おいでおいで」と言い出して、外に停めてあるハイエースへと彼女を招き入れました。次の瞬間、頬を紅潮させたチビろばちゃんが両手で抱えきれない程大きなバナナの房を持って現れたのです。わたしも初めて見るような巨大な房。20本ほどあったでしょう。もうチビろばちゃんは大興奮!それから5分ほど話していたと思ったらまた加地さんが「え?何?君、みたらし団子好きなの?本当?ちょっと待ってて!」とまたハイエースに消えてゆきました。わけがわからないといった風にきょとんとするチビろばちゃんと「え?まさか?まさか?」と口に手をやる兄ろばくん(11歳)。「お兄ちゃんには内緒だって!」と息をはずませ、手に大きなみたらし団子を持って現れた彼女の得意そうな顔と言ったら!兄ろばくんは妹の大好物が本当にみたらし団子であることを知っているだけに「え?え?嘘でしょ?なんで本当にお団子まで出てくるの?単なる偶然?」といぶかしそうにしています。「ママ教えたんでしょう?」とでも言いたげなので「知らないよ、何も言ってないよ」とワタシまで大慌て。もちろん単なる偶然に違いないのですがあまりにドンピシャリだったのでおかしくて…。言うまでもないことですが、それ以来ウチのチビたちの間では加地さんは「魔法使い」「四次元ポケット」…伝説のヒーローです。毎日毎日「加地さんのバナナ食べる~」と言ってはあの日の不思議な体験を繰返し話して聞かせてくれるのでした。”カッチーマジック”…ウチではすでにそう呼ばれています。

死を身近に感じてしまうようなインドという国。そこで暮らす人々の逞しさや生のリアルさに触れ、これまでの人生観を根本から見つめ直すことになった加地さん。日本に降り立った瞬間「俺はモノを作って生きてゆく」と決めたのだそう。そう決意した直後何の気なしに母親に着いて行った先がたまたま陶芸教室だった、と。「あの時変な薬飲まされてさ、身ぐるみ剥がされてインドの山奥に放り出されていなかったら、今こうして土こねたりしてなかったかもしれないよね。そう思うと感謝しなくちゃいけないくらいだよね。」とまたワハハと笑う。加地さんにかかったら、何だって感謝の対象なのだ。

「山に入って自分で木を切り倒しているとね、どうしたって胸に迫るモノを感じちゃうよね。俺なんかより長く生きてきたような樹齢の高い木がさ、ズーンと倒れてくるところを見たことあるかい?手を掌わせることしかできないよ。あんなの見ちゃうとさ、下らないもの作ってちゃ申し訳ないって本気で思うのさ。命をいただいているんだからさ。」北海道弁丸出しで話す加地さんの言葉は、そのひょうきんさとは裏腹に重く胸にのしかかってくる。同じ大きさに切りそろえられた薪を買ってきたのでは中々味わえない感覚だとも話していました。ワタシは木が倒れてくるところを間近で見たことがありません。でも加地さんのそんな話を聞いてしまったら、アタマの中にこだまするザザーッという音を忘れることができなくなってしまいました。シンとした森に響く、今まさに死に絶えようとしてゆく大木の、声にならない声。

「だからコッチもね、死ぬ気でやるしかないよね」その話の流れだったか、また違う生と死の話題だったか…。「本当に俺はね、明日死んでも悔いはないっていう気持ちで毎回轆轤に向かってるんだよ」という冒頭のセリフが吐き出されたのでした。スッと自然に、何気ないことのように話すので前後の文脈を忘れてしまったくらいです。加地さんが送ってくれたラム肉のしゃぶしゃぶが飛びきり美味しく、また合わせたパーチナのロゼも絶妙で、飲みすぎていただけかもしれませんが(笑)。確かかなり重たい話題だったと記憶しています。身近にいた幼い少女の突然の死について話していた時だったかもしれません。大切なひとの死というものは、こんなにも強く生の輝きを照らし出してしまうものかと思い知ったのだという。落ち込んでなんていられなかった。だって、こんなしょうもない俺なんかが生かしてもらってるんだぜ?「だから朝目が覚めるじゃない?毎朝。ああ、今日もまだ死んでない。ありがとうございます」って本気で感謝しちゃうんだよね。それで「よおし、作るぞ!一分も無駄になんてしてらんないさ」と工房に飛んでいくんだよ、と。

重々しい話をしながら、すぐ横で加地さんのうつわを手に取っている友人に「こんな重たいうつわさ、使いにくいだろうなって思うだろ?それがね、そうじゃないんだよ~。」どんな理由が飛び出すだろうと黙って説明を待つその友人に加地さんはただ「それが、マ~ジック!」とだけ言ってニヤリと笑ったのだとか。加地さんのそのセリフは誰も聞いていなかったのだけれど、翌日その彼はろばの家に戻ってきて「あのオジサン、変ですよね。でもなんかとりあえず買わなくちゃと思って」と赤っぽい焼締めの飯椀を選んで帰って行きました。なぜか買う気のなかった黒い徳利まで「これ、カッコイイっすね。」と一緒に握りしめて。彼は普段どちらかというと薄くて軽い作りのうつわを好んでいたのですが(笑)。彼だけではありません。その晩加地さんを囲んでいた人は皆、後からもう一度じっくり作品を見たいと言って戻って来てくれました。まるでまだ話を聞きたりないのだとでも言うみたいに。もうそこに、彼の姿はないというのに。ワタシたちはみな聴きとってしまう。その、無骨なまでに荒々しく、生の力をみなぎらせている土の塊が発する息吹を。「生きているんだ」という、歓喜の雄叫びを。






神様(そしてもちろん船串さん)、加地さんに出会わせてくれてありがとうございます。ワタシたち二人は彼と同時代に生き、直に言葉を受け取り、そして自分の手で実際にこの土の塊たちに触れることができる…その事実に心の底から感謝しています。ワタクシままろばがこんなにも、ちょっと(かなりか?)はずかしいくらい真剣に、彼の生き様を言葉でも伝えたいともがいてしまうのは、とにかくひとりでも多くのひとに彼の作品を手にして欲しいからなのです。ただこの特別な感覚を共有したいだけのです。あとはもう、言葉なんて必要ありません。

加地さんが命を絞り出すようにして生み出した迫力の作品。今回掲載したものだけでも150点以上。それでも今並んでいる半分くらいです。とても一度にご紹介できる量ではありません(笑)。まずは第一弾として比較的小ぶりなもの、碗を中心にご覧ください。加地さんはすべて碗、とひとくくりに同じ名で呼んでしまうようですが、小鉢として使えるものも飯碗も、カップも含まれます。使う人の見立て次第でどのように使ってもらってもよいのです。小ぶりなものが多いはずなのに、画面から飛び出そうなほど力が有り余っている様子、伝わるでしょうか。…それにしても、ものすごいボリュームです。ずっと見つめていたらそれこそ魔法にかかってしまうかもしれません。なんてったってほら、カッチーマジックですからね(笑)。どうかご注意を。

*こちらの記事は2018年4月に公開されたものです。『ろばの家の定番展』には加地さんはめし碗で参加いただきます。文中の画像は出展される作品とは別のものになりますので関連記事としてご覧ください。

 

 

 

 

 

365日地豆を調理し続ける伊藤美由紀さんに聞く、在来種の現状。

この本との出会いが、全ての始まりでした。「地豆は、絶滅危惧食品です」…そう警告を発する伊藤美由紀さんの言葉は、不定期でお届けしている当店の『ろばレター』でもご紹介しましたし、Onlineショップのニュースでも簡単にお伝えしました。今回の企画を締めくくる形で美由紀さんの”お豆観”をご紹介しようと書きはじめたら、例によって果てしなく前置きが長くなってしまいましたので前置きだけで別にコンテンツを立てました(笑)。ほんと、いつも表題にたどり着くまでが長すぎてごめんなさい…。

ワタクシのようなお豆初心者がくどくど語っていても説得力がありません。ここはもう年季と気合が違うベテラン中のベテラン、美由紀先生にお任せしてしまいましょう。美由紀さんにはアンケートにお答えいただくほかに、日本における在来お豆の現状についてもお聞きしました。ご紹介するお豆料理の写真に使用されているうつわは全て加地学さんのもの。美由紀さんの私物(かつご自身による撮影)です。お二人の関係は先の記事にて言及しています。それにしても、本当に美由紀さんのお豆料理ってどれもこれも無茶苦茶美味しそう!…”そう”じゃなくて絶対美味しいって言わなきゃいけなかったんだった!ね、加地さん?

では早速伊藤美由紀さんのお豆観と、在来のお豆の現状を聞いて見ましょう。

質問1:『お豆料理』と聞いて頭にうかぶメニューは?
     :すみません。果てしなく浮かんで絞ることができません。

質問2:これまで食べた中で印象に残っている『お豆料理』は何ですか?
     :べにや長谷川商店が遠軽町で開催していた”おかん料理を楽しむ会*”に地元のおかあさん(おばあさん?)がひとりで10数品もつくって持ってきてくれた料理の中の「白花豆のたらこ煮」です。私にはない発想の料理で、しみじみおいしかった。で、会場でざっくりとつくり方を聞き、自分でもつくってみたのですが、その味にはほど遠く…。年配の人の絶妙な豆の煮方、味加減にただただ感服するばかり。
*”おかん料理を楽しむ会”は地域の人々や事前に呼びかけた道内外の参加者に自慢の手料理を持ち寄ってもらい、または会場でつくってもらい、参加者みんなで味わい、語らい、材料やつくり方について聞くなどなど、地域の味の発掘や継承になれば、と年1回開催していた会です(2007年~2012年)。

質問3:ご自身で、もしくはご家庭(子供の頃でも)でお豆料理をされる場合どんなメニューがありますか?
           :すみません。自分で、の場合、これも果てしなくて絞ることができません。以下、実家で、の場合です。私の両親も豆好きですが、母は自分で豆を煮ることはしない人で、わが家の食卓にのぼるのはもっぱら買ってきた煮豆でした。いまは私が、「煮る人」を仰せつかっています。

質問4:突然ですが、あなたはマメな人間だと思いますか?
 
         :豆のことに関してはマメなんでしょうが、その豆にしてもいかに手間を省いて簡単に料理するか、をテーマにしているところがあるので、結局、手抜き、ずぼら大好きなんだと思います。掃除も、部屋を丸く掃くタイプですし(笑)。

質問5:突然ですが、あなたはマメな人間だと思いますか?
           :私が暮らす北海道では非常に多くの豆が生産されています。それは大きく2つに分けられ、1つは作物として農家が大面積の畑で栽培し農協などに出荷・一般に流通するもの、もう1つは農家が家庭で食べるために畑の片隅か庭先で少量つくる自家消費用です。作物としての豆も大豆、小豆、いんげん豆類、花豆と多くの種類がありますが、自家用の豆になるともう把握できないほど多種多彩。というのも、北海道には開拓時代に道外から移住してきた人々が食料にするため、故郷から豆を持ち込んでおり、全国各地をルーツとする豆が代々つくり継がれてきたからです。
 これが「在来種」と呼ばれる豆(地豆とも)で、とくに種類が多いのが「いんげん豆」の仲間。豆としてだけでなく、野菜として未熟な莢もおいしく食べられるため、重宝されたのですね。長年、北海道でつくられてきたことから厳しい気候風土にも順応し、たくましく生き残ってきたのですが…。作物として改良・栽培されている豆と違って収量が少なかったり、形が揃わなかったり、病気に弱かったり、と、つくりやすくはなく、しかもツル性のものが多く放っておくと3mくらいまで伸びてしまうので支柱を立ててやらなくてはなりませんし、花が長い期間に渡って咲き続けるので豆の熟度が揃わずいっぺんに収穫できない、とか、完熟すると子孫を残そうとして莢がはじけやすい、とか、乾燥すると莢が豆をキツく抱いてしまい脱穀しにくい、とか、とにかく手がかかるのです。機械化、大型化が進む、北海道ではどんどんつくる農家が減っていて(最近でこそ、珍しい作物が売れる直売所に出すためにつくる農家もやや増えてはいますが)、いまや絶滅が危惧される状態にあります。
 在来種の豆は色や模様、形の個性的なものが多く、一般的な豆に比べて味が濃く、見て美しい、育てて楽しい、食べておいしい、魅力的な食品です。この地域の宝を絶やすことなく少しでも長くつくり継いでもらえたら、と農家に栽培を呼びかけ、消費拡大に尽力しているのが遠軽町の雑穀商「べにや長谷川商店」です。私は同店との出会いから、ものすご~く微力ながらもせっせと料理して消費し、まわりの人々にも魅力を伝えようと写真を撮ったり、食べ方の提案をしたり、といった「豆活」をしています。
ひとりでも多くの人に「豆のある暮らし」が根づくことを願って。

★このたびの企画展「豆まめしく」では、拙書「地豆の料理」を紹介いただき、ありがとうございました。ろばファミリーさんのお力で、つくば市からじわじわと豆の輪がひろがっていることを実感し、とてもうれしく思っています。


伊藤美由紀さん著『地豆の料理~食卓に並べやすい地豆のアイデアレシピ100』のページはコチラ
*お料理の写真は上から「紫花豆と鶏肉のさっぱり煮」うつわは加地学さん粉引鉢、「枝豆の焼き浸し」加地学さん刷毛目鉢、「豆ごはん」加地学さん飯椀

 

船串薫(caya)さんのお豆観。


上の写真はcayaさんの「米ぬか入りミックス大豆のグラノラ」、今回の『豆まめしく』中でパパろばがハマってしまった大豆菓子(?)。昨年の『おやつの時間』で激ハマりだった「4coconuts チョコバナナケーキ」に次ぐ勢いで食べていました。売り切れると「次いつ来るの?」「あ~薫さんのグラノラ食べたい」などとうるさいことうるさいこと…。でもこれ、皆さん結構ハマっていましたね。わたしも実はグラノラ自体結構好きなのですが、これはもう別格でした。あのザコザコしたフレーク感、しつこくない自然な甘さ、煎った大豆のサクサクした歯ごたえ…。有機栽培のナッツやドライフルーツも程よいアクセントですが、煎った大豆や米ぬかからどうしてこんな芳ばしい味わいになるのか不思議でした。cayaさんのお菓子は本当に、食感が楽しい。グラノラに限らず、噛むリズムや齧った時の音…理屈抜きに身体全体で楽しめちゃうお菓子ばかりです。わたくしママろばがハマったのは「娘来た小豆のボウル」。お正月に薫さんが笠間稲荷の夜店に出店していたときに購入して「これは傑作!」と感動。これもまた食感が命のお菓子でした。お客さまに何度も「嫁来たって言うんですよ、このお豆。」と”むすめ”を”よめ”と言い間違えて説明していたようなのですが、娘が急に里帰りしてきてから用意しても煮えあがる、という由来を考えれば”嫁きた!”はないですよね。間違って教えちゃったお客さま、ごめんなさいね。正しくは娘来た、です。薫さんはcayaを立ち上げる際”出来る限り地粉や在来種など地元に根差した農作物を使って身体に優しいお菓子をつくる”というコンセプトではじめただけあって作物にはとってもお詳しい。生産者の農家さんを実地に訪ねたり自分で野生のハーブや果実を採取したりと、あちこち飛び回って伝えてゆきたい素材をかき集めています。もともと使っていたお豆の農家さんが、べにや長谷川商店さんの地豆のガイドブックに載っていたり、今回の『豆まめしく』にはぴったりすぎるキャストでした。現在”地豆プロジェクト”という公開グループの活動にも参加して、在来種の普及に努めていらっしゃいます。ちなみにこの”地豆プロジェクト”は、茨城県常陸太田市在来の豆を使い、加工、販売、豆に関すること全般を考えていこうというグループだそうで、興味のある方なら誰でも参加できるようですよ。

さてさて、そんなcayaの薫さん、お豆にまつわるお話がさらっと済むはずはありません。cayaという屋号の由来になったという生まれ育った茅葺屋根の古いお家。質問4にあるエピソードの”大豆の枝や鞘で火を焚き、囲炉裏に下がっている吊る鍋で煎った大豆を黒い一升枡に入れ家長である父が家中を回る。その後を兄弟4人でぞろぞろとついて歩く”というくだりは、体験したことのないワタシの中にまで白黒で蘇ってきそうなほどノスタルジーをそそられます。旦那様である陶芸家の船串さんが一度「あの人の野生児ぶりは筋金入りだから。兄弟で遊んだときのオセロは葉っぱだったって言ってたよ」と話していました。子どものゲームの話をしていて飛び出したエピソードでしたが、それはむしろわたしにはとても豊かな光景に思えました。薫さんが消えゆく在来種を守ろう、伝えようとするそのパワーの源には、作物だけでなく日本が失いつつある日本本来の田舎風景、茅葺屋根に代表される日本人の原点…そんな大切な原風景を忘れまいとする必死の抵抗もあるのではないか…。そんなことまで想像してしまうと、ママろばちょっと胸が熱くなってしまいます。毎日地豆料理を作り、毎日インスタにアップすることを継続している伊藤美由紀さんもそうですが、自分に課せられた使命のようなものを持っている人の力は本当に強い。それを意識しているとしていないとに関わらず。ああ、またママろばの前置きが長くなってしまった…。

では、そんなcayaさん…船串薫さんのお豆観は?

質問1:『お豆料理』と聞いて頭にうかぶメニューは?
     :浸し豆、ぜんざい、おはぎ、チリコンカン、ファラフェル

質問2:これまで食べた中で印象に残っている『お豆料理』は何ですか?
     :① 群馬県のmatkaさんで食べたイエロースプリットピーのスープ
           :② 山形銘菓 山田家のふうき豆

質問3:ご自身で、もしくはご家庭(子供の頃でも)でお豆料理をされる場合どんなメニューがありますか?
           :① よく使うのは大豆の「打ち豆」です。おせんべいのように豆が平たく潰されているので、煮えが早く、メインにする豆料理というより、みそ汁やヒジキの煮物等に入れて使っています。
           :②浸し豆。
           :③子供の頃のメニューだと、これも料理とはいいませんが「煎り大豆」。

質問4:質問2、3の回答にまつわる感想、思い出、エピソードを教えてください。
           :2-①イエロースプリットピーは初めて出会うお豆だったのと、きれいな黄色の色彩が印象的でした。
           :2-②ふうき豆は数年前にお土産でいただき、存在を知りました。A4サイズ程の箱にびっしりと敷き詰められた青インゲンが翡翠のようでとてもきれいなことにくぎ付けに。砂糖と少しの塩だけのシンプルな味付けですが、程よい甘みとしっかりとした味わいで手が止まりませんでした。
           :3-①打ち豆は当時住んでいた近くのスーパーで見つけ、手軽さからマストアイテムに。今はパルシステムでたまに販売されるので、なくなりかけたら買っています。
           :3-②最近は浸し豆を在来のゴマを作っている豊田さんの作る鞍掛豆で作っています。とても味が濃く、こちらも止まりません。ほぼ独占で食べています。今年元旦からの8連続出店が終わり、帰宅後即、豆を水に浸し、数の子の塩抜きをしました。数の子入り浸し豆で一足遅いおせち気分。至福でした。
           :3-③茅葺き屋根の家の隣には、ぴたりとくっつけて増設した台所があり、節分の時は家長である父親がタイル張りの竈で煎り豆を作ってくれていました。乾燥させた大豆の枝や鞘で火を焚き、つる鍋(囲炉裏に下がっているあの鍋です)に乾燥した大豆を入れ大きな木べらでじっくりと煎るのです。料理をすることのない父親が年に一度豆を煎る光景は毎年の楽しみでした。香ばしくなった豆は、決まって大事な行事になると現れる使い込まれた黒い一升枡いっぱいに入れられます。父親が各部屋に豆をまきに歩き、そのあとを兄弟4人ぞろぞろとついて回り、最後に年の数を忘れみんなでこたつを囲んで食べる豆は言うまでもなく美味でした。

質問5:突然ですが、あなたはマメな人間だと思いますか(マメでない方もAB両方お答えください)?
           :マメではありません。

→マメではないと答えた方
質問A:どんな部分がマメではないと思いますか?またもっとマメにできればいいのになと思うポイントがあれば教えてください。
           :
日々こつこつと毎日なにかを続けるというのができません。これが何か一つでもできるようになったらいいです。

質問B:全般マメとはいえないけれど「それでもこんな部分だけはもしかするとマメかも」という部分を見つけて挙げてみてください。
           :洗濯の仕方はマメな方かと思います。パンツ(ズボン)は必ず裏返し、ボタンホールに掛かっているボタンは全部外して洗います。ネット使用のものはもちろん必ずネットへ。シャツを干すときは襟だけでなく前立てをピシッと伸ばしています。畳むときはもちろん裏返したものは表に返し、息子はカーディガンは被って着るのでボタンを全部留めてからしまっています。





薫さん、ありがとうございました!まったくお菓子を作る習慣のないワタクシから見れば、お菓子を焼くだけでそれは十分マメな人です。ふうき豆、わかります~。ママろばも20年来の大ファン。OL時代にファックスでお取り寄せしたら送信エラーが出て上司に「誰だ、会社のファックスからお取り寄せしてるやつは?」とさらし者にされたのがよい想い出です。あれは特別なお菓子ですよね!

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*写真は上から「きなこ入りミックス大豆のグラノラ」高田谷将宏さんの黄粉引スープマグ、青大豆の浸し豆(レシピあり)壷田亜矢さんの白磁鉢、「豆乳おからクッキー」船串篤司さんのプレート各種、「在来お豆を使った焼き菓子」宮下敬史さんの欅鉢、定番化したジンジャーシロップ。お菓子類の次の入荷は未定ですがジンジャーシロップは販売中です。

2018-04-05 | Posted in Blog, caya 船串薫さんNo Comments » 

 

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