普段のおかずがご馳走に。テーブルでワッと歓声があがる船串篤司さんの迫力オーバル。

船串篤司さんの大ぶりのオーバルプレート。2年前に当店で加地学さんとの二人展に出ていただいた時はじめてお目見えした作品です。個人的にはすでに船串さんのアイコン的作品として定着している正円プレートと並び、代表作と言ってよいのでは?と思えるほど完成された形だと思っています。

このオーバルは着想から商品化まで2年以上かかった作品。二人展直前に偶然工房で見つけてそのあまりの美しさに感動し、ぜひ二人展に出して欲しいと懇願してお披露目となったのでした。今ではその時から少しずつカラーバリエーションも増えて当店でもすでに何度かご予約で販売してきました。どの色もそれぞれに船串さんらしさが出ていて迷ってしまいます。

楕円という形は正円と違って無限にフォルムが存在するわけですが、こんなにも均整のとれた美しい楕円形のラインにはそうそう出会えません。ヨーロッパで銀に代わる素材として登場し、17世紀に最盛期を迎えたと言われるピューター製の皿。そのピューター皿から着想を得た形と船串さんは話しますが、アンティークのピューター皿はもっと素朴なイメージです。

シンプルかつ洗練されたデザインは、鈍い光を放つ船串さん独特の金属的な釉薬をより美しく際立たせてくれます。使い込んでさらに落ち着いた深い色調に変化してゆくのも楽しみです。

オーバルに限らず船串さんの作品はプロの料理人から絶大な支持があり、人気の高いリストランテやワインバーでよく使われているため「ディナーの最中に作品に出会って興味を持った」という方も多いようです。男性のファンが多く海外からの人気が高いのも船串さんのユニバーサルな魅力を物語っています。当店でご予約をしてこのオーバルをお店で使ってくださっているシェフも結構いらして、お店で使い込まれて鈍い艶を放っている姿とプロのお料理が盛られた姿を実際に見てみたい!と想像を膨らませています。

長辺が約40㎝と大きなオーバル、家庭では使いこなせないのでは?と思われるかもしれませんが、これがなかなか、普通のお料理をドカンと盛るのに重宝するのです。細長くて意外に場所をとらないのもオーバルのよいところです。冒頭の画像はパスタ自体の量は実は300g。トマトソースにお豆が入っているのでこれは特別にボリュームがありますが、4人家族にちょうどよいくらいの量も余裕をもって盛りつけることができます。ここまでしっかり盛りつけスペースがある(つまり実際お料理が盛りやすい)オーバルで輪郭も美しいものというのは本当に珍しく、きっと使うたびにそれを実感していただけると思います。

チキンを丸ごと焼いて、一緒にローストしたポテトなどの付け合せをきれいに添えることもできる貴重なサイズ。クリスマスシーズン突入のこの季節にピッタリのお皿です。もちろん、アクアパッツァなどのお魚料理を一匹丸ごと横たえることも可能。ルッコラやクレソンを山盛りした上に、シンプルにグリルしただけのお肉タリアータを並べたり、とにかくおもてなしや特別な日のシーンでワッ!と場が華やぐ様子は簡単に目に浮かびます。

でも実はサラダをこんもり盛ったり、唐揚げを積み上げたり、グリル野菜などを並べたりするのにもオーバルは便利。昨今はいろいろなお店でテイクアウトをすることも多いかと思いますが、あれこれオードブルを盛りつけるのにも重宝します。沢山入るのに食卓で余計なスペースを取らずに活躍してくれますよ。

お料理に使わない時でもしまっておかず、ただ果物などを置いてリビングに飾って眺めるだけで美しい景色を作ってくれるプレートです。
通常、当店では半年ほどお待ちいただくご予約販売でお届けしてきた「オーバルプレート」ですが、船串さんに願いして定番色の黒と白、そして同じく二人展のときから登場した銀彩無垢と呼んでいる敢えて磨いていないタイプの銀彩、磨いた銀彩の4色をすぐにお渡しできるよう制作していただきました。

船串さんは今回オーバルの他にも正円プレートや、こちらも定番化したレリーフプレート、テクスチャーが独特なスターダスト釉やプレーンな黒のお皿など、船串さんらしい装飾を省いたミニマムでシンプル、それでいて圧倒的な存在感のある作品があれこれ出展してくださいました。どうかじっくりご覧ください。

『定番展Online』にも作品を掲載いたしました。
◇船串篤司さんのページはコチラです。

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