熊本県水俣市より吉海さんの自然栽培(無農薬・無施肥)柑橘が毎週届きます。

kan2一昨年もこの季節に少しだけ置かせて頂いていた熊本県の水俣市、吉海(よしがい)農園さんの柑橘を再開します!写真は今がまさに旬のパール柑。文旦の一種で和名は大橘(おおたちばな)、高知ではサワーポメロと呼ばれているようですが味や食感は文旦です。身がしっかりしているので薄皮をむいても手が汚れず、くずれません。酸味もおだやかで上品な甘味があり、瑞々しくはじけるような食べごたえのあるグレープフルーツ大の柑橘です。そういえば、文旦も優しい和製グレープフルーツといった味わいですよね。グレープフルーツと違い苦みがまったくないのでチビろばたちも喜んで食べてくれます。皮が厚く日持ちもよいので新聞紙にくるんで冷蔵庫で保管すれば1か月以上持ちますよ。皮がしわしわになってきて、甘味がさらに増しますがあまり置きすぎると水分が抜けてパサッとしてしまうのでご注意ください。

もちろんそのまま食べるのが一番なのですが、ルッコラとサラダにしたらとてもよく合いました。よく洗ったルッコラに塩とオリーブオイルだけで和えて、手で薄皮を剥いた(外皮に包丁で十字に切り目を入れてはっさくなどと同様に手で剥きます。種がびしっと入っていますが文旦よりも楽にぽろぽろとはずせます)パール柑の身を一緒に和えこむのですがその時にひと房だけ贅沢してエイッと手で握り潰し、崩れた身を果汁ごと和えてしまってください。ヴィネガーは不要です。お好みでパルミジャーチーズのスライスをプラスしても。マリチャのコショウをガリッといきたいところですがパール柑の上品な香りを生かしたいのでここはぐっと我慢。わっさわさ、いくらでも食べられるボリュームサラダの出来上がりです。これから出てくる柔らかな春菊、クレソンなども非常に相性が良いです。
kan3吉海さんの柑橘は、今週からシーズン終わりまでいろいろな種類のものを完熟したものから順に販売させていただきます。実は一昨年ご紹介していた時の吉海さんのおばあちゃんは昨年お亡くなりになり、ご紹介して下さったお茶の桜野園、松本さんも農園の存続を非常に心配なさっていたのですが、息子さんご夫婦が去年からお仕事のかたわら週末だけ農園の手入れをしに鹿児島から通われてくるようになり、週に一度だけ発送していただけることになりました。今はちょうどパール柑と温州みかん(青島)が最高の状態です。吉海さんの温州は、昔ながらの薄皮が厚い、しっかりしたおミカンです。今はやりの薄皮がなくて甘味だけが強いだけのみかんと違い、味が濃く、甘みも香りも強くて一個でも「あ~みかん食べたあ!」と満足できる個性のはっきりした味わい。種だってあります。パール柑も温州も完全無農薬で皮まで安心して使えるので、ピールを作りたいひとにもおススメです。
なんてったってろばの家族は全員そろって大の柑橘好き!まるごとかじっても安心な柑橘は本当に貴重で、なかなか見つかりませんよね。「世界一安全な農産物をつくるひと」と水俣の役場の方が松本さんのことを話していたのをNHKの『サキどり』で見てとても印象に残りました。水俣という、小学生でもその名を知るほどの負の遺産をかかえた地域について「水俣はゼロからのスタートじゃないんです。マイナスからのスタートなんです」と、ケロリと笑って話す松本さん。番組ではデパートなどでお茶の試飲を配りながら「水俣から来ました」と言った途端にお茶に口をつけず立ち去ってしまうお客さんを笑顔で見送る松本さんの姿もありました。でも松本さんのすごいところは、その笑顔に強がっているような嘘っぽさが微塵もないのです。ぜんぜん悔しそうじゃない(笑)。這いつくばるように土と向き合ってきた苦しい時代の重荷をプラスのパワーに変えてきた…というようなド根性的な暗い要素がないからこそ、松本さんは自然農法にたどりつけたんじゃないかと思ってしまいました。きっと人は、長い期間ネガティブなものと向き合っていられるほど強くはないのでしょう。誰かを見返してやりたいとか他の地域に負けたくないとかいう、足元ばかりみているような狭い視野でも目に見えるような成果を簡単に得られないのが、農業というものなのではないでしょうか。どこまでも、のんびりほっこり「お茶って本当は甘いでしょ」と微笑むあの、ゆる~い松本さんからはポジティブさしか感じられない。とある人から見ればつらく、重苦しい現状もあったのかもしれないけれど彼はそうとは受け止めず、ただ一歩一歩、自分にできる目の前のことをやってきただけなんだろうなあ。自分の茶畑がある山の上からだけでなく、関わりの薄かった水産業まで巻き込み、海から、川から、森から、地域一丸となって地元の既成イメージを変えていこうという水俣で少しずつ広まってきた動きは、そんな彼の前向きさが伝染したんじゃないかとさえ思えてしまう。彼が自分の家族を愛するように水俣と言う地を愛し、信じて、お茶を大切に育てる。アナウンサーさんに「水俣の魅力を一言でいうとなんでしょう?」と聞かれ「やっぱり自然が豊かで山も海も、川もあって、あとは…」後はなんだろうと楽しみに待っていたら「あとは僕の人柄かな?」とあまり恥ずかしそうでもなくのほほんと答えていた松本さん…天然過ぎです(笑)。

あれ?なんだか吉海農園さんの話をするつもりが、桜野園さんのお話になってしまいましたね。テレビのくだりは一度観ただけの記憶で書いているので多少うろ覚えですが気になる方は桜野園さんのブログなどをチェックしてみてください。かな~りほんわかしたご夫婦のお写真とノロケに満ちた奥様のブログに腰砕けます(笑)。ああ、そうだ。世界一安全な農産物を作る、それが客観的事実であるかということなんかどうでもよいと思えるのは、松本さんの人柄を知れば十分その言葉に誇張がないと信じられるから。そしてそう思うのはワタシだけではないはず。だから松本さんがおススメしてくれる柑橘も、きっとまっとうにに育てられたんだなあとあっさり信頼できてしまう。こたにさんのお海苔(もうじき新海苔が出ますよ!)も、同じように松本さんに紹介してもらったのでした。純粋に風味に驚いて取り扱いを始めた堀内製油さんの地あぶら。菜種を絞った油カスを昔肥料に使わせてもらってたんですと松本さんから偶然聞いた時の嬉しい驚き!そういった人づての情報は、ネットで「無酸処理の海苔」とか「国産菜種」とかで調べて得られた情報とは比べ物にならないほど信ぴょう性があり、大切なつながりとなっていきます。いつか必ず水俣の地も訪れてみたい。山と海と川と、松本さんの人柄を満喫しに(笑)。もちろん、吉海さんの柑橘畑も。なんてったって、桜野園さんの2軒お隣りの畑らしいですから。

今週は、パール柑と青島温州みかんを送っていただきました。今後不知火(デコポン)やオレンジなども登場する予定です。なにより自分たちが食べたくて食べたくて、毎週吉海さんに食べごろの品種を聞いてお任せで送っていただく予定です。デザートに食べるだけでなくサラダにたっぷり混ぜたり、寒い日はストーブでピールを乾燥させてアロマを充満させたり、シーズンいっぱい太陽を沢山浴びた柑橘を満喫しちゃいますよ~。
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*柑橘類のオンライン販売は今のところ予定しておりません。
桜野園さんのページはコチラ

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