紅茶漬けの二日間。今日から早速、甘く優しい味わいに。

13639943_1060359437385739_1160184301_o

「紅茶は、ツバキ科の植物です。椿の葉が雨の日に水をはじくように、茶葉もオイルでコーティングされているんです。
だからほら、キラキラしているでしょう?」

大西さんのお話は、とってもわかりやすい。ちゃんと理由も説明してくれるからです。
紅茶を淹れる時、ジャンピングと言われる、茶葉をお湯の中で舞わせる淹れ方をするのを見たことがありませんか?もしくは、テレビドラマで、主人公の警官が紅茶をティーポットで淹れる時にポットを高く持ち上げて細い滝状に液体を注ぐ場面など、思い描く人もいるかもしれません。紅茶はこういう風に淹れるもの、単にこうした方が「美味しい」と言われるだけでは、聞いた直後には真似して作法通りに淹れてみるかもしれませんが、そのやり方を続けていけるかどうか怪しいものです。だって、納得感がないんですもの。

紅茶の茶葉は、表面が油でコーティングされているためにそこからは成分が浸出しないので、少ない断面に力をかけてあげることでより味や香りの成分を抽出することができる。水の対流は、流れるプールに入ってみた時身体を押されて驚くように、意外と力強い。対流をより長く続かせるため空気の気泡が上昇する力も一緒に使いたいから、汲みたての、空気を沢山含んだ水が望ましい。「汲んでから時間のたってしまった水は、こうして振るとまた空気が入りますよ。」と言いながら水のボトルをしゃかしゃかシャッフルしてから沸かしていました。

などなど、なんとなく聞いたことあるな~くらいの「こうした方がいいらしい」ことが、すんなりと「そうか、だからこうするんだ」と容易に理解できてしまいます。当たり前ですよね。さらにそれを証明すべく、実際に違う条件で淹れた2杯のお茶を飲み比べもさせてくれたりするのですから。

「そうだ、つくばに呼んじゃおう」と題して、da Dadaさんと共同で企画した、兵庫県芦屋市にある紅茶専門店uf-fuウーフの大西泰宏さんを招いて行った紅茶の会。一日目の土曜日は、ろばの家にて前編「まずは美味しく淹れてみよう」を、2日目はda Dadaさんにて「紅茶とワインの深イイ~~話」という後編を行いました。da Dadaさんでは昨年基礎編の紅茶セミナーを開催して、実はその時にわたくしママろばも参加しておりました。それがあまりに興味深かったため今度はろばの家でも、とお願いしたのです。あの時のわたしの驚きを、ぜひ皆さんにもお伝えしたいと思って。ちなみに今回もda Dada さんの会にも参加してきましたよ。ほとんど大西さんのおっかけでは?というほどどっぷりuf-fu漬けな2日間でした。

そう、その初めてのセミナーで最も驚いたのが、その2杯の飲み比べ。違いが分かりやすいよう、茶葉の種類や量、水の分量など淹れ方以外のすべての条件は一緒です。変えたのはただ2点。 ポットをよく温めておくかどうか、 熱湯を勢いよく注ぐかどうか(熱湯をどう注ぐか)  だけ。それでここまで味や香りに差が出てしまうなんて、正直信じられない思いでした。「左の方、たいがいの喫茶店に行った時に出される紅茶、こういう味がしませんか?冷めてきたらもっと渋いですよ。」と、左右のカップを時間を置いて飲み比べてみたのですが、注意して飲まなくてもその差は歴然。紅茶の場合は、高い温度であればあるほど、香りや味の成分を抽出してあげることができる。 ポットを温めていないと、実際に茶葉から抽出する時には10℃以上も温度が下がってしまうのだそうです。「ね?こんなに変わるなら、今度淹れる時、ちょっとポットは温めてみようかな、って思いますよね?」

紅茶は、それがきちんと作られたものであれば本来甘くて、気持ちの良い飲み物。飲みこんだ後に水が欲しくなるようなら、淹れ方か茶葉かどちらかが悪いはず。大西さんは紅茶を淹れるゴールデンルールを、簡単にまとめて教えてくれました。
1、しっかりとポットを温める。
2、沸かしたてのお湯を用意する。
3、適量の茶葉をいれる。
4、しっかりと蒸らす。
これだけ、だそうです。会では、それを実際に見ながら、なぜそうしたほうがよいのかを一緒に話してくれました。いろいろと細かいポイントも説明してくれたのですが、とにかくそう難しいものではなく、先の4点さえ押さえておけばあとはだいたい美味しくはいります、とも。

ひと通り熱い紅茶、水出し茶、氷で一気に冷やすアイスティーなどの淹れ方をうかがい、あとはデザートと合わせて楽しみました。ケーキは、岸本恵理子さん。二層のチーズケーキです。 下は、紅秀峰のキャラメリぜ入り、上は蜂蜜入りシブーストです。 ソースはルバーブの白ワイン煮をたっぷりかけて。あしらいにレモンバームとネパールのティムールペッパー(ネパール山椒)を。…このティムールペッパーと一緒に味わうのが絶品でした!ゴマのお菓子は、ベッカライの菅原さんが、やまつ辻田の金ゴマ、黒ゴマを使って焼いてくださったもの。もう一つ、萩の山で採ったキイチゴと桑の実のジャムを混ぜ込んだすもものセミフレッドもあったのですが、毎度恒例、イベント時のバタバタアフターフェスティバル、写真ナシ現象です。

13639785_475182582692380_1326922983_o
胡麻とダージリンの水出しの相性がとてもよく、またさっぱりとはしているもののチーズケーキというミルク感のあるデザートにはあえて熱いミルクティーを、と大西さん。牛乳の油分を逆にミルクで洗い流し、さらに熱でも油を切るのだそう。実際、ミルクティーを飲んだ後は口の中がさっぱり。最後にわたしのリクエストでアイスバニラミルクティーを、アマンドバニーユというオリジナルブレンドで作ってくださいました。これは、神戸のショップにお邪魔した時にうちのチビろばちゃんたちに大好評だったもの。ただ、子供向けの味とあなどってはいけませんよ。甘味を押さえたところに杏仁の風味が効いて、とても妖艶なミルクティーです。

紅茶は、本来甘くて飲むと気持ちよく、リラックスできるもの。それなのにあまりにも、ちゃんとした淹れ方で淹れてもらえていないがために、本当の味を知らない人が多すぎる。もっともっと、紅茶の本当の美味しさを知って欲しい。だから、こうして淹れ方のちょっとしたコツを話に行く必要があるんです。と話していた大西さん。わたしたちもろばの家で、もっともっと美味しく紅茶を淹れて、uf-fuさんの伝えたい紅茶の姿をそのまま、皆さんにお届けできるようがんばりたいな、と思いを新たにしました。

以下の写真はda Dadaさんでの二日目のイベント「紅茶とワインの深イイ~話」から。13616186_1060359450719071_687637122_o

13646965_1060359430719073_284572158_o

13647095_1060359447385738_1315890832_o

13662599_1060359470719069_456618824_o

あらかじめお料理に合わせて紅茶をセレクトしておいたものの、実際に食べてみてから濃さや香りのニュアンスなどをさらに微調整して臨んだというマリア―ジュ、圧巻でした。豚肉の脂とカルダモンの香りのイヴェールの組み合わせ、すごかったですよ~。ワインに興味があるひとが、魅了されないわけがないのです。一杯目の水出しティーがワインの様な香り、余韻のダージリン、紅茶のような香りのラディコンのオスラーヴィエ2003年、という組み合わせで始まり、もう、これでスタートならどうなっちゃうの?というほどのオールスターぶりでした。かなりの試行錯誤を繰り返したという、紅茶のうふふティラミスに貴腐のモスカートパッシートで締めくくり、なんだかもう人生ゲームのように山あり谷あり、大満足アフタヌーンティー&ワイン会でした。da Dada 加藤シェフ、ごちそうさまでした。ヴィナイオータ社長の太田久人氏の語りも、皆さん真剣に聞き入っていましたね。ワインや紅茶、異なる世界であってもそこで分かり合える極数パーセントの人たちには、同じようなエッセンスを持つモノの魅力がいとも簡単に響いてしまう。その交差の現場に立ち会える感、やはり鳥肌ものです。

大西さん、本当にありがとうございました。これからはもっと美味しく淹れられそうな気がします。
uf-fuらしい優しい紅茶、つくばを中心にじんわり広めてゆきますね。また、呼んじゃいますから、待っていてくださいね!

 

記事をシェアするShare on Facebook0Tweet about this on Twitter0Share on Google+0Pin on Pinterest0Email this to someone

関連記事