思わず背過ぎがピーン!世界観までまあるくなってしまいそうなびょ~んマグ。


宮崎県西臼井郡高千穂でうつわを作る、壷田亜矢さん、和宏さんご夫妻(昨年の『やっぱり、ごはん党』の記事でお二人のお写真が!)。今回の定番展では、亜矢さんにマグカップ、和宏さんに土鍋を出展していただきました。「思わず姿勢がよくなるマグカップ」と謳っている、まあるい持ち手がトレードマークのこのびょ~んマグは、実はお二人ともそれぞれにずっと作ってきた定番の形。おさるさんの耳のようにも、ドーナッツの穴のようにも見えるぽっかり開いたまん丸の空間。びよ~んと伸びた取っ手。実際に使ってみるまでは、こんなカタチのもので液体を飲むだなんて想像の範囲外でした。なんて開放的。なんて自由。お店で初めてお二人のこのマグを見る人はみな「なんですかこのめちゃくちゃインパクトのあるカップ!」と目をまるくします。ワタシたちが「すっごく持ち易いんですよ」と言って持ってもらうと「わ、本当だ。意外に安定してる」と驚かれます。

何がスタンダードで、何がそうじゃないのか。やはりどうしても、見慣れたものが普通、見慣れないものは普通じゃない、そう思ってしまいますよね。とっても面白いエピソードがあって、壷田さんのお宅で笑い話として聞いたのですがとっても可愛らしかった。二男君がまだ幼いころお友達のお宅に遊びに行って帰ってきたとき「お母さん聞いて聞いて!〇〇君のうちさ、こお~んなに小さな取っ手のカップで持ちにくそうに飲んでるんだよ」と興奮して教えてくれた、というのです。家でお二人がつくる大きな取っ手のマグしか見たことのなかった次男君にとっては、一般のマグの持ち手はものすごく不自然な形に見えたのでしょうね。「いやいや、それがフツーだから」と相変わらずサバサバつっこむ亜矢さんのとぼけ方もまた面白いですが、幼い彼の驚きようを想像すると微笑ましく思えてしまうエピソードです。

そうなんです、この取っ手、ものすごく持ち易いのです。持ち手がテーブルにに接するように大きく付いているのでまず倒してしまうことはないし、指を入れる穴が大きいから手も入り易くよそ見したままでも手に取れるのです。パソコンを打ちながら、モニターを見たままでカップを見ることなく手を伸ばすだけでピタリと握ることができる。そしてそのまま口に持って来る時にもカップを注視する必要がありません。カップにお任せ、といった感じで頼もしい。大きな持ち手は自然と腕が上がり、肘を横に張るかっこうで飲むことになります。それが、背筋を伸ばすことになるのですが、なんとなく気持ちが良いのです。

たっぷり入る大ぶりのカップ。朝、寝ぼけた頭のままたっぷりこのカップにコーヒーを注ぎ、そんな姿勢で飲むと自然としゃっきり。ワタクシママろばは和宏さんのかなり大きなびょ~んマグを愛用していて毎朝それでダブルのカフェラテを飲むのが習慣となっています。一種の儀式のようなものでそれなくしては朝、活動を開始することができないというほどです。

でもですね、正直な話お二人のカップは便利とかよくできてるとかいう問題で選ぶものでもないと思うのです。もし仮に、このカップが飲みにくかったとしても愛用してしまっていたかもしれません。結果的に実際に飲みやすいし以外に姿勢まで良くなって気持ちいい、ということがオマケとして付いてきたけれども、それ以前にどっぷり惚れ込んでしまったのだからもう負けたも同然。何が何でも愛用したくなっていました。そして実際使ってみると、これがまた本当に楽ちんで手放せない。これを出会いと呼ばず何と呼べばいいのでしょう。

あんまり特徴的なので、亜矢さんや和宏さんのほかの作品をご紹介すると「今回あのカップは入ってこないんですか」などと聞かれることも多かったのですが、今回亜矢さんはこれでもか!というほど、The びょ~~んカップ!という典型的なおさるさんカップを沢山作ってくださいました。こんなに沢山ある中から自分好みのひとつを選べるなんて、なんて嬉しいことなんでしょう!そして見れば見るほど、みな表情が違う。どの子も二つとして同じ顔のものがないのです。

ワタシの15年来の旧友が、前回「おやつの時間」の時にこのびょ~んカップを夫婦二人分それぞれに、それぞれが好きな形のものを選んで行ったのですが「マグカップひとつで、ここまで世界観が変わるなんて想像することもできなかった!朝コーヒーを飲む時間が、まったく別の意味を持つものになった。楽しすぎる!」と後からコメントを送ってくれました。たかがカップですけれども、毎日手に取るものだからこそ、その人の一日を楽しくしたり明るい気分にさせてくれる可能性もあるということ。実はママろばもパパろばもあんまりこのカップが好き過ぎて、何種類かを使いわけていて壁にかけてあるのです。今日はどれにしようかな、と。かけてある姿もまた、ものすごく愛らしい。眺めているだけで幸せな気分になります。

さあ、丸い取っ手の穴から、世界を覗いて見てください。きっと昨日までとは違った風景が見えてくる、そんな予感がしませんか?目が合って、相手もコッチを見ている気がしたら、きっとその子があなたのパートナーです。

壷田亜矢さんのページはコチラです。

この記事をシェアする
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on Google+
Google+

関連記事