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贈らなければならないから選ぶのはやめにする。本当に贈りたいものを選ぶ。

歳をとってくると(なんだか最近この書き出しが多いな~)、贈答品に費やす労力を省略するようになってきます。旅先でのお土産、帰省時のご挨拶、ママ友と集まった時の手土産。お誕生日のお祝いに進学祝、発表会の花束やお菓子に先生へのお礼。ご転勤と聞けばお別れのご挨拶、家を建てたと聞けば新築祝い。寒い季節はさらに多忙です。お歳暮と言う制度が下火になってきた代わりにハロウィーンやらクリスマスやらやたらに集まりが多い。自分の子どもへのプレゼントだけでも大変なのにパーティーがあればプレゼント交換用に、誰に配られても無難なものを選ぶ…。誰に配られてもよいような無難なものなど最初から贈る必要がないものだろうに、なぜか余計に神経を使わされてしまう。いらぬ苦労と余計な気遣い。そんなわずらわしい(?)経験、数え挙げたらきりがありません。結婚をして子供が出来てフルタイムの仕事を辞めたりすると、これまでに選んできたプレゼントの意味合いが全く性質の違うものに代わってしまいます。よくよく考えてみると、贈る相手との関係性は浅くなっているのに贈る機会は反比例するかのように増えているのです。「気持ちだから」を言い訳にお返ししたという事実さえ成立すればとりあえずセーフ。相手が自分に費やした金額なのか労力なのか、等価交換が成り立つことが大事なのです。恋人のために足が棒になるまであちこち探しまわった一枚のマフラーやセーターなど、遠い想い出です。バレンタインに想いを伝えようと相手の好みをさりげなくリサーチしていたあのカワイイ自分はどこへ行ってしまったのでしょう。「喜んでくれるかな?」「毎日使うたびに、自分のことを思い出してくれるかしら?」と想像しては、渡す瞬間が待ち遠しくて仕方がなかったピュアなワタシ…。あ、すいません。学生時代の思い出にひたりきってしまって…。いえいえ今だって、パパろばにプレゼントを選ぶときはちゃんと頭を悩ませていますよ(笑)。

筆マメな方では全くない不精なワタクシは、学生時代からの友人や職場の仲間などともどんどん連絡が途絶えてしまって今親しくしている友人は本当にごくわずか。毎年欠かさずHappy Birthdayメールを交わしていた友人にも、ついに今年はメッセージするのを忘れてしまったりと、トホホな人間関係です。でもそんな中、ひとりだけ同世代で毎年欠かさずお誕生日プレゼントを交換している友人がいます。料理人である彼女は近くに住んでいるし子どもの年齢が近いこともあってよく顔を合わせます。今更お誕生日プレゼント、というほどでもないのですがなぜか彼女にはどうしても贈りたいものが出てきてしまう。一年中アンテナを張って「これはぜひ彼女に」となるものを虎視眈々狙っているといってもよい。それがお互い伝わっていて「今年はこうきたか!」みたいな攻防戦となってきている感じです。でも、彼女のプレゼントを選んでいる時とても楽しいのです。付き合いも長くて相手の好みが大分わかってきているので、相手がビビッときそうなものが自然と目についてしまう。「こ~れ~はツボだぞ~」というものが見つかると3か月早くてもつい買ってしまいます。でも、そういうプレゼントって選ぶ行為自体がもうギフト的要素に満ちていますよね。相手の為に使う時間、労力、それを惜しまないようなものをギフトと呼びたいものです。

そんな風に「なんだか贈らなきゃならないから選ぶみたいなのはいやだなあ。」と漠然と思うようになってきていました。自分が使っていて、あまりにも使い勝手が良かったからどうしてもあの人にも使ってみて欲しい。あの人は最近疲れているみたいだから少しでもリラックスしてほしい。彼女は食べることが大好きだからきっとこういうのは喜ぶだろう。そんな風に相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら選べるギフト。世の中ギフトシーズンでどこに行っても洪水のようにギフトの提案が押し寄せてきます。そんな中で「ろばの家にしかできないギフトって何だろう?」と腕組みして、とにかく「自分がもらったら嬉しいものだけを組み合わせつつ、他のお店だと簡単には組み合せられないようなコラボに徹してみよう」と決めてセットを組むようにしました。例えば表題のバラのセット。ひそかにLa Vie en roseセットと呼んでいるのですが、一見関係のないイタリアの老舗店のお砂糖菓子と大阪の手作り石けん。でも、ろばの家ではどちらも女性から不動の人気を誇るベストセラー商品(実は結構男性のファンも多い石けん)です。そしてその二つを結び付けているのは自然で上品なバラの香り。天然の精神安定剤と呼ばれてしまうほど即効性のあるリラックス効果を持つ香りなのです。きっと、バラと聞いて想像するのとは全く異質の、優しく癒される香りですのでぜひ試してみてください。石けんとの出会いにはいわくつきのストーリーもあるので、ぜひセットページの詳細もご覧になってくださいね。

さあさあ、明確にテーマも決まった今年のLife is a gift。人生は贈り物のようなもの。存分に楽しまなければ。他人のための無難なプレゼントを選んでいる時間なんて、ナンセンス以外の何モノでもないじゃないですか。このバラ色の人生セットの他にも、ささやかだけれど、贈られた人の心を温かく満たすような組み合わせのセットやアイテムを吟味して、少しずつご紹介していきたいと思います。ろばの家で選ぶものはもともと自分たちで試してコレはと思うモノばかり。幅の狭いセレクションである代わりに、心から良いと思えるモノしか置かないように心がけているつもりです。だからどれを組み合わせていただいても素敵なギフトになることはなるのですが…。でもね、組み合わせによっては相乗効果が期待できるものも沢山ありますからね。せっかくですからラッピングも含めて、もっともっと喜んでもらえるよう趣向を凝らしてとびっきりのギフトを用意したいなと思っています。Life is a giftページの更新、どうぞお楽しみに。

Life is a gift2017のページはコチラです。

 

生き方を変えられてしまうようなチョコレートが存在します。そしてその男に、会えるのです。


Q.O.L=クオリティー・オブ・ライフ。そんなタイトルのチョコレートがあります。Qualita’ della vitaクアリタ・デッラ・ヴィータという、日本で言う健康機能食品にあたる効能をうたった、カカオがもともと持っているとされる薬効別に、その機能をさらに高める薬草や果実、スパイスをブレンドしたシリーズで実際にフェッラーラ大学薬学部との共同研究によって生まれたものです。人生のクオリティーを高めること。それがすなわち仕事の質を高めるのだと、意識して生き方を選んできたシモーネ。でもそんな彼が、唯一ブレンドに苦心したのもこのシリーズ。…理由は後ほど!

只今来日中!輸入元ヴィナイオータさん主催の生産者来日イベントVinaiottimana(ヴィナイオッティマーナ)のために、日本に滞在中のSabadiオーナーのシモーネ・サバイーニさん。わたくしママろば、東京会場では二日間サバディブースの通訳を担当させていただき、シモーネの濃厚なトークをみっちりがっちり齧り付きで聞いてきました。実はシモーネとお会いしたのは初めてだったのです。

…どこからどう見ても天才です。常人ではありません。

話を聞いていて何度も鳥肌が立ってしまいました。完璧主義者でかなり神経質であろうことは会う前から、彼のチョコレートを食べただけでも想像できましたがここまですごいとは。でも全然、冷たい感じの人じゃないですよ。ウィットに富んでいてものすごくチャーミングです。むっちゃくちゃ頭がキレるのでバシッバシのトークの中にひょいっとジャブの効いたギャグをはさんできます。それをキャッチするのがかなり大変でした。通訳側にもスキルが要求される、質の高すぎるお話の数々。刺激的でした~。

あまりにすごいので、せっかく来日している間に「これはシモーネ語録を作っておかなければ損!」と思い、忘れないうちに書きとめることにしました。すべては、人生のクオリティーに関わる問題に帰結するので、チョコレートに興味のないひとでも、どんな職業の人でも、きっと心に響く何かを見つけていただけるはずです!

誰もが彼のように潔く生きられる訳ではありませんが、条件に縛られて毎日何かに追われているような日々を変えられるかどうかは自分次第、という大切なヒントを与えられました。すぐには実践できない。でも、そうすれば良いのだと意識するかしないかでは、確かにクオリティー・オブ・ライフが大きく変わってゆく気がします。

まずは、シモーネ語録を列挙。彼の口からこぼれるセリフ全てを書き留めても、そのまま金言集ができたでしょう。これを読むだけでも、彼の作るチョコレートを片っ端から食べてみたくなりませんか?

では、行きましょう。シモーネかく語りき。


「一日のうち、半分しか仕事は入れない。残りの時間は自然の中に身を置いて、ただ身をゆだねる。そうしないと、クリエイティブな思考が出来ない」

「能力の問題じゃない。勇気の問題なんだ」

「頭の中を空にして自然の中に身を置く時間がないと、感覚を研ぎ澄ますことはできない」

「もちろん、その自由な時間の中で考えることはするよ。ひたすら考えるんだ。でもそれを仕事とは呼ばない」

「試作?そんなものは必要ない。事前にじっくり考えるんだ。一、二度試してダメなら、もとから成功しない定めなんだよ。」

「必要なのは、その道を究めるための鍛錬ではなく感覚を研ぎ澄ます訓練」

「チョコレートじゃなくてもよかったんだ。モディカに住むことさえできればね。オリーブオイルでも、ワインでも。でもたまたまモディカにはチョコレートの歴史があって、なのに満足できるクオリティーのものが見当たらなかった。考え方自体は間違ってないのにね。」

「僕は、僕が食べたいものを作っただけだよ。誰も作ってくれないから」

「仕事を選ぶことはそれほど重要じゃない。正しい人生の選択さえできていれば、どんな仕事でもクオリティーをたたき出せる。」

「人生のクオリティーを上げていけば、おのずと仕事にも結果が現れる。妥協しなくなるんだ。」

「やりたいことだけやっていればいいのさ」

「デザインは、常に僕の最も好きな分野だったよ。プロダクトにおいては、唯一の有効な武器なんだ。僕が直接コミュニケーションを取れない場合のね。」

「こだわらなければならないディティールは無数にある。そのどんな細部も見逃さないこと。専門家が見なければ気が付かないような0.1ミリの差でも、出来上がったものは明らかな違いを見せる。素人でも惹きつけられるような違いをね」

「ジンとかリキュールとか、これから挑戦してみたいことなら山ほどある。誰もやったことがないようなモノしか、作りたくないんだ。」

 


…どうです?これ、2日間ブースにいて聞くことのできた発言の、ほんの一部です。そして言うまでもないことですが、彼が暇人であるはずはないのです。創設して4年(2015年現在)で25ヶ国へ輸出していることからもその多忙ぶりは伝わりますが、スタッフはたった6人。シモーネ一人ですべての製品のレシピを決め、国内はもとより海外との折衝など取引のすべてを彼がこなします。プロモーションの為に世界各国を飛び回るのも、もちろん彼ひとり。それでも「忙しいのは9月から5月まで。繁忙期でも半日しか仕事しないようにしている」と言うのです。これだけの大口を叩かれれば「そこまで言うなら味見してやろうじゃないか」と多少意地悪な気持ちもわいてきます。なのに、改めてずらりと並ぶ(ヴィナイオッティマーナでは全種類のチョコレート、キャンディを試食できるのです)チョコレートを口に放り込んでみても、ひたすら黙ってうずくまり「負けました! 」とひれ伏すしかないのです。そういうチョコレートを、ヤツは作る。そういうチョコレートしか、作らない。

凄いヤツだろうとは思っていました。密かに、結構嫌なヤツなんじゃないかとさえ思っていました。身のこなしがスマートで背筋がピシッと伸びていて、ブラックジョークも上手くポーカーフェイスで…もしかすると本当に一部の人には「気取ったヤツ」と思われているのかもしれません。でも、仕方ないですよね。いや本当に、彼なら許される気がする。そしてワタクシママろばは、一目で大好きになってしまいました。というか虜になりました、はい。とっても紳士で優しくて、チャーミング。ちょっと出来すぎじゃないか、とは思うけど。彼に会う目的のためだけでも、ヴィナイオッティマーナのチケットは十分価値があると思います。それどころの騒ぎじゃないんだけれど、ワインが主であるのにもかかわらず、たった3人しか出ていないフードチームの、甘いモノ担当シモーネでさえこの有様です。実はパスタと生ハムの人たちもシモーネと同レベルのぶっ飛び具合ですけどね。とまあ、ママろば激押しのヴィナイオッティマーナ、東京は早々とチケット完売したりほぼ満席だったりでしたが、大阪、なんと当日チケットでも入れるようです。当日チケットと言っても予約が必要なようなので、皆さん忘れずチェックしてお出かけくださいね。

 

11月25日(土)、26日(日) Vinaiottimanaヴィナイオッティマーナ大阪 当日券の予約フォームはコチラ


上記はSicula Terraシクラ・テッラシリーズ。ヴィナイオッティマーナの会場で来場客に「一番オススメのチョコレートは?」と聞かれると「せめてダークチョコかミルクチョコ、フレーバー有がいいのかない方がいいのかくらい言ってくれないと答えられないんだけど」と言いながらも「今の気分ならコレ」と言って指差したのがこのシリーズ。「食べた瞬間にシチリアにいる感覚を思い出させてくれるから」がその理由。面白いことに人によって指さすフレーバーを変えていました。食べた人から「どうしてこんなに香りが強いのですか?」と質問されると「それはね、ハーブがもっともストレスを感じている時をねらって収穫するから」という驚きの答え。化学的な根拠があるわけではなかったが、真夏にシチリアの田舎道を歩いていた時、普段より強い野草の香りが漂っていることに気が付いたシモーネ。これは、水不足のストレスで植物が自分自身の養分を濃縮させているのだと想像。早速その時に収穫してその日のうちに乾燥させてみたところ、ビンゴ!それ以来、最も湿度が低く日照りの続いている時に収穫しているのだそう。すごい、シモーネ。ちなみにすべてのラインナップの中で農産物に有機栽培の認証がないのはこのシクラ・テッラだけ。だって、野生のハーブですからね。申請もなにも。。。

とまあ、エピソードにはことかかないシモーネですが、百聞は一見にしかず。行けるかたはぜひヴィナイオッティマーナ会場へ。行けない方は一口召し上がって、ご自分で感じてみてください。

生き方を根本から変えてくれるようなチョコレートを作ってしまう男、その彼から直接(通訳さんがいます)話を聞きながら、そんなスゴイヤツの作品を全種類味見できる。こんな機会、多分そう簡単にはありません。彼のような人間が存在するという事実を知ること。それを体感できる食べものが存在するということ。それを知るだけでも価値があります。シモーネと握手を交わして「Grazie!」と会場を後にするとき、あなたの人生も、きっと今より少しだけ豊かになっているか、そうでなければわたしのように自分で豊かにしてゆくためのヒントを与えられているはずです。

Sabadiサバディのページはコチラです。

これが噂のシモーネ・サバイーニ!不敵な笑いが腹立たしいほどキレる男。「黙って自分は天才だって言えばいいじゃん」と詰め寄ったら「能力の問題じゃないんだ。勇気の問題なんだ」だって。。。ますます腹立たしい!!

*ろばの家HPのブログ、ママろばの長ダベリよりSabadi関連記事

『カカオも砂糖も農産物であったことに気づかせてくれる感動的なチョコレート』

『ミルクチョコレートは子どもの食べるもの?コレを食べても、そう言えるでしょうか?』

「僕の人生は、常にバカンスのようだよ。それがクオリティーを保つ秘訣なんだ。」と話すシモーネの、インスタグラムのプライベートアカウントではシチリア島モディカのため息が出るほど美しい画像がズラリ。♯Lamiavitainvacanza ラ・ミア・ヴィータ・イン・ヴァカンツァ (常に)バカンス中の僕の人生、とでも訳したらよいでしょうか。注目すべきは、ヴァカンツァ・ネッラ・ヴィータ、人生の中のヴァカンス、ではないところ。あくまで、人生そのものがヴァカンスであるという彼の哲学が現れたハッシュタグ。

 

ヴィヴィットに。色やカタチを超えて、生きているうつわを。

ワインと焼きものであるうつわは、生産者(作家)のワイン(作品)に対するアプローチという側面から見ると、とっても似通っています。ただし、生きているワイン、生きているうつわに限ってのお話ですが。

「これこそまさに生きているうつわじゃん!!」と叫ぶパパろば。梱包をとき、ひとつ作品を取りだすごとに心が躍り、ひとつまたひとつと並べていくにつれ笑いが止まらなくなる。そんな楽しい作品に出会えることは、今のワタシたちにとってたまらなく嬉しく刺激になることです。初めてその作品に触れた時にはまるで、ドクドクと脈打つ心臓を手の平にのせられたかのような衝撃でした。その動きは非現実的に思えるほどリアルで、思わず手を引っ込めてしまいそうになったほどです。それほどショッキングな、生身の出会いでした。

宮崎県西臼井郡高千穂でうつわを作る、壷田亜矢さん、和宏さんご夫妻の作品たち。会期中ろばの家を訪れてくださった方の中には、『おやつの時間』の青いDMの中でドーナッツの下に描かれたマグカップが、ご夫妻の作品をモデルにしたものだと気付いた方もいらしたでしょうか。あの、おさるさんの耳のようにも、ドーナッツの穴のようにも見えるぽっかり開いたまん丸の空間。びよ~んと伸びた取っ手。実際に使ってみるまでは、こんなカタチのもので液体を飲むだなんて想像の範囲外でした。なんて開放的。なんて自由。

恐らくこの二人との出会いはろばの家にとって、その存在意義を根本から問いたださざるを得ないような大きな出来事であり、そして実際にはワタシたちの人生そのものまで変えてしまうほどの影響力と、たとえようのない喜びをもたらしてくれました。それはまさに初めて自然派ワインとよばれる、人間が余計な技術や添加物を用いずに土地の個性を表現しようとしてつくられたワインに出会った頃の感覚に匹敵する、新鮮な驚きとワクワク感と同じ種類のものだったのです。「こんな世界が存在したんだ!」というシンプルな驚き。これまで自分がいかに既成概念にとらわれて小さな世界しか見えていなかったかを思い知らされる心地よい敗北感と、目の前に新しい世界が広がってゆくことへの素直な喜び。

前回の『やっぱり、ごはん党』の時、和宏さんの馬鹿でかい大むすび皿やら、それらの巨大な大皿と同じだけのパワーを持つ小ぶりの飯椀が何種類も届いて、そのあまりにぶっ飛んだ和宏さんぶりに度肝を抜かれました。亜矢さんの象嵌茶碗が、あまりにキュートでユーモラスで、心をつかまれました。もうこれ以上驚かされることはないだろうと、しかも『おやつの時間』ではマグカップとかケーキ皿とかが届くのだからどんなにはじけても想定内だろうと、パパろばとタカをくくっていました。でもここで今こうしてお二人の作品を並べて思うことは、

「どうやったら、こんなにチャーミングなものがつくれるのだろう?」

という純粋な疑問と憧れだけなのです。どの作品を手にとっても、それぞれに生き生きとして、見れば見るほど気が付かなかった魅力を発見してしまい、さっきまでは「あっちが一番」とお気に入りを決めていたのに次の瞬間には「やっぱこっちもいい」となってしまう。今ワタシたちがひしひしと感じてしまうのは「もっともっと、彼らの作品を見てみたい。もっと、彼らのことを知りたい。」という衝動なのです。きっとそれは彼らの生き方に触れる事が自分たちの価値観を変え、影響を及ぼし、わたしたちの人生をもっと豊かで、もっと楽しいモノにしてくれるはずだと無意識に期待してしまうからなのでしょう。それがきっと、今のワクワク感の出どころなのです。

それは何から何まで、ワインの生産者と触れ合って感じてきたことと同じでした。わたくしママろばは、10年ほど前に帰国するまで8年間イタリアで暮らしていました。ソムリエとして働いたあとシチリアでワイン造りのお手伝いをしながら、クルティエといってワイナリーを輸入業者に紹介するエージェントのような仕事もして、帰国後も続けていました。パパろばも前職はワイン屋です。「どうしてろばの家でワインも置かないの?」と、多少事情を知っているお客さまには聞かれます。3年前シチリアのワイン生産者アリアンナ・オッキピンティが来日してお店に遊びに来た際にも「ここはライフスタイルショップなんでしょう?ワインも置いてある方が自然じゃないの?アナタたちがやるんなら」と言われました。多分、そのあたりのいきさつは一度詳しくご説明しておいた方が話がスムーズなのかもしれませんね。なぜゆえにワイン屋でもないろばの家で、やたらにヴィナイオータさんの商品やらイタリアのワイン生産者の話が登場するのか…ただ、話せばなが~~~いことなので、ただでさえ話が長いママろばの身の上話はいつかまた別の機会にとっておくことにしましょう。なのにどうしてまた今ここでワインの話を持ち出してきたのかというと、それはひとえに、ワインと焼きものはあまりにも共通点が多いから、に他なりません。そう、はっきり言ってまったく一緒です。

自分の既成概念をぶち壊し、枠を外してもらえる快感。いかに自分が銘柄とか品種とか、ヴィンテージの良し悪しとかに代表される、情報的なものでワインを判断しようとしていたか、そしてその行為のつまらなさ。同様に、無農薬なのか亜硫酸無添加なのか、ナチュラルなのかそうでないのかそれさえも結局二次的情報に過ぎないのだと気づくこと。大切なのは「美味しいか美味しくないか、心地よいか否か」であって、要はシンプルに心を開いて感じさえすればいいんだ。アタマで飲むのでなく、身体で、ココロで飲めばいい。そしてそうやって心をオープンな状態で受け入れることができれば”美味しい”の先にある”心を動かす”という世界にまで踏み込むことができるのだと気付かせてくれる、心躍るワインたち。そんなワインを作る生産者たちは、彼ら自身が、その生き方そのものがとびきり魅力的でどこまでもチャーミングです。そしてそんな彼らと出会い、対話し、時に真剣に討論しぶつかり合うことで、仕事というものへの認識を変え、自分の人生をどう生きたいかを問い、前に進む勇気をもらってきました。つまり今ここにあるワタクシママろばの人生観は、彼らとの出会いによって形成されてきたと言っても過言ではないのです。

そして、そんな風に自分の生き方までをも変えてくれるようなワイン生産者に出会うことは、純粋に何にも代えがたい貴重な喜びであり財産でした。それと同等のよろこびを今、壷田亜矢さん、和宏さんたちの作品を前に、また彼らから差し出される言葉を前に、強く強く感じています。こんなにワクワクする出会いは、人生においてそうそう簡単に得られるものではないのでは、とまで思ってしまう。

個性的という言葉で片付けてしまうのは本質を見失ってる見方に感じます。もちろん、とある一面は言いえています。彼らの作品は文句なしに個性的で、独創的に見えます。ではワタシたちが彼らの作品に心酔している理由がそれなのかというと、どうも違う気がするのです。個性的でも、独創的に見えても、心にまでは響かないものが沢山あります。欠点ひとつなく優雅で、キレイだな~とは思えても、感動することはできないワインが沢山あるように。

個性とは、単に個々の性質の差でしかありません。ワタシとパパろばが違うように、あなたとあなたの隣の人が同じ人ではないように、そこに存在するものの数だけ個性は存在するのです。そして個性は、追い求めるものでも表現するものでもなく、自然に滲み出てしまうものなのだと思うのです。けれども、ワインやうつわに限らず、およそこの世で制作にかかわる全てのひとが求めるところの唯一無二の個性というモノが作品に自然に現れるためには、力が必要なのです。とてつもなく大きな力が。そしてその力というのは、残念ながらそう簡単に誰もが持ちうる種類のものではないのです。それを才能と呼ぶ人も、努力と呼ぶ人もいるのでしょう。焼きものの世界のことはよくわかりません。でも、ワインの世界に例えるのであればその力は、失敗を重ね経験と積み、なおかつ考え続けることをやめない柔軟さ。そして常に自分の力の及ばぬ領域があるのだという謙虚さと自然への畏怖がなければ、身に着かないものであるはずです。亜矢さんの作品から、和宏さんの作品から、まるでお二人の人柄そのもののような愉快さを感じてしまうのは、彼らが愉快な人たちだからではなく、愉快な人柄が自然に滲み出るだけの力を彼らが獲得してきたからに違いありません。彼らの作品は愉快だけれども、愉快な人なら誰でも彼らのような作品を生みだせるわけではないのです。

ワタシたちが好きなワインの生産者に「どういうワインを作りたいか?」と聞くと、だいたいみな口をそろえておなじようなことを言います。「土地の個性を最大限ワインに表現できるよう、人間の手をできるだけ加えずに自分は最低限、管理人のようにブドウがワインに育ってゆく過程を見守りその手助けをするだけ」と。でもそうして自分の個性ではなく、土地の個性を生かそうとして余計なことをせず、自然をリスペクトし、常に最善と思われる選択を取りつづけてつくられたワインはその意図に反して、もっとも個性的な、その人らしさが表現されたものなってしまう。そんな話を、6月に壷田家を訪ねた帰り道、熊本空港へと向かうバスの中でご長男の太郎君に話したことを覚えています。あまりにも、ワインの世界と焼きものの世界には共通点が多いのだと。ご両親のようにクリエイティブな活動を目指しているという彼には、そこで何を言いたいのかすぐに伝わったようでした。まだ道が見えていないクリエイター志望の若い人の多くに、個性はスタイルの違いだと解釈されている気がします。ある特定の色調、ある特定の質感、ライン。でもそれはとても表層的なものです。技法は表現方法でしかありません。またまたワインに例えるなら、今自然派ワインの世界では、アンフォラとよばれるテラコッタの壺が木樽に代わる醸造容器としてもてはやされています。「土から生まれたブドウを土から生まれた容器で醸造する以上に自然なことはない」という解釈で、より純粋にテロワールを表現できると考えてのことなのかもしれませんが、中に入れるブドウそのものに力がなければ壺で発酵しようがプラスチック容器で発酵しようがあまり効果がないと思えてしまいます。土着品種しかり、皮ごと発酵するマセレーションの日数の長さしかり。スタイルだけ変えても、生きたワインを作ることはできません。それはその人の生き方そのもの、人生の選択にかかわるもっと根源的な人間としての在り方の問題であるべきなのです。

「色や形を越えて生きている器が作りたい!」お二人の個展のDMに書かれていた言葉が、とても印象に残りました。色やカタチをこえ、言葉にすることもできない何かを追い求めてゆくことは、すなわちそんな風に生きてゆくことでしかありえません。「日々何を食し何を考え、どう生きているか。どうしてもそれが形に現れてしまう」そう言い切ったのは加地学さんでした。創造することは、生きること。生き方が魅力的でないと魅力的な作品は生まれてこない。楽しんで作られた作品じゃないと、使っている人は楽しい気分にならない。彼らの作品を見ているとそれがひしひしと、実感として伝わってきます。

だって、こんなにも生き生きしている。今にも踊りだしそうに、飛び跳ねそうに、底抜けに愉快に。とてもヴィヴィットな感覚で。ヴィヴィットvivitの語源はヴィーヴォvivo=生きている、です。

「近所のおじいちゃんおばあちゃんに配って回るとね、評判いいんですよ。ほら、ちょっと震えた手でもちゃんとつかめるって」とすっとぼける和宏さんのマグカップは、確かに持ち易い。腰に手をあてて牛乳を飲み干すみたいな感じで思わず背筋が伸びる。亜矢さんのうつわのまるっこい姿は動物のように手の中にうずくまる。手をつなぐ子どものような壺がいる。森のきのこのように愛らしい台皿がある。大きく自由に伸びた取っ手の穴から世界をのぞけば、その円く切り取られた世界は一瞬前よりずっと、ヴィヴィットだ。

びょ~~ん、ってね。

 

壷田亜矢さんのページはコチラです。
壷田和宏さんのページはコチラです。

 

Everybody has a sweet memory.~vol.1~

さてさて11月に突入しましたね。『おやつの時間』も実店舗での展示は残すところ2日となりました。先日お菓子作家caya船串薫さんの”甘い想い出”をご紹介しましたが、お菓子もとっても好評。2度の入荷分ともほぼ完売のため昨日新たに補充しました。旦那様で作家の船串篤司さんにcayaさんのお菓子とご自身の作品も少し(お菓子に合いそうなミニサイズのあれこれ!)をお届けいただき、またまた充実!ここで皆さんの“甘い想い出”もシェアして、さらに盛り上がりたいと思います。毎度おなじみママろばが趣味でお願いしている名物アンケートでございます。

『やっぱり、ごはん党』の際、納品で忙しい作家さんたちに写真撮影まで依頼するという迷惑な質問を投げた結果、アンケート回収も皆さんへのご紹介も遅れまくってしまったので、今回は「好きなおやつ、子どものころの思い出のおやつを教えてください!」と気軽な感じでお願いしました。それでも、本当にひと事の回答もあれば手描きイラスト解説つき回答を何ページにもわたって書いてくださった方もいて答えは千差万別。甘党度数の差が現れていました(笑)。…というわけで、ただお名前と回答を羅列してもつまらないので、多少脚色してママろばがインタビューしているような感じでレポートしてみました。極力回答そのものには手を加えないようにしています。解答だけ羅列してもつまらないので、会期中にママろばが平らげたおやつの写真やディスプレイのワンシーンを間に挟んでハイライト的に。ちなみにトップのアップルパイを載せたお皿は香川県高松の境知子さん。このお皿は今年の『おやつの時間』の中心的存在。本企画のために作ってくださったという嬉しい作品で、大きなケーキプレートも相似形の小さな取り皿も白磁にさりげないレリーフ模様がほどこされていて、うっとりする美しさ。これまたうっとりする美味しさのアップルパイはお向かいのベッカライさんのもので、この季節だけに登場する紅玉のサックサクパイ。毎シーズン、ママろばだけで何個平らげるか…。

毎日本当にいろいろなお菓子を試食したりしっかり食べたりしていて、おやつの時間が始まって以来どっぷり砂糖漬けになっているママろば。お客さまに「羨ましいですね~」と言われてつい「でもさすがにちょっと、ポテチとか食べたくなってきました」と本音をもらしてしまいました。ああ、甘党代表ママろばともあろうものがそんな弱音を…とガックリうなだれている内ふと気づいたのですが、おやつって別に甘いモノじゃなくてもいいんですよね。しょっぱいのだって立派なおやつ。ごはんとごはんの間に食べるものはなんだっておやつなのです。ああ、よかった。正々堂々とポテチが食べられる!と意味不明な安心感を抱いていたら、いるいる、塩味派!

では、辛党代表から!

「好きなおやつは”コイケヤ ポテトチップス のり塩”です。私は辛党なので、選ぶものがポテトチップスや塩せんべいです。”カルビーのポテトチップス コンソメ”も好きですが、やっぱりコイケヤの”のり塩”です。」と答えるのは益子の中村恵子さん。なんとなく予想通り?「番外編として、甘いものですと”コロナロータス、オリジナルカラメルビスケット”です。」とも答えていますが「コイケヤポテトチップスのり塩を食べるときは、月に数回、夜にビールと共にです。食べ過ぎないように、BIGサイズは買わない様に決めてます。」というのですから相当な辛党のようですね。残念ながら?中村さん、これだけ作家さんがいても辛党はたった一人のようですよ…と思ったら横から「はいはいはーい!俺も断然ポテチ派~」とパパろばが手を挙げてきました。よかったですね!…何がいいんだかわからないですけど。

甘いもので人気があったのは栗です!秋ですもんね~。わたしもモンブラン大好きです。誰も聞いていませんがワタクシママろば史上最高のモンブランは、目白にあるエーグルドゥースさん。サクサクのメレンゲがたまりまへん。30分以上のお持ち帰りは不可というのが泣き所で、毎回仕方なくお土産を断念して自分だけ店内でいただいて帰ってきます。ああ、申し訳ない…と、またまた話がそれすぎる前に栗好き手をあげて~。

「は~い!」と合唱してくれたのは同じ土岐市(岐阜県)で作陶する大江憲一さん村上雄一さん。「”恵那すやの栗きんとん”をお抹茶を点てたときに食べる」と答えた大江さん。少し前に当店にふたつだけ届いた抹茶椀に漂っていたあの緊張感、今でも忘れられません。なんだか大江さんがお茶を点てると言うとカッコイイですね~。秋になると栗きんとんを食べたくなるというのは村上さんで「今年は妻が頑張って栗ペーストたくさん作ってくれたので、栗きんとん、栗バターパン、モンブランで楽しみました。」なんていう羨ましいコメントも。村上さんは「18歳の時に歩いて旅をしていて静岡のお味噌屋さんで中津川の栗きんとんをいただいたのですが、感動して、そこからは中津川目指して歩きました。」という青春18きっぷな思い出も教えてくれました。ご出身は自由ヶ丘で、生まれた町のご当地ドルチェを教えてください、と尋ねたら”自由が丘、虎屋の栗羊羹”と回答全てが栗推し。栗好きのママろばも負けそうです。

cayaさんの笠間の山栗とほうじ茶のケーキ、4coconutsとバナナチョコレートのケーキを村上さんの湖水プレートで。

でも、 大江さんの「東濃地域に住み始めの頃、友人に「栗きんとん食べる?」と言われ「栗きんとんって正月のおせちのアレでしょ」と思い「あんまし好きじゃないからいいや」て答えたけど、出てきた栗きんとんに!!??…食べて感動したのを覚えてます。」という話に妙に納得。子どもの頃、中津川の栗きんとんのような栗比率の高いきんとんの味なんて全く知らなかった。大学生になって東京に住んでいた時、同じ北海道出身の同級生がお茶を習っていて「お稽古で出たお茶菓子の栗きんとんがあんまりにも美味しくて」と半分食べないで残しておいてくれたのを懐紙にくるんでわざわざ届けてくれたのですが、その飛びぬけた栗の美味しさ以上に彼女の優しさに感動したことが忘れられません。それが人生初のモノホン栗きんとんでした。大江さん、わかるわ~。あのお正月の栗きんとんの甘ったるさ…子どもは特に苦手ですよね。

岐阜の栗派に対抗するのはチョコレート派。結構多い。もしかするとワタクシママろばもここに分類されるかもしれません。甘いモノは何でも好きとはいえ、チョコレートはまた別格にテンション上がっちゃうもんなあ…。「毎朝妻と二人でバンホーテンのチョコを食べるのが日課です」と答えたのは、漆作家の小林慎二さん。茨城県鹿嶋に工房を構える小林さんは『おやつの時間』には2回連続漆のコーヒーカップで参加してくださっています。とてもシンプルなデザインで4色の塗りがそれぞれにどれも美しく、使い込むとうちにどんどん透明感を増してゆくという魅惑的なカップ。漆デビューはこれ、という方も増えてきました。で、小林さん。…毎朝、ですか?「子どもを小学校に送って、その後二人でコーヒーを淹れて食べるんです。」と仲の良い小林さんご夫妻らしいお答え。でも、工房にお邪魔した時の豪快なお酒の飲みっぷりが印象的でつい「辛党だとばかり思っていました」というと「甘いものも辛いモノも両方大好きなんで、タチ悪いんです…」と笑います。毎朝おやつを食べて、3時には食べないってことかなあと思ったらちゃんと3時にもおやつの時間をとるようで、その時も奥様とおやつに合わせて「何飲む?」と紅茶やコーヒー、日本茶をその時のおやつに合わせて選ぶのだそう。お菓子の量は奥様が決めるともこぼしていましたが、極度に神経を使う漆の作業。朝のほっこりする時間や、ひとやすみする時間の貴重さはなんとなく想像がつきます。同じ漆工房で働いていた奥様ならば、その気持ちもよく理解できるのでしょうね。

愛知県常滑の大澤哲哉さんも「甘いモノはあまり食べないのですがチョコレートだけはよく食べます。」と、やっぱりチョコ派。「チョコあ〜んぱん、スニッカーズ、ブルボンのチョコチップクッキー、たけのこの里」などがおやつタイムによく登場するらしく仕事の合い間、コーヒータイムに一緒に食べることが多いとのこと。笠間のKeicondoさんもチョコレート派。ブルボンのアルフォート(できればミニサイズ)という回答で、大澤さんと同じく仕事の合い間に食べているみたい。そういえば今回参加していないけど、鉄の羽生さんの工房でもアルフォートが出てきて「好きなんです」って言ってたなあ。何を隠そうワタクシママろばもアルフォート、かなり好きですけど。Keiさんなんて「長く飽きずに食べているのは、アルフォートだけです。」とまで言い切っていますから、市販のおやつではアルフォートの人気高めですね。でもなんだか、男性陣のこだわりって慎ましいというかカワイイ感じがしますね。リクエストといっても「できればミニサイズ」程度ですよ?やっぱり女性の方が貪欲なのかなあ(笑)。

Keicondoさんのレクタングルプレートにcayaさんの香ばしい在来ゴマスティック。ママ友つながり…。

だって、「どこどこの何」と名指しで答えてくるのは、いつだって女性たち。加藤かずみさんもシモヤユミコさんもおやつはご指名買いです。加藤かずみさんのお気に入りは”woldのタルト”だそう。お仕事の合い間、3時の休憩で食べるそうで「これを楽しみに仕事を頑張ります」と言うので気になって思わず検索してしまいました(笑)。町田にある、フレッシュフルーツのタルトで有名なお菓子屋さんのようです。シモヤユミコさんが教えてくれたのは「”西光亭のくるみのクッキー”、ひたちなか”&SUGARのキャラメルシュー”、”TRADER JOE’Sのコーヒービーンズチョコ”。くるみのクッキーは最近いただいて知ったお菓子。コーヒーとの相性が抜群で一気に食べてしまいそうでドキドキします。&SUGARは遠くてなかなか行けないのですがケーキがどれも本当に美味しい。最近食べたキャラメルシューは、1つしか買わなかったことを大後悔。TRADER JOE’Sのコーヒービーンズチョコは旅行の際にたまたま買ってハマってしまったお菓子。TRADER JOE’Sのありそうな場所に行くと必ず買って帰ります。」と、この説明を聞いているだけでも今すぐ走って買いに行きたくなります。もちろんシモヤさんも「仕事の日のおやつの時間に。コーヒーと一緒にいただくのが至福。」というご回答で、考えてみたら作家さんは皆さん工房で一人っきりでお仕事しているのですから、仕事の合間に食べる以外に、そうそうおやつの時間的シチュエーションが生まれるわけがないんですよね。

シモヤユミコさんのさざ波リムプレート(今回は完売しました)に岸本恵理子さんのローズマリーとグリーンレモンのポルボロン

あ、仕事前におやつ食べる人、小林さん以外にもいました!横須賀で黙々と木を削る宮下敬史さんです。「朝の仕事前、仕事の合間とお菓子がある日はついつい食べてしまいます。もちろんコーヒーと一緒に。いいコーヒー豆が手に入った時はおやつは必須ですね。」…この”もちろんコーヒー”という答えの”もちろん”の根拠が知りたい!やはり、木を自分の素材に選んだ時から作り続けているというコーヒーメジャーに支えられて出てくる言葉なのかしら…。何だかあのメジャーは完成形という佇まいですものね。でも宮下さん、コーヒー豆こだわってそうだな~。なんとなく渋いホロ苦系のお菓子をあげるのかと思いきや「お菓子は和と洋どちらも大好きです。最近よく食べるのは、かし原の塩羊かんと福寿屋本舗の長崎カステラ切り落とし。もらったら嬉しいのは美味しい豆大福とか。」だなんて、意表をついていて逆にカッコイイですね。これも根拠ないですが(笑)

山桜とブラックウォルナットの2色。今回の山桜は縞模様が美しい。それにしても大江さんのエナメル釉、何でも映える。

そして、なんだか読んでいてほっこりしてしまったのが、境さんご夫婦の回答。実は会期直前、10月のはじめにろばの家族4人で香川県高松市のお二人の工房を訪ねてきたばかり。その時のお二人の感じそのまんま~なお答えです。

境知子さんの好きなおやつは「タルト、わらび餅。」わ~知子さん、ワタシもわらび餅、大好きです!好きすぎて勝手に毎週土曜日お店でわらび餅売ることに決めちゃったくらいです。パイとかケーキとかじゃなく”タルト”と答えるところがいかにも知子さん。とても女性らしい感性の方なんです。一方旦那様の境道一さんのお答えは「プリン」とカワイイぷりんの絵文字つき回答が。なんか、プリンって答える自体でもう既に道一さんのなんたるかを十分語っている気がしてしまう。ウチのチビろばちゃんが、一緒に食事している間中道一さんのおひざに頭をのっけてくつろぎきっていました。それを全く苦にせず素で食事を続ける道一さん。以前オーバルワールドのとき「子どもの好みに合わせて完璧な焼き具合の目玉焼きを焼けるのが自慢です」と答えていた優しいお父さんです。プリン、に続く説明がまたどこまでも道一さんです。「なぜスーパーのプリンは3つ入りが多いのでしょう?我が家は4人家族、3つ入りでは1つ足りない…結果一人だけ食べ損ねることに…。そのパターンが多いからなのか、もう無理!となるほど食べてみたいと夢見ています。」だなんて答え”らし過ぎ”て笑っちゃう~。パパろばが「2パック買って2個余ったのを道一さんが食べるという選択肢はないのだろうか?」とボソリ…。道一さん、今度プリン山ほど送ります!!


プリン好きな道一さんのプレートとマグでCookie.Gさんの超定番、ショートブレッドを。小麦粉、バター、砂糖、塩、だけでなぜこの食感になるのか毎回不思議…。

そして一昨日お店に遊びに来てくださったCookie.Gの須崎優子さん。お菓子屋さんをはじめるだけあって回答もやはりご指名が細かいです。驚いたのは「アイスクリームは、毎日の様に食べます。」というお答え。ちょっと、ない回答ですよね?「高校を卒業して間もなくの頃の高校のクラス会を資生堂パーラーでやった時に最後に出たアイスクリームがすごーく美味しくてびっくりした。(今は無いのですが)近所にシェリュイだったと思いますけれど、アイスクリーム屋が出来たときに出来たてアイスやフルーツのソルベに感激。」と、なんだかセレブなお答え?さすが港区出身です。自由ヶ丘出身の村上雄一さんと同じ空気を感じるわ~、なんて。田舎育ちのママろばは単純に羨ましい~。須崎さんはその後も「おせんべいもよく食べます。白醤油のが特に好き(十条のむさしやのが好きだったのに、ある時から無くなってショック。あけぼのの白イカだとか)。どら焼き(上野黒門町のうさぎや)。きみしぐれと栗鹿の子(大坂屋、港区三田)・御倉屋(京都)(きみしぐれでなく、夕ばえ)。と続くのですが、お店でも他にもいろいろと列挙されていましたがメモしきれず。。。ワタシも和菓子の本を読んで手帳に「食べてみたい和菓子リスト」を長々と何ページも作成したりしていましたが、とても須崎さんのパッションにはかないそうにありません。須崎さんは、おやつは「夕食の後が多いです。又は店に持って行って、仕事の合間に。」ということでしたが、お店でお菓子を作ってその合間におやつ…やはりかないません。

お菓子を作る人といえば、忘れちゃならない岸本恵理子さん。「甘いものはなんでも好き!最近は和菓子のほうが好みですが、昔に比べたら食べなくなりました。。。中毒的なものとしては、敢えて誤解を恐れず言うなら、グミ。マイブームが定期的に訪れるので、ブーム中は毎日食べてます(苦笑)今、渦中です。血までゼラチン質になっていそう。定番HARIBOのグミをおやつの時間だろうが、車の中だろうが目につけばどこでも噛んでる。食べる量もすごいです。ジャンクです。もらうと困るおやつです。お願いだから与えないでください(笑)。それがきっかけでたとえ落ち着いていたブームでもまた到来してしまう。。。」という意外な回答。でも、それがまた余計に特別な感じに響いてしまう。子どもの頃のおやつの思い出についても一筋縄では行かない感じの答えが返ってきていましたよ。こういう風に人生をかけて食べものと取っ組み合ってこないと、岸本さんのような料理人にはなれないのかもしれない、と変に納得してしまいました。

…これで皆さんのお答えをご紹介できたかな?え?壷田亜矢さん&和宏さんがいない?実はイラスト付き大作でご回答くださったのがこのお二人だったんです。とてもここで続ける勇気がないので、別枠でご紹介しますね。前回の『やっぱり、ごはん党』で亜矢さんいわく「空気読めない回答」をしたと思い込んでいる和宏さん「今度はハズさないぞ!」なんて意気込んでいたようですが、どうでしょうね~(笑)。お楽しみに!

 

All you need is a sweet memory.

ろば肥ゆる秋。今年も『おやつの時間』の季節がやってきました。ママろばが一年で一番元気になる2週間。初日の金土日と3日間、台風で悪天候の中沢山の方に足をお運びいただきました。ありがとうございます!今週もなんだかスッキリしないお天気ですが、追加で届いた作品やお菓子を前にテンション高め、血糖値も負けずに高めで張り切って営業しております!

今回で3回目となるおやつの時間、実は密かに毎回テーマを変えておりまして、“All you need is sweet memory~あの、どうにも待ち遠しかったおやつの時間。あの頃のワクワクを大人になった今も…”というのが今年の隠れテーマ。…長い(笑)!

…という感じで書き出した『ろばレターvol.6』。当店から不定期にお届けしているDMです。先日お客さまから「今回でvol.7ですよ。vol.6は昨年のおやつの時間の時で“ひとやすみ、ひとやすみ、の巻”だったんですから。」とご指摘いただきました。ひょええ、一年もサボっていたんだ!汗アセ…。そのDMやメルマガを初年度から見てくださっている方なら“ろば肥ゆる秋”が“おやつの時間”の枕詞となってきたことをご存じのはず。初年度は『おやつの時間~温かい飲み物を愉しむ、うつわとお菓子のアンソロジー』となっていました。我ながら恥ずかしい気取ったタイトルですね。DMには“Would you like coffee or tea?”などと英文まで盛り込んであり、すでにどれがタイトルだか見分けのつかない混乱ぶりです。アンソロジーとか、愉しむという漢字を選ぶあたり…。ろばの家で企画した初めてのグループ展とあって相当肩に力が入っていた空回り感が満載です。2回目となった昨年は『おやつの時間~ひとやすみ、ひとやすみ~』でした。…多少は肩の力が抜けてきた感じがしないでもないですね(笑)。

…でもって今年は、~あの、どうにも待ち遠しかった~と前につけちゃった。さんざんツッコんでおきながら、懲りずにまたSweet Memoryがどうちゃらとか英文もつけてみたりして(イマイチ自信がないのですがmemoryは単数形でよかったのかしら?)…。しかしこんな感じで毎年テーマを変えサブタイトルをつけていくとその内だんだんネタ切れしてきて『新・おやつの時間』とか『おやつの時間delux』などとお茶を濁したり、『本当のおやつの時間』『わたしだけのおやつの時間』など単なる言葉遊びのような苦しい展開になってきて、しまいにはちょっと休んでおいてから『帰ってきたおやつの時間』なんていうのをやってしまうかもしれません。自分の首を絞めているのでは?とも思うのですが、例によって行き当たりばったり、思いつきだけのノリで押し切ってしまうから後で赤面するような羽目になるんですよね。

でも今回は、天から降りてきたようなタイミングでこの“Sweet Memory”という言葉が浮かんできてしまったのです。そうなるともう誰にも止められないのがママろば得意の連想ゲーム。「おう、すぃ~とめ~もり~!いいじゃんいいじゃん、ドンキスミ~ベイベ~♪」っとペンギンがポロリと涙を流すところまで発展してしまうのです(わかっていただけるかな~?世代的に…)。なんのこっちゃかよくわからない長い前置きですが、まさにこの甘い想い出、これをテーマにしたかったんですよ。子供の頃、一日で何より大事なイベントだったおやつの時間。待ちきれなくてワクワク、そわそわ。そんな気持ちを思い出してもらえるような楽しい企画にしたいな~と思っているうちに前置きやらサブタイトルやら、盛り沢山になっちゃったわけです。実を言うと、ワタクシママろばにとっておやつの時間は、大人になった今でも変わらず一番楽しみな時間なんですけどね。お菓子を前に撮影などでおあずけをくらってイライラしはじめると、パパろばから「子どもか?」とツッコミが入ります。

自分が食べたいおやつを集める。そんなノリで「こんな素敵な相手とだったらさらに充実したおやつの時間が過ごせそう」というようなうつわや道具をお願いしました。日々の疲れが癒されて元気が出てくる、ゆったりとした時間。短くても、長くても、大事なのは気持ちの切り替え。そうしていつか、そんな素敵な時間を誰かと共有したことがその人にとっての甘い想い出のひとつとなり…。想像しているだけで楽しくなってきしゃいます。この企画のおやつを選択している時間も超楽しい!でも、超真剣勝負です。きっとこれもいつか、ワタシたちの想い出のひとつとなるのでしょうね。

さあて、今年もママろば、自分が食べて見たいばっかりにとんでもないお菓子を発案してしまいました。普段はちょっと手が出ないものも、年に一度のこういう特別な期間なら許されるかな、って。だって、ふっくらしたウッディファームさんの大粒ピオーネを食べていたら、ひらめいてしまったんですもの。これをアレに漬けこんで、○○○○バタサンドみたいの作ったとしたら?…ああ、ママろば天才!!アリアンナの柑橘ジャム&サバディの100%カカオの時も自分のスウィーツセンサーに惚れ惚れしましたが、今回のひらめきにも自分で感心してしまいました。そしてさらにそのスペシャルドルチェの名前が降りてきてしまった時には、鼻血が出そうなくらいコーフンしました。

そう、その名も『マルコ・デ・バタサンド』。

北海道の某お菓子メーカーからクレームが入ってしまいそうなネーミングではありますが、これ以上しっくりくる名前が浮かびません。わかる人にはすぐに通じてしまう名前なんです。その人は多分ワイン、しかもナチュラルワイン、イタリアワインが好きな人であるはず。作ってくださったのは我らがCookie.Gの須崎さん。普段お店で出しているレーズンバターサンドが、すでにものすごく美味しいのです。これ以上手を加える必要などあるのか?と背徳感に苛まれましたが、人間の業の深さを嘆くより仕方ありません。だって、レーズンですよ。バターサンドですよ。お酒に漬けるなればたどり着いてしまうでしょう?マルコ・デ・バルトリまで。イタリア、シチリア島の最西端のマルサーラ。そこに君臨する、ワイン界の世界遺産とも呼ぶべき唯一無二の存在、マルコ・デ・バルトリ。亡くなってからは生前のカリスマ性にさらに磨きがかかり、レジェンドが増えてゆくばかり。マルサーラでの彼の偉業は何ページあっても語り切れないので気になる方は輸入元ヴィナイオータさんの記事を読んでみてくださいね。ヴェッキオ・サンペーリをはじめマルコがつくるマルサーラは、この世に、いやあの世を加えてもUnico(=唯一)、まさに天上天下唯我独尊、伝説的なワインばかりなのです。他のいかなるワインも、他のいかなるお酒も、いやいかなる形態の液体であっても、彼のワインに一貫する個性、独自性を上回る存在はない。この言葉をそのままイタリア語訳してワイン好きなイタリア人に読ませたとしたら、意義なしどころか拍手喝さいを送ってくれるはず。そんなすごいワインが、この世に存在するのです。…あの独特の香り。アーモンドのような、ドライフルーツのような、ハチミツのような…グラスで楽しむのはもちろん、お料理に一滴加えるだけで圧倒的な深みを醸し出す、魔法の液体。

一滴でも劇的な違いを生むのに、やっちゃいましたよ、丸ごと一本。マルサーラヴェルジネのリゼルヴァ1988年を500ml全部使って500gのレーズンを漬け込みました。イタリアンメレンゲとバターで作る極軽のクリームに詰めて、とびきり香ばしいクッキーに挟んだら…。誤変換でたまたま出てきましたがまさに破産だわ。パソコンうまい!でもほんと、お値段だけが気になるところです。怖い(笑)!

詳しい説明は、マルコ・デ・バタサンドのページをご覧いただくとして、そんな本気のお菓子が目玉スイーツとなった2017年の『おやつの時間』。まだまだはじまったばかりです。ママろばの血糖値もテンションも、ここからは上がりっぱなしですよ~。マルコ・デ・バタサンドは販売初日でバラ売り分は完売、ギフトボックスもすでに完売してしまいました。でももう一度だけ、入荷します。数量は限られてしまいますが(どんなにがんばっても一度に72個しかできないのだそうです)…。お見逃しなく、いえ食べのがしなく!お見逃しなく、はうつわたちの方です。ただ今パパろばが鋭意撮影中。近日中にみなさんにご案内できるよう準備しております。あの、待ち遠しかったおやつの時間。待てば待つほど、楽しさも倍増すると言うじゃないですか…いえ、あの、正直に言いますと、もう少々お待ちくださいね!只今がんばってます!!

マルコ・デ・バタサンドのページはコチラ

 

 

『おやつの時間』~caya 船串薫さんの甘い想い出~

「私は茅葺き屋根の家で育ちました。

お正月には土間にある土竃で餅米を蒸しお餅をつき、春になれば畑から採ってきた長い人参を井戸水で洗ってまるかじり、、、
古いものや受け継がれていくものを心地よく感じ大切にしたいという思いは、この家での暮らしがルーツにあるのだと感じcaya(かや)と名前を付けました。」

…屋号の説明をこんな風にしてくださる船串薫さん。今回『おやつの時間』でろばの家に初登場のCayaを数か月前立ち上げたばかり。ママろば、パパろば、ともに薫さんとは旦那様(苗字でわかっちゃいますよね~笑)を通して間接的とはいえかなり前から交流があり、手作りのお菓子を何度か頂く機会がありました。どのお菓子もそれぞれ素材の食感を生かして作られていて、その違いが実際に口の中でダイレクトに感じられるのが印象的でした。自他ともに認める1000%甘党のワタクシママろば、毎日びっくりするほどの甘いものを口にします。だからといっておやつで栄養をとろうとか、ヘルシー志向で植物性のものしか使わない、といったしばりで作られている甘いモノが個人的に苦手です。たいていの場合、足りない何かを補うために何かが足されているから。でも薫さんのお菓子は、自然素材を吟味して丁寧につくられていることはもちろん、その素材がどうやったらより生きるか、という観点で作られていることが伝わってくるのです。各地で在来種を育てる農家さんを訪ねたり、自分で桑の葉を採りに行ったり、素材をよく知るための労力は惜しまないパワフルさに驚きます。まだ小さいお子さんが二人いらっしゃる中で、お菓子屋さんをやりたいからとケーキ屋さんで働きはじめたと聞いた時もびっくりしましたが、その後ものすごいスピードでお菓子の販売を開始し、着々と夢を形にしいく様子にただただ脱帽していました。

さて、そんなcayaさん、やはりおやつに対する思いは並々ならぬものがあるようで、簡単なアンケートだったのですがとっても熱のこもった丁寧な回答をいただきました。今回はおやつの時間の皆さんに好きなおやつとご当地おやつをお答えしていただいたので、ひとりひとりご紹介せずに皆さんの回答を一挙に公開しようと思っていたのですが、cayaさんの答えを見てこれは単独でご紹介しなくては、と。おやつの時間初日に雨の中水戸から届けにきて下さったcayaさん。ひとつひとつ、思い入れたっぷりの丁寧な説明も用意してくださって、読んでいるだけでお腹がすいてきそうです。

1、 好きなおやつ、よく食べるおやつ、もらうと嬉しいおやつ、最近お気に入りのおやつなど教えてください。
—チョコレートからいきなり団子まで、甘いものは何でも好きです。
極度に白砂糖の多いものはあまり食べないようにしていてもやめれないのは、ロッテのラミーです。
かなりのロングセラーのようですが、私的にはあまり惹かれないパーケージでずっと目に留まらずにて、7~8年前に、スーパーで、ん?ラムレーズン?と気づいて口にしてみてから大好きになってしまいました。他社からもラムレーズンのチョコレートは出ていますがお酒の効き方やレーズンの食感、これが一番です。

2、1はどのようなシチュエーションで食べる、もしくは食べたくなることが多いですか?
—夏の間は姿を消していて涼しくなると店頭に並び、その時から目にすると食べなくなります。正に今です。そんなしょっちゅう食べてはいけないと自制心を働かせる日々ですが、2本で○○円!等と安くなっていると、これは買わなくてはーーとつい手を伸ばしてしまいます。
アルコールが強いので子供に見つからないようこっそり食べてます。

3、子どもの頃の懐かしいおやつと言えば?
—ブランデーケーキの端っこです。
親戚のおばちゃんが「きくち」というひたちなか市に本店があるお菓子屋さんの製造をしていまして、ケーキの切り落としをよく持ってきてくれていて、その中でもこれがたまらなく好きでした。子供のころからお酒の効いたお菓子が好きだったんですね、私。ちなみに、お酒は強くありません。

4、3にまつわる思い出があればぜひ教えてください。
—あまり思い浮かびませんが、ひとり山積みにして、ある時は入っている缶を抱えて食べていました。

5、ご出身はどちらですか?その地方での「これぞご当地!」的な地元のお菓子や習慣などあれば教えてください。
—福島県の矢祭町出身です。「三万石」という会社で出している「ままどおる」が私の中ではずっと子供の頃からの福島銘菓です。
誰もが口にしたことのある「ひよ子」の生地と中身をもう少ししっとりさせて、ほんのりミルクの風味を加えたような味わいです。チョコレート味が発売されたときはたまらなく嬉しかったです。
地元の習慣は、「お月見泥棒」ですね。和製ハロウィンと勝手に位置づけていますが、お月見の日に、近所のお宅の縁側にススキやお団子と共に沢山のお菓子が用意されていてそれをいただいてきます。「trick or treat」に値する言葉はなく、そっと各お宅の開け放たれた縁側に行って、お菓子を手持ちの袋に詰めて、また次のお宅へと回ります。のんびりしているとお菓子がなくなってしまうので、暗くなってからどれだけ早く動き出すかが重要でした。

 

へえ~「お月見泥棒」かあ。ママろばは北海道白老郡の生まれですがやはり似たような習慣があって「ろうそく出せ出せよ~、出さないとひっかくぞ。お~ま~け~に喰いつくぞ~」という物騒な歌までありました。でも、勝手にとっていくスタイルじゃなかったなあ~、さすがに。ロッテのラミー、今度食べてみようっと。cayaさん、ありがとうございました!

と、いうわけで本日のおやつはcayaさんのパウンドケーキ2種。。4Coconuts Choco Banana Cake と笠間の山栗とほうじ茶のケーキで、このココナツミルク、ココナツオイル、ココナツシュガー、ココナツフレークを贅沢に使ったチョコバナナケーキ、現在パパろばドはまり中(笑)。水分をとられる食べものが嫌いで、パウンドケーキは避けがちなのですがコレはしっとりしていて良い!のだそうです。村上雄一さん、湖水シリーズのカップ&リムプレートに盛って。深い蒼に秋色が映えますね。

いや~、甘いモノって本当に良いですね。ではまた明日!

 

 

ごはん党の皆さま、ありがとうございました!

帰ってきたごはんレンジャー!!の、ろばの家のママろばです。昨日9月30日をもちまして『やっぱり、ごはん党』はOnline掲載も含め無事に会期を終了いたしました。前回最後のメンバー紹介です、とすっかり何もかも終わってしまったかのような口ぶりで書いていましたが、実はまだやり残したことがあったのです。このままスルーしてしまいたいような気持も正直あったのですが、沼田隊長にも誓ってしまったことを思い出し、真面目にお写真を撮影してくださった壷田亜矢さん、和宏さんご夫婦、そして何より無理矢理お付き合いいただいた羽生さんに申し訳が立たないということで、撮りましたとも!他人に頼むのも恥ずかしすぎて、昼下がりのろばの家でセルフタイマーでピピ、ピピ、ピピピピと。「今誰も入って来ないで欲しいよね」とコソコソしながら。誰もいないろばの家でこんなことやってるくらいなら、他人に頼んだ方がよっぽど恥ずかしくないですよね(笑)。「ママろばの皺が目立つから撮りなおして」と頼んだのに「ム~リ~」と却下され…。羽生さん、どうかこれでお許しを!
というわけで、ここでパパろば、ママろばのごはんアンケートも公開して、これまでご紹介してきたメンバーの方々、そしてごはん党会場に足を運んでくださった方々、ママろばのつまらないレンジャービーム攻撃を華麗に無視してOnline会場をご覧いただいた方々、Hachiemonさん、Hachiemonさんのお母様、ほかご協力いただいたすべての方へのお礼にかえさせていただきます!皆さん、本当にありがとうございました。


質問1:『ご飯が進むおかず』といえば?
——-パパろば:カレーライス。
  ママろば:それ、おかずじゃないのでは?だってさ、ライスってごはんそのものなんじゃないの?
  パパろば:じゃ、カレー。
  ママろば:いや、だから、カレーはライスがあるのが前提で、なんか「おかず」って気がしないんだけど。。。
  パパろば:じゃ、納豆。
  ママろば:なんかまだイメージと違うんだけど、しょうがないか。他にもいたいた。納豆って答えてた人。
  パパろば:じゃ、納豆で。で、ママろばは?
  ママろば:じゃあ、漬物。

質問2:あなたの『好きなおにぎりの具ベスト3』は?
——-パパろば 1位:薬味おにぎり 2位:チーズおかか 3位:ちりめん山椒
  ママろば 1位:梅干 2位:海苔のつくだ煮 3位:ゴマ塩つきお赤飯のおにぎり

ちなみに”薬味おにぎり”とは、しょうが、みょうが、大葉、梅干し、かつお節、ゴマなど冷蔵庫にある薬味を何でも片っ端からみじん切りにしてごはんに混ぜ込んだおにぎりなのですが、会期の出だしにはパパろばもウエルカム小むすび用に握ってくれました。最初の2日間くらい張り切っていましたがその後は飽きてしまったのかママろばが握っていましたが…。その時のフィーリングで薬味の配合や分量、刻む粗さなども(面倒だと粗い)変えて、まあただ適当に混ぜているだけなのですがなかなか好評でしたよ。

質問3:愛用の飯椀を見せてください。
——-パパろば:その日の気分でいろいろな飯椀を日替わりで使っています。飯椀に限らず鉢でも丼でもごはんをよそえば飯椀で、そのままそこにお味噌汁を入れて飲めば汁椀、になります。(冒頭の写真はその一例。この写真には高田谷将弘さん。余宮隆さん、小嶋亜創さん、嶋田恵一郎さん、境知子さん、竹下孝哉さん、鈴木稔さん、のものが写っています。展示会に出かけるとなぜだかいつも飯椀を選んでしまいます。ママろばに「また飯椀?」とツッこまれますが…。
——-ママろば:加地学さんのこの飯椀は一目惚れでした。小ぶりなところも小食なワタクシにピッタリです!

質問4:「わが家の定番」的おかず、もしくは「思い出の母の味」など、特に印象的なおかずがあれば教えてください。
——-最近ではもっぱらゴーヤや空芯菜など野菜をたっぷり入れたラープ風の炒め物?サラダ?『日常料理ふじわら』さんの瓶詰は味のベースか仕上げに少しだけ使うと一気に深みが出るので登場頻度高いです。特に『おいしい唐辛子』は色々な料理に使っていますが、今日は『カレーのもと』を使ってゴーヤ、みょうが、玉ねぎ、厚揚げの炒め物を。仕上げに細切りにした唐辛子とココナツをまぶしたら、いい甘辛加減!定番メニュー入り決定です。あ、そうだ。このお皿が噂の「タライ・ラマ」じゃないですか!壷田亜矢さんの。


というわけで、これにて『やっぱり、ごはん党』は終了です。次は…来年、それとも再来年?同じカタチでやるか、それともまた違ったカタチでごはんを見直すのか?詳細はまだまだまったくわかりませんが、でもきっとなんらかのカタチでお米レンジャーは本当に帰ってきます。だって、結論からいうとこの会期の間中、とっても楽しかった。やっぱり、食べる企画は楽しい!!

そしてこの期に及んでカミングアウトしてしまえば、ママろば本当は…三度の飯より甘いモノ、極度の甘党なのです。朝から羊羹一本恵方巻き食べができるほど甘いものが好き(やってませんよ!でもやろうと思ったらやれる自信あります)。生粋のごはん党じゃなくてごめんなさい。次はいよいよ『おやつの時間』の予告編へと突入いたします。お楽しみに!

 

 

パッションフルーツのよう!エキゾチックな香りのスコールにひたすら圧倒されます。

パッションフルーツ、グレープフルーツ、ライム…もう何と形容してよいのかわからないほど魅惑的でエキゾチックな、そして爆発的に広がる圧倒的な爽快感は、山椒とも、胡椒とも違う…まったく新たなカテゴリーのスパイスに出会ってしまいました。もちろん、そんなことをやっちゃうのは、マリチャです。先日のロッソ・スクーロ・ディアマンテの謎の赤いダイヤに引き続き、こちらも赤い実がはじけています。目にも美しい、ティムールペッパー。ネパールのタライ地域にある熱帯雨林に住んでいる民族が栽培していたものです。マリチャのジャンニ・フラージ氏がこの胡椒(ペッパーと呼ばれていますが山椒に非常に近いです)に出会い、その驚くべき芳香に衝撃を受けイタリアに輸入しはじめたもの。日本ではあまり一般的ではないですが、フランスのパティスリー界ではかなり以前から話題となっており、超人気メゾンからこのティムールペッパーをアクセントに使ったムースや焼き菓子が出てきていたようです。ワタクシままろば、これを見てあっ!と思いだしたのですが、去年uf-fuさんの紅茶セミナーをろばの家で行った際、岸本恵理子さんに特別に作って頂いたケーキに添えられていたのもこのティムールペッパーでした。でも、その時以上の衝撃を今日、このマリチャのティムールを開封した時に受けてしまいました。もう、ろばの家中に広がっています、その香り。

一番近いのはパッションフルーツ。グレープフルーツやライム、仏手柑など様々な柑橘系の香りと、マンゴーやパパイヤの熟れた香りに混じって、青いパパイヤのようにかすかなグリーンノート。もう、あまりにも良い香りで、そのままルームフレグランスにしたいくらい!これはお菓子にも使いたくなりますよね。それでちょっと、官能的な香りがあるんです。いかにも熱帯という雰囲気のくぐもった香りで、それがパッションフルーツを思わせるのでしょうね。イタリアから戻ったばかりでふらりと立ち寄った西田シェフ(近くつくばにGigiというオステリアをオープン予定!)が「わ!なんだこれ!すげ~いい匂い!!これ絶対、蒸した白身魚とかエビとかに合いそう!」と大喜び。パパろばと3人で「でもさ、山椒に近いといってもマーボー豆腐に入れる感じじゃないよね」「それならもっと辛い方がいいもんね~」「単純に、たまごかけご飯にガリガリッと挽いてかけても美味しそう!」「わ、それやばいね。やまつの山椒でも相当美味しいもんね」「ウチでよくやる鶏手羽のナンプラー煮」なんかにかけてもイケるんじゃない?」「それ絶対旨いに決まってるでしょ」とまあ、次々出るわ出るわ、沸いて出てくるティムール料理のアイディア!そのくらい、なんだかそそられる香りなんです。エスニック料理には間違いなくばっちりハマるよね、とまたまたやってしまいました、ラープ丼。かけちゃいましたとも、たっぷりと。

あ、ちなみに皆さんに「ラープ丼って何ですか?」と皆さんに聞かれちゃうのでこの場を借りてご説明しておきますね。実はワタクシたちもよく知らないのです。それなのに、この夏もう何十回と食べているのです。ゴーヤでやったり、玉ねぎを白、赤混ぜてやったり。だいたい、ラープとは何か、どこの国の料理なのかも知らずにただ真似して作ってみただけだったんです。そもそものはじまりは土鍋でご飯を美味しく炊くために買った『お米やま家のまんぷぐごはん』という本に載っていたラープ丼の写真があまりに美味しそうで真似して作ってみただけだったのですが、もう一度作ってみたらドハマリで、しかもおっそろしく手早くできるスピードメニューで作り置きできて職場に持って行けちゃうため、リピートリピートで。。。今回『やっぱり、ごはん党』のウエルカム小むすびも「毎日おにぎりじゃあなあ」と若干飽きてきて、ふと「わたしたちがお昼に持ってきたラープ、小どんぶりで出してみちゃう?」だなんてゴーヤのラープ丼を出したら案外好評で。その日フェイスブックに写真を載せたら、驚くべきことにお電話で「ラープ丼って何ですか?なんだかとても美味しそうで…」とお問い合わせまで来てしまい…。「そっちですか?」とあらぬ方向で評判を呼んでしまいちょっと戸惑いながらも、まあ本当に美味しいもんね~と今日も今日とてラープ丼です。

その時のフェイスブックの写真がコレです。

ラープとはラオスで非常にポピュラーな料理で、ラオスの影響を強く受けたタイ北東部でもよく作られる肉類を使っサラダの一種だということを後で調べて知りました。魚醤とライムで味付けされるのが特徴なようです。お米農家やまざきさんの本のレシピは鶏ひき肉でしたが、魚でも、他のお肉でも作られるようです。一度やまざきさんとバッタリ会って「毎日作ってます!」と話したら「鶏ひき肉の代わりにささみを自分で刻んでもとっても美味しくできますよ」と教えて頂きました。これはやってみなくちゃ!まあ、単純に言えばニンニクで香りづけした油にひき肉を入れて、そこに玉ねぎのスライスを入れて軽く炒めたところにたっぷりのライムの絞り汁(なければレモン汁やビネガーでも)と魚醤をあわせたもので味をつけ、そこにゴーヤ(塩をふっておく)なり空芯菜なり、冷蔵庫にある緑の野菜を食べやすい大きさに切ったものを生のまま和えてしまう。炒めたお肉と玉ねぎの熱で他の生のお野菜をしんなりさせるぐらいの感じです。仕上げにスライス玉ねぎを生のまま混ぜ込むのがポイントで、これがシャッキリ美味しいのです。赤玉ねぎだとよりそれっぽいし、パクチーやミントをたっぷりかけて食べるとかなりアジアンな感じでよいですが、なくても十分ご飯が進みます。作り方は、かなりアレンジしてしまっているので原本とは違うかもしれませんが、まあ、大方そんな感じです。とにかく5分でできちゃいます。野菜を炒め続けたりしないから。朝の忙しい時間でもできてしまうので、これとご飯だけ持って出勤、という日がこのレシピに出会って以来何日あったことか。。。そして今日は、さらにグレードアップ!!この、ティムールペッパー、最高にラープに合うのです。

簡単にミルで挽けるし、包丁でたたいても香りが豊かで、お料理の仕上げに使うと一気に世界が変わりますよ。果物のコンポートやジャムに入れたり、チャイにプラスしたりもいいよね、と西田さん。おやつに西田さんからいただいたローマで大人気のBonciの田舎パンのスライスにロビオラというフレッシュチーズを塗り、そこにオリーブオイルとこのティムールペッパーを載せてみたのですが…fine del mondo! …この世の終わりだわ。昇天、という言葉が似合いそうな楽園の香りです。ああ、天罰が下りそう。

Marichaのページはコチラです。大反響をいただいた謎の赤いダイヤモンド=ロッソ・スクーロ・ディアマンテも再度入荷してきましたよ!スモーキーでバシッときまる味わいは、今までトップを走っていたネ・ビアンコの座も奪ってしまいそうな勢いです。欠品していた定番ネーロもやっと届いたそうです!

 

『ごはん党』メンバー紹介#14 Suno&Morrison(齋藤由清乃)さん

『やっぱり、かっぽう着党』

今週から新たにスタートしたかっぽう着を集めた企画展…というのは、すいません、もちろん嘘で『やっぱり、ごはん党』最後のメンバーとなりますSuno&Morrisonの齋藤由清乃さんをご紹介いたします。ワタクシママろば、会期の10日間毎日このオーガニック・カディのカバーオール・エプロンのインディゴを着てウエルカム小むすびを握り続けておりました。正直いままでかっぽう着というものを身に着けたことがなく、ウチでは腰からかけるタイプのエプロンを愛用していたのでかっぽう着を語る資格はないのですが、とにかく着心地がよくてびっくり!ふんわり軽くて、身に着けていることを忘れてしまいそうになります。ママろばはひどい肩凝り性なので、エプロンやストールなどをつけているとすぐに肩が凝ってしまうので作業をするのにかっぽう着なんでもってのほか、と思っていたのですがこんなに楽だとは!しかもコレはもう、かっぽう着党でなくとも容易に想像がつくと思うのですが長袖の洋服の腕まくりをして家事をして、だんだん下がってきてしまうあのわずらわしさが皆無!わかっちゃいたけど体験しちゃうともう、やめられまへん。お袖、じゃまだわ~~~。かといって腕カバーしていると下のお洋服に皺が寄っちゃうしね。Sunoさんのエプロンもそうなのですが、オーガニック・カディのあの軽さ、ふんわり感はちょっと特別です。かっぽう着としてはちょっと頑張らなきゃならないお値段と思ってしまいますが、お洋服だと考えればよいのです。ちょっとしたハウスコートにもなるし、そのまま買い物くらい平気で行けちゃいます。お米レンジャー、腰エプロンから改宗決定ですね。かっぽう着デビューです。

今回のごはん党のDMも、実はSuno&Morrisonさんにいち早くお願いしてかっぽう着を撮影用にお借りし、あーでもないこーでもないと着たり壁にかけたり、モデルが悪いのだとHachiemonさんに着てもらったり、大騒ぎでした。挙句の果てに結局DM写真には使わず、かろうじてイラストの元ショットとなった写真にチラリとそのかっぽう着が出てきただけ…という申し訳ない結果になってしまいました。でも、チラリとしか映っていないのに何だか素敵ないでたちなの伝わっちゃいません?

DMのモノクロのイラストは、実はこのシーンの写真をスケッチして描いたものなのです…が、夜中にせこせこ色鉛筆でデッサンしていたのに散々こねくりまわして結局モノクロで載せることになってしまいました。何から何まで、無駄な作業の多いDMでした(笑)。中面のお道具の集合写真だって何百ショット撮ったことか(撮ったのはパパろばですが)。。。でもまあ、ワタクシお米レンジャーが着用しているとなんだか本当におっかさんのかっぽう着という感じですが、SunoさんのHPや他の方が来ているところはもっとオシャレで、本当にワンピ感覚で身に着けられるシンプルでモダンなデザインです。すいません、本当に撮影が下手で…(モデルのせいだろ!というツッコミが聞こえますが…)。ちなみにSunoさんのHPではこんな感じ。
                              (写真:Suno&Morrison HP)
オシャレ~~~。「アパレルのひとはやっぱり違うね~」とパパろば。そんなこと言って感心してる場合じゃないでしょ!と思いますが本当に全く印象が違いますね。ご購入をご検討の方は当店のオンラインショップよりSunoさんのページの方を見てみてほしい、というくらいです。ごめんなさい本当に(汗)。やっぱりごはん党の間のライスイベントのアルバムに、何度も私が写っているのですがパパろばに「てるてる坊主にしか見えない」と言われ、「太ったからだよ。痩せるもん。痩せなきゃ!!ごはん党が終わったら糖質オフダイエットだわ」なんて公約違反的な言い訳をしながらも、今日もお昼はラープ丼。また?と言われそうですが本当に夏から週に最低1度は食べてます…って、また話が再来年の方向へ…。

さて、そう、Suno&Morrisonさん!とっても華奢で学生さんのように愛らしい印象の齋藤さんですが、実は2児の母。ブランド立ち上げとご出産が重なり、倒れるんじゃないかというようなめまぐるしさを体験したとなど、ご自身のブログで書かれていましたが、本当にどこにそんなバイタリティーがあるの?というほどおっとりとした女性です。ろばの家スタート以来のお付き合いですが、初めて展示会でお会いしてからはメールやお電話でしかやりとりしていません。でも、ろばの家でうつわを買ってくださったり、商品のやりとりを通してでもちょこちょこ受け答えする合い間に子育ての大変さや、でも楽しんじゃってる様子、そんな中インドの職人の強者どもを相手に奮闘する様子なんかも垣間見え、実はナカナカに芯の強い女性なのでは?と確信するようになってきました。モノづくりを継続してゆける人には、やはり一貫して地に根を這わせた強さのようなものを感じてしまいます。Sunoさんが現地の人と交渉しながらご自分の意志を貫いてゆく様子は、2015年にOnline Shopで紹介した時の記事をお読みください。今回のごはん党も、アパレル界では来春夏コレクションの発表会と重なってかなりお忙しそうな時でした。そんな中、アンケートをお願いして真っ先にご回答をくださったのが齋藤さんだったのです。それなのにご紹介は最後となってしまいました。でも、最後を飾っていただくのにふさわしい方かもしれません。思えば、今回出ていただいた方の中で一番お付き合いが古いということになるのです。お互いお母さんでブランドを始めたのとろばの家のオープンとだいたい一緒の時期で、福岡とつくば、遠く離れているけれどなんとなくエールを送りあっている感じ、こちらは勝手に感じていたのです。だからね、えいっと腕まくりするとですね、ヤル気がぐぐんと出るんですよ。家事の秘訣はいかにヤル気を高めるか、です。気持ちを上げて行かないと。先日Sunoさんのエプロンをご試着なさっていたお客さまがボソッと「アガルわ~」と言って決断されていました。お気持ち、とおってもわかります。

と、話がそれてばっかりで全然本題にたどり着かないですが、お忙しい中最速でご回答いただいた齋藤さんのアンケート、ちゃんとご紹介しなくては!


質問1:『ご飯が進むおかず』といえば?
——-アジの開き
3歳の息子が大好きなので、食卓にしょっちゅう登場します。いろいろなものを食べ比べていますが、同じお店でも時期や魚の個体差によって味が違うので、とびきり美味しいものが当たった時は、嬉しい気持ちになります。

質問2:あなたの『好きなおにぎりの具ベスト3』は?
——-1位:しゃけ  2位:明太子  3位:梅 

質問3:愛用の飯椀を見せてください。
——-すみません、今良い飯碗を探し中で、これだというものがありません。

質問4:「わが家の定番」的おかず、もしくは「思い出の母の味」など、特に印象的なおかずがあれば教えてください。
——-主人の母に教えてもらった茄子の炒め煮。

茄子を乱切りにしてアクを抜く
よく油が馴染むまで炒める
だし汁、酒、醤油、みりんで煮る
煮えたら最後に鷹の爪を少々加える。
盛り付け、お好みで小口ネギをちらす。
ご飯のお供はもちろん、うどんやそうめんなどの麵類の箸休めにもよく登場します。

質問5:今回出展した作品を、どのような想いで作りましたか?
——-オリジナルのオーガニックカディの生地がよい風合いに出来上がったので、その素材感を生かした他にはないエプロンや割烹着を作りたいと思いました。エプロンは、ホルターネックですが、生地が軽く疲れません。


齋藤さん、コレクションのご準備でお忙しい中本当にありがとうございました!

全然関係ないのですが、写真は壷田亜矢さんの板皿。納品書に「アジの開きがのるサイズです」と書かれていたのを思い出して…。

Suno&Morrisonさんのキッチンファブリックはコチラです。

 

『ごはん党』メンバー紹介#13 壷田和宏さん

『やっぱり、ごはん党』の会期中、皆さんに召し上がっていただいたウェルカム小むすびは、ほとんど和宏さんの土鍋で炊き上げたものでした。日曜日に二回行ったライスイベント『もっと、ごはんを美味しく』でもHachiemonの太田多恵子さんに、同じ土鍋でご飯を炊いてきていただきました。彼女も普段5合炊きの土鍋を使っているのですが和宏さんのものは軽くて、そして何より美味しく炊ける!とたいそう気に入って、小さいサイズでしか入ってこなかった黒いお釜タイプの土鍋5合炊きをオーダーしてました。何がそんなに違うのでしょうか。伊賀の土だけで作っているからよいのだろうか、とか直径と高さが同じくらいの、つまり球体に近いカタチがお米の対流に理想的なのだ、いやいや薪窯だからよいのだなど化学的な分析はいくらでもできるでしょう。でもお米レンジャーとしての本音を言わせていただければ、もっと違うところに答えがあるのではなかろうかと睨んでいます。そこらへんをレンジャービーム、それ~~~!(何度もしつこくてすいません。メルマガではお米レンジャー誕生秘話をお伝えしましたが、詳しくは『ヘルシー戦隊ダイズレンジャー』という絵本をご参照ください)っと和宏さんを直撃してみました。「どうして和宏さんの土鍋は、こんなにお米が美味しく炊けるのですか?」と。恥ずかしいくらいド直球です。

「お米が美味しく炊けるの嬉しいです。たくさんの電化製品に囲まれて暮らしてきましたが、我が家も心を豊かにしてくれるか愉しいかを基準にすると、だいぶ減ってきました。土鍋ご飯もその一つになればイイですね。 やっぱりおにぎりが美味しいのはお米を作った人や焚いた人握った人の愛情だろうと思っていまーす。土鍋も気持ちを込めて作っていきたいです!」という、やはり科学的アプローチではないご回答(笑)。

そう、全ては愛、なのです。このヒト。何もかも、愛に満ちている。月並みだろうと安っぽく聞こえようと、それ以外に和宏さんのパワーを言い表せる言葉が浮かんでこない。多分ですね、本当に純粋に、愛に導かれて人を喜ばせようとしちゃうんです。そうせずにはいられないんです。だから、ごはん展やる?じゃあ何かお米のもの作んなきゃ!楽しいでしょ、こういうのあったら!って、こういうの作っちゃうんですよ。ただ喜ぶ顔が見たいから。写真からはユルい感じしか伝わらないかもしれませんが実物はかなり迫力あります。
ちなみに直径47㎝です(爆)。…重いです。

納品がギリギリまで遅れ、展示開始の前日に巨大な段ボール箱がどかどか届き「わあ、今回は土鍋どんなのが届くのかなあ」と梱包を解いていくと、どう考えても土鍋ではない平べったい包みが出てきたのです。しかもバカでかい。そしてそれが3枚も…その時のワタクシたちの膝から力が抜けてゆく感覚、伝わりますでしょうか。もう、笑っちゃうしかないですよね。

フェイスブックにこの巨大おにぎり皿にウェルカム小むすびを並べた写真をアップしたら、亜矢さん(先にメンバー紹介させていただいた、和宏さんの奥様です)が「おおむすび皿だそうです」とコメントしてました。つまり、かわいいドット柄かと思ったこれも、おむすびなのですね?このツブツブは、胡麻?それとも米粒?なんという遊び心でしょうか、上のタイトル写真にある同シリーズの蓋物はフタをとると、中にこの粒がふたつ描かれています。梅干なんかを入れておいて食べ終わった時この粒が顔を出したら思わずにんまり、ですよね。


まあ、こんな感じで奇想天外、自由奔放、縦横無尽と、どこまでも自由な和宏さん。アンケートもですねえ…すごいですよ。お米レンジャー、ショッカーカズヒロにはかないません。予想を上回る自由さで向かうところ敵なし、まさにショッカーです。ショック、受けまくりですよ本当に。


質問1:『ご飯が進むおかず』といえば?
——-季節のものなら何でも一番!

質問2:あなたの『好きなおにぎりの具ベスト3』は?
——-梅干しと昆布がダントツ!で、1位2位は毎回入れ替わります。

質問3:愛用の飯椀を見せてください。
——-ここのところ焼きものをかじり始めた頃の息子の飯碗を使ってます。あまり考えていません。時々皿や鉢、いろんな器でも食べています。
このお写真、小学3年生の娘さんのつくしちゃんが撮影してくださったようです。つくしちゃんのお蔭でとってもよい笑顔です。

質問4:「わが家の定番」的おかず、もしくは「思い出の母の味」など、特に印象的なおかずがあれば教えてください。
——-天日塩オリーブオイルか豆味噌!

質問5:今回出展した作品を、どのような想いで作りましたか?
——-秋!野辺の花、道くさの碗
この写真には「今日のお昼ご飯です!」というコメントが…。


和宏さん、ありがとうございました!…最後のお言葉、深すぎます。と写真を送ってくれたスレッドに返信したら亜矢さんが「空気読めなくてすいません」とすかさずツッコミを入れていて相当笑えました。面白すぎです、このお二人。

和宏さんの「心を豊かにしてくれるか愉しいかを基準にする」という言葉、これからワタクシ身の回りのものを取捨選択するシーンで必ず思い出してしまいそうです。

『やっぱり、ごはん党』では会期中に和宏さんの土鍋や直火調理できるスキレット鍋などの耐熱の調理鍋は、多くの方が手に取っていました。土鍋はご売約済みのものでもどうしても、とご予約が入っているのですが「全く同じようなカタチには出来上がらないこと。同じ釉薬、土であっても質感や色が異なる場合もあること。そして、急がず待っていただくことになること」をしつこくご説明してからお受けするようにしています。でも、和宏さんの作品に魅かれて土鍋を求める人に向かってそれは、野暮な説明なのかもしれません。そんなの、彼の作品見てたら言わずもがな、ですよね。キース・ジャレットやマイルス・デイビスにアドリブでやったコンサートと一音一符全く同じに弾いてくれと頼んだCD、誰も聴きたくないですもんね。「十数年前、伊賀の自然な土鍋土に出会い土鍋を作り初めました。土鍋作りはその時からずっと、忘れかけた太古からの火と土の記憶を未来に繋いでいきたい。がテーマでした。」と書いている和宏さん。前回真夏に和宏さんの土鍋をろばの家にお迎えした時の記事もよければお読みくださいね。


壷田和宏さんの作品はコチラです。

 

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