『おやつの時間』の登場人物紹介#5 大澤哲哉さん

ozawasan4古びてペイントが剥がれた鉄のような、擦れたニュアンスが印象的な大澤さん。今回はそのテクスチャーがとてもよく馴染んだコーヒードリッパーとピッチャー、マグカップを出展してくださいました。とにかく古いモノが好きで、おばあちゃんの家にあるような昔は日本の家庭のどこにでもあった重たいテープカッターやブリキの缶など、撫でまわしているだけで落ち着くんです…と話してくれました。初めて彼の作品に出会ったクラフト市「にわのわ」では、大きなボトルのオブジェやランプシェードなどがカッコよく、食器よりもインテリアとしての方が個性が生かされるのかな…という印象でした。ところが、実際に鉢やお皿を使ってみると軽くて扱いも難しくなく、意外と料理との相性もよい。あくまで日常使いのためのうつわとして使い勝手を重視したいという本人の言葉通り、行程を増やして薄くても丈夫で洗いやすいような工夫もされています。今年の夏パパろばが彼のホーム愛知県常滑市を訪ね、一緒に常滑を歩きながら沢山お話を聞いてきました。いまだ自分の窯を持てないために仕上がりが安定せず苦労していること、尊敬する師から与えられたもの、焼き物への真摯な想い。彼が手本としている古いモノたちに共通する温かい雰囲気や懐かしい手触りを、自作で思い通りに再現することの難しさ…。毎回納品されるごとに大きく作風や色合いが変わり、驚かされることも多い大澤さんの作品。一進一退しながらそれでも、見つめている方角へゆっくりと近づいて行っているように思えるのは、作品が放つ「大澤さんらしさ」という共通の輝きのせい。どんなに色や形がかわっても、どこかでみな同じ方角を向いて進もうとしているような意思を感じさせられるのです。だから毎回、作品が届くのがとっても楽しみ。
そんな大澤さん、アンティークのカップを愛用しているのかな?と思いきや…。


愛用のカップをみせてください
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「二つともに師匠、吉川正道の湯のみです。 土には土の、磁土には磁土のそれぞれに材料の魅力があって、どうしたらその魅力を引き出せるようになれるのかなと考えならいつも使ってます。」

大澤さん、ありがとうございました。次回の納品も楽しみにしています!
(*10月27日現在、大澤哲哉さんの作品は全て完売となっております。会期中の再入荷の予定はありません。)

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